2005年11月13日

最終試合を勝利で飾る

[ 野球 ]

 アジアシリーズもいよいよ決勝戦。勝っても負けても、マリーンズにとっての今年最後の「公式試合」です。この東京ドームで行われたマリーンズ対サムスンライオンズを観戦に行きました。しかしながら、夕方まで重要な用事が入っており、2回が終わった時点では御徒町にいました。御徒町から東京ドームまでは一応、地下鉄でも二駅です。しかし、今日は最後の試合という事もあり、タクシーを奮発しました。
 さて、試合のほうですが、先発は渡辺俊介投手とペ=ヨンス(裵英洙)投手。初回に西岡選手の先頭打者二塁打を足がかりに、フランコ選手の犠飛であっさり先制します。しかし、初回の無死二塁は犠打を三塁で刺してしのいだものの、3回に2安打されて同点に追いつかれます。
 そして3回裏、東京ドームについたら、ちょうど中からサブロー選手の応援歌が聞こえました。そして中に入ったら、2死1塁からフランコ選手が二塁打を放ち、2・3塁に。そして2試合連続打点を挙げているベニー選手がこの好機に勝ち越し適時打を放ちました。これを見れただけでもタクシーに乗った価値があったと言えるでしょう。

 しかし、この回に安打を放ち、勝ち越しとなるホームを踏んだ今江選手は、初回の死球の影響もあったのか、この3回でベンチに退きます。そして代わって出場したのは、その今江選手の台頭に押しやられた感じがあった渡辺正人選手でした。
 この渡辺正選手、登場していきなり、三塁線寄りの当たりを内野安打にしてしまいます。しかし、2死からの三塁前の当たりは、一度はグラブに当てて弾きますが、すかさず掴んで一塁アウトにしました。
 そして直後の4回裏、2死から西岡選手が歩くと、その渡辺正選手が左翼席に2ランを放ち、5対1とします。渡辺正選手にとっては「今季151試合目での初本塁打」となりました。そして、結果的にはこれは「決勝打」となった貴重な一発でした。
 渡辺俊投手は、5回まで毎回の8安打を放たれながら、失点は1に抑えるという、今季終盤によく見せた展開でサムスンライオンズ打線を抑えます。ところが6回に、2死から2者連続四球。続く打者を打ち取りましたが、この「2者連続四球」は今季初めてではないでしょうか。結局、この回での降板となりました。
 サムスンライオンズは、4回でペ=ヨンス投手を降板させ、自慢の継投陣を繰り出します。その4投手の前に、マリーンズ打線は1安打に抑えられます。しかし、マリーンズの継投陣も7回の藤田投手、8回の薮田投手が二人で1安打に抑え、5対1のまま9回表をむかえます。
 ここでマリーンズは当然ながら小林雅英投手。3日前のこのカードでは、同じ4点差で三者凡退に抑えた小林雅投手ですが、今日は同じ八番からの打線に、先頭打者は三振に抑えたものの、続く九番打者に三塁手のグラブの下を抜く安打で出塁され、さらに送球の乱れもあって2塁まで進まれます。そして一番の朴漢伊選手に中前に弾き返されて1点を返され、続く二番の姜東佑選手にも二塁内野安打で1・2塁。三番の梁埈赫選手は三球三振に仕留めたものの、四番の金翰秀選手にまたまた中前に弾き返され、5対3と2点差になりなお2死1・2塁。一発出れば逆転という危機をむかえます。
 このあたり、内野安打も含め、いずれもセンター方向にきちんと打ち返されているので、かなり不安がありました。しかし、五番の金大謚選手を三振に打ち取り、これで試合終了。マリーンズがが「初代アジア王者」の座を獲得しました。
 MVPは、2戦以降、三試合連続打点、うち2試合は勝利打点となったベニー選手が選ばれました。観客数は3万7千人ほど。昨日に続き、外野は左右とも真っ白。私のいたバックネット裏二階席で見ていた限りでは、一塁側は1・2階とも9割以上の入りでした。
 なお、この試合やアジアシリーズ全体の雑感などは、明日にでもまた書きます。

2005年11月13日 23:44