2005年10月31日

2005/10/31の更新

 漫画資料室心に残る名作荒川道場を掲載しました。

「ボビーマジック」ほか

[ 野球 ]

 リーグ優勝および日本一に関する一連の報道でちょっと気になった「マリーンズ用語」をいくつか挙げて解説(?)してみます。

1.ボビーマジック

 プレーオフで勝った時に「マジックなどない」と言い、日本シリーズ終了後も「マジックと言われるのは、マジックのように素晴らしいプレーを見せる選手がいるからだ」と述べているにも関わらず、相変わらず「ボビーマジック」という言葉が使われます。
 昨日のサンデースポーツでも「第1戦で今季一度だけしか二番を打っていない今江選手を二番に起用したら4安打2打点の活躍をした事」を挙げていました。それに対する答えは「堀選手が出れなかったから」という明快なものでした。
 余談ですが、2勝2敗に追いつかれたPO第2S第4戦において、堀選手を9番に、大塚選手を2番に置き、その大塚選手が重要な局面でバント失敗をした時、「なぜそのような打順にしたのか」と一部マスコミが批判しました。なぜかと言われても、ちょっとマリーンズの試合を見ていれば、「小坂選手の怪我のため、ずっと試合に出ている堀選手の負担を少しでも軽減するため」という事は分かります。それに、大塚選手のバント失敗は、吉武投手の守備が絶妙だったという要因もあります。
 これらの基本的な事を認識せずに、同じような事を、結果だけを見てかたや「マジック」、かたや「采配ミス」と論じるのですから、困ったものです。
 なお、この事で思い出すのは、同じく卓越した技術によって、不利な局面から何度も大逆転をし、それが「マジック」と呼ばれた将棋のプロの事です。その方は、ある日、「マジック」について問われた時、「自分はそのような物を使ってはいない。ただ、その局面での最善手を指しているだけだ」と言っていました。バレンタイン監督にとっても、「マジック」とは「彼にとっての最善の采配」であるだけなのでは、と思えてきます。
 まあ、それがあまりにも成功したので、「マジック」に見えるという事なのでしょう。とはいえ、その源泉はは綿密なデータの収集・分析と、それをもとにした判断力という、しごく真っ当なものです。
 いずれにせよ、安易な「マジック」の濫用は勘弁していただきたいものです。

2.YFK

 10月17日にリーグ優勝を決めた途端、急に誕生した言葉です。仮にホークスが優勝していたら、「YMM」とでもなっていたのでしょうか。私は、タイガースの「JFK」もあまり好きではないのですが、まだ一応、既存の言葉にひっかけられてはいます。しかし、「YFK」に至っては、元の言葉すらありません。とにかく、143試合やってきて全然使われたかった言葉を、「マリーンズの誇るYFK」などと安易に使うのはいかがなものなのでしょうか。

3.マリンガン打線

 こちらは、シーズン当初より使われており、かなり定着しています。実際、スタンドでこの言葉を掲示している人もいたような気がします。しかし、いかんせんこれも1998年前後のベイスターズの打線である「マシンガン打線」のパクりであり、新鮮味に欠けます。確かに、2003年のキャンプインの時点では、往時の「マシンガン打線」のメンバーが3人もいましたが・・・。
 その頃のベイスターズの打線を詳しく知らないので、どのくらい共通点があるかは分かりません。いずれにせよ、もっと独自色のある名前を考え出してほしいものです。

2005年10月30日

2005/10/30の更新

 翔みなら絵ブログらくがきちょうを更新しました。

 別ブログこれでいいのか?を更新しました。

数分のお得感

 電車の待ち時間がちょっとあったので、改札を出て、駅前の本屋に行きました。わずかな時間ですから、とりあえず平積みにされている本を眺めるくらいしかできません。その中に、家族が愛読している実録物の漫画文庫が置いてありました。
 時計を見たら、ちょうど短編漫画を一本立ち読みできるくらいの時間があります。そこで、その本を適当に開いてみました。すると、そこには、何と個人的にちょっと関心のある人がネタにされていました。
 あまりの偶然に驚きながら、ちょうどいい「電車待ち」をする事ができました。しょうもない事とはいえ、このような時は、非常に得をしたような気分になります。

2005年10月29日

大統領発言を先取り?

 イランの大統領が、「イスラエルを世界地図の上から消してしまえ」と発言し、国際的な物議をかもしているそうです。この問題の根が深い事は承知していますし、実際にイスラエルが行っているパレスチナ人の迫害に関する報道などを見れば、同じイスラム教徒であるイラン大統領が怒る気持ちもわからなくもありません。とはいえ、やはりそのような滅亡を示唆するような発想には賛同はできません。
 ところで、この発言を知った時に思い出したのは、「死ね死ね団」でした。特撮ドラマ「レインボーマン」の中に出てくる「日本軍の侵略の被害者が、復讐として日本を滅ぼそうと結成した団体」です。その団歌(?)である「死ね死ね団のテーマ」の中に「(日本を)世界の地図から消しちまえ」という一節があったのです。30年以上前に、「大統領発言」を先取りしていたのですから、この歌の作詞者の感覚には恐るべきものがあります。
 あと、余談ですが、ヤフーで「歌 結婚式」で検索すると、当サイトにある「死ね死ね団のテーマ」にふれた文章が3番目に出てきます。最近とみに人気急上昇中(?)で、ここ数ヶ月のアクセス数では、トップページを抜いてしまいました。どこかで紹介してくれた人でもいたのでしょうか。不思議な事です。

2005年10月28日

2005/10/28の更新

 トップをマリーンズ日本一記念絵にしました。

僅かな成功事例の影の数多い失敗

 週刊文春の広告を見ていたら、「週刊誌 爆騰銘柄 に騙されるな!株投資シロウトがはまる10のワナ」という文字が目に入りました。一瞬、「この雑誌にしては・・・」と好意的に思ったのですが、続く見出しには「初心者主婦が100万円を3,000万円にした」だの「学生が3億円稼いだ」だのと言った、「誰でも株で大儲けできるんだよ。さあ貴方も」的な「週刊誌に騙される」ようなのが並んでおり、「なんだ、結局同じじゃないか」と思い、一瞬とはいえ期待(?)した自分の不明を恥じました。
 私は投資に関する知識などありませんが、「政治的な特権でも持っていない限り、絶対に儲かる株など存在しないし、絶対に損をしない事もない」という事くらいは分かります。また、「万が一本当に絶対に儲かる方法を入手したのなら、それを原稿にするよりは、誰にも知らせずに自分で投資したほうが得だ」という事も分かります。
 この「株」を「宝くじ」に置き換えれば比較的わかりやすいかもしれません。どこかに必ず儲かる人がいるのは事実でしょうが、それは、成功者よりずっと多い、損をした人の存在によって成り立っているのです。
 それにしても、この雑誌の見出しに限らず、経済新聞の記事などにも言える事ですが、世の中にはさまざまな事実が存在するのにも関わらず、「素人の株投資」に関しては、なぜか極めて稀な成功事例ばかりが掲載されます。もちろん、情報産業としての広告取りと密接に関わっているからだという事はわかります。とはいえ、もう少し金を払って買っている読者の側に立ってもバチは当たらないのではないでしょうか。

2005年10月27日

日本シリーズ感想

[ 野球 ]

 始まる前4-2くらいでマリーンズかと思っていました。したがって、歴代の日本シリーズの中でも稀に見る圧勝という結果には、正直、驚いています。
 実際、交流戦ではマリーンズの3勝2敗1分で1点差1回に3点差3回という接戦でした。そう考えると、額面通りの実力差が両チームの間にあったとは思えません。かといって、巷で喧伝されているような「マリーンズはプレーオフを第1ステージからやったから」とか「タイガースは公式戦終了から日本シリーズ開催まで間があった」という野球以外のの要素だけで決まったとも思ってはいません。
 確かに、昨年・今年の結果も鑑みると、「現在の制度は、パリーグ2位の球団に最も有利」という仮説が立ってもおかしくないとは思います。私自身も、上位球団に対するアドバンテージなど、制度に問題はあると思っています。とはいえ、単純にプレーオフを7試合やったからマリーンズが勝った、というのも変な話です。実際、このプレーオフの過程において、マリーンズは小坂選手が離脱し、堀選手も数試合の欠場を余儀なくされました。3人で回している二遊間から1.5人が欠けたのは戦力的にはかなりの痛手だったと思います。それに対し、タイガースは優勝メンバーがそのままシリーズに出場しました。それだけ考えると、むしろタイガース有利と言えなくありません。
 あと、試合間隔の問題についても、過去の例からすると、20日以上空いた球団の日本シリーズでの成績は7勝9敗とちょっと負け越している程度ですから、あまり意味がありません。
 また、この大差の原因の一つに、タイガースの研究不足もあったのでは、と思います。特に、交流試合で9回1点に抑えられ、試合後の談話でも手強さを感じていたはずの渡辺俊介投手に対し、その時を上回る内容で完封された、というのが象徴的です。普通は、一度手痛くやられた相手に対しては、何らかの対策を研究すると思うのですが・・・。渡辺俊投手の状態も、前に投げたホークス戦では無失点とはいえ毎回被安打でした。したがって、前半から交流戦にかけての頃ほどの圧倒的な良さはなかっただけに、その「無策ぶり」は気になりました。対照的に、マリーンズは交流戦で完封された井川投手を打ち込んだだけに、よりその差は目立ちます。

 というわけで、史上稀に見る大差になった事については、ある程度は外的要因もあるかとは思います。ただ、マリーンズが勝ったという結果自体は、まあこんなものかな、と思っています。
 まず、投手陣の厚みですが、これははっきりマリーンズが上でした。今季終盤になって、藤川投手の80という登板数記録更新が話題になりました。はっきり言って、現代野球において、この記録はあまり誇れないのでは、と思います。先発陣がもっと長い回を投げる事ができれば、継投陣がそこまで投げる必要はないわけです。ほぼ同じ勝数ながら、同じような位置付けにある薮田投手の登板数を51に抑えたマリーンズのほうが、むしろ誇る事ができるでしょう。同様に、藤田投手とウイリアムス投手、小林雅英投手と久保田投手の登板数も同じく30近い差がありました。この差が、「史上初の1度もリードを許す事のないシリーズ制覇」につながったのでは、と思っています。
 打力のほうは、金本選手や今岡選手のようなともに100打点を越す強力な大砲を擁するタイガースに対し、マリーンズは最高でも30本塁打82打点の李選手くらいしか、「大砲」はいません。しかし、総合力を見れば、どこからでも攻撃を作れて、どこでも返す事ができるマリーンズ打線とほぼ互角だったと思います。
 しかも、そのタイガースの両大砲をほぼ完璧に抑えたのは大きかったでしょう。交流戦の2敗は、この二人の一発がそれぞれ決勝点になっていました。その事をふまえての研究もあったのかと思われます。
 対するマリーンズ打線ですが、これははっきり言って出来すぎ。今季3試合連続二桁得点は一度ありましたが、その時はうち2戦はイーグルス相手でした。そう考えると、この日本シリーズは一年で一番打線が好調な時が巡ってきたような感じです。
 というわけで、こんな勝ちかたはもう二度とできないとは思いますが、今の両チームで日本シリーズをやれば、10回やれば6回はマリーンズが制覇するのでは、と思っています。

 なお、私は現在はマリーンズファンですが、長い事タイガースファンでしたし、今でもセリーグではタイガースを応援しています。そういう点では、この惨敗は寂しいものがあります。とはいえ、今季のセリーグ優勝はやはり素晴らしい事ですし、その価値は日本シリーズとは関係なく誇れるものだと思っています。
 なお、そういう立場もあって、終了後の甲子園で、両球団のファンのエール交換が行われた、という記事を読んだ時は、非常に嬉しいものがありました。
 ところで話は変わりますが、今年のポストシーズンは、交流戦1位の球団がまず前年の日本一に勝ち、続いてパリーグ1位、そしてセリーグ1位に勝った、という形になったとも言えます。そう考えると、なかなか見栄えのいい「日本一」なのではないかと思っています。まあ、あくまでもマリーンズファンの身びいきなのかもしれませんが・・・。

2005年10月26日

シリーズ初の接戦を制し、4連勝で日本一に

[ 野球 ]

