2005年11月30日

ダイエー津田沼店

 昨日もちょっと書きましたが、津田沼のダイエーが閉店しました。8年前、今のアパートに越して来たとき、まず最初に家庭用品を買い揃えたのがここでした。当時買ったものは今でも少なからず家にあります。
 その後も、主に使うスーパーではありませんでしたが、ちょくちょく買物には行っていました。特に印象に残ったのはやはり野球の優勝セール。ダイエーホークス(当時)が優勝すると、正面入口の前には等身大のハリーホーク人形が登場し、店内にはエンドレスで「いざゆけ若鷹軍団」が流れていました。ホークスファンでもないですし、特に買うものもなかったのですが、「優勝セール見物」のために、度ごとに行っていました。
 千葉ではかなりの売上を誇ると言われ、一昨年にマリンスタジアムでホークスが優勝を決めた翌日は、この店でオーナー代行などが来て記念式典をやったほどの基幹店でした。したがって、ダイエーがいくらリストラを行うといっても、ここは大丈夫だろうと思っていたのですが・・・。
 昨日、最後に行った時は、もうほとんど棚に商品が残っておらず、地下から2階まで、どこもガランとしていました。そのなかで、閉店セール目当てのお客さんが残りわずかとなった商品に群がるという、なんとも言えない独特の風景が展開されていました。その閉店直前の寂寥感と不思議な活気が入り混じった風景を見た時は、ちょっとした喪失感がありました。

2005年11月29日

品薄商品?

 部屋で使っている40型丸型蛍光灯が切れました。そこで、近所のセブンイレブンに買いに行ったのですが、30型と32型はあっても40型はありません。
 この日は一旦あきらめ、翌日、津田沼のサトームセンに行きました。ところが、明日閉店のダイエーに殉じて、既に10日前に閉店していました。
 そこで今度は線路を渡って西友へ。三度目の正直で、ついに40型丸型蛍光灯がありました。しかし、なぜか西友の丸型蛍光灯は全て二本のセット販売。40型が一本あればいい我が家の需要には合致しません。
 最後に、最寄駅にくっついているAMPMをのぞいたのですが、ここは最初から丸型蛍光灯を一切置いていませんでした。
 これまで、蛍光灯が切れた時の補充で苦労した記憶はありません。それが急にこの品薄(?)です。たんなる偶然なのか、しばらく買わないうちに、40型丸型蛍光灯の需給に何らかの変化が生じたのか、いずれにせよ、奇妙な体験をしました。

2005年11月28日

20年ぶり

[ 漫画 ]

 モーニングで塀内夏子さんの登山漫画が始まりました。塀内さんの作品には10代末頃にはまっていて、一時期は全単行本を買い揃えていました。ただ、いつの間にか関心がなくなり、現在、我が家に残っているのは比較的初期の頃の短期連載「俺たちの頂」と「涙のバレーボール」の5冊だけです。作者への関心は失っても、この2作品はどうしても手放せませんでした。
 そのうちの「俺たちの頂」は登山もので、短いながら非常に面白い作品でした。今回の作品も、「俺たちの頂」に通じる設定があり、当時の事を思い出し、嬉しくなりました。とりあえず第1話を読んだ限りでは、今後に期待ができそうな感じです。
 余談ですが、もし掲載誌が「モーニング」でなくて「イブニング」や「スーパージャンプ」だったら、同じ内容でも主役は「俺たちの頂」の主人公の息子になっていたのだろうな、などとも思いました。

乗り越し

[ 交通 ]

 酔っ払って電車に乗りました。行き先は最寄駅の一歩手前止まりです。普段なら、一本待つところです、酒の勢い(?)でその電車に乗りました。
 乗っているうちに酔いつぶれてそのまま終点に。乗務員さんに起こされました。その時、「これがもし直通だったら、最寄駅を乗り越して、10数分離れた終点まで乗り越して、起こされただろうな」という事でした。そう考えると、目的地まで行かない電車に乗ったがために、乗り過ごしをせずにすんだわけです。
 普段、目的地の一歩手前止まりの電車を見るたびに、「あと一駅先に行ってくれれば・・・」と恨みがましく思ったものでした。それがまさか、こういう形で役に立つとは思いませんでした。もちろん、だからと言って、今の不便なダイヤを容認する気が生じたわけではありませんが・・・。

2005年11月26日

コイン式インターネット

 とある駅構内に、「100円を入れると10分間インターネットにつなげる」というサービスを見かけたので、ものは試しに使ってみました。当然ながら、使用できる機能は大幅に制限されています。ブラウザはIEベースですが、外観はかなり変わっていて、画面上のナビボタンは、昔のネットスケープみたいな感じになっていました。そして、その中の一つに「残り時間タイマー」みたいなものがありました。意外な事に、自分が感じたよりも、実際の利用時間は短く、5分くらい使ったつもりが、まだ2分しか経過していない、などという事もありました。
 回線速度はやや遅かったものの、普通に見る分には問題がありませんでした。ただ、一つ困ったのは、ポップアップの扱い。タスクバーが表示されないため、一度最小化してしまうと、二度と再表示されません。ポップアップウインドウでの操作を前提としたサイトを見ていたため、にっちもさっちもいかなくなってしまいました。
 出先で、携帯では見れないサイトを見なければいけないが、周囲に漫画喫茶がない、という事態が生じた場合なら利用価値もあるかとは思いました。ただ、そのような極めて限定された状況以外では、なかなか使う機会がなさそうです。

球団が球場を管理ほか

[ 野球 ]

 千葉マリンスタジアムの管理を巡って、マリーンズ球団と、従来の管理会社である第3セクターが競っていた件について、マリーンズ球団に管理を委託する事が決定したというニュースがありました。
 マリーンズは来季にむけて、早くも「ファウルグランド内のシート増設」「年間予約席制度・ファンクラブ制度の改定」などを打ち出しています。今回の球場管理権の取得により、また新たな企画が誕生するのでしょうか。
 マリーンズの今年の企画については、評価できたものも多かった反面、失敗としか言いようのないものも少なからずありました。そのあたりを生かして、今後とも面白い企画を立ててもらえれば、と思っています。

 あと、数日前の話ですが、ホークスの城島選手のマリナーズ移籍が決まりました。率直に言って、ホークスに残ってほしいと思っていたので、ちょっと寂しい気分もあります。とはいえ、決まった以上は、初めての日本人捕手として頑張ってほしいものです。あと、マリナーズといえば、長谷川投手の解雇に続き、イチロー選手と首脳陣の確執が報道されています。そのへんで問題にならないか、というのもちょっと心配しています。
 結局、城島選手の日本での最後の試合は、9月22日のマリンスタジアムでの試合で、自打球を足に当てて骨折した試合にになったわけです。ちょうどこの試合は観戦に行っていたのですが、まさかあの時は「これが最後」とは思いませんでした。一方で、その試合で後に引退セレモニーをやった初芝選手が、プレーオフ最終戦の福岡ドームで、逆転のきっかけとなる内野安打を打ったりるすのですから、世の中とは分からないものです。
 他のFA選手としては、ドラゴンズの野口投手に続き、ライオンズの豊田投手も読売入団が確定的とか。相変わらずの「読売流」という感じです。そういえば、ホークスのリリーフエースだったペトラザ投手も、最後の在籍球団は読売だったな、などという事を思い出したりもしました。

2005年11月25日

さおだけ屋

 春先に話題になった「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」という本を、今更ながら読みました。内容そのものは非常に面白く、主題である「会計の初歩」としてはもちろん、ギャグの小ネタ集としても楽しむ事ができる、お得な一冊でした。
 ただ、それとは別に驚いたのは、表題にもなっている「さおだけ屋」についての「常識」でした。著者は「自分はさおだけ屋から買った事はないし、身近にもそのような経験をした人はいない」と断言しています。確かに、文中にあるように、「実際にさおだけが必要ならば、さおだけ屋を待たずに、ホームセンターなどに買いに行くのが普通」というのは間違っていないと思います。
 しかし、実際問題として、我が家のベランダにかかっている「さおだけ」は、ここに引っ越した直後に嫁さんと家の物を整えている時に、通りかかった「さおだけ屋」から買ったものです。あと、小さい頃、親が「さおだけ屋」から緑色の「さおだけ」を買ったのを見た記憶がおぼろげながらあります。というわけで、「普通、人はさおだけ屋からさおだけを買わない」という大前提が書かれていた事は、私にとってはちょっとした衝撃でした。

2005年11月24日

重大な損失

 今日の昼過ぎまで大阪にいました。ここ数日風邪をひいていていたのですが、今朝になって、その症状が舌にきてしまいました。朝食にうどんを食べたのですが、ツユの味が全くわかりません。関東生まれですが、うどんは関西風が大好きな私にとって、せっかく大阪に来てうどんを食べたのに味がわからない、というのは、かなりの損失感がありました。他にも、普段から大阪に行くと食べるものがあるのですが、これでは意味がないのでパスし、昼食はパンにしました。大阪に行った楽しみのうち、何割か引かれたような感じでした。
 これまで、風邪をひいても「まあ、人間だから風邪くらいひくことはある」みたいに感じていたのですが、今回の経験がきっかけで、「季節の変わり目には、風邪をひかない努力をすべきだ」と思うようになりました。

2005/11/23の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

2005年11月23日

関西旅行中

[ 交通 ]

 昨年に続き、11月下旬の休日を利用して関西に一泊旅行をしている最中です。
 今日はほとんど自分だけの時間は取れませんでしたが、ほんのちょっとの空き時間を利用して近鉄の上本町駅に行ってきました。JRを除けば日本最大の私鉄のターミナル駅であり、グループのホテル・百貨店も隣接した複合ビルとなっている施設です。しかし、昨年6月から行った企業イメージを地に落とすような行為の連発のせいもあり、全体的に非常にくたびれて見えました。

