2006年02月24日

WBC日本チーム、初試合

[ 野球 ]

 WBCに出場する日本チーム初の試合として、12球団選抜チームとの試合がありました。12球団選抜にはマリーンズからは唯一ベニー選手が出場。ちなみに、外国人選手も彼だけでした。
 先発は上原投手とダルビッシュ投手。初回、12球団選抜の先頭打者は小坂選手。黒いユニフォームなのはいいのですが、オレンジが入っており、しかも背番号は「1」でなくて「2」。分かっている事とはいえ、相当違和感がありました。
 上原投手は、その小坂選手を三球三振にうちとったのを始め、三者凡退の立ち上がりを見せます。
 その裏、日本チームの先頭はイチロー選手。ダルビッシュ投手相手に、貫禄とも言える安打で出塁します。すると、続く西岡選手がバント安打で出塁。昨年レギュラーシーズンまではあまりバントの巧い印象はなかったのですが、日本シリーズのプッシュバントで開眼したのでしょうか。そして岩村選手の内野ゴロの間に進塁し、続く松中選手の二塁ゴロは普通の当たりでしたが、イチロー選手は躊躇なくスタート。見事先制のホームを踏みます。さらに福留選手のショートゴロがアンツーカーに当たって跳ねてしまい(記録は失策)、2点目が入りました。

 さらに2回、小笠原選手・里崎選手・川崎選手の三連打で1点を追加すると、続くイチロー選手が四球の後、暴投でもう1点を追加します。そして西岡選手が左中間に得意の三塁打を放ってもう2点追加。さらにこの回二度目の暴投でこの回5点目を挙げて計7点。結局ダルビッシュ投手は、2回1/3でKOとなりました。
 アテネ五輪の時での代表チーム対12球団選抜の壮行試合では、接戦の末12球団選抜が勝っていました。それが今回は序盤での大差。この時点では「やはりイチロー選手も加わったし、アテネのチームよりは全然強い。この試合、ちゃんと終わるのだろうか?」などと思っていました。
 ところが、ここで緊急リリーフとなった三井投手が出てくると、流れは一変し、追加点を奪えません。続く3回裏には川崎選手のバント安打があったものの盗塁失敗。イチロー選手も内野ゴロに倒れ、結局三人で終わってしまいます。続く一場投手も2回を死球1のみに抑え、さらに涌井投手・山口投手・久保田投手といったところに、日本代表は走者すら出せません。久保田投手を除けば、いずれも昨年は目立った活躍のなかった投手です。一試合だけですし、実際に試合は大差なのであまり気にする必要はないと思いますが・・・。
 一方、投げるほうは、上原投手が5回を2安打に、2番手の清水直行投手も2回を1安打。以下、黒田投手・大塚投手とつなぎ、9回は藪田投手が抑え、結局5安打無四球の完封リレーとなりました。なお、ベニー選手は、清水投手には抑えられたものの、藪田投手からは安打を放ちました。
 序盤の大差で試合が決まった感じでしたが、これが日本代表の実力なのか、ダルビッシュ投手の出来が極端に悪かっただけなのかは何とも言えない、という試合でした。

2006年02月24日 22:50