 日本一のかかったシリーズ第4戦ですが、仕事の関係で中継は見れませんでした。そこで、「携帯速報観戦」となりました。
 先発は杉山投手とセラフィニ投手。1回表に三者凡退で終わったその裏、いきなり内野安打とバント安打で無死1・2塁とされます。しかし、そこからクリーンアップの3人を抑え、先制点を許しません。
 そして2回表、1死からフランコ選手が二塁打で出塁し、2死後、李選手がシリーズ3本目となる2ランを放ち、4試合連続でマリーンズが先制します。その裏、セラフィニ投手は1死から矢野選手を歩かせますが、得意の牽制で刺します。さらに3回には、2死ながら二塁に赤星選手を置いて、シーツ選手が右前に落ちそうな当たりを放ちますが、これをフランコ選手が好捕しました。

 さらに4回表、そのフランコ選手が歩くと、ここまで打率7割7分の今江選手が犠打で送ります。ここで前の打席で本塁打を放った李選手に対し、タイガースは杉山投手をあきらめ、昨日抑えた能見投手を投入しますが、李選手は適時二塁打を放ち、3対0としました。
 セラフィニ投手は4・5回と併殺で0点に抑えますが、6回に安打と四球で1死1・2塁としたところで降板。しかし、二番手の小野投手が今岡選手・檜山選手に連続適時打を打たれ、1点差となりなお1死1・3塁となります。しかしここでシリーズ打率4割を越えている矢野選手は、初球のシュートを打って遊ゴロに。これが3イニング連続の併殺となり、タイガースは同点機を逸します。
 タイガースは5回から明日の先発も予想された福原投手を投入。さらにリードされながら、ウイリアムス投手・藤川投手・久保田投手と「いつもの三人」を出し、マリーンズの反撃を封じます。
 しかし、マリーンズも7回に藤田投手・8回に薮田投手がともにタイガース打線を抑え、1点差のまま9回裏に。そして当然ながら小林雅英投手がシリーズ初登板。いきなり先頭の片岡選手をストレートの四球で歩かせますが、続く矢野選手の犠打が飛球となって併殺に。そして最後は藤本選手を三振に打ち取り、3対2でマリーンズが勝利。4勝0敗でタイガースを下し、日本一となりました。観客数は4万7千8百人ほどでした。
 今日はこれから、記念番組を梯子します。したがって、日本シリーズ総括や日本一記念絵は明日以降に掲載します。

2005年10月25日

植物製だからエコ?

 洗剤などで、たまに「植物製だから環境にやさしい」という感じの宣伝文を見ます。これまで、このテの文章を見た時、「やはり植物製のほうがいいな」みたいに私も思ってきました。しかし、落ち着いて考えると、植物を原材料にしているという事と、それが環境にいいという事に直接的の関連性があるのか、と気になりだしました。
 確かに、自然の状態なら植物は土に還ります。しかし、何らかの化学的な加工をしていても、同じように無害に分解されるのかは疑問です。さらに気になるのは、これらの製品となる植物の供給元です。もし畑などで栽培しているのならいいのですが、もし自然の森林から供給していれば、その時点で既に環境破壊です。
 それらをきちんと解決しているのならば確かに「環境にやさしい」のかもしれません。しかし、それをはっきりさせないまま、「植物だから環境に・・・」というのはかなり無理のある説明のようです。

またも圧勝で3連勝

[ 野球 ]

 甲子園の日本シリーズ第3戦・タイガース対マリーンズ戦は下柳投手と小林宏之投手が先発。マリーンズは腰痛で1・2戦と休んでいた堀選手が2番二塁でシリーズ初出場。同じく腰痛で日曜に休んだ福浦選手もスタメン出場しました。また、左の下柳投手相手ということで、フランコ選手と李選手がスタメン落ちしました。
 さて、初回はともに無得点に終わりましたが、2回表にマリーンズが先頭のサブロー選手が二塁打で出塁。3試合連続の長打となりました。そして下柳投手の「今季初」となる暴投で三塁に進み、ベニー選手に犠飛が出てマリーンズが先制します。その後、2死から今江選手に打順がまわりましたが、ここは安打が出ず、連続記録は止まりました。
 その裏、タイガースも先頭の今岡選手がシリーズ初となる安打で出塁し、檜山選手が四球・矢野選手の内野ゴロで1死2・3塁となった後、シリーズ初スタメンの関本選手の内野ゴロの間に今岡選手が生還し、すぐさま追いつきます。

 3回はともに三人で終わりますが、続く4回、先頭の堀選手が得意の右打ちでシリーズ初安打。福浦選手も二塁の頭を抜く安打で1・2塁とします。続くサブロー選手は倒れたものの、ベニー選手がフルカウントから四球を選んで満塁に。この勝ち越し機に里崎選手はショートゴロを打たされますが、一塁はギリギリでセーフ。併殺崩れの間に勝ち越し点を挙げます。さらに、続く今江選手の三塁前のボテボテの当たりが適時内野安打となり、3点目を挙げました。
 小林宏投手は、1・2回と得点圏に走者を進めましたが、3回からは低めに球が集まり、二巡目のタイガース打線を完璧に抑えます。解説の真弓氏は「まだ本調子には見えない」と言っていましたが、それで抑えるのですから、タイガース打線がそれにも増して本調子ではない、という事なのでしょうか。
 タイガースは5回に下柳投手に代打を出し、6回表からは試合前に久保投手コーチが予告していたように、リードされながら藤川投手を投入します。その藤川投手はクリーンアップに対し、三振2など、3人で打ち取ります。その裏、2死からシーツ選手が内野安打で久々に出塁。さらに2-2からの小林宏投手のフォークが大きく弾む暴投となり、一気に三塁に進みます。ここで金本選手に一本出れば、表の三者凡退もあり、流れが変わるかという局面。しかし、小林宏投手は内野ゴロに打ち取り、タイガースは絶好機を逃します。
 7回表、先頭の里崎選手の二遊間の当たりを鳥谷選手が追いつくものの失策となって出塁します。そして続く絶好調の今江選手が右中間を抜く二塁打で2・3塁に。ここでマリーンズはレギュラーシーズンで藤川投手から本塁打を放っているフランコ選手を代打に。最初は高めのボール球を振ってあっさり2-0となりますが、そこから四球を選んで無死満塁とします。
 この好機にマリーンズは「3割打者」の小林宏投手に代えて橋本選手を投入。これまた2-1と追い込まれますが、そこから橋本選手の選球眼が生き、2-3に。さらにファウル2つでむかえた9球目の速球を中前に弾き返し、これが2点適時打となりました。フランコ選手もそうですが、対戦数が少ないながら、追い込まれてからの藤川投手の落ちる球をきっちり見逃し、それが最後にこの適時打に繋がったわけです。この両選手の選球眼にはゲスト解説のドラゴンズ・谷繁選手も舌を巻いていました。
 この橋本選手対藤川投手の対決は、見ていて「シリーズ全体の流れに影響する対決」かと思っていました。それを制したのは非常に大きいと思いました。
 さらに三番手の桟原投手から、西岡選手も適時打を放ち、堀選手が四球でこの回2度目の無死満塁とした後、福浦選手が初球を右翼席打ち込み満塁本塁打に。3試合でチーム7本目の本塁打で、3試合連続の二桁得点を達成しました。
 大量点差をつけたマリーンズですが、7回から小野投手・藤田投手・薮田投手と僅差の時に使う中継ぎ陣を投入。その3人で無失点に抑えて10対1と大勝しました。タイガースは第3戦になっても、投打とも実力を全然出せていない、という感じです。いずれにせよ、マリーンズの3連勝となり、日本一まであと1勝としました。観客数は4万7千7百人ほどでした。

2005年10月24日

水鳥のように

 スーパーに行ったら、各所で試食をやっていました。普通、試食というと、ある程度の試食品が並んでいて、それを随時客が取る、という感じになります。ところが、この日は客が多いのか、需要が供給を大幅に上回る状況に。各所で販売員さんがフル回転で調理し、できたそばから客が食べて、すぐになくなる、という感じでした。
 その中で、特に印象に残ったのは、チーズパンの試食でした。店員さんがパンを切って、それを試食皿に出します。すると、四方から手が伸びて、あっという間に皿は空になってしまいました。この、一瞬でなくなるさまは、水鳥の集団にパンを投げた時とほとんど同じ。買っても200円するかしないかのパンに、なぜここまで執着するのか不思議です。目先のタダメシの前には、人も鳥もさほど変わらぬ行動をする、という事でしょうか。
 もっとも、この詳しい描写を読んでいただければ分かるように、偉そうに書いている私も、一緒に水鳥のようにパンに手を出した一人なのですが・・・。

「ファン」の定義

[ 野球 ]

 一昨日に続き、昨日のマリンでも犯罪が発生したそうです。さらに、タイガースの選手達がバスに乗り込む際にメガホンやペットボトル、ライターまで投げ込まれたなどという犯罪まがいの事をやらかした輩がいたそうです。
 いつも思うのですが、こういう連中を「ファン」と表現するのはやめてほしいものです。サッカーの場合、試合にかこつけて暴れるために来場する輩を「フーリガン」として、別の概念で扱っています。上記の連中も、野球を楽しむ「ファン」というよりは、この「フーリガン」に近いと思います。好成績を挙げて優勝したタイガースの選手たちに対し、日本シリーズで負けただけで物を投げるなど、「ファン」としてはありえない行動でしょう。
 このような輩は、「球場暴徒」とでも名付け、「ファン」とは区別をしてもらいたいものです。また、こうすれば冒頭の犯罪報道の「阪神ファンの男性二人が、ロッテファンと仲良く談笑している阪神ファンを殴った」などという分かりにくい文章も、「談笑しているファンたちに対し、球場暴徒が暴力をふるった」となり、加害者と被害者の属性がはっきりします。
 とにかく、異常行為の口実を探すために球場にくるような輩を「ファン」と呼ぶのは勘弁してほしいものです。

2005年10月23日

無意識の警告?

[ 交通 ]

 定期券が昨日で切れました。自動改札機を通す時にも「有効期限表示」が出るので、前から気づいてはいました。普段ですと、一週間くらい前に継続手続きをします。ところが、今回に限り、なぜか先送りにし、気がついたら有効期限である昨日を過ぎていました。
 今日の午後、それを急に思い出し、慌てて駅に行きました。そこで前の定期券を見ながら、経路と使用開始日を申込書に書こうとしました。その時、急に、「開始日を今日にする事はない」という事に気づきました。冷静に考えれば、当然すぎる事です。ところが、なぜか表層意識では、申込書に記入するまで気づかなかったのです。私の定期の1日あたりの値段は467円ですので、わずかですが、節約となりました。
 一応、YAHOO!で「通勤定期券」で検索すると三番目に表示されるページを作った身としては、数百円とはいえ、定期券で損するのは情けない話です。そういう事もあり、もしかしたら、「土曜に切れる定期を継続で買うのは損だぞ」と深層意識が警告を発してくれたのかも、などとも思いました。

連日の大勝で2連勝

[ 野球 ]

 投打とも絶好調で初戦を「濃霧コールド」で大勝したマリーンズ。ちなみに、昨日の未明に、我が家のあたりはかなり強い風が吹いていました。これが5時間くらい早ければ、濃霧も吹き飛んでいたのでしょうが。
 さて、千葉で行われた第2戦の先発は渡辺俊介投手と安藤投手。日本シリーズの場合、第2戦までに先発した投手は第6・7戦にも先発できます。そういう意味でも、タイガースがここに下柳投手を持ってこなかったのはちょっと意外でした。
 その右の安藤投手相手という事で、今日のマリーンズは二塁には左打ちの塀内選手2番打者として入りました。また、昨日の試合で福浦選手が腰を痛めためにベンチからも外れました。代わりに李選手が7番・一塁で、指名打者には里崎選手、先発捕手は橋本選手で、昨日2番で4安打の今江選手は8番、という布陣でした。
 初回、渡辺俊投手は、内野ゴロ二つと三振という、安定した立ち上がりを見せます。その裏、マリーンズは先頭の西岡選手が二塁打。続くシリーズ初打席となった塀内選手がきっちり送ります。里崎選手は倒れ、続くサブロー選手も三塁ゴロに打ち取られますが、これを何と今岡選手が一塁に悪送球、予期せぬ形でマリーンズが先制しました。
 さらに2回、先頭の李選手が歩き、今江選手の5打席連続となる安打で1・3塁に。ここで橋本選手の1・2塁を抜こうとする当たりを藤本選手が好捕して併殺となりますが、その間に李選手が返って2点目を挙げました。

