2006年05月09日

新庄選手の「襟問題」について

[ 野球 ]

 ファイターズの新庄選手が着ているアンダーシャツの襟でちょっとした騒動が起きています。私個人は、非常に服装に無頓着な人間ですので、生まれてこのかた「ファッションで自己表現」という事をやったことはありません。したがって、新庄選手の気持ちは全く分かりません。
 また、この「襟」を直接相手にしたチームは、ホークスの王監督・イーグルスの野村監督ともにかなり手厳しく批判しています。私は「敵チーム」ながら、この両監督には多大な敬意を持っていますし、世代が上の二人がこのような感想を持たれるのももっともだとは思います。
 とはいえ、やはりこの「襟」はそんなに大きく批判される問題なのか、と強く思います。

 春先のマリンや仙台で、アンダーシャツと防寒帽を一体化させた服装の選手は少なからずいました。確かに、これには「防寒」という具体的な目的があります。とはいえ、「統一性のなさ」という点では新庄選手以上でしょう。
 また、タイガースの金本選手・ホークスの松中選手などは、かなり目立つ大きさ・色の首飾り(?)をつけて試合に出ています。もちろんあれはユニフォームの一部ではありませんが、同じように首周りに存在し、襟以上に目立っています。
 他にもちょうど新庄選手が最初に話題になった1992年にタイガースに在籍したオマリー選手(現タイガース駐米スカウト)は、一人、灰色の袖のアンダーシャツを着ていました。
 こういう、過去や現在の例からしても、別に「新庄選手の襟」がさほどマナーや慣習に違反するものとは思えません。現に、最初の試合で最初は審判団も了承しています。
 「4月の引退発言」以来、新庄選手については賛否両論が多く、厳しい批判を続ける球界関係者も少なくありません。そのため、風当たりも強いのでしょう。とはいえ、もう少し寛大でもいいのではないでしょうか。

2006年05月09日 00:29