2005年08月28日

黒木投手の復活勝利でプレーオフ進出を決める

[ 野球 ]

 水曜日の試合後にバレンタイン監督が黒木投手の先発を予告したため、今日のマリンスタジアムのマリーンズ対合併球団戦はかなり前から特異な雰囲気で、二日前の金曜日に主だった指定席は完売するほどでした。当日の朝10時に、ファンクラブ割引の窓口に「場所取り」をしに行ったところ、すでに500枚ほどの新聞紙が貼られていました。その後、日中に都内で用事があり、16時半ころに海浜幕張駅に着いたところ、駅売りの入場券は既に完売していました。
 試合のほうはその黒木投手と本柳投手が先発。右翼側はもちろんですが、左翼側の外野席も向かって右半分はマリーンズファンで真っ白。さらに左翼ポール際も白くなっていました。また、普段、内野自由席の観客は試合中はずっと座って観戦するのですが、黒木投手がマウンドに上がった時は総立ちになっていました。
 しかし初回、1死から連打と暴投で2・3塁といきなりピンチを作ります。ところが続くガルシア選手が二塁へハーフライナーを放つと、2塁走者が戻れず、併殺で無得点に抑えました。
 その裏、先頭の西岡選手が安打で出塁し、続く堀選手は3球目を一塁後方にファウルフライ。二塁の平野選手が捕球体制に入りかけていたのですが、右翼のガルシア選手がぶつかり、落球。続く4球目を今度は三塁方向にファウルフライを上げると、今度は三塁の後藤選手が取れず、再び打ち直しに。このあたり、場内の普段と違う雰囲気に合併球団の野手陣がのまれているような感じです。そして5球目を堀選手は三遊間を抜いて無死1・2塁に。さらに福浦選手が右翼フェンスに達する二塁打を放って先制します。
 この時点ではあと何点入るかと思ったのですが、本柳投手も踏ん張り、後続をいずれも浅い外野フライに打ち取って最少失点に抑えました。

 黒木投手は2回以降も毎回のように得点圏に走者を出します。しかし、連打はされず、合併球団に得点を許しません。一方、先制した後、本柳投手に一回り抑えられてきたマリーンズ打線ですが、4回に先頭のサブロー選手が四番の貫禄で左翼席に11号ソロを放ち、貴重な追加点を挙げます。
 合併球団は4回で本柳投手を降板させ、加藤投手・菊地原投手と勝ちパターンの投手を投入し、マリーンズ打線を抑えます。対する黒木投手も5回の1死2塁、6回の無死2塁をいずれも凌ぎ、無失点に抑えます。しかし7回、2死一塁から平野選手にストレートの四球を出します。ここでベンチは限界と見て、藤田投手に交替しました。黒木投手は6回2/3を7安打3四死球ながら無失点でマウンドを降りました。
 交替した藤田投手が代打の水口選手を抑え、この回も無失点。その裏、合併球団は昨日、李選手に本塁打を打たれた萩原投手を再び李選手にぶつけますが、これが裏目に。李選手は25号ソロをマリーンズファンの待つ左翼ポール際に打ち込みます。さらに、里崎選手にも10号ソロが出て、大きな2点を追加しました。
 8回は藤田投手と薮田投手で抑え、9回にはセーブがつかない場面ながら小林雅英投手が登板。1死から8・9番に連打されましたが、後は抑え、4対0でマリーンズがこの大きな試合を勝ちました。
 黒木投手は今季初登板で、昨年6月以来の勝利。マリンスタジアムでは2001年以来となる勝星を挙げました。そして、マリーンズはこの勝利でプレーオフ進出を決めています。また、昼にホークスが負けたため、ゲーム差も3に縮まりました。また、個人的には今季対合併球団観戦3戦目にして初勝利。これでパ全球団に対する勝利を直接見た事になりました。観客数は今季最多の2万8千9百十3人でした。
 なお、試合終了後には球場前のステージで恒例(?)の里崎選手のライブがありました。ただし、球場内での予告はなし。確かに、この観客数でライブを予告したら事故の危険すらあったかもしれないから、この措置は妥当と言えるでしょう。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスは入来投手と新垣投手が先発。ここのところ好投の続いていた新垣投手ですが、今日は序盤でKO。5回で入来投手が違和感で降板した後、ホークスも反撃しましたが、失点が大きく、10対6でファイターズが勝っています。観客数は2万3千6百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは帆足投手とホッジス投手が先発。初回にホッジス投手をKOしたライオンズが中盤に追加点を挙げ、8対2で勝ちました。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は杉山投手と上原投手が先発。昨日同様、読売が初回に先制しますが、その裏に金本選手の32号2ランで逆転。さらに4回に檜山選手の適時打、6回に矢野選手の2点適時打、7回には鳥谷選手にソロが出て、6対2でタイガースが快勝しています。上原投手は6連敗となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープは中田投手とレイボーン投手が先発。3回表に栗原選手のソロでカープがまた先制しますが、その裏、森野選手が逆転3ラン。結局これが決勝点となり、ドラゴンズが3対1で勝っています。観客数は3万1百人でした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは藤井投手と三浦投手が先発。8回にベイスターズが追いつきましたが、その裏、岩村選手に勝ち越し適時打が出てこれが決勝点となり、3対2でスワローズが勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

2005年08月28日 23:56