2005年05月10日

完封リレーで3連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対タイガースは小野投手と福原投手が先発。マリーンズは4月の月間MVPを受賞し、前の試合でも3安打した西岡選手をスタメンから外しました。
 初回、先頭の小坂選手が失策で出るとすかさず盗塁し、続く堀選手の進塁打で進んだ後、福浦選手の適時打で先制と、月間MVP不在を感じさせないソツのない攻めで先取点を挙げます。
 一方、前回の完投勝利から半月ぶりの一軍登板となった小野投手ですが、安打はされますが、要所は抑えて、タイガース打線に得点を許しません。
 一方、マリーンズ打線は3回に堀選手の適時打で、4回は2死から橋本選手と今江選手の連続二塁打と着実に追加点を挙げます。

 7回のタイガースは先頭の金本選手が安打で出場。次の今岡選手の安打性の当たりはサブロー選手が好捕しますが、2死後浜中選手が安打でつなぎ、矢野選手がストレートの四球で満塁とします。矢野選手の打席を見ていて「ここで歩かせたら、藤田投手に交代、一方、タイガースは鳥谷選手を町田選手に代えるな」と思いながら見ていました。そしてその通りに進みます。こういうのはひいき球団同士の試合ゆえなのでしょう。そして、この勝負は藤田投手が勝ち、0点に抑えました。
 以下、マリーンズは薮田投手につなぐ、左右の中継ぎエースの共演。8回2死からシーツ選手が長打性の当たりを打ちますが、直前に守備固めに入ったばかりの大塚選手が好捕します。
 タイガース守備陣も負けじと9回表、無死二塁からベニー選手の長打性の当たりを赤星選手が好捕。さらにフランコ選手の二遊間を抜きそうな当たりを、久慈選手が二塁ベースの左よりで取るという連続の好捕でマリーンズに追加点を許しません。
 そして9回、小林雅英投手が登板。しかしいきなり金本選手と今岡選手に連打され、一発同点の危機に。しかし、スペンサー選手を内野フライに、浜中選手を併殺に打ち取り、試合終了となりました。
 福原投手は3失点完投ながら援護がなく、早くも5敗目。スペンサー選手が併殺1を含む4タコでしたが、どこかで檜山選手に代える事はできなかったのでしょうか。マリーンズとしては、4月の月間MVPを獲得した赤星選手を完全に抑えたのが大きかったでしょう。小野投手は4勝目を、小林雅投手は11セーブ目を挙げています。

 ところで、今日の中継を最初に見た時、物凄い違和感がありました。それは、普段は外野席の次に埋まる、「一塁側内野自由席」がガラガラだった事です。理由は簡単で、交流戦の対タイガースと読売戦に限り、特別料金体制をしいており、この席は普段ならFC割引で1,500円のところが3,200円もするのです。別に相手がセの人気球団だからといって、マリーンズファンには関係ないと思うのですが。そのように、相手球団を過度に意識するくせに、海浜幕張駅には相手球団のファンを挑発するような趣味の悪いポスターを貼るのですから、余計わけがわかりません。その料金体系も影響したのか、観客数は1万8千7百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対カープは杉内投手と黒田投手が先発。4月に月間MVPを獲得した杉内投手は4回まで完璧に抑えますが、4回にラロッカ選手が初安打を本塁打で挙げて先制。追いつかれた直後の7回にまたもラロッカ選手にソロが出て、これが決勝点となり2対1でカープが勝利。杉内投手は今季初敗戦。一方、黒田投手はリーグ単独首位となる5勝目を挙げました。観客数は3万9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ファイターズは館山投手と鎌倉投手という新鋭同士の先発。昨年までスワローズにいた稲葉選手の2ランでファイターズが先制しますが、その裏、失策もあってスワローズが追いつき、さらに6回に連打で2点取って4対2で勝ちました。観客数は1万2千4百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ドラゴンズは帆足投手と山本昌投手が先発。初回にドラゴンズが1・2番の連打で先制しますが、そこからは帆足投手がドラゴンズ打線を2安打に抑えます。山本昌投手も好投し、4回まで2安打無失点に抑えますが、5回に2球連続暴投があってライオンズが追いつきます。そして同点のまま9回裏となり、先頭のカブレラ選手が二番手の岡本投手からサヨナラ本塁打で試合が決まりました。帆足投手は完投で久々の3勝目を挙げています。ドラゴンズは4月の月間MVPである岩瀬投手を出せる場面がありませんでした。観客数は1万1千5百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ベイスターズは山村投手と門倉投手が先発。前回、マリーンズ相手に負けたとはいえ好投した山村投手は5回まで1失点。一方、イーグルスは礒部選手の連続適時打で勝ち越します。しかし6回、ベイスターズ打線がいきなり爆発。9安打を集めて一挙7点を取って逆転し、7回にも1点追加して9対2で圧勝。門倉投手は約4年ぶりの完投で今季初勝利を挙げています。観客数は9千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対合併球団は上原投手と川越投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万6千人ほどでした。

 今日はなぜか試合時間が非常に短く、今季最短となった東京ドームの2時間7分を筆頭に、福岡ドームが2時間20分、神宮が2時間28分と半分以上の試合が2時間30分を切りました。短時間というものも伝染するのでしょうか。ちなみに最長は仙台の3時間11分でした。

2005年05月10日 23:51