2007年07月08日

12安打1得点の拙攻で今季初の3タテを喫する

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはグリン投手と清水直行投手が先発。今日は早川選手が復帰したものの、ベニー選手は欠場。また、青野選手とワトソン選手がスタメン落ちしました。三塁には青野選手が入り、大松選手と堀選手が連日のスタメンとなりました。また、新加入のオーティズ選手は、打順を一つあげ、6番指名打者での出場となりました。
 6連勝中のグリン投手に対し、初回に2死から福浦選手が安打しますが、続くサブロー選手との「6月の月間MVP対決」は、2-3から微妙ながらハーフスイングを取られ、三振に終わります。
 その裏、清水直投手はいきなりの連打で無死1・3塁に。しかし、連続打点中の稲葉選手の打球は一塁正面のライナーとなり併殺に。結局0点に終わります。

 この幸運があってはいい流れになると思いきや、ここからマリーンズは驚異的な拙攻になります。2回は1死からオーティズ選手と大松選手が連打しますが、後続がありません。そして3回には無死からTSUYOSHI選手と早川選手がまたも連打しますが、先ほど安打の福浦選手が併殺となってしまい、結局ここも0点に終わります。
 するとその裏、清水直投手はこちらも稲田選手と陽選手に連打されると、続く森本選手に適時打が出て先制されます。さらに田中賢選手の犠打の後、稲葉選手を敬遠。続く高橋選手を打ち取って敬遠策成功と思いきや、昨日ヒーローとなった小谷野選手が2点適時打、さらに工藤選手にも適時打が出て、敬遠で出した稲葉選手まで還してしまい、計4点を失ってしまいました。
 直後の4回、先頭の里崎選手が二塁打し、1死後に大松選手も安打で続いて1死1・3塁としますが、ここも8・9番が倒れ、4回にして早くも7安打を放ちながら1点も取れません。
 続く5回に、先頭のTSUYOSHI選手が三塁打を放つと、続く早川選手にやっと適時打が出て1点を返しますが、なお続く無死1塁で福浦選手が二打席連続となる併殺打を放ってしまいます。さらにその後、サブロー選手が安打し、ボークと暴投で三塁に進むも、里崎選手が打ち取られる、と極めてチグハグな攻めを見せ、イラつき初めていたグリン投手を打ち崩せません。
 清水直投手も、失点した後は4回から6回までを1安打のみに抑えて立ち直りますが、いかんせん、援護がありません。結局、6回8安打1四球で降板。うち5安打1四球が3回に集中してしまいました。
 打線は6・7回はグリン投手の前に走者を出せず、8回は武田久投手の前に二死から安打するもこれまた0点で、3点差で9回を迎えます。そしてマイケル中村投手の前に、先頭の大松選手が猛打賞となる安打を放ちますが、ここも後続がなく、終わってみれば12安打を放ちながら9残塁2併殺の大拙攻。4対1で敗れ、この首位攻防戦で今季初の3タテを喫してしまいました。
 4回1死1・3塁での堀選手や、5回2死3塁での里崎選手の打撃は、巧く合わせて安打にしようという当たりでしたが、いずれもこれが内野手の正面に。運が悪かったのか、グリン投手の球威が勝ったのかわかりません。とにかく、3試合とも痛い敗戦となってしまいました。観客数は3万2千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは帆足投手と和田投手が先発。開幕時の打線に戻したホークスが、初回に川崎選手の二塁打の後、松中選手に適時打が出て先制します。
 一方、ライオンズは初回に2死から中島選手が安打するも盗塁失敗、すると次の回先頭の江藤選手に安打が出る、というチグハグな攻撃。その後も和田投手に抑えられ、6回まで3安打1四球で無得点となります。一方、ホークスも3回の1死2塁にはじまり、4回の無死2塁、5回の1死2・3塁を逃すという、昨日のような拙攻で、追加点を挙げられません。
 そして迎えた7回、1死から和田選手が安打すると、続く高山選手が二塁打を放ちます。しかし、大村選手から川崎選手の好中継で和田選手を本塁で刺し、ホークスがリードを守ります。