 直後の3回、渡辺俊投手は先頭の片岡選手に安打されて初の出塁を許し、続く矢野選手にも連打され、無死1・2塁とされます。しかし、続く昨日犠飛を打っている藤本選手はバントを失敗して凡退。さらに赤星選手・鳥谷選手も内野ゴロに抑え、0点に抑えます。
 その後、安藤投手は5回までの3回を1安打で抑え、渡辺俊投手も4・5回を完璧に抑えます。そして6回、1死から赤星選手が、シリーズ初となる安打を放ち、さらに盗塁も決めます。そして鳥谷選手が左前に落とし、1死1・3塁とされますが、続く昨日2安打のシーツ選手を併殺に打ち取り、ここも0点に抑えます。
 その直後の6回裏、1死から里崎選手が安打し、続くサブロー選手が、左翼ポール近くに、打った直後にガッツポーズが出る2ランを放ち、この試合での「チーム初打点」を挙げ、4点差にします。さらにフランコ選手も連続本塁打し、続くベニー選手が二塁打を放ったところで安藤投手は降板します。そして、李選手に対して左の江草投手をぶつけますが、その効果がなく、李選手は2試合連続となる2ランを右翼席に叩き込み、これで7対0としました。マリーンズ打線は二日で7本塁打となっています。
 大量点差となっても渡辺俊投手の調子は変わらず、タイガース打線に出塁を許しません。そして8回、先頭でシリーズ初打席となる大塚選手が安打で出塁。すると次のベニー選手の打席で、江草投手がシリーズ初となる、1イニング3暴投で大塚選手は生還。ベニー選手も四球+暴投で2塁に進みます。そして李選手の内野ゴロで1死3塁となった後、前の打席でシリーズ新記録となる7打席連続安打を達成した今江選手が、二塁後方に落ちる適時打を放ち、さらに橋本選手が右翼フェンスを直撃する三塁打を放って10点目。二日連続二桁得点となりました。
 レギュラーシーズンから通算して8度目の二桁援護を貰った渡辺俊投手は、9回も一番からの打順を三人で抑え、タイガース打線を4安打無四球で完封し、対戦成績を2連勝としました。27アウトのうち13が内野ゴロという、渡辺俊投手のらしさが非常に良く出た内容でした。また、交流戦とあわせ、対タイガースは18回で8安打1四球1失点という圧倒的な内容になっています。観客数は2万8千3百人ほどでした。

2005年10月22日

投打とも絶好調でシリーズ初戦を取る

[ 野球 ]

 いよいよ今日から日本シリーズが開幕しました。券は取れなかったのですが、所用で夕方に海浜幕張に行きました。試合開始の2時間ほど前でしたが、すでに駅前はハッピを着た人でいっぱいでした。タイガースの応援グッズ売場の露店が数ヶ所出ていて、いずれも盛況でした。
 帰宅してTV観戦。スカパーでの中継に慣れている身としては、広告の多すぎる地上波放送を見つづけるのは、かなりつらいものがありました。とりあえず、清水直投手のマウンド登場を飛ばして、自局の別番組に出ているタレントの始球式の模様を延々と放映するのは勘弁してほしいものでした。
 さて、試合は清水直行投手と井川投手のエース対決。というよりは、「シーズン中、二桁は勝ったが、本来の実力を発揮できなかった投手対決」といった感じです。1回表、清水直投手は先頭の赤星選手をいきなり歩かせます。しかし、続く鳥谷選手を三球三振、シーツ選手に安打をされたものの、続く金本選手の中前に抜けそうな当たりを、シフトを敷いていた西岡選手が取って併殺に取ります。交流戦では金本選手に初回に本塁打された後、井川投手に完封されただけに、この併殺は大きかったと思われます。
 後攻のマリーンズの陣容は、2番に今江選手を入れ、懸案の二塁には渡辺正選手を9番で入れるというもの。また、左投手相手にもかかわらず、フランコ選手と李選手がともにスタメンというもの。今日のスポーツ各紙がさまざまな予想をしていましたが、さすがにどこも当たっていませんでした。ちなみに今江選手の二番はシーズン中1度しかありませんでした。

 そして1回裏、先頭の西岡選手は三振するも、ファウルで粘って球数を投げさせます。そして続く今江選手が左翼席に先制のソロを放ちます。早くも2番起用が当たったといったところでしょうか。その今江選手、続く3回の打席では、三塁前に意表のセーフティーバントを決めました。
 4回まで、ともに走者は出すものの、1対0のままで進みます。しかし、5回、ここまで2安打1四球で抑えてきた清水直投手が先頭の檜山選手に安打され、1死後、矢野選手が右前に弾き返して1・3塁に。ここで藤本選手がレフトに犠飛を放ち、同点に追いつきます。
 しかし直後の5回裏、2回以降は好投していた井川投手に対し、この回先頭で、春先以来のスタメンとなった渡辺正選手が左前に安打を放って出塁します。そして続く西岡選手ですが、解説の東尾氏らが「なんか、一塁方向を見ていますね」と不思議そうに言っています。聞いていた時は、「前の出塁の時に盗塁失敗をしていたから、それにそなえて一塁牽制のクセでも調べているのか?」と思ったのですが、なんと西岡選手は一・二塁間にプッシュバントを放ちました。私の知る限りでは、シーズン中にもこんな技は出していなかったはずです。基本的にバントは苦手の西岡選手ですが、これが絶妙の位置に決まり、無死1・2塁となります。先ほどから一塁側を見ていたのは、これを狙っていたからなのでしょう。
 この好機に、続く今江選手が、右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、マリーンズは追いつかれた直後に勝ち越します。さらに1死後、PO第2Sの3戦目から突如不振に陥り、今日もここまで2打席とも凡退だったサブロー選手が左中間フェンスを直撃する適時2点二塁打。大阪の高校卒入団4選手の4安打で3点を勝ち越しました。
 直後の6回表、清水直投手は1死から二塁打を打たれますが、続く金本選手・今岡選手を打ち取ります。結局、今日はこの二人に安打は出ませんでした。
 その裏、マリーンズは1死からこの試合8番に入った李選手が2-3からの6球目を、打った瞬間に分かる当たりで、右翼席に叩き込み、4点差とします。日本シリーズは試合毎に外国人選手を交替できる事から、今日は李選手でなくてパスクチ選手なのでは、という予想もあったのですが、ここもまたバレンタイン監督の起用が当たった感じです。
 そして7回ですが、このあたりから、球場が霧に覆われ始めました。確かに、この地域は、朝に霧が出ている事は何度かありました。しかし、夜の霧というのはここに住んで8年目で初めて見ました。しかも今日は、風がない事もあり、霧はたちこめる一方です。その7回表、清水直投手は二者連続三振の後、中飛を打たせますが、霧の影響もなくサブロー選手が取って三者凡退に抑えます。
 その裏、タイガースは二番手の橋本選手から、先頭の今江選手が本日4本目となる安打で出塁し、福浦選手も続きます。サブロー選手は倒れたものの、続く里崎選手が左翼席へ3ランを叩き込みます。しかし、霧の濃さで本塁側からのカメラでは、どこに球が飛んでいったか分かりませんでした。そして続くフランコ選手も安打を放ち、この時点でシリーズ史上2度目となる先発全員安打を達成。さらにベニー選手が一軍では6月26日以来となる本塁打を左翼席に叩き込み、この回5点目を挙げ、10対1としました。
 この時、あまりの霧の濃さに、審判団が試合を中断。そのまま、30分ほど待ちましたが、晴れる気配はなく、そのまま試合終了となり、日本シリーズ史上4度目のコールドゲームでマリーンズが先勝しました。清水直投手は5安打1四球1失点で「完投」勝ちでした。観客数は2万8千3百人ほどでした。
 それにしても、この霧には驚かされました。ちなみに、かなり陸側にある我が家の近辺でもかなりの霧が出ており、二ブロック先のマンションの輪郭が見えないほどでした。
 というわけで、望外の快勝で初戦を取りました。反動がちょっと怖い気もしますが、明日の渡辺俊介投手にも頑張ってもらいたいものです。

2005年10月21日

下手なしゃれ

 子供の頃に使っていた国語辞典の例文で忘れられないものがあります。それは「しゃれ」の項目にあった「下手なしゃれはやめなしゃれ」というもの。はっきり言って、笑いを誘うようなセンスはありません。つまるところ「下手なしゃれ」です。つまり、この文章そのものが「下手なしゃれ」でその内容は「それはやめろ」という「自己否定」なわけです。論理の例題にある「『クルタ人は嘘つきだ』と言っているクルタ人がいる。彼の言っている事は本当か嘘か?」みたいな深遠さ(?)があります。
 当時の自分がそこまで気づいていたかどうかは分かりません。ただ、その程度の「下手なしゃれ」が心に残ったのですから、何らかの感じるところがあったのかもしれません。まあ、例文作成者がそこまで考えていたかどうかは疑問ではありますが・・・。

2005年10月20日

御神体

 しばらく前に、ネットで人気のキャラと類似したキャラを商品化した会社への脅迫騒ぎが話題になりました。そのキャラを生んだ掲示板にはその会社に対して「社長から清掃員まで全員を殺す」などといった物騒な殺害予告が多数書き込まれたとか。「著作権問題」がここまで物騒な発展をした例はかなり珍しいのではないでしょうか。
 これに関する報道を見て連想したのは、宗教でした。10年ほど前、世界的宗教の教祖を侮辱した小説を和訳した人が信者と思しき人から殺された事件がありました。また、国内で政治的にも大きな影響力を持つ宗教団体の発行している雑誌が電車の中に吊っている広告には、「こんなの活字にして公衆の目にさらしていいのか?」と引いてしまうほどの罵詈雑言で、宗派の敵や「裏切り者」をののしっています。今回の脅迫事件も、「御神体」であるネットのキャラを「冒涜」した会社に対し、「信者」が「神罰」を望んでいるような印象を持たされます。
 しかも、既存の宗教同様、いやそれ以上に簡単に、ここの「信者」の心を誘導できる構造が整っているようです。そのやり方次第では・・・と考えると、かなり不気味な気分になりました。

2005/10/19の更新

 翔みなら絵ブログらくがきちょう

2005年10月19日

調べようがない

 靴を買おうと思って近所の店に行ったら、ちょうど安売りをしていました。2,000円均一みたいな場所があり、しかも試し履きしようと思って手にとってみたら、値札には「9,800円」などと書いてあります。なんか、えらく得をした気分になって、その靴を買って帰りました。
 ところが、まだその靴を履いて10日も経っていない先日、雨の中を歩いたら、その靴の右足がたちどころに「浸水」しました。水溜りを踏んだわけでもないから、明らかに穴があいています。もちろん、その10日ほどの間に、釘を踏んだりした事もありませんでしたから、「初期不良」と解釈せざるをえないでしょう。
 これまでも、ずっとこの価格帯の靴ばかり買っていましたが、さすがにこれは初めての事でした。いくら値下げ品とはいえ、長らく店頭に置いてある間に自然と穴があくことはないでしょう。というわけで、ただ単に運が悪かったとしか言いようがありません。
 今更悔やんでも仕方ないので、その靴は晴天専用にする事にしました。それにしても、足との相性はともかく、耐水性(?)については、事前に調べようがありません。まあ、そのリスク(?)も値下げの中に含まれている、と考えるしかないのでしょうね。

2005年10月18日

2005/10/18の更新

 トップ絵をマリーンズのリーグ優勝記念絵にしました。

プレーオフまとめ

[ 野球 ]

 というわけで、マリーンズが3勝2敗でプレーオフを制してリーグ優勝を成し遂げました。とりあえずこのプレーオフ第2ステージに限って言えば、城島選手の離脱が勝敗を分けたと考えるのが自然でしょう。
 強力な五番打者であり、なおかつ強肩で投手陣の信頼の厚い捕手です。代役の的場選手も、美技あり適時打ありと、攻守とも頑張りましたが、やはり城島選手には及びませんでした。象徴的なのが、「優勝を決める勝ち越し点」となった、第5戦の福浦選手のホームイン。タイミングだけならアウトでしたが、福浦選手の足が的場選手の足元をかいくぐって本塁を踏んでいました。また、西岡選手は8回一塁に出て、うち5回二盗に成功し、失敗はゼロでした。いずれも、「これが城島選手だったら・・・」と思った人は多いでしょう。
 もちろん、レギュラーシーズンでのマリーンズは城島選手のいたホークスに対しても五分の戦いをしていたわけです。とはいえ、この短期決戦においての城島選手の有無はやはり大きかったでしょう。
 一方のマリーンズの勝因ですが、「プレーオフならではの勝因」と思えるものはありません。安定した先発投手陣が試合を作り、足も交えた効率的な攻撃で得点を重ね、そこで得たリードを救援投手陣が守るという試合運び。一方、采配では捕手や二遊間に象徴されるように複数の選手を効率よく活躍させる選手起用。いずれも3月からの戦い方をそのまま10月半ばまで続けていました。その結果が「89勝51敗3分」であり、優勝だったと考えています。

