2005年07月15日

清水直投手、好投するも援護なし

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直行投手とJP投手が先発。清水直投手は、初回に四球を出した時は「らしくないか?」と思ったのですが、球が低めに集まり、内野ゴロの山を築きます。先週、3発打たれた時に「四球を出さない事を意識しすぎて打たれる」と言っていましたが、その経験が活きている感じです。
 一方、最近6連敗中のJP投手ですが、こちらも素晴らしい投球。風の影響もあるのか、カーブの落差がすごく、大松選手を2番に起用するなど、左を7人並べた打線が機能しません。5回には1死から橋本選手が二塁打で出塁して好機を作りますが、後続がありませんでした。
 清水直投手は、内野安打と思われた打球が、打者走者のベース踏み忘れと判定されてアウトになるなどの幸運もあり、5回まで無安打投球を見せます。ただ、この判定については、打者走者が一塁手と交錯して怪我をさせないために走路をずらしたプレイなだけに、今ひとつ理解しにくいものがありました。
 そして、6回も簡単に2死を取り、続く平野選手も二塁ゴロを打ちます。しかし、これを一塁の福浦選手が取りに行き、清水直投手のカバーも遅れ、送球がそれ、チェンジのはずが2死2塁となってしまいました。そして、続く谷選手が初球を中前に適時打。「チーム初安打」が貴重な先制点となってしまいました。

 続く6回の1死2・3塁のピンチは清水直投手が凌ぎましたが、相変わらず流れは変わりません。そして8回、先頭の橋本選手が得意の四球で出塁します。すると、合併球団はここまで3安打のJP投手をあきらめ、加藤投手に交替。見ていてラッキーと思ったのですが、続く今江選手がバントを失敗し、結局凡退します。加藤投手はかなり球が荒れていたのですが、結果的にはそれが幸いした感じでした。さらに続く小坂選手が打席に入ると、菊地原投手を投入。当然マリーンズは右の堀選手を代打に出しますが、0-3から2-3になり、最後は三振ゲッツーと最悪の結果に終わりました。
 清水直投手は9回も抑えて反撃を待ちますが、その裏、一番から始まる好打順が大久保投手相手に簡単に二死に。続く福浦選手があわや本塁打という三塁打を放ちますが、続くフランコ選手が倒れ、完封リレーを喫してしまいました。
 清水直投手は自責点0ながら7敗目。完投負けは3度目で、1失点完投負けは今季2度目という援護のなさです。これでホークスとの差は6になっています。観客数は晴天のマリンでは初の1万人割れとなる9千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズは斉藤投手と松坂投手が先発。2回に松中選手のソロでホークスが先制しますが、4回に和田選手・カブレラ選手の連続ソロでライオンズが逆転。カブレラ選手は5試合連発です。しかし、その裏に松中選手の2打席連続となる2ランでホークスが逆転します。ライオンズは8回から登板の吉武投手を攻め、代打の貝塚選手が同点適時打を放ち、なおも2死満塁と迫りますが、ここはフェルナンデス選手が打ち取られます。
 そして同点でむかえた9回、先頭の松中選手が松坂投手から、この日3本目となる第32号サヨナラ本塁打を放ち、試合を決めました。今日は4打数4安打4打点。一人で先制と逆転とサヨナラの本塁打を打った事になります。三冠王おそるべし、といったところでしょうか。観客数は3万1千9百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対イーグルスは江尻投手と岩隈投手が先発。イーグルスが先制しますが、ファイターズもソロ2本などで反撃し、追いつきます。そして3対3でむかえた5回、イーグルスが1死1塁から連打で勝ち越し。ファイターズはここで横山投手を投入するもこれも裏目となり、6連打で計5点を勝ち越します。5回まで7安打4失点と悪かった岩隈と薄Yですが、6回以降は完璧に抑え、2試合連続完投で7勝目を挙げています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは下柳投手とロマノ投手が先発。初回にタイガースは打者一巡、下柳投手にも適時打が出て4点を先制、2回にも2点を追加します。その後、カープも反撃しますが、5回にカープの救援陣が自滅。なんと6つの四球を出し、2安打ながら打者一巡で5点を追加し、試合を決めました。結局14対5と圧勝。下柳投手は8勝目です。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは高橋尚投手と土肥投手が先発。2回に村田選手のソロで勝ち越したベイスターズが3回に種田選手の二打席連続適時打、4回には村田選手の二打席連続ソロと小刻みに点を追加します。土肥投手はライオンズ時代から得意にしていたローズ選手にまさかの2ランを打たれて1点差となりますが、7回以降は継投で凌ぎ、最後はクルーン投手が抑え、4対3で勝利。ベイスターズは貯金1となっています。観客数は4万3百人ほどでした。

 ところで、今日のスポーツ2紙にそれぞれ、読売がライオンズのカブレラ選手と合併球団の谷選手を獲る記事が出ていました。実現した時に上原投手がどのような呆れぶりを見せてくれるか、今から楽しみです。今日の読売の試合では若手の矢野選手が2安打2打点1犠打と活躍しましたが、このような「補強」が行われれば、レギュラー獲得はまた遠のきそうです。まあ、指名された球団が悪かった、と言うよりなさそうです。
 今の時代でもまだ「読売以外に指名されたら社会人」という高校生がいるようです。しかし、プロでの出場機会を考えると、「読売に指名されたら社会人」のほうが賢明なのでは、などと思えてきます。

2005年07月15日 23:54