 和田投手は7回を5安打2四球で無失点。するとホークスは8回から早くも馬原投手を投入します。その馬原投手が三人で抑えて迎えた9回表、二番手の岩崎投手に対し、小久保選手の二塁打などで満塁とすると、代打の明石選手が安打してようやく追加点。するとそこから押し出しに川崎選手の適時打と失策、そしてとどめは松中選手の2点適時打で、この回打者一巡で6点を追加。試合は一気に大差となりました。
 その裏も馬原投手が抑え、ホークスが昨日の完封リレーのお返し。連敗を4で止めています。観客数は2万1千6百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は山村投手と岸田投手が先発。岸田投手は、前の週に2度中継ぎしての先発です。1点を追うイーグルスが7回裏に高須選手の適時二塁打で追いつきますが、8回2死満塁から大引選手に走者一掃の適時三塁打が出て合併球団が勝ち越し、9回にも4点を追加し、終わってみれば9対2の大差でした。観客数は1万5千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは山本昌投手とジャン投手が先発。3回にドラゴンズが井端選手の適時打などで2点を先制しますが、直後の4回表に林選手に13号2ランが出て同点に追いつきます。
 その裏、ドラゴンズも無死から連打しますが、井上選手が送れずに併殺に。さらに2死1・3塁から山本昌投手がいい当たりを放ちますが、前進守備の林選手が追いつき、勝ち越しを許しません。
 5回表にタイガースが金本選手の適時打で勝ち越すと、その裏にウッズ選手の適時打と、ともに4番の活躍で再び同点になります。
 そして迎えた6回表、この回先頭の矢野選手に遅ればせながら今季1号が出て再びタイガースが勝ち越し。さらに2死二塁から鳥谷選手の内野安打で赤星選手が好走塁を見せて生還し、もう1点を加えます。
 こうなると、6回裏からはいつもの継投に今日はウイリアムス投手が2回を投げますが、三人合わせて4回で1安打にドラゴンズ打線を抑え、5対3でタイガースが逆転勝ち。名古屋では2年ぶりとなる三連戦勝ち越しを果たしています。観客数は3万8千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対読売は石井一選手と高橋尚投手が先発。読売が高橋由選手の先頭打者本塁打で先制しますが、3回に飯原選手の7号ソロでスワローズが追いつくと、さらに2死からラミレス選手の10号2ランで勝ち越します。
 すると昨日以上にスワローズ打線が爆発。4回には四死球で走者をためると、飯原選手の2打席連続となる8号3ランで追加点。5回には2番手の野間口投手から、昨日のヒーロー・川本選手の適時三塁打が出ると、続く飯原選手に3イニング連続打点となる適時二塁打が出ます。飯原選手は本日5打点でした。
 その後、読売も反撃し、最大3点差までに迫りますが、継投陣が総崩れ。7回には打者一巡で4点を加えたスワローズが14対7で圧勝。連勝を5に伸ばしています。観客数は2万1千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは長谷川投手と吉見投手が先発。カープが先制しますが、3回に村田選手の13号で逆転。続く4回にも1点を追加します。
 カープは6回に1死1塁から石原選手があわや同点2ランという当たりを放ちますが、鈴木尚選手が好捕し、追いつけません。しかし続く7回には新井選手の20号2ランでついに追いつきます。
 8回に1点ずつ取り合い、同点で迎えた9回に、カープは永川投手に代わる抑え候補の大竹投手を投入しますが、これが大誤算。安打と犠打で1死2塁とすると、連続暴投で自ら勝ち越し点を献上してしまいます。さらに吉村選手の12号2ランなどでこの回計4点を追加。その裏は久々登板のクルーン投手が抑え、8対4でベイスターズが連勝しています。カープは15安打4四球ながら14残塁1併殺という大拙攻でした。観客数は1万1千8百人ほどでした。

2007年07月08日 18:13