 さて、パリーグのプレーオフですが、2年連続で2位通過の球団が優勝するという結果になりました。やはり、現在のプレーオフは1位通過球団に不利なのではないか、と思えます。実際、ホークスはペナントレース終了から半月の間、ウエスタンリーグの他チームと練習試合を行うなどして調整していました。一方でマリーンズは松坂投手や西口投手相手に第1ステージを行っていたわけです。そう考えると、マリーンズのほうがいい状態で第2ステージに臨む事ができたと言えそうです。
 公平性を保つには、首位と4位でもう一つの第1ステージを行うのも一案です。しかし、真ん中より下の「Bクラス」が優勝してしまう可能性がある、というのも、現在以上に奇妙です。
 プレーオフが盛り上がる事は、昨日の試合の地上波視聴率が今季のプロ野球の中で2番目の17%、福岡では34%で瞬間52%だった、という事からも明らかです。そう考えると、制度そのものは残しておきたいところです。
 球団数を増やして1リーグ16球団で各リーグの「Aクラス」である4球団がプレーオフ進出。その際、首位と4位はゲーム差に関係なく首位2勝に対して4位は4勝が必要。また第2ステージも首位球団には1勝のアドバンテージ、とすれば、いくつかの問題は解決できるのでは、とも思います。いずれにせよ、現在のプレーオフに改善が必要なのは間違いありません。
 とはいえ、昨年・今年のパリーグの「3位以上の球団によるプレーオフで勝った球団が優勝」というのは最初から決まっており、それにのっとって最後に勝ったのはマリーンズなわけですか。したがって、これはどこからどう見ても問題のない優勝だと思っています。
 そして、素晴らしい試合を見せていただき、さらに素晴らしい結果を残してくれた、選手・監督・コーチ陣、その他スタッフの方々には心より感謝しています。

頓知よりも印象に残る事

 スーパーを歩いていると、棚に水飴がありました。それを見て、「一休さん」のある頓知話を思い出しました。「夜中に隠れて水飴を食べる和尚さんが、その水飴を見つけた小坊主達に『これは毒だ』とミエミエの嘘をつく。そこで一休さんは、水飴を食べるためにわざと寺の備品を壊して、水飴を食べ、帰ってきた和尚さんに『死んでお詫びをするために毒を食べています』と言った」というやつです。頓知の痛快感などまるでない、嘘と欲にまみれた俗俗しい話です。とても寺が舞台とは思えません。
 その話を思い出すと同時に、「夜に一人で壺に入っている水飴をむさぼり食べている初老の男性」というものがいかに不自然であるか、という事に気づきました。もしかしたら、和尚さんは病気を患っていたのでしょうか。となると、一見、バカ話のようなこの逸話に、やや深刻な意味が含まれているかも、などと考えてしまいました。

2005年10月17日

初芝選手の内野安打をきっかけに逆転し、リーグ優勝

[ 野球 ]

 福岡でのプレーオフ第2ステージ第5戦の先発は杉内投手とセラフィニ投手。第1戦と同じ顔合わせです。今日もマリンスタジアムの「パブリックビューイング」に行きました。かなり激しい雨なので、1階席や2階席前列はほとんど人がいませんでした。それでも、1万人くらいの人たちが集まっていました。
 初回、1死から堀選手が昨日に続いて安打を放ちます。しかし、福浦選手の併殺打でチェンジ。しかも、堀選手は腰を痛めて2回の守備から交替。第1S第2戦で小坂選手が怪我をしてから休みなしで出ていた疲れが溜まったのもあったのでしょう。そして、代わりの二塁には今季一軍公式戦初出場の早坂選手が入る事になりました。
 一方、セラフィニ投手は初回は先頭の川崎選手に安打されて犠打で二塁に進まれますが、中軸を抑えます。しかし、2回に先頭のズレータ選手を歩かせ、続くこのシリーズ好調のカブレラ選手に二塁打を打たれ、1死後に鳥越選手に犠飛を打たれ、先制を許します。さらに続く3回も、初回に続いて川崎選手に安打され、同じように二塁に送られた後、松中選手に本シリーズ初の安打となる適時打が出て、2対0とされてしまいます。
 一方、杉内投手は明らかにすっぽ抜けたボールがあるなど、調子はよくなく、マリーンズ打線も毎回のように安打を放ち、5回まで毎回走者を出します。しかし、併殺が3つあるなど、要所を締められ、2点差のまま、中盤をむかえます。

 そして6回、先頭の西岡選手が安打で出塁してすかさず盗塁。そして1死後に福浦選手に右中間を抜く二塁打と、両選手の「得意技」で1点を返します。しかし、1死2塁の同点機も、サブロー選手と里崎選手が倒れ、1点差にとどまります。
 続く7回、この回から登板の吉武投手に対し、1死から今江選手が安打。続く8番のフランコ選手は倒れ、9番の大塚選手には代打で李選手。すると当然ながらホークスは三瀬投手を投入します。すると、ここでマリーンズは垣内選手を「代打の代打」に。チーム本塁打王を、投手交替させるためだけに使ったわけです。垣内選手は期待に応え、左前に弾き返し、2死1・3塁に。この安打は垣内選手にとっては、来季の契約にも影響する大きな安打だったでしょう。しかし、続く西岡選手はいい当たりを放ちますが、左直に倒れてしまいます。
 4回まで毎回得点圏に走者を進められていたセラフィニ投手ですが、5回以降はホークス打線を抑えます。そして7回1死で四球を出したところで降板。二番手の小野投手は犠打を許して一人だけで降板し、続く好調の川崎選手相手に藤田投手が登板します。ここで川崎選手は、あわや適時打という当たりを一二塁間に放ちますが、これを今季初の一軍出場となった早坂選手が横っ飛びで好捕。抜けていれば1点だっただけに非常に大きな好守でした。
 続く8回、先頭はその早坂選手から。ここでマリーンズは代打に初芝選手を送ります。場合によってはプロ最後となりうるこの打席で、初芝選手は三遊間に緩い当たりのゴロを放ちます。しかしこれを何とバティスタ選手と川崎選手が交錯。初芝選手の激走が実って内野安打になりました。それこそ、漫画やドラマの題材にでもなりそうな安打と言えるでしょう。
 そして続く福浦選手が一二塁間を抜いて無死1・2塁に。ここでホークスは8回ながら馬原投手を、昨日に続いて8回から投入します。対するサブロー選手は倒れますが、続く5番で福岡に来てから2本塁打と好調の里崎選手が左翼フェンスに直撃する逆転2点適時二塁打を放ちって逆転。この試合初のリードを奪いました。
 この時、それまでずっと座っていた、オリオンズの帽子をかぶったおじさんが、いきなり立ち上がり、「31年前にも使っていた旗」を出して振りはじめました。目の前にいたため、旗ざおに縛るのを手伝いましたが、「オリオンズ時代は川崎の三塁側でブレーブスを応援していた自分がこれを手伝っていいのだろうか(苦笑)」という気分になりました。試合のほうは、さらに馬原投手を攻めて1死満塁としますが、ここは踏ん張られ、1点差をつけたのみに止まりました。
 逆転したからには8回からは薮田投手が登板。簡単に2死を取りますが、そこから松中選手とズレータ選手を歩かせます。しかし、続くカブレラ選手を打ち取り無失点に。一昨日は9回裏、カブレラ選手の安打から逆転されただけに、ある意味そこまで回してくれて良かったのかもしれません。
 9回表は三人で終わり、いよいよ9回裏に。マリーンズは当然ながら小林雅英投手を登板させます。この「リードして9回裏」というのは一昨日と同じですが、マリンスタジアムの雰囲気はかなり違いました。といっても一度失敗した小林雅投手が信用できないから、というわけではありません。一昨日は、なんか「あれ、このまま優勝しちゃうの?」みたいな感じでした。しかし、今日は一点差を守りきるよりない状況で。しかも負けると後がありません。そのため、一昨日より観客数は少なかったにもかかわらず、球場の盛り上がりは一昨日以上でした。
 その小林雅投手は、先頭の大村選手を追い込んだものの四球で歩かせます。さらに続く鳥越選手が送り、1死2塁と一打同点の危機に。しかし、続く柴原選手を内野フライに打ち取り、いよいよ「あと一人」に。そして一昨日にサヨナラ打を放った川崎選手を迎えますが、左飛に打ち取ります。途中から入っていた井上選手が落下点で構えた時、「優勝するのか・・・」みたいなちょっと冷めたような気分になって、グラブに入る所を見ました。
 というわけで、3対2で勝利し、第2ステージを3対2で制して、「マリーンズ」となって初となるリーグ優勝を果たしました。オリオンズ時代から数えると31年ぶりとの事です。第1ステージとあわせると、1点差試合が5回、残る2試合は2点差試合という接戦の連続を制しての優勝でした。観客数は3万5千人ほどでした。
 自分にとって最初にマリーンズを応援しだしたのは1992年。しかし1995年終了時に応援をやめ、1998年から千葉に越した事をきっかけに応援を再開しました。しかし、「マリーンズファン」と名乗るようになったのは昨年からという程度の「ファン歴」です。とはいえ、今年は開幕からマリンに通い続けて応援していただけに、やはり優勝は嬉しいものでした。
 帰宅してちょっとしたらビール掛けが始まっていました。当たり前ですが、みんな嬉しそうでした。最後の中締めに清水直行投手が壇上に上がると、清水直投手が登板する時にファンがやる「オーオオ、オーオオ、オーオオオオオオー、ロッテ」がタオルまわしの動作つきで始まりました。このあたり、マリーンズならでは、といったところでしょう。
 なお、リーグやプレーオフの総括や嫁さんの「優勝記念絵」は明日の掲載を予定しています。

2005年10月16日

先祖の数

 「先祖の霊が祟っている。それを祓うには我々に金を払って○○を・・・」というのは、インチキ商売の王道です。なんらかの辛い状況にある時にこのような詐欺師の「プロのだまししゃべり」を聞いてしまうと、つい信じてしまう人も出てくるのでしょう。
 しかし、冷静に考えてみると、「先祖」というのは何人いるのでしょうか。二代前・すなわち祖父母は4人、三代前・すなわち曽祖父母で8人、四代前なら16人・・・。一世代で30年差とすると、180年くらい前にいた六代前の先祖だと64人にもなってしまいます。その全ての先祖が一点集中で一人の子孫に祟っているとでもいうのでしょうか。
 しかも、子供の数の平均を2人とすると、その「先祖」一人につき、同じくらいの数の子孫がいるわけです。となると柄の悪い「先祖の霊」とやらは、それだけ多くの子孫に分散して祟ったりするのでしょうか。しかも、「お祓い」を受けた子孫にだけは祟らない、などといった「調整」もしなければいけないわけです。考えれば考えるほど、荒唐無稽な戯言としか言いようがありません。
 もっとも、この詐欺はかなり昔からあるようです。先ほど書いたように、一世代増える度に「先祖」の数は倍増するわけですから、その数多い自分の遠い先祖の一人がその詐欺に加担していた可能性もゼロではありません。そういう意味では、この詐欺にあう事自体は「先祖の祟り」と言えるのかもしれませんが・・・。

継投にかわされ、五分に戻される

[ 野球 ]

 福岡でのプレーオフ第2ステージ第4戦の先発は和田投手と小林宏之投手でした。今日もマリンの「パブリックビューイング」で観戦しました。
 肩に不安のある和田投手は立ち上がりから良くなく、先頭の西岡選手が歩いてすかさず盗塁。2番の大塚選手は2-3から三振したものの、福浦選手が内野安打、2死後、ベニー選手が中前に弾き返して先制します。
 対する小林宏投手は初回は3人で終えたものの、2回1死から、昨日までの3試合まで1安打のズレータ選手が左翼席へ。観客がフェンス前で取ったようにも見え、バレンタイン監督も抗議に出ますが、覆らず同点となります。
 3回表に先頭の西岡選手が再び四球と盗塁で無死2塁としますが、ここは後続が抑えられます。しかし続く4回、1死から里崎選手が第1戦に続くソロを放ち、勝ち越しました。

