2005年05月01日

投打とも圧倒して10連勝達成

[ 野球 ]

 福岡ドームのホークス対マリーンズは馬原投手と渡辺俊介投手という、二週間前と同じ同じ顔合わせに。その時は、四球と守備の乱れで無安打でマリーンズが先制しましたが、今日も2回に四球で李選手が出塁し、続く大塚選手も四球。さらにこの球がそれたのを見て李選手は三塁を狙いますが、好返球が返り、完全にアウトのタイミング。しかし、スライディングの際に球がこぼれ、2・3塁とします。さらに橋本選手も歩き、続く好調・サブロー選手が適時二塁打。1安打で2点を先制しました。
 しかしその裏、先頭の松中選手がライトスタンドへ。二週間前の最終打席で渡辺俊投手は本塁打を打たれているので、二打席連続となります。さらに1死後に3連打されて満塁となりますが、続く不振の大村選手は内野ゴロ。併殺崩れの間に1点取られますが、同点どまりに抑えました。

 そして直後の3回表、先頭の堀選手が安打で出塁し、続くフランコ選手が勝ち越し2ランと、即座に突き放し、馬原投手をKOします。さらにこの回、今江選手が押し出し四球を選び5点目を挙げ、今日も主導権を握りました。
 続く4回に無死2・3塁から点を取れないなど、拙い攻撃がありましたが、その拙攻も流れが変わらないのが今のマリーンズ。6回にはベニー選手の3ランなどで4点を追加し、一方的な展開になりました。
 その後も点を重ね、9回には調整で出てきた三瀬投手からベニー選手のこの日2本目の3ラン。三瀬投手はこれが今季初の失点となりました。
 渡辺俊投手は、8回で12安打を打たれるなど、調子がいいとは思えませんでしたが、四球は与えず、3失点で抑え、早くも5勝目を挙げました。ただ、松中選手にはソロを2本打たれ、今季早くも3本目。被本塁打の合計が4ですから、松中選手にだけ打たれている事になります。苦手意識にならないか、ちょっと心配です。なお、9回は高木投手が3人で抑え、15対3と圧勝で福岡では10年ぶりとなる三タテを達成しました。観客数は3万5千人ほどでした。なお、ホークスの柴原選手が通算千本安打を達成しています。
 これでついに連勝は10に到達しました。昨日・今日と手を痛めた福浦選手が出場しなかったのを始め、連勝中にベニー選手・西岡選手も何度か休ませています。実際のところ、現在の陣営を見ると、捕手が里崎選手と橋本選手、内野が福浦選手・堀選手・小坂選手・西岡選手・今江選手、外野がベニー選手・大塚選手・サブロー選手で、DHがフランコ選手と李選手(ともに内外野を守ることもあり)と、枠が9人のところに12人も「レギュラー」がいます。そのうち、連勝中に全てスタメンなのはフランコ選手と今江選手のみ。この手厚さが今の攻撃陣の強味なのでしょう。ちなみに、西岡選手の怪我まであまり出番のなかった堀選手は、今週6試合で4試合に先発し、3試合で猛打賞でした。
 というわけで、驚異的な好調ぶりを発揮しているマリーンズですが、「1998年以来の4月首位」などという報道を見ると、その夏に達成した「日本記録」の事を思い出し、ちょっと心配になったりもします。まあ、これも「贅沢な悩み」なのでしょう。

 仙台のイーグルス対ライオンズは一場投手と東投手が先発。ライオンズが初回・2回と得点しますが、その後は一場投手がよく抑え、一方、イーグルスも5安打ながら7回に追いつきます。しかし、直後の8回にライオンズが勝ち越し、9回にはリードされながらも福盛投手を投入するなど、イーグルスも執念を見せますが、結局豊田投手が9回を抑え、3対2でライオンズが勝ちました。観客数は1万6千7百人ほどでした。
 ところで、一昨日も書きましたが、イーグルスが早くも大幅な人事異動を発令しました。GMとヘッドコーチを「降格」させたわけですから、かなり大掛かりです。当然ながら話題騒然となり、特に解説者の間では「たった1ヶ月で」と非難ごうごうです。
 ただ、おそらく親会社にとっては、「よくある事」と考えているでしょう。実際、この会社ではよく人が動くそうです。なんでもこの会社、同じ担当者が1年以上続いた事など絶対と言ってもいいほどないそうで、半年で交代して普通くらいだとか。その感覚ならば、「とんでもない業績不振」である球団の人事を1ヶ月で大きく動かすのも自然な感覚なのでしょう。まあ、いずれにせよ、根源的な問題は「選手不足」なので、そこを解決しない事には始まらないとは思いますが・・・。

