2006年04月15日

終盤の打線爆発で連敗止める

[ 野球 ]

 3日連続1得点と打線絶不調のマリーンズは、二軍で四割を打っている大松選手と青野選手を一軍に上げ、即1・2番でスタメン起用。代りにパスクチ選手と早坂選手が落ちています。
 その所沢で行われたライオンズ対マリーンズは西口投手と加藤投手が先発。初回、その青野選手が長打性の当たりを打ちますが、フェンス際で和田選手に好捕され、続く福浦選手が安打しますが、ベニー選手が打ち取られてつながりません。その裏、加藤投手も簡単に2死を取りますが、昨日ブレーキだった中島選手にバックスクリーンに叩き込まれ、先制を許します。
 打線のほうは、2回以降は西口投手を全然打てません。里崎選手のみ2打席2四球、さらには今季初盗塁と気を吐きますが、後は誰も出塁できません。加藤投手も2・3回を三者凡退に抑えますが、4回に先頭の中島選手に二塁打された後、カブレラ選手に左翼席に3号3ランを打たれ、3点差とされてしまいました。

 その後、加藤投手も5回に三者連続三振など、1・4回以外は完璧に抑えますが、いかんせん援護がありません。6回にはこの回先頭の大松選手が四球を選び、1死後の福浦選手の一塁ゴロ時の悪送球で三塁まで進みますが、ここもベニー選手が倒れます。このあたりでは、「連続1得点記録(?)は、完封という形で止まるのか・・・」などと思っていました。
 ところが7回表、1死からここまで2四球の里崎選手がチーム2本目となる安打で出塁すると、続く一昨日2安打、昨日本塁打と好調の塀内選手も安打でつなぎます。さらにサブロー選手が0-3から2-3まで戻された後に四球を選び、満塁とします。ここでマリーンズは渡辺正人選手に代り、橋本選手を代打に。しかし、2-2から内角の直球に手が出ず、三振に終わります。しかし続く大松選手は、1-0からの二球目を右翼ポール際に逆転満塁本塁打。打った球は、橋本選手が三振を喫したのと同じ内角の直球でした。二年目のプロ初本塁打が満塁本塁打、奇しくも半月前に同じ記録を達成した炭谷捕手の配球を読んでの快挙となり、同時にチームの「連続1得点」を止めました。まさしく起用が大当たりしたと言えるでしょう。
 これで今季初勝利の権利を得た加藤投手ですが、その裏、先頭の和田選手を打ち取ったものの、続くGG佐藤選手に安打をされます。ここでマリーンズは藪田投手でなく、内投手を投入します。一昨日の時点で12人連続で抑えていただけに期待されたのですが、今日、指名打者で起用された江藤選手に左翼席に飛び込む逆転2ランを喫してしまいました。これがこの日誕生日の江藤選手の通算350号本塁打となりました。
 しかし、内投手は続く中村選手・炭谷選手は抑えて1点差にとどめます。そして8回表、ライオンズは福浦選手が先頭という事もあって三井投手を起用。それが当たって福浦選手は遊撃ゴロに打ち取られますが、これを中島選手が悪送球します。さらにベニー選手がうまく右前に運んで無死1・2塁に。ここでマリーンズは左投手という事もあり、ここ3試合で無安打のフランコ選手に代えて辻選手を起用。対するライオンズは三井投手を続投させます。
 バントかとも思われましたが、辻選手が2球目を強打すると、それが右翼線を抜く三塁打となり、マリーンズが再び逆転します。効率のいい得点といい、ズバリ当たる起用といい、7回からの攻撃は、昨年のマリーンズを思い出させるような内容でした。さらに里崎選手に犠飛が出て、7対5とします。
 8回は藪田投手が登板。ライオンズ戦では2試合続けて決勝打を打たれていましたが、今日は一番からの打順に対し、中島選手を歩かせたものの、カブレラ選手を抑えて無失点に抑えます。
 そして9回、三番手の田崎投手に対し、先頭の大松選手がこの試合2つめの四球を選んで出塁し、諸積選手が代走に。続く青野選手が体制を崩しながらも一・二塁間を抜いてヒットエンドラン成功で1・3塁に。青野選手にとってこれがプロ初安打となりました。ここで福浦選手が左翼線にファウルフライ。和田選手が捕ったために犠飛となり、貴重なダメ押し点が入ります。さらにマリーンズ打線は止まらず、ベニー選手の安打の後、守備固めで入った大塚選手・続く里崎選手が2者連続の適時二塁打、さらに内野ゴロで三塁に進んだ後、捕逸で1点追加。さらにサブロー選手・今江選手の連打で再び好機を作って打者一巡。そしてこの回に代走で出た諸積選手が右中間を抜く適時三塁打を放ち、これでこの回7得点。計14得点となりました。
 最近7試合で2完封負け・3試合連続1得点など計17点しか取れていないのが嘘のような猛打炸裂です。
 その裏はもうセーブがつかない局面ですが、中5日という事もあり予定通り小林雅英投手が登板。四球を一つ出しますが、後は抑え、14対5でマリーンズが大勝。連敗を3で止めるとともに、対ライオンズ初勝利を達成しました。観客数は2万3千2百人ほどでした。

2006年04月15日 23:13