2006年01月14日

よりによってそこだけは・・・

[ 野球 ]

 今朝の報知は一面で、李選手の読売入りが有力である事を報じています。他紙も同様の報道をしているところを見ると、どうやら昨日、代理人が行った「自由契約通告依頼」は「移籍内定」みたいなものだったようです。
 もちろん、李選手がマリーンズに残ってくれるのが自分としては最善です。しかし、本人が指名打者が嫌である以上、ベストナイン一塁手である福浦選手のいるマリーンズでは希望どおりにいかないのは事実です。また、日本シリーズ優秀選手でもあるチーム二冠の選手に現状維持+出来高というマリーンズ球団の提示もどうかと思います(球団側としては昨年と今年をあわせての査定という事なのでしょうが)。したがって、よりいい条件と守備位置を保障してくれる球団があるなら、移籍も仕方ないとは思います。
 しかしながら、その「行き先」として「そこだけには行かないほうがいい」という球団があります。それが、今回の報道で名前の出た読売です。

 なぜならば、ここは「韓国人選手の飼い殺し」に関しては圧倒的な実績を持つ球団だからです。かつてこの球団は、一時期、チョソンミン投手・チョンミンチョル投手・チョンミンテ投手といった実力のある韓国人投手を立て続けに獲得しました。しかし、彼らがいっとき一軍で活躍しても、怪我や不調や外国人枠の兼ね合いなどがあると、すぐに二軍に「定着」させてしまい、いつの間にか解雇してしまいました。
 さらに言うと、読売の外国人野手の場合、敵は相手球団だけではありません。むしろ最大の「敵」は大手町にいます。仮に読売が4月にコケたとします。その時の李選手の成績が2004年並だったらもちろん、2005年4月終了時と同じ「2割5分・本塁打4」くらいだったとしても、あの会長氏のけなしの格好の標的になるでしょう。特に、李選手のように、真面目で考えこむ性格だと、よりその「毒」は猛威を発する危険性があります。
 というわけで、「移籍」はともかく、「読売へ移籍」というのは賛成しかねません。少なくとも、マリーンズよりいい思いができるとは思えないからです。
 だいたい、読売が李選手に興味を示した理由は、「江藤選手がライオンズに人的補償で取られたので、その穴埋め」なわけです。つまり、昨年までの江藤選手と同じ扱いを受ける可能性が高いわけです。
 来年は再度メジャーに挑戦する意思があると言われている李選手。それを成功させるためにも、「飼い殺し」の危険性の高い球団に入るような選択はしてほしくないのですが・・・。

2006年01月14日 22:33