 札幌ドームのファイターズ対合併球団は江尻投手とケビン投手が先発。合併球団が1回に先制しますが、その裏に追いついたファイターズが2回に実松選手の3ランで勝ち越します。結局5対1でファイターズが勝ち。安打数ではファイターズ9安打に対し合併球団11安打と、昨日に続いて、合併球団は拙攻に泣きました。観客数は2万2千5百人ほどでした。
 ヒーローインタビューは実松選手でしたが、「自分は面白い事を言えないので」と恐縮していました。どうやら、札幌ドームのヒーローインタビューでは、ギャグを言うのがいつの間にか定番になったようです。まあ、自分もそれを聞くのが楽しみで、マリーンズの試合中でもヒーローインタビューの時は札幌ドームにチャンネルを切り替えているのですが・・・。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは加藤投手と中田投手が先発。序盤から優勢に試合を進めたドラゴンズが、中盤に大量点を挙げて15対9と圧勝しました。新人の中田投手が2勝目を挙げています。観客数は1万9千5百人ほどでした。
 広島のカープ対読売はこのカードでは珍しいデーゲーム。もはや日曜の夜では集客が見込めない、という事なのでしょうか。試合のほうは1回から雨で中断する、という悪天候でしかも読売が大量リードします。勝敗の事だけ考えれば中断する手もあったでしょうが、半ば強引に5回まで終わらせ、そこでコールドゲームで読売の勝ち。勝敗よりも1万9千5百人ほどのお客さんに払い戻しをしたくないという、営業の考えが優先された結果と言えるでしょう。

 唯一のナイターとなったスワローズ対タイガースは高井投手と能見投手が先発。開幕3戦目と同じ顔合わせです。前回は能見投手が打たれますが、タイガース打線が打ち返して逆転勝ちしています。しかし今日は毎回のように安打をしながら、高井投手から点を取れません。
 一方、好投を続け、前回初勝利を挙げた能見投手ですが、今日は初回に失点し、3回も二死から四球でピンチを作って中軸に適時打を打たれて5点を取られてしまいます。
 その後、7回にようやく関本選手の適時打で1点を返しましたが、反撃はここまで。吉川投手、さらには怪我が癒えて久々の一軍登板となった五十嵐投手、そして最後は石井投手に抑えられ、このカード3タテ、通算4連敗で貯金がなくなってしまいました。
 ところで、今日もスワローズの主催試合のため、フジ739が「解説者二人とアイドル」という形で中継しました。普段は、解説者二人が話を進め、たまにアイドルが頓珍漢な事を言う、というパターンなのですが、今日の解説者は星野伸之氏と某元四流捕手氏。というわけで、解説者一人に、頓珍漢な事を言う二人、という構成になってしまいました。その中で某元四流捕手氏の迷言が炸裂しまくったのですが、その中で特に呆れたものは、「高井投手が、ベンチでもし『自分の投球が良かった』なんて言っていたら顰蹙ものですよ。聞いている人は怒ります」というもの、実際に高井投手が何を言っているかを調べもしないで、自分の妄想に憤っていました。だいたい、「聞いている人は怒る」などという事を気にするのでしたら、まず自分の話しぶりから改めなければならないと思うのですが・・・。なお、ヒーローインタビューは高井投手でしたが、そのような事はもちろん言いませんでした。

 ところで、今日のメジャー速報でナショナルズ対メッツ戦を見ていたら、ナショナルズの3番手に「カラスコ」という投手が出てセーブを挙げていました。まあ、広いメジャーだから同じ名前の人もいっぱいいるだろうし、と思いながら、念のため「カラスコ 近鉄」で検索したら、ナショナルズと契約した、という情報が複数のサイトに書かれていました。当初はマイナーだったそうですが、早くも昇格して、メジャーでセーブを挙げたわけですから、やはり実力はある、という事なのでしょうか。もっとも、確か昨年も最初の試合では抑えて、その後に「伝説」が始まったので、まだまだ断言はできませんが。
 とりあえず、真弓明信氏がとなえた(?)、「イーグルスの第三のマスコットの中身説」は否定されたようです。それにしても、「大家投手対松井稼選手」より、カラスコ投手のほうが気になるのですから、私の感覚もかなりひねくれているものだ、と我ながら呆れた次第です。

2005年05月01日 23:32