2005年09月27日

無得点で引き分けも、4.5ゲーム差以内が決まる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは須永投手と小林宏之投手が先発。須永投手は今季一軍初登板。しかも、二軍では1勝9敗で防御率6点台でイースタンの失点王兼与四球王という、昨年、高卒一年目でイースタン最多勝に輝いたとは思えない成績を挙げています。
 しかも、昨年のマリーンズ戦では2回投げていずれも敗戦投手になっています。というわけで、予告先発が発表された時は楽観していました。ところが、この須永投手が好投。マリーンズは三塁を踏めません。
 対する小林宏投手もそれを上回る投球。初回に安打されたものの、そこから16人連続でアウトにするなど、ファイターズ打線をほぼ完璧に抑えます。今日のファイターズは野手も若手を起用していたのですが、その若手相手に、6回には余裕の2者連続三球三振などをやります。

 須永投手は中盤はやや乱れが見えたのですが、7回、先頭のサブロー選手が左中間に二塁打性の当たりを放つと、それを森本選手がダイビングキャッチしてアウト。続く里崎選手が安打を放っただけに、この守備は大きいと言えるでしょう。
 結局小林宏投手は9回を2安打1四球、一方の須永投手も4安打2四球でともに得点を与えず、降板します。その後、10・11回はともに薮田投手と武田投手が安打を許しながら抑えます。そして12回表もトーマス投手に抑えられ、マリーンズの勝ちはなくなります。
 しかし、今日のマリーンズにとっては、勝ちと引き分けは同じ意味。なぜなら、引き分け以上ですと、ホークスとの差が4.5以内となり、プレーオフのアドバンテージなしが決定するからです。というわけで、重責を担って登板したのは小林雅英投手。先頭の小笠原選手に安打されます。さらに1死から6打数3安打3打点と相性の悪い稲葉選手を歩かせ、この試合両チーム初めて走者が二人出ます。しかし、続く奈良原選手を併殺に打ちとって試合終了。両チームとも三塁を踏む事のない投手戦でした。
 これで先述したように、プレーオフのアドバンテージはなくなりました。また、あわせてファイターズの5位も決まり、パリーグの全順位が決定しました。なお、首位打者の可能性のあった今江選手と堀選手はともに無安打。ともに首位打者の目はなくなっています。観客数は1万9千人ほどでした。

 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と朝井投手が先発。初回にバティスタ選手の適時二塁打とズレータ選手の41号3ランで先制したホークスが2回にも本間選手の2号ソロなどで朝井投手を早々とKO。その後、イーグルス継投陣が好投し、打線も佐竹選手のランニング本塁打などで反撃しますが、序盤のリードが大きく、6対3でホークスが勝ちました。観客数は3万1千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は帆足投手と川越投手が先発。6回に3点取って逆転した合併球団が7回にも2点を追加し、5対2で勝っています。ライオンズはシーズン負け越しが決まっています。観客数は1万1千百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは三浦投手と中田投手が先発。好調同士の対戦となりましたが、3回にユニフォームを忘れて背番号98をつけて出場した井端選手が1死から四球を選び、福留選手の適時二塁打で生還して先制。さらにアレックス選手に2ランが出て3点を先制します。一方、中田投手は4回まで無安打に抑えるなど、8回途中まで1失点。9回に岩瀬投手が1点を取られたものの、5対2でドラゴンズが勝っています。そのため、タイガースのマジックは3のままです。観客数は7千6百人ほどでした。

2005年09月27日 23:48