 ちょっと目に付かないところの管理の粗雑さなどがいくつかあったのですが、一番驚いたのはそのターミナル駅から空港までのリムジンバスのダイヤを調べた時でした。
 関空行きは直営バス会社と空港バス会社の共通運用のため、案内も丁寧です。しかし、伊丹行きは空港バス会社の単独運行のためなのか、非常に粗雑な案内でした。「伊丹行きは乗り場も発券もこちら」というぞんざいな案内が至るところにあり、しかもそれがいかにも「自分の会社は関係ないんだよ」という雰囲気が漂っているのです。
 その表示のひとつに、階段の脇にあって「切符売り場は→」というのがありました。それを見ててっきり、この上にあると思って階段を上ってみたら、そこには不要になった事務机が置いてあり、その向こうにある扉をそれが塞いでいました。それを見たときは、「誤解を招くような表示をするな」といよりも、「そんな会社の状況を具体的に現すようなものは、階段の登り口から隠しておけよ」という憐憫みたいな感情が浮かんでしまいました。
 例の球団廃棄問題による先入観を割り引いても、あまりにも物悲しい「玄関となる複合ターミナルの凋落ぶり」でした。

2005年11月22日

改名の「ご利益」

 姓名判断などで改名する人をたまに見ます。特に野球選手などは「登録名」を比較的簡単に変える事ができるせいか、かなり気軽に「改名」する例を見ます。
 しかし、改名する例を見る割には、「改名した効果で大活躍した」という話はほとんど聞きません。それこそ、「改名前」と「改名後」で明らかに違ったと明言できるのは、イチロー選手だけではないでしょうか。しかも、この「改名」は姓名判断によるものではありません。
 改名業者の人だと、当然ながら「改名して成功した例」しか挙げません。それを客観的に「改名して明らかに成功した」「改名して明らかに失敗した」「改名しても特に変化はなかった」を分類して、「改名の効果の有無」を科学的に分析したりできないものでしょうか。一部の人々の頻繁な改名や再改名を見るたびに、そのような事を思います。

絶妙のダイヤ?

[ 交通 ]

 つきあいで遅くなり、23時過ぎに帰途につきました。私の使う中央・総武線各駅停車は、日中は直通運転をしますが、深夜になると、中央線は東京行きとなり、御茶ノ水で乗り換える事になります。御茶ノ水駅では、大半が総武線に乗り換え、東京行きはかなり空いており、総武線は発車時点では満員に近くなります。にも関わらず、このダイヤ構成は何十年も変わっていません。
 しかも今日は特に運が悪く、千駄ケ谷駅で5分以上待ち、しかも御茶ノ水駅で待っていたのは我が家には行かない津田沼行き。これがしばらく待った後発車し、快速乗り換え駅の錦糸町では、私の乗った電車が到着した直後に快速が発車していきました。この快速に乗れば、もう一本前の千葉行きに津田沼で乗り換えられます。それが、ホーム構造の悪さと接続を全然考えないダイヤのおかげで、千駄ケ谷23時10分発に乗っても、24分発に乗っても、到着時刻は同じになってしまいます。
 特に、錦糸町駅の絶妙の(?)発車タイミングを見た時は、「幕張本郷以遠に行く客に最大の不便さを感じさせるように工夫してダイヤを作っているのだろうか?」とまで思ってしまいました。
 競合路線が実質的にないに等しいためにこんな利便性と縁遠いダイヤを組んでいるのでしょうか。まあ、競合路線を意識しすぎて過密ダイヤを組み、大量の死者が出るような事故を起こされるよりはこちらのほうがずっといいのは確かですが・・・。

プレーオフとドラフト

[ 野球 ]

 昨日の話ですが、パリーグのプレーオフ制度が一部改定されました。まず、上位球団には必ず1勝のアドバンテージがつく事に。これにより、最大でも4試合となりました。さらに、第2ステージはこれまで全試合が1位球団の本拠地で行われていたのが、後半2試合が2位球団の本拠地という事になりました。また、「1位と2位が同率の場合は、3位にプレーオフ出場権がなくなる」という規定も廃止になりました。
 その一方、ホークスなどが求めていた、日本シリーズ出場の有無を問わず、勝率1位球団には「優勝」という称号を与える、というのは「2007年から実施予定のセリーグのプレーオフ制度の様子を見て」という感じで、とりあえず、2006年は保留みたいな形になりました。

 基本的には今回の改正には賛成です。さらに欲を言えば、10ゲーム以上の差がついた場合は、もう1勝くらいアドバンテージを増やしてもいいのでは、とも思いますが。まあ、今回は、セリーグが実施予定のプレーオフとの兼ね合いもあるので、とりあえず暫定的な改善にとどめ、正式な「新プレーオフ」は2007年から決めればいいと思っています。
 なお、その改正においては、ホークス案の「1位はリーグ優勝」を前提に、試合間隔などで1位球団も2位以下の球団も同一の条件での開催。場合によっては別リーグ同士が当たってもいいかと思います。こうすれば、12球団全体で見て、片方のリーグの2位球団がもう片方のリーグの1位球団よりチーム力がある場合、同一リーグでの「日本シリーズ」の開催の可能性も出てきます。それはそれで面白いのでは、とも思っています。

 あと、大卒・社会人ドラフトも先週末に行われました。私はアマチュア球界の事はほとんど分かりません。したがって、マリーンズの今年のドラフトについても成功なのか失敗なのか見当もつきません。もちろん、最終的な成功・失敗がわかるのは、もっと先の話になるわけですが・・・。ただ、ニュースを見た時、ウェーバー制により、意中の選手を指名できなかったある球団の監督が、取った選手の事を言わずに、「目標としていた選手が取れなかった」と言っていたのは、ちょっとどうかと思いましたが。もっとも、全体の発言のうち、その部分だけ切り取って報道している可能性もあるので、その監督は・・・と断言はできませんが。
 また、地元球団入りを熱望していた社会人の投手が、これまたウェーバーの関係で、「指名お断り」をしていた球団に指名された、という事がありました。基本的に、私はこういう場合、「指名された球団に入るべきだ」と考えます。ただ、その球団の育成方針が極端で、下位指名で獲得した投手は飼い殺しにするか潰すケースが多い、という過去の例があるだけに、この件については、選手の意思を通すべきかも、とも思いました。

2005年11月20日

目の慣れ

 週末の出張ネタの続きです。出張先でもほぼずっとパソコンと向かい合っていました。このパソコンは、B5のノート。普段は使わず、最初はその画面の狭さにいろいろ閉口しましたが、数時間もすれば慣れました。
 出張を終え、職場に戻って残務整理などをしました。その時、職場のモニタの15インチ液晶の画面がやけに大きく見えました。2日ちょっととはいえ、B5ノートの画面に目がすっかり慣れてしまったという事なのでしょう。
 その「大きさ」に驚きながら、「この調子だと、家に帰って19インチCRTの画面を見たらどのくらい大きく感じるのだろう」などと思いました。しかし、職場で2時間ちょっと仕事をしたら、目の感覚が普段に戻ったようで、家のモニタを見た時は、まったくもって普段と同じでした。
 「目の慣れ」というのもいろいろと面白いものです。

2005 日本チャンピオン ファンフェスト

[ 野球 ]

 例年、「ファン感謝デー」という名前で行われている企画ですが、今年は優勝パレードと合体させ、表記のような名前に改めて行われました。
 優勝パレードを見てから球場に行く事も考えたのですが、球場が満員になる可能性もあるので、パレードはあきらめ、球場に直行しました。
 昨年は普通に行って普通に入った、という感じでしたが、今年は会場時刻の11時に球場に行ったらすごい行列ができていました。やはり、アジアからイースタンまで完全制覇した、という結果は大きいようです。
 席は三塁側二階席にしました。そして、売店にコーヒーを買いに行こうとすると、ちょうどパレードのバスが球場にむかってやってきました。背番号の奇数偶数にわけて2台の「オープンバス」に分乗していたそうです。

 バスが着いた後は球場でのイベントを開始。最初に習志野高校のブラスバンド部とチアリーディング部による演奏と踊り。「We Love Marines」と「白い翼」の後に、ディズニーをやったのですが、その中の一曲に平下選手の応援歌として使われている曲もあり、思わず口ずさんでしまいました。それにしても、後輩なのですから、福浦選手の曲もやってほしかったものです。その後は「よさこい踊り」。シーズン中も一度見ましたが、これはよく分かりません。
 それらの「前座」が終わり、いよいよ本イベントが開催。まず、バックスクリーンに、今回の優勝を記念して作った「背番号26の巨大ユニフォーム」を披露。そしてその下からスモークとともに一部外国人を除く全選手・コーチが二塁ベース付近に一列に並びました。
 そしてまず、監督の挨拶があり、続いて県知事などによる、チーム・監督・選手への表彰が。県知事の挨拶は、監督の日本語よりも難解でした。そして最後は選手会長である小林雅英投手の挨拶が。「今年はできなかった、マリンスタジアムでのバレンタイン監督の胴上げを来年はぜひ」との事でした。
 そして、最後に全選手が、球場を一週し、サインボールを投げ込み、第一部は終了となりました。

 第二部はグランドを解放してのイベントでした。一つは先ほどの「巨大ユニフォーム」へファンが何か書く、というもの。もう一つはバックネット付近に設置されたステージでのミニコンサートでした。
 シーズン中に、多数の「ミニコンサート」を経験してきた我々は、「ユニフォームへのサイン」には目もくれず、ステージ前に一直線に。ほぼ正面最前列という好位置に立ちました。
 まず最初に、初芝選手と西岡選手によるトークショー。西岡選手はちょと疲れている感じでした。そのためか、天性のセンスを持つ初芝選手の語りも、昨年のファン感謝デー1月のプレナ幕張のイベントほどの冴えはありませんでした。なお、一部でコーチ就任が報じられましたが、来年については、全くの白紙との事です。
 続いて、監督の好きな「DEEN」の演奏がありました。監督も一緒に舞台に立ちました。「DEEN」の人によると、監督は中野サンプラザのコンサートに電車でやってきて、普通に観覧してそのまま電車で帰ったとか。相変わらず面白い人です。あと、先述したように、我々はほぼ正面の最前列で見ていました。したがって、演奏者と10mと離れていない位置にいたわけですが、私は「DEEN」についてよく知りません。途中、「このまま、君だけを奪い去りたい」という一節を聞いて、「あ、この曲は知っている」と気づいたほどです。そんな人間がこの「かぶりつき」で生演奏を聞くなんて、なんか、「DEEN」のファンの方に悪いような気がしました。

