2006年06月24日

反撃が届かず、首位陥落

[ 野球 ]

 長野のライオンズ対マリーンズは松坂投手と久保投手が先発。この組み合わせは高校野球全国大会決勝以来だそうです。ところが1回表、西岡選手を歩かせた松坂投手は1死後、福浦選手の打席で暴投をし、ここで足を痛めたとの事で一度ベンチに下がります。その後、福浦選手を歩かせ、ベニー選手は打ち取りますが、ここで再度ベンチに下がりました。そして、股関節を痛めた、という事でここで降板してしまいます。
 ここでライオンズの二番手は帆足投手。先発の実績は豊富ですし、最初の治療の時に既に準備はしていたので、あまり緊急登板という感じはありません。続く大松選手が打ち取られ、結局初回は0点に終わります。

 一方、「決勝戦の再現」が思わぬ形で流れてしまった久保投手ですが、安打2本で1死1・2塁と立ち上がりを攻められます。しかしここはカブレラ選手・和田選手といった中軸を押さえて事なきをえました。
 すると2回表、先頭の里崎選手が左翼席にチーム単独首位となる9号ソロを放って先制します。さらに4回には安打2本で1死1・3塁とし、フランコ選手の内野ゴロの間に1点を追加します。しかし、この時に失策があってオールセーフとなり、さらに今江選手の安打で1死満塁としますが、ここは帆足投手に凌がれてしまいます。
 この逸機で流れが変わったのか、その裏にカブレラ選手の19号ソロで1点を返されます。さらに5回は下位打線の連打と犠打で1死2・3塁とされた後、片岡選手の2号3ランであっという間に逆転されてしまいます。
 続く6回表、1死1塁で帆足投手が降板。ここで登板の三番手の正津投手を攻め、今江選手の安打でつなぎ、さらに不振で二軍落ちも経験した代打・橋本選手の5月14日以来の安打が適時打となって1点を返します。さらに1死1・3塁と同点機となりますが、ここで西岡選手が併殺に打ち取られてしまいます。
 久保投手は逆転3ランを打たれた後も7回途中まで抑え、2番手の神田投手も開幕からの連続自責点0を10試合に伸ばす好投を見せます。しかし、打線のほうが、ライオンズの継投陣に7回以降を無安打に抑えられ、9回も小野寺投手の前に三者凡退。3対4で敗れてしまいました。これでゲーム差なしながら、勝率の関係でライオンズが首位になっています。観客数は1万9千人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは佐々岡投手と三浦投手が先発。4回に中軸の4連打でベイスターズが3点を取って逆転しますが、5回に前田選手の適時打で1点差とした後、初回に先制打を放った新井選手に13号満塁本塁打が出てカープが再逆転します。しかし8回1死から三番手の佐竹投手を登板させたのが大誤算。代打・小田島選手の3号3ランで追いつき、さらに古木選手が8号2ランを放ってベイスターズが再逆転します。さらに9回にも1点を追加し、その裏はクルーン投手が抑え、ベイスターズが9対6で勝っています。観客数は1万1千人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は15時開始。首都圏での地上波中継はありませんでした。試合のほうは山本昌投手と工藤投手という40台左腕の対決。2回に谷繁選手の押し出しでドラゴンズが先制し、さらに森野選手のプロ初となる3号満塁本塁打が出て5対0とします。しかし読売も実松選手の3点適時三塁打などで追い上げ、7回には二岡選手の犠飛で追いつきます。
 そして同点で迎えた9回裏、四球二つと安打で2死満塁とし、打席は森岡選手が。しかしここは高橋尚投手の前に抑えられます。ドラゴンズは10回は岩瀬投手、11回は高橋聡投手が三人ずつで抑えます。一方、読売は10回から豊田投手が登板。10回裏の2死1・2塁は凌ぎましたが、11回は先頭の英智選手が三塁打。読売は連続敬遠で満塁策を取りますが、打席にはこの試合3度目の満塁での打席となった森野選手が登場。2-2からこれまたプロ初となるサヨナラ打を放ち、ドラゴンズが6対5で勝利。森野選手がうち5打点を挙げています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

 ナイターは3試合。甲子園のタイガース対スワローズは杉山投手と石井一投手が先発。初回にラミレス選手の14号2ランが飛び出してスワローズが2点を先制。その裏、併殺の間にタイガースが1点を返しますが、3回に関本選手の失策で1点を追加されます。しかし4回裏に2死1塁から関本選手の汚名返上となる4号2ランが出てタイガースが追いつきます。
 ところが直後の5回表、先頭のリグス選手が安打で出塁すると、岩村選手が左翼ポールギリギリに入る9号2ランを放ち、スワローズが勝ち越します。さらに岩村選手は7回に江草投手から二打席連続となる10号ソロを放って6対3と突き放されます。一方、石井一投手は今日は制球が良く、8回を7安打ながら無四球で3失点。9回は木田投手に抑えられ、そのまま6対3でスワローズに連敗。夕方に勝ったドラゴンズとのゲーム差が2に開くと同時に、3位すわろーずとの差は3に縮まっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ファイターズは川越投手と八木投手が先発。初回に、セギノール選手の2打席連続となる12号2ランが出てファイターズが先制します。その後、1点ずつ取り合ってむかえた4回裏、2死無走者から八木投手が四球を出すと、続く相川選手に4号2ランが出て同点となります。ところが直後の5回表に先頭の小笠原選手が14号ソロを放って4対3に。その後、ともに継投陣が頑張り、その点差のまま最終回に。そして9回裏はマイケル中村投手が抑え、そのまま4対3でファイターズが勝っています。観客数は2万8千8百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは田之上投手と愛敬投手が先発。ホークスは初回・2回と二塁打を放ちながら得点できません。そして3回、先頭の山崎選手が安打で出塁し、1死後に川崎選手が右翼線を破るこの試合早くも3本目の二塁打を放ちます。しかし、一気に本塁をついた山崎選手が、藤井捕手の好ブロックもあって本塁でアウトになります。そして5回表、1死3塁から、先ほど好ブロックの藤井選手が適時打を放ってイーグルスが先制します。
 ホークスはその裏も、先頭の城所選手が三塁打を放ちますが、ここも得点に結びつきません。結局6回途中まで、愛敬投手に対し、長打5本を含む毎回の7安打を放ちながら1点も取れませんでした。ここからイーグルスは細かい継投。6回途中から8回までの2回2/3の間に5人の投手をつぎ込みます。それらの投手からもホークス打線は安打を放ちますが、結局無得点。8回まで毎回安打でうち7回は得点圏に走者を進めながら0点という拙攻を見せます。
 ホークス投手陣も細かい継投でイーグルスに追加点を許しませんが、いかんせん援護がありません。そして9回は22試合連続無失点中の福盛投手が三者連続三振に抑え、7投手での完封リレーを達成。1対0でイーグルスが勝っています。これでイーグルスと合併球団のゲーム差は3.5まで縮まっています。観客数は3万2千5百人ほどでした。

2006年06月24日 23:41