2007年03月25日

投手戦となり、2試合連続引き分け

[ 野球 ]

 昨晩から、幕張周辺は暴風雨でした。そして朝起きたら相変わらずの風雨。これは中止かと思ったら、球団からのメールでは予定通り開門するとの事。営業的にもこの試合は何とか行いたい、というのもあるのでしょう。
 開始予定の13時になっても雨は降っていましたが、定刻通り試合は始まりました。先発は小林宏之投手とグリン投手でした。マリーンズはベニー選手をスタメンから外し、代わりに移籍後初出場となる早川選手が二番左翼手、また、青野選手が根元選手に代わり、九番二塁手で入りました。
 雨で足下が落ち着かない中、両投手とも立ち上がりから安定した投球を見せます。小林宏投手は、得意の低めに集める投球で、ファイターズ打線を5回まで1安打に抑えます。一方、移籍後初登板となったグリン投手に対し、サブロー選手だけは二塁打を2本放っていましたが、後は5回まで福浦選手の内野安打のみに抑えられます。
 なお、小林宏投手は、ユニフォームの裾がスパイクが隠れるほど長いのですが、その裾はぬかるんだマウンドのため、泥だらけになっていました。

 雨が降っていた事もあり、5回のグランド整備はより念入りに。その間、「マーくん」と「B・B」は自転車に乗ってファンサービスを行っていました。
 再開直後、ユニフォームを着替えて登板した小林宏投手ですが、昨日攻守に活躍した、この回先頭の坪井選手に安打されます。続く金子誠選手の犠打を判断よく二塁に送球したのですが、やや球がそれ、記録は小林宏投手の失策となり無死1・2塁と初めて得点圏に走者を置きます。しかし続く森本選手の犠打を、小林宏投手は再び三塁に送球。今度は成功し、封殺します。さらに田中賢選手・稲葉選手を抑え、この初の危機を凌ぎます。
 その裏、マリーンズも先頭の西岡選手が安打で出塁し、続く早川選手が犠打で1死2塁と先制機を作り、中軸を迎えます。しかし、福浦選手さらには昨日のヒーロー・ズレータ選手が打ち取られ、この好機も生かせません。
 小林宏投手は7・8回に安打されますが、後続は断ち、結局9回を4安打無四球無失点と好投を見せます。しかし、打線も7回からグリン投手の前に安打すら出ません。9回裏2死からズレータ選手がこの試合両チーム通じて初となる四球を選び、久々に走者が出ます。続くは勝負強い新主将の里崎選手が打席に。応援団は、昨年まで垣内選手に使っていた応援歌で盛り上がりますが、ここも打ち取られ、結局9回を4安打1四球無得点。ともに「9回完封」となり、試合は延長戦に入ります。
 10回裏、この回から登板の押本投手に対し、マリーンズは2死から今江選手が安打で出塁し、打席には途中出場の塀内選手。左という事でファイターズは武田勝投手を投入しますが、マリーンズは代打に、昨年、延長戦で特に好成績を残したベニー選手を送り込みます。ベニー選手は期待に応えて安打を放ち、2死ながら1・3塁とサヨナラ機を作ります。ここで打席にはTSUYOSHI選手。詰まった遊ゴロを放ち、一塁へ俊足を飛ばしますが、間一髪アウト。解説の大塚氏が「左打席だったらセーフだったのでは」というくらい惜しいタイミングでした。
 直後の11回表、前の回から登板の薮田投手が、先頭の金子誠選手に安打され、犠打で二塁に進みます。ここで左が続く事もあり、藤田投手が登板。田中賢選手・稲葉選手の好打者二人をわずか4球で抑え、ここも凌ぎます。
 ファイターズは11回途中から武田久投手が、マリーンズは12回に小林雅英投手が登板。ともに譲らず、12回裏に2死からサブロー選手が猛打賞となる安打を放ちますが、ここも今江選手が打ち取られ、結局0対0のまま。昨日に続いての引き分けとなりました。
 ファイターズは2番から5番までが無安打。一方のマリーンズも4番から6番までが無安打。これではともに得点は難しいと言えます。まあ、今日については、両投手がこのあたりの長打のある打者を丁寧に抑えた、という事なのでしょう。
 というわけで、ともに初勝利も初敗戦も挙げられずに開幕2連戦が終わりました。観客数は2万2千1百人ほど。あの午前中の天気から考えれば、よく入ったと言えます。

 福岡のホークス対合併球団は和田投手と吉井投手が先発。ともに2回まで無安打でしたが、3回に連打でホークスが2死1・2塁とすると、昨日2本塁打の多村選手が中前に適時打を放ち、ホークスが先制します。
 一方の和田投手は5回まで無安打投球。6回に先頭の前田選手の初安打が2塁打となり、さらに1死1・3塁とされますが、ここで昨日活躍のラロッカ選手・ローズ選手を抑えます。
 一方、吉井投手の前に6回まで1点のホークス打線でしたが、7回にブキャナン選手の二塁打を足がかりに好機を作ります。ここで合併球団は昨日に続き、前ホークスの吉田投手を投入し、「40代リレー」を見せます。しかし、大村選手が適時打を放ち、ホークスが終盤に貴重な追加点を挙げます。
 結局、和田投手は8回途中まで3安打無失点。二番手の藤岡投手も、昨日の雪辱を果たし、9回は馬原投手が締め、結局2対0で完封リレー。和田投手とともに、多村選手が移籍2試合目でお立ち台に上がっています。観客数は3万3千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスはジョンソン投手と青山投手が先発。2回に2死2塁から、藤井選手の適時打でイーグルスが先制します。その裏、ライオンズは三連打で無死満塁としますが、そこから青山投手は三者連続三振で危機を凌ぎます。さらに4回も2死満塁となりますが、ここも三振で凌ぎます。
 すると直後の5回、昨日から5打席で4三振1併殺打だった先頭のウイット選手のイーグルス初安打が本塁打となり、大きな追加点。さらに草野選手の適時打で3点目を挙げます。
 青野投手は5回に1点を失いますが、6回の無死2塁も凌ぎ、6回を7安打3四球ながら1失点に抑えます。
 ライオンズは8回裏にGG佐藤選手の2試合連続となる本塁打で1点差に迫り、9回表は昨日に続き、新人の岩崎投手を送り込みます。しかし、昨日は抑えられた岩崎投手に対し、イーグルス打線が大爆発。先頭のリック選手が安打すると、ウイット選手がこの試合2本目となる本塁打をバックスクリーンに叩き込みます。さらに草野選手の2本目の適時打が出ると、とどめは山崎武選手の1号3ラン。この回一挙6点を挙げ、試合を決め、そのまま9対2で勝ちました。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 この、1点差に迫られた後にすぐに突き放す、というのは、昨年までのイーグルスではあまり見られなかったもの。それだけに、今年は違う、と感じさせられました。
 というわけで、開幕2試合を終えて、6球団どこも貯金・借金ともゼロという結果になっています。

2007年03月25日 22:00