 その次には、マリーンズを熱心に応援していた船橋東武百貨店から、寄せ書きの贈呈と、「パスタプロデュース王」の表彰がありました。寄せ書きの受け取りには里崎選手が登場したのですが、これまた西岡選手同様、えらく気乗りしていない感じ。観客からの「歌え」コールも辞退して早々と退場しました。
 続いての「パスタプロデュース王」は、同百貨店内にあるパスタ屋さんが選手にパスタを企画してもらい、最も注文数が多かった選手に、トロフィーと「生涯無料券」を贈呈する、というもの。優勝したのは渡辺俊介投手の茄子とモッツァレラチーズのボロネーゼでした。渡辺俊介投手は、第一部では「チームMVP」として外車を贈呈されており、本日二度目の表彰となりました。スーツに着替えて登場し、「この無料って、引退した後も大丈夫なのですか」などと明るい会話で笑いを誘いました。
 そして、ファンからの「歌え」コールにも快諾。ここで里崎選手を呼び、「里崎コール」を一緒にやったりしました。しかしながら、里崎選手はやはり出てきません。第一部で整列していた時は、かなりノリが良かったはずなのですが、その後何かあったのでしょうか。なお、この際、渡辺俊介投手が、しゃがんでベンチのほうを見るという、マウンドでよくやる仕草を間近で見ることができました。無意識で出た感じなので、やはりあれは癖なのだろうな、などとも思いました。
 というわけで、結局、渡辺俊介投手の独演会に。ネクタイを緩めて、「We Love Marines」を三番まで歌ってくれました。

 以下は、試合終了後に正面ステージでよく演奏しているバンドが登場。司会者は「この後、サプライズがあるかもしれません」と選手の登場を示唆するような発言をしていましたが、実際にそのような事がありませんでした。終了近くまでいたのですが、最前列が災いして、大音量にされられ、これを書いている時点でもまだ耳の調子が変です。結果論としては、渡辺俊介投手の歌を聴いた時点で退散すべきでした。
 昨年のような「オークションをやり、落札者には選手が自ら商品を持ってくる」みたいな親近感のある企画がないのはちょっと残念でした。しかし、寒い中、二箇所で路上パレードをした後だから仕方ないでしょう。もちろん、優勝しないで小ぢんまりした行事よりも、優勝して派手な行事のほうがいいに決まっています。
 というわけで、昨年との比較は難しいところですが、いろいろと楽しめた一日でした。

2005年11月19日

柿と大根

 というわけで、今日までとある温泉地に出張していました。以外にも旅館内はもちろん、外でも携帯のアンテナは3本立っていました。これは更新もできるぞ、と喜んだのですが、いざ行くと、携帯で通信するために必要なソフトの入っているCD-ROMを忘れている事に気づきました。これでは、繋ぎようがありません。というわけで、結局更新はできませんでした。
 なお、温泉は32度くらいの源泉を浴用加熱している単純泉でした。川沿いですが、露天風呂の外には塀があって、「渓流を見ながら入浴」はできませんでした。もちろん仕事で行ったので、いろいろと忙しく疲れましたが、とりあえず久々に温泉に入ることができたので、良かったと思う事にします。
 したがって、ほとんど宿の中におり、あまり出歩く機会もなかったのですが、宿の周辺をちょっと散歩していたら、農家の軒先で柿と大根が干してありました。以前、故・宮脇俊三氏の秋に日本列島を縦断した旅行記を読んだ時、「日本の秋はどこにでも柿と大根が干してある」という記述を読んだ事がありましたが、なるほどそうだな、と思った次第です。

2005年11月16日

間違いではない解釈

[ 漫画 ]

 ヤフーのニュースの「コンピュータ」の一覧を見ていたら、コナミは、11月中旬にβ2テスト開始予定であるMMO型コミュニティゲーム「ときめきメモリアルONLINE」の公式Webサイトを・・・という記事がありました。
 この言葉を聞いた時、私の脳裏に浮かんだのは、漫画「神聖モテモテ王国」に出てきた、「MNO(もてない男)とMO(もてる男)を戦わせる」というネタでした。この語法でいけば、「MMO型コミュニティーゲーム」とは、「もてもて男型コミュニティゲーム」となるわけです。なんでも、この「MMO型コミュニティ・ゲーム」の正しい意味は、「多数の人々とコミュニケーションを取りながら仮想世界で生活を体験するゲーム」との事です。しかしながら、このような難しい意味より、「もてもて男型」のほうが、「ときメモ」らしくて分かりやすいのではないか、などと思った次第です。

 ところで、今日から土曜まで、山奥と思しきところに出張に行きます。出先で携帯がつながれば更新するかも知れませんが、その可能性も低そうです。したがって、次回の更新は19日の土曜になる予定です。

2005年11月15日

2005/11/15の更新

 漫画資料室ながい閣下新作短評を更新しました。

千歳飴

 今日は七五三でした。そのためか、帰りの電車の向かい側の席は、千歳飴を食べている兄弟がいました。しかし、食べるのにえらい苦労をしています。
 その姿を見て、自分が子供の頃、千歳飴を食べた事を思い出しました。何度か食べましたが、一度として楽に食べれた事はありません。堅い上に粘り強いので、なかなか噛み切れないすぐ歯にくっつきます。しかも、甘さが半端でないので、噛むのを諦めてなめていると、口のなかがゴワゴワしてきてしまいます。子供ですから、甘いものは大好きでしたが、こと千歳飴については、いい思い出がありません。自分の七五三から約30年後に、同じよう千歳飴で苦労している少年たちを見て、その事を思い出してしまいました。
 そしてついでに、「なんで千歳飴はあそこまで食べにくい構造になっているのだろうか。もしかして、子供が甘いものを食べ過ぎないように、という教育的な意味でも含まれているのだろうか」とまで思ってしまいました。

アジアシリーズ雑感・その2

[ 野球 ]

 というわけで、マリーンズが初の「アジア一」となった決勝戦でした。しかし、グランド内は最高でしたが、それ以外の点においては、今年31回目の球場観戦で、最も不快な思いをした一日でした。
 いままでも、非常識な周囲の客に閉口した事は一度ならずありました。特に7月17日に観戦した対合併球団では、「渡辺俊介投手は好投するのに打線がダメだから勝てない。もし巨人にいれば20勝していた」などという戯言をとうとうと語る「知ったかぶり親父」がすぐそこにおり、試合も負けたので非常に不快な思いをして帰途についたものでした。しかし、13日の東京ドームは、頂点を極めたにも関わらず、それ以上の不快感がありました。
 まず、真後ろにいた、自称・タイガースファンの集団です。このシリーズは不調だった李選手の事を親の仇であるかのように悪口を言います。これがまだ「日本シリーズの恨み」だったら、少しは分からなくもないのですが、そうでもないよう。「フランコ選手やベニー選手は遠いところから来て頑張っているのに」などと言うのを聞いた時は、もしかして、民族差別主義者なのか?とすら思ってしまいました。もちろん、そのフランコ選手やベニー選手に関する発言もとんでもない見当外れでしたが・・・。

 そして大詰めの9回表になって、右斜め前方に異常者が出現しました。それまで、特に気にならなかったのですから、おとなしく見ていたのでしょうが、サムスンライオンズ打線が打ち出したら、突如立ち上がり、小林雅英投手の悪口らしき事をわめき始めました。あまりの執拗さと品のなさに、別の人が「うるさいぞ!」と怒ったら「何を!?やるか!」みたいな感じで完全な喧嘩腰。最初からそれを期待していたとしか思えません。
 こんなところで騒動を起こされたらたまったものではないので、「すいませんが、静かにしていただけませんか?」と「お願い」したら一度は黙りました。しかし、試合終了して一段落したら、今度はこちらにからんできました。相変わらず何を言いたいのかよく分からないのですが、「自分はロッテファンではないから」などという一言だけは聞き取れました。私のみならず、隣の嫁さんにもからもうとしたので、とにかく「騒動を起こそうとするのはやめてください」とだけ言っておきました。
 これ以上からんで来たら、警備員さんを呼ぶつもりだったのですが、残念ながら(?)そう言ったら黙ってしまい、しばらくしたら出て行きました。
 ところで、この男、「ロッテファンではない」などと言っていましたが、ではどこの「ファン」なのでしょうか。本人はどう自覚しているのか知りませんが、とにかく他の観客を不快にさせてあわよくば騒動に持ち込もうという神経は、どう考えても「ファン」とは言えません。サッカーで言えば「サポーター」と言うより、「フーリガン」に近い神経なのでしょう。日本シリーズの時にも書きましたが、こういう輩は「ファン」ではなく「球場暴徒予備軍」でしかありません。
 これですめばまだ良かったのですが、球場を出ても嫌な出来事は続きました。球団の公式サイトには、この試合の前日くらいに東京ドームでの、試合終了後における「応援2次会」といった騒乱行為は、球場近隣への配慮、また事故の防止といった理由などにより、東京ドーム球場外、および東京ドームの周辺地域において一切禁止されております。という「東京ドームからのお願い」を記載していました。しかし、球場を出てから水道橋駅まで、「騒乱行為」を行う連中が絶え間なくいました。
 「禁止されているからやめてください」と注意したら、一応は黙ったものの「そんなの、都民なら知っているが、自分は県民だから知らない」などと訳の分からない捨て台詞をブツブツ言っている輩までいました。どこの「県民」だか知りませんが、少なくともマリンスタジアムから海浜幕張の間をわめきながら歩く集団というのは、私は一度しか見たことがないのですが・・・。
 というわけで、せっかくの勝利の喜びが萎えるほど、不快な思いをさせられてしまいました。

