2007年06月04日

いくら何でも煽りすぎ

[ 野球 ]

 今年の春の六大学野球は異様なマスコミレベルでは異様なまでの盛り上がりでした。斉藤投手が優れた選手だとは思います。しかしながら、実質5大学が入れ替えもなしに優勝を争う定期戦をなぜあそこまで煽るか、理解できません。しかも、肝心の斉藤投手は優勝を決めた試合に先発したものの、好投できなかったわけです。それでも斉藤投手ばかり取り上げるのは、むしろ失礼なのでは、とも思うのですが。
 ところで、この斉藤投手ブーム(?)を見る度に思い出すのが、昨夏甲子園決勝の引き分けとなった試合です。7回だか8回だかに駒大苫小牧の左翼手が失策をして二塁走者が三塁に進まれ、続く犠飛で同点になったわけです。あそこで、左翼手が失策していなかったら今頃どうなっていただろうか、と報道を見る度に思います。

 あと、アマチュアの報道でさらに不可解なのが、大阪桐蔭高校の中田選手の本塁打記録です。今日も3本積み重ねた、という記事を見たので、クリックしたところ、「練習試合」でした。普通、そういうのは記録に加えないのではないのでしょうか。
 だいたい、この記録の一位がヤンキースの松井秀選手や、カープの新井選手だというならまだ価値があるかと思います。しかしながら、歴代一位の選手はプロ入り後8年で19本塁打という数字です。もちろん、中田選手が取り上げられるのは、その素材が桁違いだからだとは思います。とはいえ、この数字は盛り上げるのに適しているのか疑問です。
 アマチュアの注目選手を取り上げること自体はいいとは思います。ただ、どうせ取り上げるなら、もっと的確な視点で、また、特定の選手に隔たらず記事にしてほしいものです。

2007年06月04日 22:36