2005年08月27日

西口投手、援護のなさで完全試合を逃す

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団はセラフィニ投手とケビン投手が先発。1回表、先頭の小坂選手が内野安打から盗塁し、さらに四死球で2死満塁としますが、ベニー選手が抑えられ、先制できません。その直後の2回表、2死から水口選手が安打し、続く登録即スタメンの相川選手が適時二塁打を打ち、先制を許します。
 しかしその裏、先頭の李選手が安打で出塁し、続く今江選手がフェンスに達する二塁打であっさり同点に。さらに、橋本選手も得意の四球を選びます。ところが、続く小坂選手が24日に続くバント失敗で併殺に。これで好機がついえたかと思われましたが、内野安打と四球で満塁とし、続いて登場のすっかり四番が板についたサブロー選手が2点適時打を放って勝ち越します。

 セラフィニ投手は走者は出すものの、3回以降は合併球団を抑えます。一方、打線は立ち直ったケビン投手、さらに6回は二番手の歌藤投手に抑えられます。そして、2点差のままむかえた7回も先頭打者が出るものの三振ゲッツーで2死無走者となります。しかし続く福浦選手に今日二度目の死球を与え、歌藤投手が降板。さらに三番手の萩原投手からベニー選手が安打で再度好機を作り、李選手がバックスクリーンに24号3ランを打ち込み、貴重な追加点を挙げました。2回・7回とも併殺の後に得点、というのはかなり大きいと思います。
 セラフィニ投手は9回に連打で1死満塁としたあとに犠飛を打たれ、2点目を失いますが、後続を絶ち、11安打1四球で今月2度目の完投勝利。8月に入ってから4勝目を挙げています。昼に敗れたホークスとの差は4になりました。観客数は2万6千9百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と一場投手が先発。久々の先発となった一場投手ですが、毎回のように走者を出しますが、要所を抑え、得点を与えません。一方、西口投手はイーグルス打線を完璧に抑えます。8回まで三振9・内野ゴロ9・外野フライ6で走者を出しません。そして、9回も先頭の酒井選手を右飛に、続く代打のロペス選手を三塁ゴロに打ち取って「あと一人」にします。西口投手は過去2回、9回2死から「初安打」を打たれた実績があります。対する打者は藤井選手。先月のファイターズ戦で8回に「チーム初安打」を放った実績があります。しかしここも西口投手が抑え、ついに9回27人を完璧に抑えました。これは1994年の読売・槙原投手以来、パでは1978年のブレーブス・今井投手以来です。
 しかし、打線のほうは依然、一場投手の前に無得点。9回裏に2死から1・2塁とし、一打出たら「サヨナラ=完全試合達成」の好機を作りますが、ここも一場投手が抑えます。
 そして10回表、先頭の沖原選手が安打を放ち、夢は途絶えました。その裏、ライオンズは二番手の福盛投手を攻めて1死1・2塁とし、石井義選手が中越のサヨナラ打を放って勝利。あと1イニング早ければ・・・と悔やまれます。まあ、一場投手も9回を0点に抑えながら、プロ初勝利がならなかったわけで、お互い様とも言えるのかもしれませんが。というわけで1対0でライオンズが勝っち、西口投手は今日勝てなかった杉内投手に並んで16勝目を挙げています。また、トーマス投手は遅ればせながら来日初勝利を挙げています。観客数は1万9千8百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と杉内投手が先発。初回に松中選手の適時打でホークスが先制しますが、その裏すぐに小笠原選手の31号ソロでファイターズが追いつきます。しかしその後は、ともに毎回のように安打は出ますが、いずれも得点には結びつかず、1対1のまま6回を迎えます。
 そして6回表に1死から松中選手が遊撃手の後ろに落ちる安打で出塁し、ズレータ選手が四球を選びます。ここで宮地選手が1・2塁間を抜く適時打を放ってホークスが勝ち越し、さらに8番の本間選手に右中間を抜く2点適時二塁打が出てホークスが3点を勝ち越し、ダルビッシュ投手をKOします。
 その裏、ホークスは5回を5安打無四球1失点の杉内投手を早くも替えて継投に入ります。そして6回は三瀬投手、7回は吉武投手が抑えたのですが、8回、続投の吉武投手に対し、ファイターズは3連続左の代打攻勢をかけ、1死1・2塁にして先ほど本塁打の小笠原選手に。どこかでフェリシアーノ投手を出すかと思ったのですが、吉武投手が続投。しかしこれが裏目に出て、小笠原選手が同点3ランを放ちます。5回で降板した杉内投手の談話を見ても、まだいけそうな感じでしたし、どうも今日のホークスの継投は奇妙な感じでした。
 そして9回は双方無得点で、10回表もトーマス投手が中軸を3三振で抑え、むかえた10回裏、ホークスは馬原投手を投入しますが、1死から実松選手と小笠原選手の安打で1・3塁とし、セギノール選手は敬遠となります。余談ですが、セギノール選手の敬遠第1球はあわや暴投という球。これについてアナウンサー氏が「そういえば、新庄選手はかつて敬遠球を本塁打していますね」といったら、解説者の光山氏は渋い声で「その時の捕手は私でした」と返事していました。閑話休題、続く稲葉選手は三振して2死満塁となりましたが、ここでスタメン登場も無安打だった田中幸雄選手が中堅フェンス直撃のサヨナラ打を放ち、試合を決めました。田中幸選手はこれが通算千打点目。記念すべき打点を最高の形で挙げたと言えるでしょう。観客数は2万4千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は安藤投手と桑田投手が先発。初回に読売が1点先制しますが、その裏、シーツ選手の2ランであっさり逆転。さらに金本選手も連続本塁打を放ちます。さらに3回には今岡選手の適時二塁打で1点追加し、桑田投手をKOします。その後、6回に1点を返されますが、7回に金本選手に本日2本目のソロが出てダメを押します。
 今日は藤川投手が体調不良のためベンチを外れましたが、7回からウイリアムス投手、8回途中から久保田投手が抑え、5対2でタイガースが勝ち、連敗を3で止めています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープは野口投手と小島投手が先発。新人の小島投手はプロ初登板初先発です。2回にカープが2点を先制し、一方、小島投手は5回を2安打無失点で抑えます。ところが、6回に森投手に継投したのですがこれが裏目、福留投手が同点2ラン。さらに、四番手で登板の天野投手が井端選手に満塁本塁打を打たれ、逆転します。その後、カープも昨日に続いて8・9回に点を取って2点差に迫りますが、昨日同様に反撃はここまで。結局7対5でドラゴンズが逃げ切りました。観客数は3万4千3百人でした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは館山投手と門倉投手が先発。初回に金城選手の2ランでベイスターズが先制しますが、7回にスワローズが1点を返します。さらに8回には青木選手の24打席連続安打と引き換えとなり犠打で好機を広げて、ラミレス選手の適時打で追いつきます。そして同点ながら9回表に石井投手を投入し、その裏、ユウイチ選手のプロ初となるサヨナラ打が出てスワローズが勝ちました。観客数は1万8千4百人ほどでした。

2005年08月27日 23:55