 もっとも、最後のはともかく、球場内の件については、今回は運悪くたまたま変な場所に座ってしまっただけ、とも言えます。これを含め、不快な思いをしたのは、数少ない試合の、これまた数少ない一部の連中によるものだけでした。逆に開幕戦からこの最終戦まで、マリーンズファン、相手球団ファンを問わず、いろいろと楽しい思いをしたり、感心させられたりしました。別に私は野球関係者ではないのですが、そういう姿を見ていると、「本当にファンというのは有り難いものだ」などとまで思ってしまうほどでした。
 そういう意味では、「野球観戦」のみならず、「野球ファン観戦」も楽しむ事ができた一年だったと言えるでしょう。来年もまた、グランドの内外を問わず、楽しみたいものです。

2005年11月14日

アジアシリーズ雑感

[ 野球 ]

 というわけで、マリーンズが「初代アジア王者」となりました。日本シリーズ・パリーグプレーオフ・交流戦・ファーム日本選手権・イースタンリーグとあわせ、今年6つめの優勝です。今年は開幕戦からずっと見つづけていたわけでしたが、このような結果を見ると、改めてすごいチームになったものだな、と驚かされます。
 さて、アジアシリーズの結果ですが韓国-台湾戦以外は、2003年秋の五輪予選の結果と全く同じ星取りとなりました。2回も同じような結果が出たわけですから、今回の成績は、東アジア四ヶ国の現時点での力量をある程度正確に現していると言えるかもしれません。
 ただ、このアジアシリーズも前回のアジア予選も、全試合が日本のドーム球場で行われた、という事はある程度割り引いて考えるべきでしょう。仮に同じ試合を、大邱や台中でやった場合、これと全く同じ結果になったかは疑問です。グランド状態・応援団をはじめとする球場の雰囲気が違えば、選手の気分もかなり違ってくるのではないでしょうか。

 さて、今回のアジアシリーズは4戦中初戦を除く3試合を観戦しました。試合のほうは、興農ブルズ戦は圧勝、中国選抜戦は接戦ながらもあくまでも消化試合でしたので、いわゆる「手に汗握る」という事はほとんどありませんでした。
 というわけで、昨日のサムスンライオンズ戦は、4点差で9回に入り、小林雅英投手が2点を取られて、「一発出れば逆転」という所まで行ったわけです。ただ、今季リリーフ失敗がよく批判された小林雅投手ですが、確かに大量の安打を許し、少なからぬ失点をしたものの、「リードしている場面で出てきて、逆転された」というのは私の記憶では交流戦初戦のベイスターズ戦しかありません。もう一つの黒星は同点の延長12回裏でサヨナラを打たれたライオンズ戦ですし、あとの試合は、プレーオフ第3戦をはじめ、点差の多寡はあっても、同点にされたところで後続は絶っています。
 そういう意味もあり、サムスンライオンズに2点を取られた時も、「仮に追いつかれても逆転はされないだろう」と楽観していました。あと、この時点でちょっと集中力を削がれてしまうような出来事があり、試合に入りきれなかった、という事もあったのですが・・・。(このあたりはまた明日にでも書きます)。
 というわけで、最終戦も含めて、どちらかと言うと気楽に見ることができたシリーズでした。日本シリーズも圧勝でしたし、そう考えると、やはり今季最後の大勝負は、あのプレーオフ第5戦だったのだろうな、と改めて思った次第です。
 なお、サムスンライオンズの応援ですが、興農ブルズほどの強烈さはありませんでしたが、いろいろと楽しめました。特に印象に残ったのは、マスコットが空中バク転をやるときに、頭のかぶりものを外してやった、という事でした。このあたり、マスコットに対する考え方の違いがあるのでしょう。
 あと、イニング間に音楽にあわせてチアリーダーが踊るのですが、その時に流れた曲が郷ひろみとチェッカースでした。一方、マリーンズ応援団は李選手はもちろん、今江選手・里崎選手・さらには「大チャンステーマ兼清水直行投手の登場曲」など、韓国の曲を多用しているわけです。意外なところで、「応援団の日韓交流(?)」が行われたわけで、なかなか興味深いものがありました。
 それにしても、わざわざ海を渡ってやってきた各国応援団の皆様には、本当に敬意を表したいです。あの熱意を見ていると、金も暇もない私も、「韓国か台湾でアジアシリーズが行われたら、観戦に行ってみたい」と思えてきます。
 その一方、特に最終戦では、全く持って敬意を表する事のできない「応援者」が少なからずおり、せっかくの勝利の喜びに水を差されるような不快な思いを一度ならずさせられました。そのあたりは、また明日書きます。

2005年11月13日

最終試合を勝利で飾る

[ 野球 ]

 アジアシリーズもいよいよ決勝戦。勝っても負けても、マリーンズにとっての今年最後の「公式試合」です。この東京ドームで行われたマリーンズ対サムスンライオンズを観戦に行きました。しかしながら、夕方まで重要な用事が入っており、2回が終わった時点では御徒町にいました。御徒町から東京ドームまでは一応、地下鉄でも二駅です。しかし、今日は最後の試合という事もあり、タクシーを奮発しました。
 さて、試合のほうですが、先発は渡辺俊介投手とペ=ヨンス(裵英洙)投手。初回に西岡選手の先頭打者二塁打を足がかりに、フランコ選手の犠飛であっさり先制します。しかし、初回の無死二塁は犠打を三塁で刺してしのいだものの、3回に2安打されて同点に追いつかれます。
 そして3回裏、東京ドームについたら、ちょうど中からサブロー選手の応援歌が聞こえました。そして中に入ったら、2死1塁からフランコ選手が二塁打を放ち、2・3塁に。そして2試合連続打点を挙げているベニー選手がこの好機に勝ち越し適時打を放ちました。これを見れただけでもタクシーに乗った価値があったと言えるでしょう。

 しかし、この回に安打を放ち、勝ち越しとなるホームを踏んだ今江選手は、初回の死球の影響もあったのか、この3回でベンチに退きます。そして代わって出場したのは、その今江選手の台頭に押しやられた感じがあった渡辺正人選手でした。
 この渡辺正選手、登場していきなり、三塁線寄りの当たりを内野安打にしてしまいます。しかし、2死からの三塁前の当たりは、一度はグラブに当てて弾きますが、すかさず掴んで一塁アウトにしました。
 そして直後の4回裏、2死から西岡選手が歩くと、その渡辺正選手が左翼席に2ランを放ち、5対1とします。渡辺正選手にとっては「今季151試合目での初本塁打」となりました。そして、結果的にはこれは「決勝打」となった貴重な一発でした。
 渡辺俊投手は、5回まで毎回の8安打を放たれながら、失点は1に抑えるという、今季終盤によく見せた展開でサムスンライオンズ打線を抑えます。ところが6回に、2死から2者連続四球。続く打者を打ち取りましたが、この「2者連続四球」は今季初めてではないでしょうか。結局、この回での降板となりました。
 サムスンライオンズは、4回でペ=ヨンス投手を降板させ、自慢の継投陣を繰り出します。その4投手の前に、マリーンズ打線は1安打に抑えられます。しかし、マリーンズの継投陣も7回の藤田投手、8回の薮田投手が二人で1安打に抑え、5対1のまま9回表をむかえます。
 ここでマリーンズは当然ながら小林雅英投手。3日前のこのカードでは、同じ4点差で三者凡退に抑えた小林雅投手ですが、今日は同じ八番からの打線に、先頭打者は三振に抑えたものの、続く九番打者に三塁手のグラブの下を抜く安打で出塁され、さらに送球の乱れもあって2塁まで進まれます。そして一番の朴漢伊選手に中前に弾き返されて1点を返され、続く二番の姜東佑選手にも二塁内野安打で1・2塁。三番の梁埈赫選手は三球三振に仕留めたものの、四番の金翰秀選手にまたまた中前に弾き返され、5対3と2点差になりなお2死1・2塁。一発出れば逆転という危機をむかえます。
 このあたり、内野安打も含め、いずれもセンター方向にきちんと打ち返されているので、かなり不安がありました。しかし、五番の金大謚選手を三振に打ち取り、これで試合終了。マリーンズがが「初代アジア王者」の座を獲得しました。
 MVPは、2戦以降、三試合連続打点、うち2試合は勝利打点となったベニー選手が選ばれました。観客数は3万7千人ほど。昨日に続き、外野は左右とも真っ白。私のいたバックネット裏二階席で見ていた限りでは、一塁側は1・2階とも9割以上の入りでした。
 なお、この試合やアジアシリーズ全体の雑感などは、明日にでもまた書きます。

2005年11月12日

刷り込み

 津田沼パルコに新たにできた韓国料理店に行きました。焼肉はほとんどなく、ご飯もの主体で冷麺やビビンパもある、というメニューです。とりあえず、牛の尾を煮込んだスープの定食を頼みました。はじめて見るメニューですが、韓国のスープは好きなので、外れはないだろうと思っての選択です。
 店の屋根にはプロジェクタが設置され、奥の壁をスクリーンにして、同じ階の映画館で放映している韓国映画の宣伝を流していました。「私の頭の中の消しゴム」という題名で、若くしてアルツハイマーを患ってしまった女性とその夫の恋愛映画です。見た感じ、非常によくできているように思えました。しかしながら、私はこの「自分が自分でなくなってしまう」という題材は苦手中の苦手で、強い恐怖感をおぼえてしまいます。しかも、よりによってその時頼んだのが牛肉料理だから弱りました。それがアメリカ産で全頭検査をしていない肉でない事は分かってはいるのですが、やはりついBSEを連想してしまいます。
 しかも、この宣伝映像はエンドレスで、席についてから勘定を済ますまで、延々と流れつづけていました。今後、「牛の尾のスープ」を思い出すたびに、この映画を思い出して恐怖してしまいそうです。そのくらい強烈な「刷り込み効果」でした。

