2007年08月16日

いきなりの「必殺技」炸裂に、久保投手の好投と下位打線で連敗止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは久保投手と松永投手が先発。今日は左の松永投手に対し、昨日4安打の大松選手を外して9番DHに竹原選手を、また8番には堀選手を現バレンタイン体制では初と思われるスタメン三塁と、久々に「らしい」メンバー構成となりました。
 初回、久保投手はいきなり福地選手に死球を当ててしまい、犠打で進まれた後にカブレラ選手の適時打で先制を許します。
 するとその裏、先頭のTSUYOSHI選手は初球を二塁方向へのセーフティーバントで出塁します。TSUYOSHI選手の二塁方向へのセーフティーバントというと、大舞台での初披露は2005年の日本シリーズ初戦で同点に追いつかれた直後でした。それが大きく働き、マリーンズはその回に3点を勝ち越し、そのまま一気に日本一となりました。
 そして二度目の披露は、1点差に迫られた直後のWBC決勝9回表。このときもこのバント安打から大量点を取り、世界一を決定づけるきっかけとなっています。
 そのまさに「必殺技」とも言えるこのバントを、初回の初球で出したところに、この試合の重要さ並びに、意気込みが伝わってきます。

 そして続く早川選手の犠打がいい所に転がり、内野安打となります。すると三番の福浦選手も何と犠打を決め、続くサブロー選手の犠飛でマリーンズが同点に。バント三つと犠飛での同点劇でした。
 続く2回は1死からベニー選手が死球で出塁。すると続くスタメン復帰の堀選手が安打を放って1・3塁とし、竹原選手の犠飛で勝ち越しに成功します。
 一方の久保投手は勝ち越した直後の3回裏に1死から三塁打を打たれるも、これを凌ぎ、その後も走者を出しながらも追加点を許しません。
 そして7回、昨日はここでライオンズが逆転したのですが、久保投手はここを三人で抑えます。するとその裏、先頭の堀選手が二本目の安打を放つと、打席には勝ち越し犠飛の竹原選手が登場。初球の犠打を失敗しますが、1-1から強攻にに切り替えると、打球は左翼席に。本拠地では初となる4号2ランで大きな追加点を挙げます。堀選手の勝ち越しおよびダメ押しにつながる2安打に、竹原選手が1本塁打3打点と、今日は選手起用がズバリ的中しました。
 8回にベニー選手の10号ソロでダメ押しすると、9回も久保投手はマウンドに。先頭の和田選手に安打されるも、そこから三人で抑え、約2ヶ月ぶりとなる勝利を挙げて7勝目。完投は約2年ぶりでした。
 これで再びライオンズとのゲーム差を3としています。観客数は2万8千7百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは神内投手と武田勝投手が先発。3回に田中賢選手の1号ソロで先制したファイターズが、5回に森本選手の適時打で追加点。ホークスも8回にDHでスタメンの田上選手が6号ソロを放って反撃するも、その1点のみ。2対1でファイターズが勝って、連勝を6に伸ばすとともに、2位ホークスとのゲーム差を4としています。観客数は3万3千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は朝井投手と岸田投手が先発。初回にアレン選手の適時打を足がかりに合併球団が4点を先制。その後投手陣は踏ん張り、攻撃陣も2点は返しますが、そのまま4対2で合併球団が勝っています。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズはジャン投手と朝倉投手が先発。3回まで無安打だったドラゴンズが移籍後初の三番となる中村紀選手の二塁打を足がかりに森野選手の適時打と失策で2点を先制します。
 朝倉投手は8回を3安打1四球無失点。9回は岩瀬投手が抑え、2対0でドラゴンズが勝ち、首位とのゲーム差を1としています。観客数は3万3千6百人ほどでした。

 広島のカープ対読売は長谷川投手と高橋尚投手が先発。7回に山崎選手の犠飛で追いついたカープが、8回には1死2・3塁でその山崎選手の「隠し球」で危機を凌ぎます。そして9回、無死満塁から栗原選手がサヨナラ打を放ち、カープが2対1で勝っています。観客数は1万9千1百人ほどでした。
 下関のベイスターズ対スワロースは三浦投手と松井投手が先発。序盤の大量点で三浦投手をKOしたスワローズ打線が、連日の二桁得点で15対1と大勝しています。観客数は1万2百人ほどでした。

2007年08月16日 02:12