 ところがその裏、小林宏投手は先頭の松中選手にこの試合初の四球を出してしまいます。そして続くズレータ選手が2打席連続となる逆転2ランを放ち、試合がひっくりかえってしまいました。
 ホークスは4回で78球と球数の多い和田投手をスパっと諦めて、二番手に明日の先発かと思われた高橋秀投手を投入。ところが、先頭の堀選手に安打され、続く西岡選手の足にぶつけます。高橋秀投手は9月22日の試合でも西岡選手と福浦選手の足にぶつけていました。すると、ここで再びベンチが動き、吉武投手を投入。後がない事もあるのでしょうが、早め早めの投手交替です。これが成功し、バント失敗などもあって、二番からの中軸が三人で抑えられます。
 小林宏投手は、ズレータ選手の逆転2ランの後は、一人の走者も出さない完璧な投球をします。しかし、打線が吉武投手から1安打しかできず、その安打の堀選手を置いての2死1塁で代打に李選手を出すも、四番手の三瀬投手に抑えられ、そして9回は馬原投手の前に3人で打ち取られ、3対2で敗れました。
 小林宏投手は5安打1四球完投でしたが、援護に恵まれませんでした。観客数は3万4千7百人ほどでした。

 なお、マリンの観客は、昨日の内野1・2階満員に比べるとかなり少なく、1万5千人という発表でした。昨日は、1階正面付近以外の売店は休んでおり、数少ない売店に長蛇の列ができていました。それに対し、今日は多くの売店をあけていたのですが、人数が減ったためにかなり売れ残りが出ていたような感じでした。昨日営業しなかった事による遺失利益をあわせると、かなりの損害と言えるでしょう。商売というものは難しいものだと、他人事ながら同情しました。
 というわけで、いよいよ明日は、勝ったほうが優勝となる「パリーグ最終戦」となりました。確かに流れは悪いですが、ホークスは継投陣を目一杯使っており、マリーンズにも十二分に勝機はあると思っています。ぜひとも明日勝利して、栄光をつかんでもらいたいものです。

2005年10月15日

2005/10/15の更新

 漫画資料室ながい閣下新作短評を更新しました。

「あと1回」から大逆転負け

[ 野球 ]

 マリーンズの2連勝でむかえたプレーオフ第3戦。今日はマリンスタジアムの「パブリックビューイング」に行きました。当初、入口を一つしか開放しなかったため、球場を一周する列ができていました。
 というわけで、一回りして入場。もっとも、その時はさすがに別の入口も開いていました。そして天気が悪い事もあり、2階席バックネット裏の屋根の下の所に。今季、ここまで26回マリンに行きましたが、半分以上はこの辺りでで見ています。その「いつもの席」で優勝を見届けようと思っていました。なお、マリンスタジアムは画面の見えない外野席を除いてほぼ満席。最終的には2万人近くの人が集まったそうです。
 その中で、三塁側2階席の一角に数人のホークスファンがいて、旗をかかげ、メガホンを振って応援していました。「敵地」でしかもチームが絶対的に不利な中、それを敢行するのはかなりの熱意が必要でしょう。「敵ながらあっぱれ」と言ったところでしょうか。

 先発は新垣投手と渡辺俊介投手。背水の陣のホークスはバティスタ選手を外すなど、渡辺俊投手との相性を重視したスタメンを組みます。しかし、渡辺俊投手は、抜擢された柴原選手に2安打されますが、後半戦でよくある「安打はされるけど、得点はされない」というパターンでホークス打線を抑えます。
 一方、打線は2回まで走者が出ませんでしたが、3回に先頭の李選手が安打し、続く今江選手の安打で無死1・3塁に。そして橋本選手の深い2塁ゴロで先制します。さらに、西岡選手も安打でつなぎ、福浦選手に適時打が出て、2点目を奪います。
 渡辺俊投手は4回に先頭のズレータ選手にフェンス直撃の二塁打を打たれ、1死後に安打されて1・3塁とされますが、後続を抑えます。7回まで7安打1四球で119球を投げながら、無失点に抑えました。
 4回以降、新垣投手に2安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、8回に1死から西岡選手が安打で出塁し、さらに盗塁。続く堀選手が四球を選んで1・2塁とします。ここで先ほど適時打の福浦選手が、一塁線を抜く適時二塁打。二人が帰って、大きな追加点が入り4対0となりました。

 そして8回は薮田投手が三人で抑え、いよいよ4点差で9回裏に入ります。マリーンズは当然ながら小林雅英投手が登板。プレーオフは4連続セーブでしかもホークス相手には出塁すら許していません。ところが先頭のカブレラ選手はバントみたいな普段と違う構えで打席に立ちます。これに調子を狂わされたのか、小林雅投手はボールを先行した上、安打を許してしまいます。しかし、続く代打バティスタ選手は打ち取り、さらに代打の大道選手にもボテボテのゴロを打たせます。ところが、これが内野安打になり、しかも送球がそれて1・3塁に。そして、途中出場の大村選手の適時打で1点を返されます。
 さらに川崎選手の安打で満塁となり、この回三人目の代打・荒金選手が登場。普段は守備固めや代走が多い選手ですが、ここは中前に返されて、1点差とされてしまいます。
 続く宮地選手は一塁ゴロに抑え、ついに「優勝まであと一人」に。しかし、続く松中選手を敬遠した事もあり、マリンスタジアムも「優勝直前」という雰囲気になりません。そして、小林雅投手は、ズレータ選手になんとストレートの四球。まさかの同点になってしまいました。
 ここ三試合、完璧な投球で「今季最高の状態をここに持ってきたのか」と思っていたのですが、優勝の重圧で普段の調子が出せなかったのでしょうか。前回書いたように、前の試合では今季初の「3試合連続三者凡退」を達成したのですが、今日はレギュラーシーズンにもなかった「一挙4失点」を達成してしまいました。
 続くサヨナラの危機ではカブレラ選手を抑えたものの、こうなるとホークスペース。10回表に2死から西岡選手が安打して、さらに連続で盗塁を決めますが、堀選手が倒れます。
 そしてその裏、五番手の小野投手からバティスタ選手が安打し、犠打で進塁。そして大村選手が安打でつないで1・3塁から、川崎選手がサヨナラ打を放ち、試合が終わりました。皮肉にもスタメンを外されたバティスタ選手と大村選手がサヨナラを演出するという形になってしまいました。観客数は3万4千7百人ほどでした。
 というわけで、形の上では「あと一人」まで行きながら、そこから優勝がスルリと逃げてしまいました。これも「優勝の重み」というものなのでしょうか。明日こそは何とか決めてもらいたいものです。

2005年10月14日

2005/10/14の更新

 電算室多種多様なエラーメッセージを掲載しました。

セリーグ全日程が終了

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対ベイスターズ戦は石堂投手と土肥投手が先発。石井選手の先頭打者本塁打でベイスターズが先制しますが、その裏に即座に追いついたスワローズが2回に勝ち越し、3回に追加点を挙げます。そしてスワローズは5回からここまで9勝の藤井投手を登板。自らのバットで追加点を挙げ、投げてもソロ1本のみに抑え、最終戦での二桁勝利を達成しました。
 一方のベイスターズは4回から中2日で門倉投手が登板。これは残り3奪三振で同僚の三浦投手と並んで一位となるための「配慮」です。しかし、中2日の疲労とタイトルへのプレッシャーか、3つの三振を取るのに4イニングを要しました。
 結局、5対2でスワローズが勝利。若松監督の最終戦を白星で飾りました。試合後は監督の胴上げが。腰を痛めている事があり、気を遣った滞空時間の短い胴上げでした。観客数は1万8千人ほどでした。

 ところで、昨日のスポーツ報知の一面に、近藤昭仁氏がプレーオフ第1戦の短評を書いていました。勝ち越しのきっかけとなった福浦選手のバスターについて、「最初にバントのサインを出したバレンタイン監督の采配を評価できる」などと書いています。さすがは、かつて「ノーアウトかワンアウト3塁に時にスクイズのサインを出さないと死んじゃう病」とバカにされ、マリーンズ監督時代にある選手が犠打に一度失敗したら、激怒して即座に二軍降格させたほどの「バント好き」なだけあります。
 それはともかく、この「評価できる」というのはどういう事なのでしょうか。彼がマリーンズの監督を辞めた際の捨て台詞は「もっと強いチームでやりたかった」でした。ちなみに、彼が監督になる2年前、マリーンズは2位でした。一方、彼の在任期間を含め、8年連続Bクラスだったチームを引き継いだバレンタイン監督の実績はかくのごとしです。そう考えると、氏にバレンタイン采配を「評価」などする資格があるのか、非常に疑問です。まあ、来年は現場に復帰するとのこと。復帰先の球団が好きでない私としては非常に喜ばしい事です。

2005年10月13日

連日の接戦を制し、リーグ制覇まであと1勝

[ 野球 ]

 福岡ドームのプレーオフ第2ステージ第2戦は斉藤投手と清水直行投手の先発でした。1回表にマリーンズは福浦選手とサブロー選手の連打で先制機を作りますが、フランコ選手が倒れます。一方、清水直投手は9月22日以来、約20日ぶりの登板。その前回のホークス戦では3本塁打などメッタ打ちにされました。しかし、今日は初回に先頭の川崎選手に安打されたものの、後は三人で抑えます。そのまま、4回まで2安打無失点。ちなみに、清水直投手が4回を無失点に抑えたのは、7月15日に1失点完投負けをして以来です。
 一方、斉藤投手も5回まで3安打1四球で無失点に抑え、投手戦になります。ところが5回裏、2死無走者から、昨日に続いてカブレラ選手が先制ソロを放ちました。
 しかし直後の6回表、この回先頭の西岡選手が右翼線を抜く二塁打を放ちます。続く堀選手はバントの構えをするなど揺さぶりをかけ、2-1から落ちる球を三つ選んで四球で出塁します。福浦選手は倒れますが、サブロー選手は2-2から真中低めのギリギリの球を見切り、続く球も選んで四球として満塁に。この絶好機に打席に立ったフランコ選手が左中間に適時二塁打を放ち、逆転しました。フランコ選手はこのプレーオフ、ライオンズ戦から通算して2安打で打率1割4分なのですが、その2安打がいずれも非常に大きな適時打となっています。さらに、続くベニー選手も三塁に高いバウンドのゴロを打ち、三塁走者のサブロー選手が生還。この回一気に3点を取りました。

 その裏、清水直投手は川崎選手にソロを打たれ、1点差に迫られますが、7回まで投げて4安打無四球2失点。本塁打以外は三塁を踏ませない投球で。約3ヶ月ぶりに「エース」の投球を見せてくれました。
 そして8回は薮田投手が四球を一つ出しますが、それだけに抑えます。9回表、ホークスはリードされながらも馬原投手が登板。三人で抑え、その裏の2番からの攻撃に託します。しかし、プレーオフ4戦全て登板の小林雅英投手は、今日も完璧な投球。フライ二つで2死を取り、最後の松中選手も、打った瞬間にガッツポーズが出る中飛に打ち取り、連日の三者凡退でセーブを挙げました。これで小林雅投手は4試合連続のセーブ。ライオンズとの初戦では2安打されましたが、そこからは3試合連続で三者凡退です。実は今季の小林雅投手は29セーブで初のセーブ王となりましたが、連続して三者凡退でセーブを挙げたのは5月半ばの交流戦の2試合が唯一。ほとんどの登板は「毎回被安打」に近い内容でした。それが、ここに来て今季初の「9人連続凡退」。この一番大切な時に来て、今季最高の状態に持ってこれたのでしょうか。
 というわけで、マリーンズは3対2と、連日の接戦を制して連勝。リーグ制覇まであと1勝とし、将棋用語でいうところの「詰めろ」をかけました。観客数は3万1千6百人ほどでした。

2005年10月12日

PO第2S第1戦、終盤で勝ち越して先勝

[ 野球 ]