辛勝ながら3連勝

[ 野球 ]

 アジアシリーズ第3戦は対中国選抜チーム。この大会は、各国の優勝チームで争うのが基本ですが、中国はまだプロ野球誕生から日が浅いという事もあり、選抜チームとなりました。この試合を見に、昨日に続いて東京ドームに行きました。
 既に明日の決勝進出を決めているマリーンズは、野手陣を大幅に入れ換え、若手主体で臨みました。10人中6人までがファーム日本一決定戦に出場した選手でした。それにフランコ選手とベニー選手の両レギュラーに、今季「一軍半」だった井上選手を加えた布陣です。
 先発は黒木投手と張力投手。土曜日のデーゲームに加え、黒木投手が先発という事もあり、「消化試合」であるにも関わらず、外野席は左右とも白一色で満席。一塁側内野席も九割くらいの入りでした。
 ところが、その黒木投手はいきなり先頭の侯鳳連選手にいきなり中前にきれいに弾き返されてしまいます。そして内野ゴロの間に二進され、さらに二死となったところで侯選手が何と意表の三盗。これに驚いたのか、辻捕手の送球がそれ、俊足の候選手は一気に本塁をかけぬけ、先制を許しました。マリーンズが先制をされるのは、プレーオフ最終戦以来、6試合ぶりの事です。
 その裏、マリーンズは先頭の早坂選手のセーフティーバントが正面に行ったものの失策となって出塁。盗塁と内野ゴロで2死3塁からベニー選手が歩きますが、続く大松選手が倒れ、このアジアシリーズで初めて、初回に得点できませんでした。

 その後も黒木投手は調子が出ず、二回も連打で無死1・3塁とされます。しかし、続く下位打線相手には貫禄を見せ、7・8番を連続三振に打ち取り、続く9番打者にも当たりは良かったものの、中飛に打ち取りました。
 続く3回も、先頭の候選手にストレートの四球を出し、続く劉広標選手には日本シリーズ第1戦の西岡選手ばりのプッシュバントを決められ、無死1・2塁とされます。そして三番の楊国剛選手の打球は黒木選手の足を直撃します。しかしこれが何とこの足に当たった打球がダイレクトで二塁手の正面に上がり、そのまま一塁に送球して併殺。この時点で既に候選手は三塁に到達しています。ともにダイレクトかバウンドかはっきり分からず、一瞬動きが止まりましたが、一瞬の間を置いてフランコ選手が二塁に送球し、これで三重殺が完成。生で三重殺を見るのは、子供の頃や就職してしばらくの間やった草野球を含め、初めての経験でした。しかし、その打球の影響で、黒木投手はこの回で急遽降板となってしまいました。
 一方、マリーンズ打線は、2回に四球のあと、フライがドームの屋根に紛れての失策で1死1・2塁としますが得点できず。3回はフランコ選手・ベニー選手とも打ち取られ、三者凡退。4回に先頭の大松選手がボテボテの内野安打でやっと「チーム初安打」となったものの、後続が絶たれ、4回まで1安打無得点と張力投手に抑えられます。
 一方、黒木投手の降板を受けての二番手は小宮山投手。90年代のエース二人の継投となりました。この小宮山投手が、ベテランらしい計算された投球で中国打線を手玉に取ります。4回は四番からの打順でしたが、相手の打つ気をうまく誘い、早打ちをさせて6人連続で内野ゴロに打ち取ります。
 その裏、マリーンズは先頭の渡辺正人選手が四球を選び、続く早坂選手がこの試合初のクリーンヒットを右前に運びます。塀内選手は一塁ライナーに倒れますが、フランコ選手が四球を選んで満塁に。ここで昨日2本塁打4打点のベニー選手が右中間を抜き、これが走者一掃の3点適時二塁打となり、一気に逆転をしました。一塁走者のフランコ選手は、前の早坂選手に追いつきそうな勢いでの激走でした。
 小宮山投手は6回には先頭の候選手に安打を許しますが、続く打者を計ったように遊ゴロ併殺。さらに二塁打をされますが、続く四番を再び内野ゴロに抑えます。7回も先頭打者のバントを自らの失策で生かしてしまいますが、1死後に併殺を打たせ、8回にも安打をされたものの、後は抑えます。5回を投げ切っての球数は何と45球。1イニング平均9球という技巧派投球で「150試合目」で今年の「初勝利」を挙げました。
 一方、中国チームはベニー選手の適時打で張力投手が降板した後、左の横手投げの趙全勝投手が登板。ワンポイントかと思ったのですが、左打者相手はもちろん、右打者相手にもうまく内角を攻め、5回途中から9回までを辻選手の1安打のみに抑えます。ファーム日本一+フランコ選手・ベニー選手という打線相手にこの好投には驚かされました。
 9回はセーブがつく場面という事もあり、小林雅英投手が登板。2番目の打者の打球が足を直撃しますが、リプレイを見たら「足技」でスパイクの踵に当てただけでした。結局その強襲安打のみに抑え、アジアシリーズ初セーブを挙げています。観客数は2万6千5百人ほどでした。
 この試合を見た限りで言えば、中国選抜チームは現時点でも日本の二軍ではかなり戦えるのかも知れません。とくに本日2安打で、三盗もした一番の候選手と、二番手投手の趙投手は印象に残りました。北京五輪の頃にはどのくらい強くなっているのでしょうか、楽しみであり脅威でもあります。
 なお、試合終了後は31年前のオリオンズ優勝メンバーの一人でもある中国選抜のラフィーバー監督に対し、外野席から「ジム」コールが起きていました。

 夜に行われた韓国のサムスンライオンズ対興農ブルズは、1回裏、いきなりブルズ先頭のマルティネス投手が四死球三つで満塁とし、4番打者の右邪飛が犠飛となり、あっさりライオンズが先制。しかも、内野返球を受けた遊撃手が失策し、2点目が入ります。さらに続く5番打者も犠飛を打ち上げ、なんと無安打でライオンズが3点を先制します。
 さらに2回にも四球走で者を出し、1番打者の遊撃への「初安打」をまたも遊撃手が悪送球で4点目が入ります。
 しかし、ブルズがマルティネス投手を3回途中であっさり諦めると、続くコルテス投手が好投し、ライオンズ打線を抑えます。
 一方、4回までライオンズ先発のハリカラ投手に1失策のみの無安打無四球に抑えられていたブルズ打線ですが、5回に先頭の5番打者が初安打し、1死後振り逃げで1・3塁とした後、8番打者の一塁強襲安打で1点をまず返し、その後四球で2死満塁とし、2番打者が中前に落ちる2点適時打を放って1点差に迫ります。
 しかし6回から、ライオンズは自慢の継投陣を投入。何でも、7回に三番手で登板して三者凡退に抑えたペ=ヨンス(裵英洙)投手は本来は先発の軸ながら、明日に備えての調整登板だったそうです。そして9回は韓国シリーズMVPの新人・オ=スンファン(呉昇桓)投手が三人で抑え、4対3の接戦を制しました。
 これで明日の決勝はマリーンズとサムスンライオンズで行われる事になりました。

2005年11月11日

2005/11/11の更新

 翔みならブログ・めもちょうを更新。

存在は有名だけど名前は無名

 新聞の書評欄を見ていたら「山内一豊・千代」みたいな感じの書名がありました。昔から、「良妻」の代表としての「山内一豊の妻」は知っていました。しかし、その妻の名前が「千代」という事は初めて知りました。考えてみれば、「山内一豊」という人が歴史に名を残している最大の要因はその奥さんなのに、その名前がほとんど知られていない、というのも奇妙な話です。そういう意味では、その「千代」という名前を知らしめただけでも、その本は十二分の存在価値があると言えるかも知れません。
 あと、どうでもいい事ですが、その山内千代さんが、なぜ「良妻」となったかも実は知りません。何か馬の先行投資がどうこう、とはかすかに聞いてはいますが・・・。そう考えると、本当に「山内一豊の妻」という言葉ばかりが一人歩きしているな、と思います。

連勝で決勝進出決定

[ 野球 ]

 アジアシリーズ第2戦は台湾の興農ブルズ戦を見に行きました。今日はビジター扱いという事で黒ユニフォームですが、事前の情報がはっきりしないので、念のためホームユニも二種類持参しました。実際、球場ではホームユニを着ていた人も少なからずいました。
 試合のほうは陽建福投手と清水直投手が先発。初回、先頭の西岡選手が四球で出塁し、いきなり盗塁。送球がそれて一気に三塁に進みます。そして今日も二番の今江選手の犠飛で、無安打で先制しました。
 さらに2回は先頭の李選手が内野安打で出塁し、ベニー選手が四球で無死1・2塁とします。続く橋本選手は二塁に併殺性の当たりを打ちましたが、ベニー選手にタッチに行った黄忠義選手がベニー選手が立ち止まったのを見るや一塁に送球。そのためベニー選手は二塁セーフとなり、1死2・3塁となります。ここで昨日は出ていなかった大塚選手が2点適時二塁打を放ち、3対0となりました。

