2006年05月30日

小野投手の好投と序盤の猛打で、首位攻防初戦を制する

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対スワローズは小野投手と石川投手が先発。両チームとも交流戦はここまでともに13勝4敗という、「交流戦首位攻防戦」です。昨年はマリーンズとホークスが優勝争いしていたわけですから、ある意味、二年目にして交流戦初の出来事と言えるかもしれません。
 試合前にマリーンズは右の中継ぎエースの藪田投手と、連休明けに中継ぎ転向して以来、6試合7イニングで1勝0敗自責点ゼロという左の中継ぎ準エース加藤投手が同時に登録抹消という緊急事態に。急遽、大卒新人の相原投手が昇格しています。
 試合のほうは1回裏、二死無走者から福浦選手が安打し、ベニー選手の内野ゴロが失策となって1・3塁に。そこから里崎選手とサブロー選手の連続二塁打で、初回にマリーンズが2点を先制します。
 さらに2回にはパスクチ選手が安打で出塁し、1死後に西岡選手・今江選手・福浦選手の3連続二塁打で再び3点を追加し、相手のエースから早くも6点を奪います。

 一方、小野投手は素晴らしい立ち上がり。最初の3回を完璧に抑えるなど、交流戦17試合で122得点のスワローズ打線を三塁も踏ませない投球で封じ込めます。一方、打線は6回に福浦選手が、8回にはベニー選手の犠飛で追加点を挙げ、計8点を挙げますが、今季最多となる毎回の16安打に2四球での8得点はやや拙攻と言えるかもしれません。また、福浦選手・パスクチ選手・今江選手の三人が猛打賞となっています。
 小野投手は7回1死1塁で指を痛め、すわ降板かと思いきや続投。続く打者を併殺に打ち取ります。そして8回も三者凡退で、三塁を踏ませないまま5年ぶりの完封をかけて9回のマウンドへ。先頭の米野選手に続き、昨年に続き交流戦絶好調の青木選手も打ち取り、簡単に二死を奪います。ところが、続くリグス選手に右翼席に13号ソロを打たれ、あと一人で完封を逃しました。
 小野投手はここまで6試合連続自責点1でしたが、不本意な形で、その記録を7に伸ばしてしまいました。しかし、続くラロッカ選手を三振に打ち取り、約1年ぶりとなる完投でチーム同率首位の4勝目を挙げています。これでチームは再び交流戦単独首位となっています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは井川投手と山村投手が先発。イーグルスはスタメン捕手はカツノリ選手と、元タイガースバッテリーで甲子園での試合に臨みます。そしてイーグルスが初回に鉄平選手が四球・盗塁で好機を作り、昨日怪我ながら四番スタメンのフェルナンデス選手の適時打で先制します。一方、山村投手はその裏に赤星選手の死球・盗塁から犠飛と無安打で追いつかれますが、その後は抑えます。
 そして4回、昨日好返球の牧田選手の適時打でイーグルスが勝ち越します。その後、山村投手は古巣相手に7回まで5安打1失点と好投します。そのままイーグルスが1点リードで8回を迎えますが、先頭の代打・スペンサー選手が2試合連続となる3号ソロで同点に。さらに1死1・2塁から金本選手が5号3ランを放ってタイガースが勝ち越します。そして9回は久保田投手が抑え、5対2でタイガースが逆転勝ちしています。イーグルスは山村投手を引っ張りすぎたのが敗因かもしれません。もっとも、昨日、全てのリリーフ陣が登板しているので仕方がないのかもしれませんが。井川投手は8回7安打2四球ながら12奪三振2失点で4勝目、観客数は4万4百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対読売はダルビッシュ投手と内海投手が先発。初回に1死2・3塁から最近絶不調のセギノール選手が1ヶ月ぶりとなる6号3ランで先制します。さらに稲葉選手の8・9号を放ち、新庄選手にも2点適時打が出るなど、着実に中押し・ダメ押しをして12得点。ダルビッシュ投手は小久保選手と李選手のソロ2本のみに抑えての2失点完投で3勝目を挙げています。観客数は3万2千人ほどでした。
 静岡のベイスターズ対ホークスは高宮投手と新垣投手が先発。山崎選手の適時打でホークスが先制し、さらに新垣投手の内野ゴロが野選となって2点目。しかし、この時に新垣投手は足を痛めて、代走には育成選手から支配下登録されたばかりの西山投手が。そして柴原選手の適時打で本塁を踏み、初勝利にさきがけてプロ初得点を挙げています。結局、この回のホークスは打者10人で5点を挙げました。
 その裏、急遽登板の佐藤投手は計3点を失いますが、その後は竹岡投手以下がベイスターズ打線を無失点に抑え、8対3で勝利。観客数は7千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対カープは涌井投手と佐々岡投手が先発。初回に前田選手の適時打でカープが先制しますが、2回裏にライオンズが4連打で2点を取って逆転し、さらに福地選手が古巣相手にスクイズを決めて3点目。結果的にはこれが決勝点となり、3対2でライオンズが勝っています。涌井投手は8回途中まで6安打無四球2失点で6勝目。また、小野寺投手が13セーブを挙げています。観客数は1万人ほどでした。
 神戸の合併球団対ドラゴンズはオバミュラー投手と川上投手が先発。4回に1点を取り合ってむかえた7回表、合併球団は2死2塁の局面でここまで1失点のオバミュラー投手をあきらめて加藤投手につなぎます。ところがこれが大失敗で、加藤投手は連続適時打を喫して3対1とドラゴンズが勝ち越し。川上投手は8回を1失点で6勝目、岩瀬投手が18セーブ目を挙げています。これでドラゴンズはゲーム差なしながら、勝率の差で2位に浮上しています。観客数は1万5千6百人ほどでした。

2006年05月30日 23:52