 いよいよ第2ステージ初戦ですが、所用で試合が見れず、帰宅したらプロ野球ニュースのプレーオフ報道も終わっていました。しかも、途中で携帯の調子が悪くなり、カブレラ選手のソロを最後に経過メール等も見れませんでした。
 というわけで結果報道だけを見て書いています。先発は杉内投手とセラフィニ投手。2回裏にカブレラ選手のソロで先制され、杉内投手には最初の一巡を完璧に抑えられます。しかし、二巡目に入った4回に、一番に抜擢された大塚選手が安打で出て、サブロー選手の適時二塁打で同点に。さらに7回にはライオンズ戦では一打席しか出番がなかったスタメンの里崎選手のソロで勝ち越します。その裏、前の回途中から登板した小野投手がまたまたカブレラ選手に二塁打を打たれ、三番手の藤田投手が的場選手に適時打を打たれますが、その的場選手を牽制で刺して同点で止めます。
 そして直後の8回表に、続投の杉内投手から先頭の堀選手が安打で出塁。続く福浦選手がバントの構えから二塁打を打って2・3塁としてここで杉内投手は降板。二番手の吉武投手にサブロー選手は打ち取られたものの、続くベニー選手の左翼フェンス直撃の2点適時打で勝ち越します。シーズン後半に足を痛めていただけに、「プレーオフはベニー選手で大丈夫かな」と不安がありました。しかし、前の試合に続く貴重な打点を挙げたのですから、やはりバレンタイン監督の采配は的確です。そして薮田投手を挟み、9回は小林雅英投手が前の試合に続いて三者凡退に抑え、プレーオフ3試合連続のセーブ。4対2でマリーンズが初戦を取りました。観客数は3万1千8百人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは黒田投手と三浦投手が先発。単独最多勝のために、前回中3日で4回投げた後、中4日で先発した黒田投手ですが、5回に勝ち越され、8回にも追加点。一方の三浦投手は3回までソロ2本打たれた後、3安打に抑えて無四球2失点完投。というわけで、下柳投手の最多勝がやっと決まりました。また、この試合で野村選手の引退セレモニーも行われています。観客数は2万9千7百人ほどでした。

2005年10月11日

分類

 野村総研がオタクの実態とビジネス的価値に関する調査研究を発表しています。なんか、「旅行」や「ファッション」までも「オタク」でくくられると、「オタク」という言葉の出始めた頃を知っている者としてはかなりの違和感があるのですが、これも「時代」というものなのでしょうか?
 なお、この分類では、オタクを「家庭持ち仮面」「わが道を行くレガシー」「情報高感度マルチ」「社交派強がり」「同人女子系」などと、えらく分かりにくい言葉で分けています。一見、分かりやすそうな「同人女子系」も、「アキバ系」「萌え系」が含まれるなどと書かれると、かなり難解です。
 世の中の「オタク」で、自分は上の分類で、「○○系」にピッタリあてはまる、という人はどのくらいいるのでしょうか。むしろ、それぞれの「系」が何割かずつ組み合わさって、それぞれの「オタク」を構成している人のほうが多いのでは、と思いました。
 まあ、分析する方の視点と分析されるほうの考えが異なるのはしかたないのでしょうが。

青木選手、二百本安打を達成

[ 野球 ]

 唯一の試合である神宮のスワローズ対ベイスターズ戦は館山投手と門倉投手が先発。1回裏、先頭の青木選手は、初球を一・二塁間に弾き返し、史上二人目の二百本安打を達成します。そしてスワローズは3回裏、先頭の館山投手が安打で出塁し、青木選手が四球を選んだ後、宮本選手の犠打と岩本選手がの犠飛で先制。さらにラミレス選手に32号2ランが出て、スワローズが3点を先制します。
 館山投手は4回に打球を足に受けますが、続投。そして6回には2死満塁で今日2本目の安打となる2点適時打を放ち、自ら中押しをします。
 8回裏には引退を表明した代打で佐藤真一選手が登場。現役最後の打席を二塁打で飾っています。
 館山投手は8回を5安打無四球で0点に抑え、2年目で10勝目並びに規定投球回数に到達しました。試合のほうは5対0でスワローズが快勝。明日のカープ戦でベイスターズが敗れると、14日のこの試合が「3位決定戦」となります。観客数は1万2千7百人ほどでした。

 さて、明日からいよいよプレーオフ第2ステージが開幕。先発は杉内投手とセラフィニ投手と発表されました。残念ながら、明日は所用により「携帯メール観戦」なのですが、なんとか初戦を取ってほしいものです。

2005年10月10日

粗忽者には便利な機能

 そそっかしい事もあって、たまに携帯に間違い電話をしてしまいます。今日など、着信があったので、着信履歴からかけようとして、間違えて送信履歴の一番上を選択してしまい、先ほど電話をかけた人にまたかけてしまいました。しかも、その時に先方は電話に出れなかったため、わざわざ向こうからかけてもらう破目になってしまいました。
 こういうとき、間違い電話をかけたと気づいたら、先方に「今のは間違い電話だった」という信号を送れないものか、などと思います。それを送ったら、先方の着信履歴から自分からの電話が削除されるわけです。少なくとも、このような機能があれば、私は重宝するでしょう。
 まあ、間違い電話そのものをしないよう、電話する時に落ち着けばいいだけなのでしょうが・・・。

2005年10月09日

2連勝で、PO第1S通過

[ 野球 ]

 昨日初戦に勝ち、残り2試合で1分以上で通過という条件で迎えたプレーオフ第1ステージ第2戦。とはいえ、今日勝って一気に決めたい所です。その試合をマリンスタジアムに観戦に行きました。
 朝からの雨でグランドの状態は良くなく、試合前練習も室内で行われました。しかし、昼過ぎから雨が上がり、万全の状態で試合開始となりました。
 先発は小林宏之投手と西口投手。1回表、小林宏投手は三者凡退と上々の立ち上がりを見せます。その裏、先頭の小坂選手がいきなり三塁打。そして堀選手が昨日に続いて犠飛を打ち上げ、あっさり先制します。昨日、守備で大活躍した西岡選手を外し、小坂選手にスタメンを入れ換えたのですが、その効果がすぐに出た感じです。

 小林宏投手は、2回以降も素晴らしい内容。最初の一巡を完璧に抑えます。4回に先頭の栗山選手に二塁打され、続く佐藤選手の内野ゴロで三進されたもののそこから、三番の貝塚選手、そして四番の和田選手を連続三振に。最後、落ちる球で空振りに仕留めた時は、小林宏投手・橋本捕手ともガッツポーズ。場内も大歓声でした。
 一方の西口投手も、先制点の後はマリーンズ打線を抑えます。3回と5回には先頭打者が出ますが、いずれも後続を打ち取られます。というわけで昨日と似た展開に。次の1点を取ったほうが大きく有利になる、という雰囲気となりました。
 そして6回、1死からサブロー選手が安打で出塁、続くフランコ選手は二塁ゴロに倒れますが、サブロー選手はスタートを切っていたため、2塁セーフとなります。この好機にプレーオフで一軍復帰したベニー選手。昨日も安打を打っていましたが、ここで二遊間を抜いて、その重要な「次の1点」をマリーンズにもたらしました。さらに李選手の安打で1・3塁とし、続く今江選手が巧く二遊間を抜き、さらにもう1点を追加。西口投手をKOしました。
 小林宏投手は、6回まで1安打投球。7回1死から貝塚選手に安打されますが、続く和田選手のあわや三塁線、という当たりを今江選手が好捕します。昨日は西岡選手が美技を連発しましたが、今日は「今江デー」という感じ。6つの三塁ゴロを見事に捌いた他、取れば内野安打、という当たりを巧く見切ってファウルにしたりもしていました。
 小林宏投手は8回も簡単に2死を取り、完封ペースかと思われたのですが、ここで中村選手に右翼席に運ばれてしまいます。さらに野田選手に安打されたところで球数もあってか交替。7回2/3を4安打無四球1失点という好投でした。そして藤田投手が登板。ライオンズも右の代打の後藤選手を出しますが、三振に打ち取ります。そして9回は小林雅英投手が登板。昨日は2安打されましたが、今日は二番からの好打順を3人で片付けて、連日のセーブを挙げました。観客数は昨日を上回る28,996人。今日は左翼席のマリーンズ応援席の割合を増やしたため、昨日より満員感が強くありました。
 試合終了後は、プレーオフになって特設された従来よりも大きな球場前ステージに李選手・今江選手・西岡選手が登場。今日が結婚一周年の今江選手は、「今日は、僕の結婚記念日に、多数のお集まりをいただき、有難うございました」と笑いを取っていました。
 これで2連勝でプレーオフ第1ステージを制覇。ライオンズの誇る投手の二枚看板に投げ負ける事がありませんでした。ライオンズとしてはカブレラ選手を怪我で欠いた事が大きかったでしょう。
 これで水曜から福岡で行われる第2ステージに進出。今季の成績を見る限り、ライオンズとは桁違いの実力を持つ相手です。しかし、シーズンの対戦成績は10勝10敗の五分です。マリンスタジアムでは全試合、球場を解放して場内でその状況を流すとの事なので、都合のつく限り、行ってみようかと思っています。

 横浜のベイスターズ対スワローズは吉見投手と藤井投手が先発。7回に3点を取ってスワローズが追いつき、そのまま延長12回引き分けとなりました。観客数は8千5百人ほどでした。スワローズの青木選手が通算199本目の安打を放っています。

2005年10月08日

統制が取れている?

 マリンスタジアムからバスで帰りました。発車直後、運転手氏が「揺れますので、お立ちの方は、つり革か手すりにおつかまり下さい」とアナウンスしました。すると、立っている人たちが一斉に「はい」と返事をしました。試合中に声をあわせて応援した余韻が残っていたのでしょうか。統制の取れた(?)返答でした。
 それにしても、この「お立ちの方は・・・」のアナウンスは何千回と聞きましたが、それに返事があったのは初めてのことでした。

取材活動中?

 電車に乗っていてホームを見たら、奇妙な風体の人がいました。なんか、長い棒を持って、一人で立っています。その棒をよくよく見ると、先端に大き目のマイクがついています。どうやら、ホームの発車音を録音しているようでした。
 私は、昔ながらの「発車ベル」が好きなため、「発車音楽」にはあまり興味がありません。しかし、その音を集めたサイトが存在する事は知識として知っていました。おそらくは、そういうサイトのための「取材」なのでしょう。
 ある意味、あやしすぎる行動です。しかし、マイクが大きいから「盗聴」とも思われませんし、呼び止められる心配はないのかもしれません。
 いずれにせよ、かなりの苦労のもとにサイトが作られているのだな、という事はわかりました。

投手戦を制し、PO初戦を勝利

[ 野球 ]

 マリンスタジアムでのプレーオフ第1ステージ第1戦を観戦に行きました。PO第1Sと言えば、昨年の所沢での木元選手の同点弾と直後の和田選手のサヨナラ弾。さらにそれを喫した横山投手や、伊東監督に握手を求めたヒルマン監督などが、つい最近の事のように思い出されます。あれから一年、今年は球場での観戦となりました。嬉しい限りです。
 入場したら、白い紙を渡されました。なんでも「マリンスタジアム白化計画」とかいう事で、試合開始時やラッキーセブンの時に掲げてほしいとのこと。「なお、試合中はプレーの妨げになるので」という注意書きもありました。昨年、福岡ドームで似たような事をやって、「白」がボールと重なって選手に不評、という事があったための注意書きでしょうか。この調子でいくと、来季は「マリンスタジアム黒ユニデー」などもあるのかもしれません。
 さて、試合開始。先発は渡辺俊介投手と松坂投手です。先ほどの白い紙を掲げ、「俊介コール」をし、さて、試合も始まるし、紙をおろすか、と思いました。すると、いきなり場内が奇妙な雰囲気に。なんと、先頭の栗山選手が初球先頭打者本塁打を右翼席に打ち込んだのでした。
 バレンタイン監督が「金網に当たった」という抗議に来ますが実らず試合再開。その時、はじめて線審の存在に気づきました。「そうか、プレーオフは審判6人制なのか」とやっと分かった次第。それほど唐突な栗山選手の本塁打でした。