 一方、清水直投手は、3回までを完璧に抑えます。4回に2死から1安打されたものの、5回までその1安打のみにブルズ打線を封じます。
 対する陽建福投手も3回から立ち直り、3回から5回1死まで5者連続三振にマリーンズ打線を打ち取るなど、調子を上げてきます。ところが、そこで9番の塀内選手を歩かせた後、続く西岡選手を二塁ゴロを打ち取りますが、これをまたもや黄忠義選手が失策してしまい、オールセーフに。この黄選手はバルセロナ五輪から台湾代表で活躍している大ベテランで、チームの精神的支柱だそうですが、今日は慣れない人工芝のためか、本来の実力が発揮できなかったようです。
 このもらった好機に今江選手は珍しくバントを失敗して2死となりますが、続くフランコ選手が適時打を放ち、さらにサブロー選手に適時三塁打が出て、この回、3点を追加します。
 6回からブルズは二番手の郭投手を投入しますが、先頭のベニー選手がソロを放ち、昨日を越える7点目を挙げました。その裏、清水直投手は簡単に二死を取ります。ところが三巡目に入ったためか一番打者から3連打され、1点を失ってしまいました。しかし、続く2死1・3塁で四番の張泰山選手は抑えました。
 そして7回、1死から連打と四球で満塁とし、ここで昨日から1内野安打1犠飛と調子の出ない李選手が右前に2点適時打で9点目。そして続くベニー選手が2打席連続となる3ランを放ち、ついに12対1と大差となりました。
 規定により、7回で10点以上の差がつくとコールドになります。そのコールドがかかった7回裏も清水直投手は余裕の投球。最後は代打の陽進雄選手から、この試合11個目となる三振を奪い、三者凡退。というわけで12対1でこの大会で初となるコールド勝ちを決めました。
 清水直投手は日本シリーズ第1戦に続く、7回コールド完投勝ち。6回こそ打たれたものの、7回中5回が三者凡退という、かなり完璧に近い内容でした。これで通算で2連勝となり、明日の試合を待たずに、13日の優勝決定戦進出を決めています。
 観客数は1万8千9百人ほど。我々は、2階バックネット裏で見ていたのですが、左翼席は満席で右翼席も半数はマリーンズファンでした。三塁側はまあまあの入り。一塁側はガラガラですが、これはまあ仕方ないでしょう。
 ただ、ブルズの応援団は、数は少ないものの、応援はかなり熱心でした。内野席には「お立ち台」が設置され、三塁側ではチアガールのMスプラッシュが踊っていたのですが、一塁側はそこに和太鼓(中華太鼓?)が置いてあります。この太鼓がよく響き、独特の雰囲気を醸し出します。聞いていて、一度台湾に行って球場全体がこのノリで応援するのを見てみたい、と一瞬思ったほどでした。
 というわけで、明日の中国戦は「消化試合」となったわけですが、先発は黒木投手と先刻発表されました。もっと早くから発表していれば、かなりのファンが東京ドームに来たと思いますが、この時間の発表ですと果たしてどうなるのでしょうか。せっかくだから多くの人に来てもらいたいものです。

2005年11月10日

アジアシリーズ開幕

[ 野球 ]

 今日からアジアシリーズが東京ドームで始まりました。参加球団はマリーンズと韓国の三星ライオンズ・台湾の興農ブルズ・中国選抜チームの4球団。3日間で総当り戦を行い、上位2球団が13日に決勝を行います。
 開幕戦となったデーゲームのブルズ対中国選抜はブルズが6対0で快勝。そして、ナイターではマリーンズ対三星ライオンズが行われました。当初は観戦をする予定で、券も入手していたのですが、仕事の関係などがあり、日本シリーズ第4戦に続いての「携帯メール観戦」となってしまいました。
 先発の小林宏之投手は初回を簡単に3人で片付けます。そしてその裏、昨年までドラゴンズにいたバルガス投手に対し、先頭の西岡選手が得意の三塁打をいきなり放ち、続く二番の今江選手の適時打であっさり先制します。さらにフランコ選手が歩き、このシリーズでも四番のサブロー選手が適時二塁打を、そして古巣相手で注目されている李選手が犠飛を放っていきなり3点を先制します。
 さらに4回には指名打者で入っている橋本選手のソロで、5回には暴投とサブロー選手の犠飛で2点を追加、6対0と大量リードをします。
 一方の小林宏投手は5回まで2安打1四球で無失点でしたが、6回に4安打を集められて2点を失い、この回での降板となりました。しかし7・8回を小野投手・藤田投手・薮田投手で抑え、9回は小林雅英投手が三者凡退に抑え、6対2で初戦を飾っています。
 序盤は完勝ペースでしたが、中盤に反撃され、打線のほうも継投陣に抑えられました。13日の決勝で再度当たる可能性もあるので、そのあたりはちょっと気になります。観客数は2万7千3百人ほどでした。

2005年11月09日

名前からくる印象

 企業の買収などにからんで、最近、よくアメリカの証券会社の名前がニュースに出てきます。その中で、よく報道される名前に「ゴールドマン・サックス」と「リーマン・ブラザーズ」があります。この二つの名前を見るたびに、「全身を金色に塗りたくった男が、同じ色のサックスを吹いている」および「肩を組んでいる二人のサラリーマン」というような奇妙な構図が脳裏に浮かびます。
 特に後者ですが、もともと和製英語である「サラリーマン」が、最近になってさらに変化したという「和製・和製英語」です。この証券会社の創業者も、自分達の社名が、日本において、「巨大証券会社」とは正反対とも言える言葉として使われているとは、夢にも思っていないでしょうね。

2005年11月08日

2005/11/8の更新

 翔みならブログ・めもちょうを更新。冬コミ当選情報です。

ゴールデングラブ賞決まる

[ 野球 ]

 金曜日のベストナインに続いて、ゴールデングラブ賞が発表されました。マリーンズからはベストナイン同様に5選手が選出。福浦一塁手、西岡二塁手・今江三塁手・小坂遊撃手・サブロー外野手と内野陣を独占しました。特に西岡選手はベストナインは遊撃で取っているますから、二つの守備位置での受賞。同一年度で二つは、パリーグ初との事です。セリーグでかつて同じ記録を達成したのが誰なのか興味深い所です。結果的にバレンタイン監督の「三人の二遊間」が成し遂げた記録とも言えるでしょう。
 他は松坂投手・城島捕手・大村外野手・新庄外野手という面々。したがって、ベストナインとかぶったのは、西岡選手を含め3人でした。新庄選手は(けがなどで出場試合が少ないこともあり)今年の俺の受賞はおかしい。来年からは印象ではなく数字で選んで欲しい。そうでないと賞の価値がなくなってしまう。と言っていました。本人が言うのですからそうなのでしょう。個人的にもファイターズの外野手なら森本選手に取ってほしかったように思えます。

 セはバッテリーと二遊間と赤星外野手と過半数の計5人がベストナインとかぶりました。他はシーツ一塁手・岩村三塁手・福留外野手・金城外野手といった面々です。興味深いのはシーツ選手の初受賞。カープ時代は主に遊撃手で好守を連発していましたが、他球団の遊撃手とのかねあいで獲得できず、コンバートによって初受賞となったわけです。さらに、遊撃手では宮本選手も井端選手のために取れませんでした。こうやって考えると、内野手も外野と同様にポジション別でなく、上手い人を上から4人、という形でもいいのでは、と思います。これならば、同じく好守を連発した合併球団の平野選手なども選ばれたのではないでしょうか。
 守備の場合、「守備率」くらいしか数値化された基準がありません。そのため選考が難しいのでしょう。しかし、ベストナインとの区別をつけるためにも、何らかの方策を考えてもいいのでは、と思います。例えば、安打と失策の区別をするのと同様に、「通常の守備だったら安打だったが、守備によってアウトになった」というのは「好捕」と記録し、それの合計点を出す、などという方法も考えられます。あと、同様に「ベストナイン」は投手以外は「守備位置」でなくて「打順」にする事によって区別するのも一案かと思います。もっとも、それだと今年のマリーンズの選手の選考基準はより面倒になりそうですが・・・。

 話は変わりますが、昨日、NHKのニュース番組を見ていたら、秋季練習情報をやっていました。いきなりアナウンサーが「まずは、最も注目度が高い巨人」などと言っていました。TV関係者のくせに読売戦中継の視聴率の惨状を知らないらしいです。しかも、現地に行っているアナウンサーは首から「ジャイアンツ愛」などと書かれたハート型の札をぶらさげていました。本気で「いつの間に日テレにチャンネルが変わっていたのか?」と驚きました。だいたい、この時期で「最も注目度が高い」のは、週末にアジア選手権を控えている球団だと思うのですが・・・。ちなみに今日はスワローズの秋季キャンプを取り上げていました。しかしながら、「Fプロジェクト」という札を首にぶらさげたアナウンサーは出てきませんでした。球界的には、こちらのほうが、よほど重要度の高い標語だと思うのですが・・・。
 その読売といえば、高校生ドラフトで4位に指名された昨年春のセンバツ優勝投手が入団を辞退したというニュースがありました。報道では指名順位の低さが原因と言われています。しかし、冷静に見て、この判断は非常に正しいと言えるでしょう。なにしろ、ここ20年ほどで、高卒で読売に入団した投手で一定以上の実績を挙げたのは斉藤雅樹現コーチと桑田投手くらい。他はことごとくモノになっていません。二軍で干されるか、酷使されてすぐ潰されるのが普通です。今後の野球人生を考えれば、極めて妥当な行動と言えるでしょう。

 あと、土曜日に行われたベストプレーヤーズマッチ「甲子園出場経験者対未経験者」の試合を録画で見ました。マリーンズファン的には、2回だかの塀内選手の「今季初本塁打」と最終回の「小林雅英投手-里崎捕手のバッテリーで橋本選手と西岡選手が相次いで打席に」が見物だったと言えます。なお、その9回の「マリーンズ対決では」無死一塁で打席に立った橋本選手が、追い込まれてから得意の選球眼で2-3とした後、外角低めの見逃せばボールの球を一塁線を抜く二塁打を放ちました。そして続く西岡選手はきっちり犠飛を打ち上げました。今後、橋本選手が小林雅投手をリードする時、あのコースに投げさせるかどうか、気になるところです。なお、試合のほうは、「未出場組」の圧勝でした。
 試合後の「勝利監督インタビュー」で落合監督は、「とにかく怪我人を出さない事だけを気にしていた。試合展開など覚えていない」と発言。王監督や松中選手も同様の事を話していました。これは先週のパ東西対抗にも言えると思います。今後はシーズン終了後の企画を立てる際は、これらの発言を留意してほしいものです。

2005年11月07日

中枢中の中枢で

[ 交通 ]

