2006年09月27日

ファイターズ、レギュラーシーズン1位通過を決める

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対ホークスは武田勝投手と和田投手が先発。ホークスは3回表に、1死から大村選手が安打で出てすかさず盗塁。すると昨日一軍復帰し即3番スタメンの辻選手が起用に応えて適時打を放って先制します。
 一方、和田投手は3回まで無走者投球。しかし4回、1死から田中賢選手のチーム初走者が2試合連続となる7号ソロとなり、ファイターズが同点に。さらに2死後、これまた2試合連続となるセギノール選手の26号ソロが出て、一気にファイターズが逆転します。

 直後の5回表、ホークスは1死から川崎選手と大村選手の連続バント安打で1・3塁としますが、武田勝投手は先ほど適時打の辻選手、さらに松中選手も抑え、同点を許しません。
 するとファイターズは6回から、土曜に8回を投げたダルビッシュ投手をプロ初救援でマウンドに。いきなり安打されますが、そこから6人を無走者に抑えます。
 すると7回裏、2死無走者から鶴岡選手が安打で出ると、続くマシーアス選手が三塁線を抜く二塁打を放つと、鶴岡選手が長駆ホームイン。続く金子選手も安打し、二死からの3連打で2点を追加します。
 そして8回は武田久投手、9回はマイケル中村投手と、今季のファイターズを象徴する継投でホークス打線を抑え、4対1で勝利。マイケル中村投手はリーグ新となる39セーブ目を挙げています。観客数は今季4度目となる超満員・4万3千473人でした。
 これでファイターズはレギュラーシーズン1位通過を決めました。年間勝率1位は1982年以来です。
 また、新庄選手はこの試合がレギュラーシーズン最終試合。それに対し、背番号を一日限りでタイガース入団時に最初に背負った「63」に変えて臨みました。そして試合終了後はセンターの守備位置に立ち、オーロラビジョンで高校時代からタイガース・大リーグ・そしてファイターズと続く野球人生が流れるのを見るという形での引退セレモニーが行われました。
 新庄選手はグラブを頭に乗せていたのですが、そのグラブにはタイガースのマークと「63」の数字が。入団時に使っていたものだったのでしょうか。
 流れた映像は懐かしいものから最近のものまでいろいろありましたが、やはり一番印象に残ったのは、前の月に球団合併が発表され、「パリーグ消滅の危機」が噂された時に行われたオールスターのヒーローインタビューでの「これからはパリーグです」でした。
 試合終了後、しばらくして1位通過の記者会見が開催。監督・選手とも堅い雰囲気だったのですが、マイクを向けられた新庄選手が「もっと明るく」と注文をつけるほどでした。その中で一人異彩を放ったのがマシーアス選手でした。試合終了直後からかつらを着用するなど、奇妙なノリを見せていましたが、会見時もマイクを向けられた選手の近くに仁王立ちし、最後、会見終了後も一人残って踊るなど、独特の個性を見せていました。
 その後はビールかけに。昨年・一昨年のホークスは1位通過時のビールかけはしていなかったと記憶しています。ただ、そのホークスが連続してプレーオフで敗れたわけですし、逆にここで行うのもいいかと思いました。もっとも、優勝時と違ってやや簡素なもの。服も全員チームのTシャツでした。特に目立ったのは、頭にサインペンで顔を3つ描いた森本選手と、売り子のビールサーバーを背負った小笠原選手とセギノール選手くらい。この「ビールサーバー」は昨年渡辺俊介投手が開発(?)したものですが、これからは定番になりそうな感じです。
 時間的にも弾けっぷりも地味でしたが、あくまでも今日は予行演習。本番はプレーオフを制した時、という事なのでしょう。
 今シーズンは、マリーンズファン的には残念な一年でした。しかし、ファイターズも12球団中だと3番目に好きな球団ではあるので、一位通過とその喜びを見るのは嬉しいものでした。是非とも、この勢いでプレーオフも勝ち抜いてほしいものです。

2006年09月27日 23:58