 さらに、二番の佐藤選手、三番の貝塚選手にいずれも1・2塁間を抜かれて無死1・2塁に。そして打席には今季首位打者の和田選手が入ります。この本塁打を含んだ3連打の時は、「まさか、ライオンズは渡辺俊投手の弱点を研究し尽くしてこの試合に臨んでいるのか・・・」などという不安が頭をよぎりました。ところが、和田選手は2球目をバントしようとして空振りします。和田選手の犠打は今季ゼロ。意表をついたというよりも、「大舞台」を意識しすぎた感じ。これを見て、とりあえず「研究し尽くした、という事はないな」と思い、一安心しました。そして和田選手は捕飛に。これを橋本選手が壁際でスライディングキャッチをしてようやく1アウト。さらに、フェルナンデス選手が二塁正面に併殺打を放ち、結局1点に終わりました。
 一方の松坂投手は、いきなり二者連続三振という対照的な立ち上がり。二死から福浦選手が二塁打を放ちますが、続くサブロー選手を遊直に打ち取り、上々の立ち上がりです。
 2回以降の渡辺俊投手は、普段よりボールが多い感じですが、得意の打たせて取る投球でライオンズ打線を抑えます。4回1死から和田選手に三塁線を抜く二塁打を打たれ、さらに、2死から打ち取った内野ゴロのカバーが遅れて内野安打になりますが、結局得点は許しませんでした。
 松坂投手は4回まで、2死からの二塁打が2回と1死からの四球が2回と毎回走者を出しますが、後は抑えます。何度か、投げ終わった後に帽子が飛ぶほどの力投。しかも、今日は風速10m前後のため、落ちた帽子が風で飛んで回収に苦労していました。
 そして、5回裏、先頭の今江選手が遊ゴロに打ち取られますが、中島選手がうまく握れず内野安打に。そして続く橋本選手が中前に弾き返します。そして西岡選手が苦手の犠打をなんとか決めます。そしてこれを一瞬三塁に送球しようとした松坂選手の一塁送球がややそれて無死満塁に。皮肉にも「あまりうまくないバント」で好機を拡大しました。そしてここで堀選手が左翼に犠飛。強い向かい風がなければ長打あるいは本塁打という当たりでした。これで追いつきましたが、続く福浦選手・サブロー選手は抑えられ、同点止まりでした。
 その直後の6回表、安打性の当たりをいずれも西岡選手が美技で好捕。さらに強肩で刺します。というわけで記録上は遊ゴロ3つでの三者凡退となりました。
 結局、両投手とも7回まで投げて1失点。ともに譲る事なくマウンドを降りました。そして8回表、マリーンズは薮田投手を投入。先頭の栗山選手をいきなり歩かせて犠打で進まれ、三番の貝塚選手に長打性の当たりを打たれます。しかし、これも風に戻され、中飛に。走者は三塁に進みましたが、和田選手敬遠の後、フェルナンデス選手を打ち取り、事なきを得ました。
 その裏、ライオンズは福浦選手から始まる事ももあり、左の三井投手が登板。しかし、先頭の福浦選手が一塁線を抜く今日二本目の二塁打を放ちます。さらに、ここまで無安打のサブロー選手がバットを折りながら中前に落として無死1・3塁に。そしてこちらもここまで無安打だったフランコ選手がこれまた詰まりながら中前に落とし、勝ち越し点を挙げました。
 9回表は小林雅英投手が先発。先頭の石井義選手は抑えますが、続く中島選手は2-0から安打され、さらに中村選手にも初球を安打と、レギュラーシーズンと変わらない(?)の投球をします。しかし、続く代打の平尾選手を併殺に打ちとって試合終了。2対1で接戦を制し、第1S通過まであと1勝(もしくは1分)としました。観客数は28,979人。今季最高の入りでした。ただ、左翼席のライオンズ応援スペースはかなり空席が目立ちましたが・・・。

 横浜のベイスターズ対スワローズは土肥投手とゴンザレス投手が先発。2回に村田選手の3ランで先制したベイスターズが中盤にも着実に追加点。土肥投手は8回途中まで1失点に抑えて10勝目。ちなみに、読売以外のセリーグ球団には今季初勝利だとの事です。また、試合終了後には佐々木投手の引退セレモニーがありました。観客数は2万4千5百人ほどでした。

 また、今日はプレーオフと同時に、神戸でマリーンズとタイガースによりファーム日本選手権戦が行われました。先発は加藤投手と能見投手という、ともに一軍でも勝っている投手。2回に大松選手の2ランで逆転しましたが、4回に再逆転され、5回には林選手・喜田選手と、終盤に一軍スタメン入りした二人の本塁打で5対2に。しかし、6回に二塁打3本で1点差とし、7回にはこの回から登板の前川投手から、竹原選手の本日3本目の適時二塁打で追いつき、さらに辻選手が勝ち越し適時打。大松選手も続いて一挙3点を取って逆転しました。
 6回以降は手嶌投手・成瀬投手・戸部投手のリレーで0点に抑え、最後は川井投手が1死満塁とされますが、そこから二人を打ちとって7対5で勝利。一足お先に「日本一」となりました。チームは全部で9安打でしたが、それを全て、四番の竹原選手・五番の辻選手・六番の大松選手・七番の林選手の4人で放つという効率のいい攻撃でした。なお、最高殊勲選手は勝ち越し適時打の辻選手が獲得しています。特に新人の竹原選手と大松選手は来季が非常に楽しみと言えるでしょう。観客数は9千5百人ほど。神戸でやった事を考えると、やや意外とも言える少なさでした。

2005年10月07日

プレーオフ前夜祭・決起集会

[ 野球 ]

 マリンスタジアム前で、表記の行事が行われました。開始が19時というので、急いで行ったのですが、最初の30分は地元FM局などで活躍しているらしいバンドの演奏。実際の開始は19時半でした。
 でもっていよいよ開始。マスコットとチアガールが踊って、ちょっと選手が出てくるくらいかな、と思っていたのですが、チアガールの踊りの後、いきなり選手が登場。しかも、初芝選手・諸積選手・ベニー選手と三人も登場しました。ベニー選手はお嬢さんを抱きかかえての出演です。
 そして選手がそれぞれ一言話したり、後ろのスクリーンで元大関の小錦氏などの著名人が応援の談話を述べたりした後、バレンタイン監督が登場。最後は、日本語で抱負を述べていました。
 その後、花火を打ち上げた後、監督・選手達が退場。その際の一言で、初芝選手の「最初で最後のチャンス」という言葉がやはり印象に残りました。
 その後は応援団が壇上に上がっての明日の予行演習。所沢専用である「西武には負けられない」から始まりました。明日のマリンでも流れるのでしょうか。その後、一通り選手個人のチャンステーマなどをやって終了しました。集まったのは八千人ほどだったそうです。
 なお、明日の予告先発も発表。予想通り渡辺俊介投手と松坂投手でした。

 神宮のスワローズ対カープは新人の丸山貴投手と大竹投手が先発。2対2でむかえた5回から、カープは黒田投手を中2日で登板させます。その黒田投手、疲れがあったのか、2点勝ち越して勝利投手の権利を得た6回裏に暴投2つを出して同点とされます。しかし8回にカープが勝ち越し、さらに9回には一挙6点を追加したカープが13対4で勝利。黒田投手は15勝目を挙げ、最多勝を確定させました。カープは5日後に最終戦。黒田投手は単独最多勝をかけて登板するのでしょうか。個人的には下柳投手にも最多勝を取ってほしいのですが・・・。観客数は1万3千3百人ほどでした。なお、試合終了後には引退する野村選手への花束贈呈がありました。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは中里投手と斉藤投手が先発。2回に多村選手の2ランで先制したベイスターズが、終盤にも追加点を挙げて6対1で快勝しています。これでまた、ベイスターズが3位になっています。観客数は2万9千2百人。ドラゴンズは最終戦を飾れませんでした。

2005年10月06日

動いてナンボ

 普段使っている光学式無線マウスがなぜか急に動かなくなってしまいました。そこで、仕方がないので、かつて使っていたボール式有線マウスを引っ張り出して使いました。かつては、この「ボール」と「線」がいろいろな意味でうっとおしくてたまりませんでした。したがって、今のマウスになった時はかなり嬉しく思った記憶があります。
 しかし、このような状況になると話は別。「動く」という事が非常に嬉しく、かつての不便に思ったマウスが非常に頼もしく思えました。当たり前ですが、どんなものでも、「ちゃんと動く」というのが一番重要な事です。
 もっとも、いざ光学式無線マウスが直ったら、やはりそちらのほうしか使わなくなりましたが・・・。あと、不思議なもので、最初に壊れた時、ついマウスを振ってしまいました。それで直るわけがない事は理性では分かってはいるのですが・・・。これって一種の「人間の本能」なのでしょうか。

青木選手、リーグ記録の193安打

[ 野球 ]

 今日は神宮のスワローズ対ドラゴンズ戦のみでした。先発は松岡投手と佐藤投手。初回、先頭の青木選手が左翼線に安打。これは、セリーグ記録となる193本目の安打でした。ちなみに、プロ野球記録は1994年にイチロー選手が130試合制で達成した210本。今日でスワローズは141試合目ですから、いかにイチロー選手の記録が抜きん出ているかが逆にわかります。青木選手は即座に盗塁を決め、1死1・2塁からラミレス選手の適時打で先制のホームを踏みます。さらにこの回、スワローズは2点を追加します。
 松岡投手は、前回・前々回と惜しいところでプロ初勝利を逃している松岡投手ですが、今日は初回の大量援護もあって、4回2死まで無走者という好投。結局、6回を3安打無四球無失点で抑えます。打線は中盤に1点ずつ追加点を挙げ、継投陣もドラゴンズに得点を許さず、5対0でスワローズが快勝。ゲーム差なしながら、3位に浮上しています。観客数は1万2千3百人ほどでした。

 ところで、記録を達成した青木選手ですが、現時点では首位打者の可能性が高いです。その事もあって、中継で「2年目の首位打者はスワローズでは若松監督や古田選手の例がある」と言っていました。それを聞いていて、「今年首位打者ならば、青木選手は将来は監督かな」などと気の早い事を考えてしまいました。

2005年10月05日

2005/10/5の更新

 翔みならブログめもちょうを更新。

国勢調査・続き

 調査員を詐称して国勢調査票を詐取する事件の発生がまた明らかになったようです。それに対し、当局は「調査員証などで確認してほしい」などと呼びかけているそうです。しかし、「国勢調査の調査員証」など、実際に見た人などほとんどいないでしょう。つまり、詐取する側が組織的に偽造でもすれば、見破る術はないわけです。それ以前の問題として、調査員とのやりとりなど、必要最小限の時間ですませたいと思うのが普通なはず。調査票の提示・確認をするのに時間を割きたい人などは、あまりいないでしょう。
 このようなニュースを見れば見るほど、やはり、自分のとった情報漏洩予防策はやっておいて良かった、とつくづく思う次第です。

下柳投手、今季初完投で最多勝確定

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対ベイスターズは下柳投手と門倉投手が先発。タイガースは今季最終戦です。4回にベイスターズが2点を先制しますが、その裏、タイガースも1点を返します。そして6回裏に、鳥谷選手の8号ソロが出てタイガースが追いつきます。
 普段は6回が「ノルマ」の下柳投手ですが、最多勝がかかっている事もあり、7回も続投。そして、安打こそ打たれますが、得点は許しません。しかし、1点でも取れば「いつもの三人」で下柳投手に勝ちがつくにも関わらず、打線は7・8回と無安打。9回裏も2番手の加藤投手の前に簡単に2死を取られます。そして打順は下柳投手に。ここも何と続投。三振に終わりますが、かなり悔しがっていました。
 そして10回も1死から二塁打を打たれますが、ここも結局無失点に抑えます。そしてその裏、1死から鳥谷選手の放った3イニングぶりの安打がサヨナラ本塁打になって試合は終わりました。下柳投手は10回を完投して15勝目。14勝しているカープの黒田投手の登板はあと1回だけと思われるので、最多勝がほぼ確定しました。下柳投手はプロ15年目での初タイトル。また、37歳での最多勝は史上最高年齢との事です。観客数は4万7千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは館山投手と朝倉投手が先発。8回にドラゴンズが1点を勝ち越しますが、その裏、2死無走者から連打で1・3塁とし、ここでドラゴンズは2番手の高橋聡投手を投入。するとスワローズは代打に古田選手を起用。これが成功し、古田選手は三遊間を抜いて同点に。これは古田選手にとって通算千打点となりました。さらに、満塁にした後、小野選手が走者一掃の勝ち越し二塁打が出て3点を勝ち越し。9回に石井選手が1点を失ったものの、6対4でスワローズが逆転勝ちしました。観客数は8千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは高橋尚投手とデイビー投手が先発。高橋尚投手は前回に続いて初回に打ち込まれて4失点。その裏、高橋由選手のソロで1点を返しますが、デイビー投手はそれを含め、6回を2安打1失点。継投陣も無失点に抑え、最後はベイル投手が2安打されたものの24セーブ目を挙げています。観客数は4万2千8百人ほどでした。

2005年10月04日

2005/10/4の更新

 別ブログこれでいいのか?を更新。

えらく高い「モニター」

 駅前の歩道橋に「モニター募集」の立て看板がありました。よく見てみると、マンションの「モニター」で、「頭金10万円、月々6万円より」などと書いてあります。「モニター」の正確な定義というものはよく知りません。しかし、一般的に、マンションに住んで、頭金を払ったうえで月々に金を払うのは、「購入」というのではないでしょうか。
 まあ、ここまであからさますぎると、モニター商法の範疇に入れていいのか迷うくらいですが。いずれにせよ、この騙し(?)を考えた人の感覚には別の意味で脱帽させられました。

高校生ドラフトと、選手企画パスタその2など

[ ]