 日本を代表する通勤路線である山手線が、これまた日本を代表する駅である東京駅近辺で、「架線を張るための重りをつり下げる鉄製の棒の切断」のために、5時間ほど運転を見合わせました。しかも、発見したのは業務による点検でなく、通勤していた関係者がたまたま気づいたとのこと。ちなみに、この点検は年に1回で前回は今年の1月以来、チェックはなかった、との事です。
 私は鉄道工学の知識はないので、このような不具合がどのくらいの確率で起き得るとか、どのくらいの頻度で定期点検をすべきか、などという事は分かりません。しかしながら、突発的な事故でもないのに、山手線が5時間も止まったわけです。保守点検に不備があったと言わざるをえないでしょう。
 半年ほど前に、大阪のほうで大惨事が起きました。しかし、その際、最大の問題点として報じられたのは、死亡した運転士のミスの頻度と、その日にJR社員が行った宴会でした。そして、同様の事件は国鉄時代には起きなかったにも関わらず、「民営化によって生じたJRの安全軽視の体質」にはほとんど触れられなかったのです。20年前ならばこのような事故が頻発すれば「国鉄の親方日の丸によるたるみ体質によるものだ」とマスコミに袋叩きにされていたでしょう。
 報道する企業にも「会社」としての事情があるゆえの事なのでしょう。そしてそれによってJRも大して意識せずに相変わらず保守点検における「経費削減」を続けるのでしょう。こう考えると、首都圏のJRでも、半年前の大阪みたいな惨事が起きてもおかしくないのでは、と思えてきます。

2005年11月06日

そういう日に限って

 以前もちょっと書きましたが、新調した靴に穴が空いており、雨が降ると大変な事になってしまいます。しかし、この靴には、比較的着脱がしやすい、という利点もあります。というわけで、天気が良さそうな上に、仕事上、靴の着脱の多くなりそうな日には、そちらの靴を履こうとしています。
 そして、今日、朝起きてちょっと外を見た時、その条件にあてはまっているように感じてしまいました。そこで、その靴を選んだのですが、出勤したら、いきなり「今日は雨が降る確率が高そうだけれど」みたいな話をされました。朝、起きた時は晴れているように見えたのですが・・・。
 結局、午後からかなりの雨が降り、当然ながら靴の中はグショグショになりました。ちょっとでも天気予報に気をつけていれば、こんな事にはならなかったのでしょうが。ただ、朝起きて外を見た時に、「今日は一日晴れそうだ」と思ってしまったのですから、仕方ないのでしょうが。まあ、失敗する時はそんなものなのでしょうね。

2005年11月05日

説明のしかた

 職場の人が量販店にデジカメを買いに行った時の話をしてくれました。その人はこれまで、全く使った事がない、まっさらの初心者です。何とか機種を選定して、いざ購入という時、店員に「メモリーカードはどうします」と尋ねられたとの事でした。言うまでもなく、初めて買う人がそんな事を尋ねられても分かりません。何かと聞いたら、見下したような態度で「普通のカメラのフィルムのようなものです」と答えられたのこと。これを聞いてつい「とりあえず重要なものらしいので、一番容量の大きいものを買っておこう」と考えてしまったそうです。
 私が数年前、デジカメを買った時も似たような経験をしました。その時の店員さんは、比較的良心的ではありました。しかし、やはり「とりあえず保存に必要なのだから、という事で、カメラについていた16MBと別に、32MBのXDメモリーカードを買いました。
 しかしながら、我が家のデジカメの使い方といえば、近所を散歩したり野球場へ行った時にちょっと何枚か撮る、というもの。しかも、帰るとすぐにパソコンに取り込みます。一度だけ、泊りがけで旅行して、かなりの量を撮った事もありましたが、それを含め、16MBのメモリーカードの容量を越す事はありませんでした。おそらく、この調子だと32MBのは永遠に使う事はなさそうです。しかし、こういう使い方は、さほど珍しくないでしょう。
 まあ、このメモリーカードの売上も歩合に響くものかもしれません。また、店員としては、店の売上に貢献する義務もあるのでしょう。しかしながら、やはり初心者相手に物を売るのですから、ある程度の想定される使用法を尋ねた上で、それに見合った容量のカードを勧める、という配慮があってもいいのでは、と思います。その場の売上にはなるかもしれませんが、事実がわかった後の客がその店のことをどう思うか、という問題も生じると思うのですが・・・。

川上哲治氏、大いに語る

[ 野球 ]

 CSのフジテレビ739で「さらば、愛しきプロ野球・・・」という番組が始まりました。番宣を見ると、いきなりこの番組は、日本のプロ野球の礎を築いた彼らがプロ野球に叩きつける決別状である。で始まり、プロ野球はまさしく国民の夢だった。あのころの熱狂は戻ってこないのか?? (中略)そして何より、今のプロ野球界に対する厳しい提言、視聴者に対するメッセージ。 現役選手には直立不動で見て貰いたい、永年保存版の番組。という文章があります。どうやら、かつての「ON時代」あたりを、「黄金期」と捉え、それに対し、読売戦の視聴率低下などが騒がれる現在のプロ野球界を先達が憂いる、という感じの概念のようです。
 ところが、第一話の出演者である、かつての「打撃の神様」「V9監督」であり、今年は「マリーンズ専属解説者(?)」として活躍した川上哲治氏は、番組制作者の意図に沿った発言はしませんでした。

 冒頭で読売球団の不振を嘆くものの、「今は大差をつけられると、逆転の見込みなしと見て、TVを切る。昔は何点差でも逆転の可能性があった」といった程度のもの。また、読売の問題点についても、「四番ばかり補強している。足のある選手や守備やつなぎが得意な選手だって必要だ。家だって、大黒柱だけでは建たない」という、これまた至極自然なものです。
 もっとも、今の権力をそのままに、先発・中継ぎ・抑え・巧打者・足や守備のスペシャリストまで満遍なく補強されたら、「毎年が2002年の日本シリーズ」となってしまいます。そう考えると、ここ数年の「四番コレクション」は球界のためには「有益」ではあったわけですが。もちろん、根源的な問題は、現在の「金があれば有力新人もFA選手も他球団の主力外国人も獲り放題」という制度そのものにあるわけですが・・・。

 閑話休題。話のほうは、川上氏の選手・監督時代の逸話に移っていきます。自らの現役時代の「球が止まって見えた」に関する逸話や、投手で入団しながら一塁手になった経緯。さらに、V9監督時代のONの扱い方・打順選定での工夫については、飾る事なく、率直に語っています。特に興味深かったのは、江夏投手への対策のために、普段は一番を打っていた柴田選手を四番に起用。すると見事本塁打を放った、という話でした。今の言葉を使えば「川上マジック」とでもなるのでしょうか。
 というわけで、改めて選手としても監督としても超一流だった、川上氏の過去を知ることができます。
 しかしながら、川上氏は過去を不必要に美化し、安易に現在のプロ野球をけなすような事は一切しませんでした。たとえば、イチロー選手の「自分は不調な時は、わざと芯を外し、内野の前に落としたり、頭を越したりして安打にするようにしている」という話を紹介し、「私は『打撃の神様』と言われたが、明らかにその上を行っている」と絶賛しました。スター選手の「メジャー流出」についても、「優れた選手がメジャーで力を試すのはいい事だ。もし失敗すればまた日本に戻ってくればいいい。メジャー流出で抜けた『穴』は、若い選手を新たに育てればいい」と度量の広さを見せます。
 さらに、球界再編などに関しても、「2リーグ制のほうがいいに決まっている。また、交流戦などでセとパが協力する事はいい事だ。自分の頃はいがみあっていた」と現在の努力を評価。さらに、「現在のパリーグはフランチャイズ制を生かしている。マリーンズの応援ははその象徴とも言える。かつてと違い、パがセの先を行っている。セはいつまでも読売におんぶされているようでは・・・」とこれまた最新の野球事情をしっかり分析していました。さらに、運営機構についても、「法律家が前面に出るのではなく、現場経験者が先頭に立ち、それを法律家などが助言をする形がいい」と現在の無為無策のコミッショナーをやんわりと批判。さらに、具体的な運営者として、「年をとった時の古田くん」と具体的な名前を挙げていました。
 感心させられたのは、その前向きな姿勢です。何度か「そのような形でプロ野球が発展するのが私の夢だ」と言われていました。これほどまでに功績を残した人が、この歳でまた、野球界に対して明るい夢を語るわけです。見習いたいとつくづく思いました。
 最後に、「現在の野球選手への提言」を尋ねられた時も、「プロとしての技術を身に付け、それぞれが、自分の与えられた役割を最後まで責任を持ってやるように」との事。「現在の野球選手へ」と言うよりは、いつの時代にも、どんな職業の人にも当てはまる至言です。
 番組制作者の宣伝文句とはかけ離れた内容になってしまいました。しかし、一野球ファンとしては非常に感心・共感できるものでした。

 冒頭に書いたように、川上氏は今季のマリーンズ戦を何試合か解説していました。その内容は非常に的確でした。特に秀逸だったのは、7月のライオンズ戦の解説の時にサブロー選手の打撃を見て、「このチームでは福浦選手に次ぐ打撃の技術を持っている」と明言。8月以降の大活躍を予言していたわけです。
 その的確さは、そのまま野球界全体の視点にも当てはまっていました。期待はしていましたが、それ以上の内容でした。
 それにしても、この年でこれだけの観察力・分析力を持ち、かつ、選手としても監督としてもトップクラスの実績を持った川上氏が、かつて所属した読売球団からは冷遇されているそうです。いかにも読売球団らしいとは言えますが、非常に寂しい話でもあります。

