2007年05月19日

大量点で降雨コールド勝ち

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは青山投手と小林宏之投手が先発。今日も里崎選手とTSUYOSHI選手が欠場。また、先日一軍復帰して初盗塁を決めたばかりの代田選手が遠征中であるにも関わらず登録抹消されていました。これも怪我なのでしょうか。なお、代わりに平下選手が今季初の一軍昇格をしています。ただ、昨日代打に出ただけで守備につかなかったため、ちょっと心配していた今江選手はスタメン出場していました。代わりに青野選手がスタメン落ちしましたが、後は昨日とほぼ同じ顔ぶれ・並びでした。
 前回、完封勝利をしたものの、5敗中3敗がマリーンズと相性のいい青山投手に対し、初回、先頭の早川選手が安打で出塁。その後、福浦選手が歩くなどして2死1・2塁となったところで、ズレータ選手の当たりは詰まりながらも右中間に落ち、マリーンズが先制します。

 続く2回も先頭の橋本選手が安打し、犠打などで2死2塁に。ここで前の安打で対青山投手7割となった早川選手でしたが、足に死球を受けます。続く堀選手の当たりは遊ゴロ。二塁に投げても一塁に投げてもチェンジというところですが、遊撃の渡辺直選手は二塁に自ら入ります。ところが、足に死球を受けながらも全力疾走して滑り込んだ早川選手の足が勝り、野選となって満塁となります。ここで福浦選手が、フルカウントで詰まった当たりながらも二遊間を抜いて、2点を追加しました。
 さらに3回は1死からベニー選手が二塁打を放ち、橋本選手が得意の四球を選ぶと、続く今江選手がファウルを打った時に藤井選手のミットが当たって打撃妨害となり満塁に。ここで塀内選手が犠飛を放ってさらに1点を追加します。
 小林宏投手は初回に1死から四球を出したものの三振ゲッツーで凌ぐなど、本調子ではないながら、2回までは1安打無失点に抑えます。ところが4点リードとなった3回裏、先頭の塩川選手に不運な内野安打を許すと、続く9番の藤井選手には1・2塁間を抜かれます。さらに渡辺直選手の犠打で2・3塁となると、鉄平選手の適時打で2点差に。さらに盗塁された後に礒部選手の適時打で1点差に迫られると、山崎武選手にも二塁打され、続くリック選手の内野ゴロで、一気に同点に追いつかれます。しかし、なお続く2死3塁の場面では、憲史選手を0-3から三振に打ち取り、逆転は許しません。
 直後の4回表、イーグルスは3回で74球を投げていた青山投手をあきらめ、一軍に復帰したばかりの朝井投手を登板させます。ところがこれが誤算で、得意のカーブが決まらないなど四球二つで1死1・2塁に。ここでベニー選手に2打席連続となる二塁打が出て、追いつかれた直後に2点を取り、再びリードを奪います。
 さらに5回には昨日プロ初勝利を挙げた松崎投手から、途中出場の渡辺正選手が安打。そして、2死2塁としたところで、代わった谷中投手から、サブロー選手が右中間を抜く適時三塁打でこの回も得点。さらに、ズレータ選手が顔面近くにくる死球で出塁すると、続くベニー選手のこの試合3本目となる適時打で再び4点差とします。なお、この後、2死満塁で今江選手の放った打球が谷中投手の背中に当たり、そのまま遊撃手が取って、記録は遊直になる、という珍しいプレーがありました。
 3回こそは打込まれた小林宏投手ですが、4回以降は再びイーグルス打線を抑えます。そして打線は6回こそ0点で毎回得点は止まりますが、7回2死からベニー選手が4本目の安打を放つと、橋本選手も今季初のマルチ安打で続き、今江選手の適時打でまた1点を追加。そして途中出場の竹原選手が、プロ1号となる3ランを左翼席にたたき込み、ついに二桁となる12点目を挙げます。
 そしてその裏に入ろうとした直後、雨が強くなり、そのまま降雨コールドに。12対4でマリーンズが大勝しました。小林宏投手は今季「初完投」で5勝目。まあ、これまで9回無失点と9回1失点が一度ずつあったので、たまにはこういう事があってもいいのでしょう。なお、7回までの攻撃ながら、マリーンズは一昨日に続く二桁となる13残塁。ちょっと心配です。観客数は1万5千7百人ほどでした。

