2006年04月08日

サヨナラ勝ちで連敗を止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは久保投手とインチェ投手が先発。連続完封負け中のマリーンズにとって、今日を負けると、明日が「最下位決定戦」となってしまいます。さらに、堀選手が怪我で登録抹消。西岡選手も足を痛めて試合出場できず、一方、怪我で調整中の小林宏之投手は前日二軍で投げたものの5回4失点で敗戦投手と、良くない話だらけで試合を迎えました。
 ちょうど試合開始時刻の頃に、突如の豪雨が。天気予報が雨だったとはいえ、かなりの雨でした。一瞬、「これは中止か?」とも思ったのですが、しばらくするとウソのように上がり、日も差してきました。
 というわけで、予定より25分遅れての試合開始となりました。先週、立ち上がりに打ち込まれた久保投手ですが、今日は快調な立ち上がり。走者は出しますが、要所を締めて三塁を踏ませない投球で序盤を抑えます。
 対するインチェ投手は、前回のホークス戦で好投。今日もその調子を持続させている感じでした。しかし3回2死から、今日から二番に入ったサブロー選手が左翼席に第1号を放ち、連続無失点を20回で止め、先制します。しかしながら、その一発だけで再び打線は沈黙。5回まで2安打しか打てません。しかし6回、先頭のサブロー選手が安打し、1死2塁とした後にベニー選手が適時打を放ちます。実はこの1週間、マリーンズは完封負け3つなどだたでさえ打てない上に、適時打欠乏症。得点は本塁打・犠飛・押し出しといったものばかり。適時打での得点は、4月1日の2回以来、58イニングぶりという珍記録になりました。

 待望の適時打も出て、これはマリーンズの勝ちペースかと思われた7回表、ここまで4安打1四球で無失点だった久保投手が、突如打ち込まれ、連打で無死2・3塁とされた後、山崎選手に適時二塁打が出て、追いつかれてしまいます。
 6回途中から登板の青山投手に抑えられたマリーンズは、追いつかれた直後の8回裏に、この回から登板の福盛投手相手に1死1・3塁と絶好の勝ち越し機を作ります。しかし、ここで先ほど適時打のベニー選手が併殺打に打ち取られ、同点のまま9回を迎えます。
 マリーンズのマウンドには8回から上がった藪田投手。前の回は中軸を三人で打ち取ったのですが、9回は先頭の吉岡選手に安打されます。そして1死から代打の憲史選手(元バファローズの川口選手)を一塁ゴロに打ち取ります。併殺でチェンジかと思われましたが、まさかの悪送球でオールセーフ。そして続く藤井選手に左中間を抜かれ、2点を勝ち越されてしまいます。
 9回裏のイーグルスは小倉投手が登板。1死後、今江選手が安打で出塁すると、続くパスクチ選手が、ボール球を打って左翼線を抜く適時二塁打を放ち、1点差とします。続く渡辺正人選手の中飛で代走の諸積選手が三塁に進むも2死に。ここで打席には、守備から入っている塀内選手。2-0まで追い込まれて「あと一球」になりましたが、そこから4球目を一・二塁間に弾き返し、土壇場で同点に追いつきます。
 水曜に続いて延長に入った10回表、マリーンズは小林雅英投手が登板し、1安打されたものの無失点に抑えます。その裏、イーグルスは小倉投手が続投。対して、先頭のサブロー選手が今季初猛打賞となる二塁打で出塁。続く福浦選手は敬遠で四番のベニー選手に。イーグルスはここで小山投手を投入します。しかし、ストライクとボールがはっきりしており、2-3となったものの、6球目が真ん中に入ります。これをベニー選手は逃さず、左翼席に一直線で飛び込むサヨナラ3ラン。昨年5月以来となるサヨナラ勝ちでマリーンズが7対4で勝利をおさめました。
 ベニー選手はこれでリーグ3位となる3本塁打11打点。うち2本塁打5打点が延長戦という、勝負強さを見せています。観客数は1万7千7百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは金村投手と西口投手が先発。今日も打線好調のライオンズは初回にあっさり先制し、中盤にも追加点を挙げ5対0に。金村投手は前回に続いて打ち込まれました。一方、西口投手に7回まで2安打に抑えられたファイターズ打線は、7回裏に高橋選手の2ランを放ち、8回にも1点を返しますが、反撃はここまで。9回1死から小野寺投手が抑え、5対3でライオンズが逃げ切りました。小野寺投手は4セーブ目です。観客数は1万9千1百人ほどでした。
 唯一のナイターとなった福岡のホークス対合併球団は斉藤投手と川越選手が先発。2回裏に松田選手の適時打がホークス20イニングぶりの得点となり先制します。ところが4回1死から中村選手に四球を与えたのをきっかけに斉藤投手が乱調に。連打で満塁とし、さらに塩崎選手の適時打で計3連打。1点を返され、さらに押し出しの四球で勝ち越されます。さらに、2死から一塁ゴロに打ち取るのですが、これをズレータ選手がトンネル。これでこの回、合併球団は4点を挙げ、一気に逆転しました。ズレータ選手はその裏、安打で出塁するも牽制で刺されるなど、散々な一日でした。
 さらに7回には1死二塁からの遊ゴロを三塁に送球すると、それが二塁走者の村松選手に当たってファウルグランドに転がり、5点目になります。さらに8回には三番手の篠原投手から日高選手の適時打が出て5点差に。その裏、ホークスも加藤投手に対し、若手の連続二塁打で1点を返して意地を見せますが、反撃はそこまで。以下、菊地原投手と大久保投手のリレーに抑えられます。それにしても、5点差で加藤投手、4点差で菊地原投手・大久保投手という継投はいかがなものなのでしょうか。今が10月ならそれもありかとは思いますが・・・。ホークスはこれで4連敗。これは2004年以来だそうです。観客数は2万9千人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは安藤投手と土肥投手が先発。2回にベイスターズが先制しますが、その裏、今日が連続フルイニング出場の世界タイ記録となる金本選手が安打で出塁し、そこから今岡選手と浜中選手の連続本塁打で3点取って逆転します。そして8回には今岡選手のこの日2本目のソロなどで追加点。9回に安藤投手が3連打されて1点を返されますが、後は久保田投手が抑え、5対2でタイガースが勝って引き分けを挟んで3連勝としています。観客数は3万3千5百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズはダグラス投手と藤井投手が先発。ダグラス投手はスワローズ打線を7回まで1安打2四球に封じます。対する藤井投手も7回を2安打無四球に抑えますが、4回に打たれた二本目の安打から犠打と犠飛でカープが先制。これが両チーム唯一の得点となり、1対0でカープが勝ちました。ダグラス投手は来日初勝利です。観客数は1万4千7百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売はマルティネス投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千7百人ほどでした。ちなみに今日は首都圏での地上波中継はなし。読売戦が15時開始という事もあるのでしょうが、普通に計算すれば大阪ドームで「世界タイ記録」が達成されるのは分かるのですから、その試合は関東でも地上波中継してもらいたかったものです。
 ちなみに明日は、NHK総合でマリーンズ対イーグルス戦をフル中継。ドラゴンズ対読売はTBSが1時間だけやるそうです。それはそれで非常に嬉しいのですが、やはりここは「金本選手の世界新記録」を優先しても良かったのではないでしょうか。それに、せっかく中継してくれるのは有難いのですが、明日はマリンで直接観戦する我が家ではNHK中継を見る事もできませんし。まあ、これは個人的な事なのでどうでもいいですが・・・。

2006年04月08日 23:47