 昨日は、「高校生ドラフト」が行われました。運営の不備などから、はずれくじを引いた球団の人が喜ぶ、などという事もあったようです。マリーンズはカープとともに、来月行われる「大卒・社会人ドラフト」にある「希望枠」(昨年までの自由枠のようなものらしい)を使わずに、代わりに「二巡目」の指名権を獲得しました。「希望枠」を使わないなら、その代償は「一巡目」だと思うのは、自分がマリーンズファンだからでしょうか。
 いずれにせよ、マリーンズは予定通りの四人の選手を指名できたようです。アマチュア球界の事は全然わかりませんので、成功したのかどうかは全然分かりません。いずれにせよ、イチロー選手の例もあるように、ドラフトの指名順位とその後の活躍はさほど関係がありません。(参考・1991年ドラフト選手一覧)。というわけで、上位指名された選手はサブロー選手や西岡選手を目指して、下位指名された選手は福浦選手や小野投手を目指して頑張ってほしいものです。
 ところで、一昨日に続き、今日もまたマリーンズ選手が企画したパスタを食べに行きました。今日は私が小坂選手の「和風ボンゴレ」で、嫁さんが渡辺俊介投手の「茄子とモッツァレラチーズのボロネーゼ」です。
kosaka.jpg watanabe.jpg
※クリックすると、同じ窓で大きい画像が開きます
 今日のパスタも満足の行く味でした。さらに、会計時のスピードくじで、「直筆サイン入り選手パネル」が当選。このテのスピードくじでは、これまで「コンビニのアイスや缶飲料」くらいしか当てた事のない我々にとっては、かなりの幸運です。また、好評につきこの企画は延長とのこと。また行きたいものです。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは井川投手と三浦投手が先発。この両者は今季2度投げ合って、2回とも両者1失点で延長12回1対1で引き分けという投手戦を演じています。今日も、3回までは井川投手は1安打、三浦投手は1四球という投手戦でした。しかし、4回に土曜日に続いてスタメン3番に入った林選手のプロ第1号でタイガースが先制、さらに金本選手も40号ソロで続きます。しかし、直後の5回表、解説者が「今季、下柳投手は得点してもらった直後を抑えるが、井川投手はそこで点を取られる。これが今季の二人の違いです」と言ったそばから、多村選手が30号ソロをバックスクリーン近くに叩き込んで1点差に、そして続く6回には2死1塁から金城選手の12号2ランが出てベイスターズが逆転します。
 7回にも長打2本で1点を追加され、井川投手は6安打無四球ながら4失点でこの回で降板します。その裏、タイガースも1点を返しますが、直後の8回、ウイリアムス投手が小池選手に19号ソロを打たれ、大きな追加点を奪われます。9回裏にはクルーン投手から、代走で出場した期待の赤松選手がプロ初盗塁を決め、さらに関本選手の適時打で生還して1点を返したものの反撃はここまで、6対4でベイスターズが勝ちました。観客数は4万7千2百人ほどでした。三浦投手は11勝目で、防御率も2.5点台を維持し、2位との差は相変わらず0.5点近くあります。
 一方、井川投手は13勝9敗で防御率3.86。13勝は少なくない数字ですが、本来の井川投手の実力からすると、かなり不本意な成績でしょう。キャンプ入り後まで大リーグ移籍問題をひきずったのが原因なのでは、と思われます。シーズン後、また大リーグ移籍話は出るとは思いますが、少なくとも、キャンプインまでにしてほしいものです。
 もっとも、私が今季唯一、生で見た井川投手の投球は、マリンスタジアムでの「8安打ながら無四球完封」という素晴らしい内容だったのですが・・・。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石堂投手と中田投手が先発。2回に小野選手の適時打で先制したスワローズが、5回にも岩村投手の適時打で追加点。一方、石堂投手は7回まで6安打1失点。最後は石井投手が締めて。2対1でスワローズが勝っています。観客数は1万2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは野間口投手と黒田投手が先発。黒田投手は川中選手に2本の本塁打を浴びて3失点。15勝目はなりませんでした。観客数は3万4千7百人ほどでした。

2005年10月03日

完全に記憶から消去

 本棚を調べていたら、全く持って記憶にない本が、奥から出てきました。その本は、8年ほど前に出たある長編小説のファンブックで、作者インタビューの他に、その長編小説の外伝で単行本未収録の短編も掲載されています。
 自分の家の本棚にあるのですから、読んだに違いありません。ところが、その収録されている短編はもちろん、その本の存在そのものまで、全くもって記憶から抜け落ちているのです。実は、一ヶ月ほど前にその長編小説を読み返し、「そういえば、単行本未収録の外伝短編が何本かあるらしいな。読んでみたいものだ」などと思っていたほどでした。
 実際に読み返してみたら、話の筋立てそのものは忘れていました。ただ、ところどころに、記憶を喚起するような一文がありました。という事はやはりかつて読んでいたわけです。
 ここまでほぼ完全に記憶から欠落する事があるとは、と我が事ながら驚きました。まあ、そのおかげで、短編小説をかなりに新鮮味を持って読めたわけですから、得をしたとも言えるのかもしれませんが・・・。

2005年10月02日

個人情報保護の治外法権?

 国勢調査に関して、調査票だまし取るという事件が発生したそうです。確かに、あれだけ事細かな個人情報が家族単位で入手できれば、色々な「使いで」があります。このような犯罪が起きるのもむべなるかな、という感じでしょう。
 だいたい、人口・世帯の類型化・就業の状況調査・通勤や通学に関する人の動き・人口面から見た産業構造の調査を調べるのに、名前から勤務先の名称・業種・業務内容まで事細かに回答させる意味がどこにあるのでしょうか。だいたい、「個人情報保護法」を作っておきながら、国のほうでは以前と変わらない方法で個人情報を集めようとする感覚も理解し難いものがあります。
 他にも国勢調査票の入ったバッグがひったくられるという事件もあったとか。さまざまな過程において、極めて安心ができない調査です。
 というわけで、私は、案内に記載されている「調査の目的」を妨げない事を前提に、万が一にそなえて個人情報が流出しないよう、いくつか「工夫」して回答しました。
 あと、ついでに言うと、「通勤や通学の人の動き」を長く調べ続けている割には、それらしき対策が取られていないのでは、とも思います。

プレーオフ入場券と選手企画パスタ

[ 野球 ]

 昨日夜から、プレーオフのファンクラブ限定チケット予約受け付けが行われました。一応、開始直後から、嫁さんと二人で電話をかけつづけたのですが、全然つながらず、「しばらく待ってからおかけ直しください」というアナウンスが流れるのみ。その後も、断続的にかけつづけたのですが、つながったのは深夜の2時過ぎ。しかも2日目は既に売り切れていました。この調子ですと、明日からの一般販売の電話受付も大変な事になりそうです。
 ところで、今日の昼に、船橋の東武デパートにマリーンズの選手が企画したパスタを食べに行きました。デパート全体でマリーンズプレーオフ進出記念セールをやっており、店員さんがマリーンズの帽子をデザインしたサンバイザーをかぶっていました。
 その中でこの店は、特に力を入れており、店に行くと看板は「マリーンズボールパークレストラン」となっており、その脇に小さな文字で、本来の店名が書かれています。そして、店の入口には上記サイトにも記載されているように、選手が自ら企画したパスタを食べている写真が、さらにその隣には各選手のパスタ企画に関するアンケート並びに一言が記載されたカードも貼ってありました。店員さんも全て背番号「26」のついた「メッシュジャージ・ホーム」を来ています。そして下には店の制服なのか男女とも黒いスラックス。つまり、「侍」(別名・黒パン)の格好をしているわけです。
 ただ、それが特に変に見えませんでした。それが正式の「侍」ユニのスラックスに入っている赤い線のせいなのか、あれが変なのはあくまでも「野球のユニフォームだから」かというのは何とも言えません。
 さて、肝心のメニューですが、私は清水直投手の「ペペロンチーノ・チョリソー添え」を、嫁さんは里崎選手の「えびのピリ辛ナポリタン」でした。味はまあ普通のペペロンチーノという感じ。食べた時より後で響いてくる辛さがありました。
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(※画像をクリックすると、同じまどで大きい画像が表示されます)
 レストラン街の中でこの店だけ大盛況。他の店はほとんど待たないで入れる中、ここだけは店の前に並べた10個ほどの椅子がほとんど塞がっていました。地元のマリーンズ人気を改めて感じさせられました。優勝したら、県内各地で似たような企画が行われそうです。

 さて、今日のプロ野球ですが、昼にナゴヤドームで行われたドラゴンズ対カープは川井投手と大島投手という若手左腕同士の対戦。ドラゴンズが3回までに2点リードし、川井投手は最初の一巡を無安打に抑えますが、4回に新井選手の適時打で1点差としたあと、前田選手に逆転の32号2ランが出ます。一方、4回以降はドラゴンズは2安打に抑えられ、4対2でカープが勝っています。大島投手はプロ2勝目、観客数は3万5千6百人という発表でした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは上原投手と吉見投手が先発。上原投手が完封して1対0で読売が勝利。試合時間は2時間10分、観客数は3万7千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対タイガースは藤井投手と杉山投手が先発。藤井投手は、天敵のスペンサー選手は1四球2三振に抑えたものの、鳥谷選手の2ランをはじめ、6回途中まで7失点と散々の内容。一方の杉山投手は6回を3安打無失点。7回に桟原投手を挟んだ後、8回からは「いつもの三人」が登場。大差のついた試合ですが、東京で最後の試合なので「顔見せ」みたいなものでしょうか。そのまま、完封リレーを達成し、タイガースが7対0で大勝しました。観客数は3万1千3百人ほどでした。

2005年10月01日

社会科学書で仮面ライダー

 とある必要に迫られて、社会科学関係の本を買いました。中にアンケート葉書が入っており、「回答いただいた方から抽選で弊社発行の本を進呈します。希望する本に○をつけて下さい」とありました。一覧には十数冊ほどの本があるのですが、学問系だけでなく、分野は多岐に渡っており、健康関連さらには「仮面ライダー」などの特撮系の本までありました。
 もちろん、一つの出版社が関連性のない多数の分野の本を出す事自体は珍しくもありません。とはいえ、「この社会科学の本のアンケートを出すと、仮面ライダーの本がもらえるかもしれない」というのは、かなり笑いのツボを刺激しました。

岩瀬投手、セーブの日本新記録を達成

[ 野球 ]

 優勝が決まってから2試合目ですが、「タイガースフィーバー」は相変わらず。13時頃に千駄ケ谷駅前に行ったら、神宮球場の係員が「本日の券は全て売り切れました」という看板を持って立っていました。その時は「あれ、今日はデーゲームだったっけ」などと思っていたのですが、確認してみるとナイター。夕方、再び駅に行った時も、係員は立っていました。
 試合のほうはゴンザレス投手と安藤投手が先発。家族の病気で急遽登録抹消となった安藤投手は、久々の登板となりました。今日のタイガースは3番に林選手、6番に喜田選手を入れるというやや余裕のオーダー。しかし初回、その林選手の安打でつなぎ、中軸の連打で2点を先制します。さらに中盤に追加点を挙げ、7対0としますが、6回裏にそれまで4安打無失点だった安藤投手が2死無走者から死球をはさんでの5連打を喫し、一挙に6点を返されます。
 そして今日も「いつもの三人」はお休みでしたが、今日は二番手の能見投手が好投。2回を無失点で抑えます。シリーズでも中継ぎでの起用があるのでしょうか。そして9回表には檜山選手の代打2点適時打などで3点をダメ押しし、結局10対5と大勝しました。観客数は3万2千人ほどでした。

 東京ドームの読売対ベイスターズは西村投手と土肥投手が先発。3回まで無安打だったベイスターズ打線でしたが、4回に中軸の4連打で3点を先制。さらに1点差に迫られた直後の7回表には2点を追加して突き放し、9回にも3点をダメ押し。クルーン投手を出すまでもなく、9対3で快勝しました。これで読売の5位が決まっています。土肥投手は9勝目、うち7勝が読売戦という極端ぶりです。観客数は4万7百人ほどでした。
 デーゲームで行われたナゴヤドームのドラゴンズ対カープは石井投手と大竹投手が先発。6回に逆転したドラゴンズが7回に3点を追加して4点差に。しかし、作ったかのように8回にカープが1点を返して、3点差とセーブがつく局面で9回表になります。ここで、昨日日本タイ記録の45セーブ目を挙げた岩瀬投手が登板。2安打されたものの、無失点に抑え、日本新記録となる46セーブ目を挙げました。また、二番手の中里投手がプロ初勝利を挙げています。一方、カープは12年ぶりとなる最下位が決まっています。観客数は3万2千5百人でした。