2005年09月19日

0-5からの大逆転で4連戦初戦を制す

[ 野球 ]

 今日からマリンスタジアムではマリーンズとホークスの4連戦。5ゲーム差がついているので、マリーンズが4連勝すれば一気に1ゲーム差に縮まります。しかし、もしホークスの2勝1敗1分以上なら、目の前でホークスの1位通過が決まってしまうという、今季のパリーグレギュラーシーズン最大のヤマ場となりました。
 その4連戦の初戦を観戦。前日のうちに前売り指定券は完売。当日、11時半頃に幕張本郷駅からバスに乗ろうとすると、球場の係員が「ライトスタンド自由席は完売」と言っていました。連接バスのマリンスタジアム行きに乗ったのですが、発車直後にバス停を見ると、乗り切れなかった人々の長い行列がバス1台分くらい残っていました。
 試合のほうは小林宏之投手と斉藤投手が先発。小林宏投手は、初回の無死2塁は凌ぎましたが、2回に先頭の城島選手に打った瞬間に分かる23号ソロを左翼席に叩き込まれ、先制されます。続く3回も先頭の本間選手に二塁打され、犠打と死球で1死1・3塁とした後、バティスタ選手の内野ゴロの間に2点目。さらに松中選手を歩かせた後、城島選手に2打席連続の24号3ランを打たれ、序盤で早くも0対5と差をつけられてしまいます。
 斉藤投手は2回まで1安打でしたが、3回に今日からベニー選手に代わって一軍復帰のパスクチ選手が歩き、続く斉藤投手と相性のいい橋本選手が二塁打を放ち、無死2・3塁と反撃機を作ります。しかし、ここから1・2・3番が抑えられ、この絶好機を生かせません。

 これで完全にホークスペースとなったかと思ったのですが、続く4回裏、先頭のサブロー選手が二塁打を放ち、フランコ選手の適時打で1点を返します。そして1死から李選手がファウルで粘った後、10球目を右翼席に29号2ランを放ちます。さらに続くパスクチ選手が内野安打で出塁し、橋本選手が2打席連続となる適時二塁打を放って、一気に1点差に迫りました。3回以降の斉藤投手は明らかなボールも多く、15連勝していた頃の調子ではない感じでした。
 小林宏投手は4回を0点に抑えますが、続く5回、1死からバティスタ選手の投手右への当たりを特技の「足技」で取ろうとしますが、内野安打にしてしまいます。さらに松中選手も詰まった当たりが内野安打となって1死1・2塁とし、2打席連続本塁打中の城島選手を迎えます。ここでベンチは小野投手を投入。この危機で城島選手さらにはズレータ選手を打ち取り、流れをマリーンズに持ってきます。
 そして5回裏、1死からサブロー選手が安打で出塁し、暴投で進塁。ここでフランコ選手が3打席連続となる安打を放ってサブロー選手が返り、5点差を追いつきました。
 さらに6回、前の回から登板のフェリシアーノ投手相手に、1死から橋本選手が左対左ながらこの日3本目の安打で出塁。さらに小坂選手が歩き、堀選手も安打でつないで満塁とします。この好機に、ここまで斉藤投手に抑えられてきた福浦選手が1・2塁間を抜く勝ち越し2点適時打を放ちます。さらにサブロー選手が犠飛を放ち、この回計3点。5点差をつけられてから4イニング後に逆転するという、この4連戦全体に期待を持てるような試合を見せてくれます。
 一方、小野投手は5回に続き6回も完璧に抑えます。さらに7回に藤田投手が左打者に2安打されるものの、2死1・2塁から登板の薮田投手が城島選手を抑え、さらに8回も三人で抑えます。
 その裏、1死から堀選手がこの日2本目の安打で出塁し、西岡選手が代走で出場します。場内の「リー、リー」コールに応えた西岡選手は二塁に盗塁、これが投手の暴投を誘い、速度を緩めずに西岡選手は三塁に進みます。さらに2死からサブロー選手が歩いて1・3塁とし、続くフランコ選手の打席でサブロー選手が二塁にスタート。城島選手が送球しますが、その間に西岡選手が本塁に返り、重盗が成功。大きなダメ押し点を挙げます。今日の城島選手は一塁と二塁に一度ずつ牽制をするなど強肩を披露していましたが、その強肩を逆用するような技ありの1点でした。
 そして9回は小林雅英投手が登板。先頭の本間選手に2-0から安打されますが、続く川崎選手を併殺に打ち取り、最後の大村選手も一塁ゴロで試合終了となりました。
 こうして、5点差を逆転し、ゲーム差を再び4に戻しました。小野投手は9勝目を挙げています。観客数は8月末の黒木投手復帰登板を上回り、今季主催試合最多となる2万8千9百5十人でした。
 なお、この試合の開始前に、初芝選手が現役引退を発表しています。昨年のファン感謝デーで軽妙な会話を聞いた時は、「解説者になったら面白いだろうな。でもまだそれはずっと先の事でいい」と思っていました。それが一年後に引退が決まるとは、寂しいものがあります。とはいえ、まだ今季さらにはポストシーズンで初芝選手の力を必要とする場面はあるはず。そこで活躍し、最後の花道を最高の結果で飾ってほしいものです。

 札幌ドームのファイターズ対ライオンズはリー投手と松坂投手が先発。松坂投手が3安打1四球という内容でファイターズを完封し、14勝目を挙げています。リー投手も6回3失点と試合を作ったのですが、いかんせん相手が悪すぎました。観客数は3万人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスは川越投手と岩隈投手が先発。初回に合併球団が3点を先制。一方、川越投手は4回に失策がらみで1点を返されますが、5回を1失点。しかし、前回同様、ここで代えられます。そして継投に入りますが、どの投手もピリッとせず、7回にイーグルスが追いつき、さらに9回にはついに勝ち越します。しかし、2回以降は2安打に抑えてきた岩隈投手が9回に2死満塁とされます。続く村松選手を2-1と追い込みますが、139球目となる球を右翼に放つと、礒部選手のダイビングキャッチが僅かに及ばず、逆転サヨナラ二塁打となり、5対4で合併球団が勝ちました。観客数は2万8千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは杉山投手と佐藤投手が先発。2年目の佐藤投手は今季初登板初先発です。2回に大量6点を挙げて杉山投手をKOしたドラゴンズが12対2と圧勝。佐藤投手は5回を2失点で抑え、プロ初勝利を挙げています。観客数は4万7千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは斉藤投手と大竹投手が先発。大竹投手が大乱調で初回に四球4つでベイスターズが先制し、さらにこの回計3点。続く2回にも9安打で7点を取り、序盤で大量点。その後、カープも反撃しましたが、6回に5点を追加したベイスターズが15対9で勝っています。なお、この試合でカープの比嘉選手がプロ初打席初本塁打を放っています。観客数は1万4千人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは桑田投手と松岡投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千6百人ほどでした。

2005年09月19日 23:49