 なぜか東京ドームで行われた合併球団対ライオンズは平野佳投手と山崎投手が先発。ライオンズの予告先発は西口投手でしたが、朝起きたら腰が痛かった、ということで回避となりました。その山崎投手ですが、緊急登板にも関わらず、3回まで無走者に抑えます。しかし、4回に先頭打者を歩かせると、2死後にローズ選手に初安打。そして北川選手に3号3ランが出て合併球団が先制します。
 一方、平野佳投手は4回まで無安打投球。5回に先頭打者に初安打を許しますが、こちらは後続を断ちます。そして6回、合併球団は今度は失策で先頭打者が出ると、犠打の後、ラロッカ選手の適時打で追加点を挙げると、続くローズ選手が12号3ランを挙げ、6点目を挙げます。
 平野佳投手は6回にGG佐藤選手に13号ソロを打たれて失点したものの、8回途中まで投げて3安打に抑えて今季2勝目。得点した回以外は全て三者凡退で、4安打6得点と、やけに効率のいい得点で、4月13日以来となる連勝を達成しています。観客数は2万3百人ほどでした。

 6試合通じて唯一のナイターだった福岡のホークス対ファイターズはガトームソン投手と木下投手が先発。ここ3試合で25回投げて3失点のガトームソン投手に対し、今季初登板となった高卒2年目の木下投手、しかも対戦成績はここまで8連勝とあって圧倒的にホークス有利かと思われました。
 ところが、初回に稲葉選手の適時打でファイターズが先制すると、2回には森本選手の犠飛で2点目を挙げます。一方の木下投手は3回まで無安打投球。3回に多村選手に初安打され、松中選手も失策で1死1・2塁と一発出れば逆転、というところで小久保選手を迎えますが、中飛に打ち取り、さらにタッチアップで三塁を狙った多村選手を森本選手が刺して併殺となります。
 さらに6回には小谷野選手と鶴岡選手の連続適時打で4点目をファイターズが挙げ、その裏に木下投手は連打で無死1・2塁となり、続く多村選手にも中前打されますが、本塁を狙った大村選手を森本選手と金子誠選手の中継で刺すと、松中選手と小久保選手を打ち取り、ここも得点を許しません。
 そしてセギノール選手の10号ソロでダメ押して5対0とすると、木下投手は9回も失策で走者は出したものの、中軸を抑え、6安打1四球で、プロ初勝利を完封で挙げるという快挙を成し遂げています。逆にホークスは今季初の完封負けとなっています。観客数は3万1千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは杉山投手と土肥投手が先発。初回に今岡選手の適時打でタイガースが先制すると、3回にはシーツ選手の4号ソロで追加点を挙げます。一方、杉山投手は2回の1死満塁の時に牽制で二塁走者を刺して凌ぐなど、無失点に抑えます。
 そして5回にはプロ初スタメンの桜井選手の安打を足がかりに、関本選手の適時打で追加点を挙げると、続くシーツ選手が2打席連続となる5号2ランを放ち、5対0と大差になります。
 援護を受けた杉山投手は、走者を出しながらも得点は与えません。そして9回も先頭打者を死球で出しながら、次打者を併殺に打ち取るなどで0点に抑え、8安打3四死球ながら、今季チーム初の完投となる完封で2勝目を挙げています。ベイスターズはこれで6連敗となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対読売は中田投手と姜投手が先発。2回に李選手の11号ソロで読売が先制します。しかし、3回に姜投手が制球を乱し、1死満塁から連続押し出しでドラゴンズが逆転。さらに森野選手にも適時打が出ます。さらに4回にも福留選手に適時打が出て4点目を挙げます。
 中田投手は6回に2死無走者から三連打されて1点差にされますが、8回まで投げて7安打無四球で3失点。9回は岩瀬投手が抑え、ドラゴンズが4対3で逃げ切り、7連勝で首位に浮上しています。明日の試合で勝ったほうが、リーグ首位で交流戦に入れるわけですが、ともに「首位で交流戦に入って大失速」を経験しているだけに、明日はむしろ勝ちたくないかもしれません。観客数は名古屋今季最多の3万8千2百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは佐々岡投手とグライシンガー投手が先発。連敗中のスワローズでしたが、3回に3連打で満塁とすると、ガイエル選手の適時二塁打で2点を先制し、さらに宮出選手と城石選手にも適時打が出て一挙5点を挙げます。一方のグライシンガー投手は6回を投げて5安打3四死球ながらも、梵選手の3号2ランの2点のみに抑えます。その後も救援陣が無安打に抑え、スワローズが6対2で勝って連敗を7で止めています。観客数は1万9千4百人ほどでした。

2007年05月19日 22:25