2005年11月04日

消毒と殺菌

 ある手洗所の石鹸のところに、「この石鹸は、泡立ちは弱いですが、効力は強く、消毒・殺菌は十分にできます」というような事が書かれていました。よくあるような文章ですが、そのとき、ふと「消毒と殺菌はどう違うのか?」という事が急に気になりました。
 そこで帰宅してネットで調べたところ、消毒とは、人畜に有害な微生物のみを殺菌すること。(無菌状態にはならない)殺菌とは、微生物を死滅させること。という一文が薬屋さんのサイトに書かれていました。つまり、「殺菌」は「皆殺し」で、「消毒」は「悪人のみ斬る」といったところでしょうか。
 長年、適当に使っていた言葉ですが、明確な相違点があったようでした。で、冒頭の表示ですが、この定義からすると、「殺菌>消毒」となるわけですが、「殺菌・消毒」と併記していいものだろうか、とまた少々気になりました。

堀選手、18年目で初のベストナインに

[ 野球 ]

 札幌ドームで行われた「プロ野球コンベンション」の中継を見ました。MVP・ベストナイン・新人王を、従来の事前発表から表彰式当日の発表にするなど、イベント性を高めました。また、あわせてファンに公開する形にも変えられています。
 冒頭、「正力松太郎賞」を受賞したバレンタイン監督のインタビューの際に、通訳のマイクが入っておらず、視聴者・観客の英会話力が問われるような珍事もありました。そして、記録部門の表彰があった後、いよいよ初公開となる、記者選考の賞の発表となりました。
 まずはベストナイン。大半のポジションは、だいたいの見当がつきます。しかし、今年については、パの一塁を除く内野と外野の一角、セの投手と二遊間など、いくつかの守備位置については、複数の候補者がおり、どうなるか楽しみにしていました。
 そしてパの内野ですが、二塁が堀選手・三塁が今江選手・遊撃が西岡選手とマリーンズ勢が三部門を獲得、外野でもフランコ選手が獲得し、マリーンズで4箇所を獲得しました。なお、ホークスは杉内投手・城島捕手・ズレータ選手・宮地選手・松中選手と過半数の5箇所、三位以下の球団では唯一ライオンズの和田選手が外野で入りました。宮地選手は一昨年に戦力外通告をライオンズから受け、テストでホークスに入って二年目でのベストナイン入りです。また、フランコ選手は内野手登録ながら、外野でのベストナインという快挙(?)を達成しています。
 堀選手は18年目で初のベストナインに選出されました。私とは同年代という事もあり、発表を聞いた時は、非常に嬉しく思いました。

 一方、セリーグではタイガースが矢野選手・今岡選手・金本選手・赤星選手と4箇所を獲得。一塁はカープの新井選手、外野はスワローズの青木選手とタイトルを獲得した人が入りました。投手はカープの黒田投手でした。最多勝を獲得のうえ、交流戦で杉内投手に二度投げ勝ったのが評価されたのでしょうか。二遊間は荒木選手・井端選手と昨年に続いてドラゴンズの誇る二人が受賞。というわけでベイスターズと読売からは受賞者はいませんでした。せっかくAクラス入りをしただけに、ベイスターズからは種田選手あたりが選ばれても良かったとも思いましたが・・・。
 新人王は久保投手と青木選手が文句なしの受賞。これは予想するまでもありませんでした。それにしても、9月半ばに久保投手がライオンズを完封して10勝目を挙げた時、日刊スポーツが「マリーンズの前身となる球団から、投手の新人王は二回出ているが、その時はいずれも日本一となっている。だから今年も久保投手が取れば日本一」と書いていました。その時は「確かにそうなってほしいが、いくらなんでも・・・」と思っていましたが、今にして思えば、慧眼だったと言わざるをえません。
 そしていよいよMVPですが、パリーグは杉内投手が、セリーグは金本選手が選ばれました。パの場合、杉内投手と松中選手の争いかと思ってはいました。なんでも、記者投票では一位は松中選手が多かったものの、二位以下に杉内投手を挙げる人が多く、得点で杉内投手が上回ったという事です。まあ、圧倒的な差がない以上、同じ選手が二年連続で取るよりは、別々の人が取ったほうがいいとも思いました。
 一方、金本選手ですが、こちらは二位の藤川投手に大差だったそうです。何度か書いているように、私は藤川投手の「登板数記録」については、好意的な評価はしていません。しかし、藤川投手がウイリアムス投手とともに挙げた「ほぼ絶対的な中継ぎ」としての実績は素晴らしいと思っています。もちろん、金本選手の「連続フルイニング出場の記録更新・打撃三部門全て3位以上の上に四球数1位」という数字と、さらに数字に見られないリーダーシップが素晴らしいのはもちろんなのですが・・・。
 インタビューにおいて、藤川投手が「先発か抑えをやりたい」と言っていましたが、これは、そのあたりの経緯を意識しての事なのかもしれません。まだまだ、中継ぎ投手の評価は、苦労の割には低いという事なのでしょうか。

 ところで、昨日、草薙で行われたパリーグ東西対抗戦の録画を見ました。「球界再編」の影響もあり、ライオンズが「西軍」に入りました。元々は福岡で誕生した球団なだけに、「先祖がえり」と言えるかもしれません。
 また、冒頭の本塁打競争で、バレンタイン監督が捕手でヒルマン監督が投手という「外国人バッテリー」が登場。現役時代に経験があるそうで、バレンタイン監督の捕手姿もなかなかのものでした。
 試合のほうは、立ち上がり、渡辺俊介投手が二死無走者からポテン安打の後、松中選手・和田選手・中村選手に三連打されて3失点。しかし、その裏、今江選手の3ランなどで逆転し、5回には西岡選手のソロで追加点を挙げ、3点差とします。二番手の小野投手は2回を無失点で抑えたものの、7回から三番手で登板の久保投手が、1死から今季レギュラーシーズン本塁打1本の日高選手にソロを打たれ、さらに大村選手・石井選手に連打されます。さらに、天敵・中島選手に右中間を抜かれる適時打を打たれ、続く谷選手の犠飛で同点、そして和田選手の適時打で一気に逆転されます。
 そして9回表にダルビッシュ投手が平野選手に2ランを打たれて3点差に。その裏、二死無走者から馬原投手相手に橋本選手が得意の四球で出塁し、続く西岡選手がこの試合二本目となる2ランを放って1点差に迫りますが、最後はサブロー選手が倒れ、試合終了となり、西軍が9対8で勝利しました。マリーンズ勢は8点中6点を挙げましたが、失点も9点中7点という結果になっています。なお、初芝選手も打席に立ち、内野フライを打っています。

2005年11月03日

秋葉原のヨドバシで初の買物

 ブロードバンドルータと炊飯器を買いに行きました。ともにここ数ヶ月調子が悪く、色々と不便していました。そこで思い切って、ともに買い換えを決断したわけです。今の我が家にとっての「インターネット接続」と「米炊き」は、ほぼ同じくらいの重要度があります。というわけで、生活の要となる商品をまとめて買う、という形になりました。
 行ったのは秋葉原のヨドバシ。ブロードバンドルータを売っている2階は、下見を兼ねて数日前に行っており、既に買う商品の目星もつけていました。ところが、再び行ってみると、売場がどこだったか思い出せなくなりました。とてつもなく広い上に、表示がややわかりにくく、すっかり迷ってしまいました。結局、フロアを一周する破目に。すると、何と最初にいた所からちょっと視線をずらした場所に、目的の商品が売っていました。あまりのベタなオチに、ちょっと脱力してしまいました。
 続いて5階に上がって炊飯器を。こちらのほうは運良く、エスカレーターを上がったらすぐトースターが見えました。ならば炊飯器も近くにあるだろう、とそちらに行ったら、案の定、隣接していました。というわけで買うのは簡単にできました。なお、同じヨドバシでも、売り場面積は全然狭い千葉店のほうが、商品の点数は多かったように感じました。これは秋葉原と千葉の客層の違いもあるのでしょう。
 当初、秋葉原に巨大なヨドバシが出来ると聞いた時は、「これからは、ヨドバシの買物はここだけで完結しそうだ」と思っていました。しかし、今日の経験から、あらかじめヨドバシで買うと決めている場合でも、商品や条件によって、既存店と秋葉原店を使い分けたほうが賢明なようだ、という事が分かりました。

2005年11月02日

駅前再開発のきざし?

 幕張本郷駅の駅前バスターミナルに面した建物の1階に、「駅前留学」が開業しました。前に入っていた不二家が潰れて以来、約2年半ぶりのテナント入居です。
 私にとって、仕事・趣味・生活とあらゆる点において全くもって関係のない業種なので、店の中に入る機会は永遠になさそうです。したがって、確認する事はできないのですが、かつてのショーケースと厨房しかなかった不二家の跡地で、どうやったら英会話教室ができるのか、非常に不思議です。英会話教室とはそのくらいの面積でできるものなのでしょうか。それとも、旧不二家は私が思っていたよりずっと広かったのでしょうか。
 いずれにせよ、駅前広場に面した所から「空家」が一つ減ったのは、地元民として喜ぶべき事でしょう。これで後、焼き鳥屋に隣接する草ぼうぼうの空き地に何かが建てば、「幕張新都心の玄関口」の駅前広場としての体裁がもう少し整うのですが・・・。

2005年11月01日

自己証明の難しさ

 約10年ぶりにレンタルビデオの会員になりました。申し込み時の身分証明には健康保険証を使ったのですが、「今回はこれで貸し出しできますが、次回に住所確認書類を持ってきていただかないと正式に入会できない」と言われました。なんでも、最近3ヶ月以内に発行された「住民票写し・公共料金の領収書(住所記載のもの)・国税または地方税の領収書または納税証明書・社会保険の領収書」のいずれかが必要とのことです。
 勤め人のため、税金や社会保険は全て給料からの天引きですし、電話代なども全部郵送のはやめています。一瞬、困りましたが、家計関係のものがを雑然とまとめている所を探したら、電気料金の口座振替払の領収書のみ、住所が記載されていました。そこにはガスと水道もありましたが、最近の世相もあって、いずれも住所の記載はありません。
 とりあえず今回はこれで助かりましたが、この時勢だといつ電力会社が水道やガスに倣うか分かりません。「もしそうなったら、来年はレンタルビデオの会員更新のために住民票を取る破目になるのだろうか・・・」などと思いました。