2007年04月20日

青野選手の3ランで連勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは林投手と小野投手が先発。今日の打順は九番を今江選手から塀内選手に代えた以外は1番から8番まで同じ並び、とマリーンズとしては珍しい(?)打順構成でした。一方のイーグルスですが、この三連戦は「ファンクラブデー」と銘打って、胸に大きく帽子のマークをつけたユニフォームを着用していました。
 初回はともに安打で走者を出しながら中軸が併殺、2回はともに三者凡退と、両投手ともまずまずの立ち上がりを見せます。
 ところが3回、1死からベニー選手が安打すると、唯一昨日と違うスタメンである塀内選手が二塁打を放ち、先制機を作ります。そして四球で満塁になった後、早川選手に犠飛が出てマリーンズが先制しました。

 続く4回表も、先頭のズレータ選手が安打し、2死後にサブロー選手も安打しますが、追加点には結びつきません。その裏、小野投手も先頭打者に失策で出塁され、その後安打もされますが、得点は許しません。
 そして中盤になってから投手戦に。小野投手は5回に三者連続二塁ゴロと打たせて取る投球を見せます。一方、林投手も本領を発揮。5回から7回まで、走者を一人も出せません。
 そして1対0のまま迎えた7回裏、小野投手は先頭の山崎武選手に初球を左翼席に運ばれ、ついに失点をしてしまいます。さらに2死後に嶋選手に安打され、小野投手はここまで6安打1四球1失点ながら降板となってしまいました。二番手は今季やっと4登板目となる藤田投手。盗塁で得点圏に進められますが、鉄平選手を三球三振に打ち取ります。
 そしてその裏、この回先頭の塀内選手の当たりは平凡な左飛に見えましたが、深追いした遊撃手がグラブに当てて落とし、失策で無死二塁となってしまいます。さらに、続くTSUYOSHI選手のバントを投手と捕手がともに追ってしまい、内野安打に。相手の守備で無死1・3塁と好機を作ります。そして1死後、青野選手が初球を左翼席に第5号となる3ランを放ち、一挙に3点を勝ち越します。青野選手は5本中3本がイーグルス戦。しかも、3本とも、試合に大きな影響を及ぼす本塁打となりました。
 イーグルスも直後にフェルナンデス選手の適時打で1点を返しますが、薮田投手が後続を断ち、2点差のまま最終回に。そして9回は小林雅英投手が先頭打者に安打されたものの、続く三人をいずれも凡フライに抑え、12日ぶりのセーブを挙げています。
 これでマリーンズは連勝。一方のイーグルスは連勝が3で止まっています。観客数は1万7百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と神内投手が先発。立ち上がり、ダルビッシュ投手が変調。久々に一番に入った大村選手に安打されると連続四球と暴投で自ら先制点を献上。さらに小久保選手に7号3ランが出て、ホークスが2安打で4点を先制します。
 ホークスは田上捕手を今季初のスタメン捕手に起用します。それが神内投手と相性が良かったのか、5回に連続二塁打で1点を取られた、6回を投げて5安打1四球1失点にファイターズ打線を抑えます。
 一方、ダルビッシュ投手は立ち上がりの乱調が嘘のような好投。2回から6回までホークス打線を無安打に抑えます。2回以降は出した走者は三人のみで3試合連続となる完投を達成して反撃を待ちます。しかし、打線がホークス継投陣にかわされ、4対2でホークスが勝利。ダルビッシュ投手の連勝はついに12で止まりました。ホークスとしては、イーグルスに記録を作られた翌日に記録を止めた、という形になっています。これでホークスは5割復帰。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は杉山投手と内海投手が先発。ともに2回まで無安打という立ち上がりになりますが、3回に杉山投手が鈴木尚選手に初安打となる三塁打を打たれると、続く内海投手に適時打を打たれ、先制されます。杉山投手は7回を7安打1四球ながら無失点に抑えます。しかし、打線が6回まで内海投手に無安打に抑えられてしまいます。
 しかし7回裏、先頭のシーツ選手がチーム初安打を放つと、金本選手がこの本日3つめの四球を選び、1死後に浜中選手に適時打が出て同点に追いつきます。
 タイガースは8回から同点ながら、ウイリアムス投手・藤川投手・久保田投手をつぎ込み、勝ち越し点を与えません。一方、読売も内海投手が9回まで1点に抑え、その後、継投陣相手に走者が出るもサヨナラには至りません。11回にも2死から金本選手が二塁打したものの、今岡選手敬遠の後、葛城選手が打ち取られます。
 そしていよいよ12回。タイガースは5番手に昨日打たれた江草投手を投入します。ところが、いきなり先頭の阿部選手を歩かせ、次のホリンズ選手に安打され、無死1・2塁。さらに続く鈴木尚選手の犠打を、江草投手が三塁に投げるも、これが悪送球。阿部選手の代走で出ていた矢野選手に一気に生還されて勝ち越されます。さらに加藤選手の犠飛、そして前の回の代走から守備に入っていた小坂選手に今季初安打となる適時打が出て、この回、読売が一気に3点を勝ち越します。
 しかしその裏、この回から登板の豊田投手に対し、1死後に藤本選手が右前に弾き返すと、続く林選手も1・2塁間を抜きます。そして鳥谷選手の2点適時二塁打で1点差に迫ります。そして暴投で鳥谷選手が三塁に進んだ後、赤星選手が右前に同点適時打。4連打で一気に追いつきます。
 シーツ選手は倒れますが、金本選手が初球を中前にはじき返します。すると読売は1・2塁ながら続く今岡選手を敬遠するという珍しい満塁策を取ります。
 ここで投手の打順での代打は狩野選手。昨年はウエスタンで首位打者を獲得しています。ここで起用に応え、二球目を左翼にはじき返し、高卒入団7年目にしてのプロ初安打がサヨナラ打に。タイガースが昨日の借り(?)を返す大逆転サヨナラで5対4で勝っています。観客数は4万5千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズはグライシンガー投手と朝倉投手の先発で投手戦に。5回まで両チームあわせて3安打という展開になります。ところが6回、1死から失策で走者が二塁に進むと、ラミレス選手が適時打を放ち、スワローズが先制。グライシンガー投手ドラゴンズ打線を4安打無四球に抑え、来日初完封。チームの勝星の半分にあたる3勝目を早くも挙げています。観客数は1万4千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは三浦投手と大竹投手が先発。4回に栗原選手の2ランなどで3点を先制し、その後も小刻みに追加点。一方、大竹投手は8回まで無失点。9回に1点を取られて完封は逃しますが、完投で2勝目を挙げています。観客数は1万7百人ほどでした。

2007年04月20日 23:34