2007年09月13日

防御率1点台対決を制し、連敗止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは成瀬投手とダルビッシュ投手という、開始時点でともに防御率1点台対決。また、7月と8月の月間MVP対決でもありました。さらに、成瀬投手は今期ファイターズ戦3戦全勝で7連勝中に対し、ダルビッシュ投手は対マリーンズ2試合連続完封中で8連勝中。昨年までの斎藤和投手対松坂投手を彷彿させるような「最強投手対決」と言う雰囲気でした。
 今日の打線は三番に福浦選手が復帰、また、オーティズ選手が五番に上がってズレータ選手は七番。九番三塁には久々に堀選手が入る、といった布陣でした。
 初回、成瀬投手は四球と盗塁で1死2塁となりますが、先制は許しません。対するマリーンズも1死から早川選手が内野安打し、2死後に盗塁を決めますが、こちらも得点には至りません。

 続く2回、成瀬投手は安打と死球で1死1・2塁とすると、金子誠選手に適時三塁打を打たれ、2点を先制されます。
 しかしその裏、マリーンズも先頭のオーティズ選手が安打すると、1死後にズレータ選手も安打して表の攻撃と同じく1死1・2塁に。ここで最近、八番が多い里崎選手に12号3ランが出てマリーンズが逆転。同じ1・2塁からチームリーダーの八番打者が長打で打点、となりましたが、三塁打と本塁打の違いでマリーンズがリードした形になりました。そして、結果的に、この差が試合を決める事になりました。
 2回までの攻防だと打撃戦かと思われました。しかし、3回からは防御率1点台同士にふさわしい投手戦となります。成瀬投手は5回に1死から安打されたものの、盗塁失敗もあってここも三人に。それを除けば、3回から6回までともに走者が一人も出ません。
 そして迎えた7回表、1死から安打が出ると、失策があって2・3塁となり、さらに四球で満塁に。ここでファイターズは代打の田中幸雄選手を起用し、意表のスクイズを見せます。しかし、田中幸選手の一塁への走塁が守備妨害を取られ、得点は認められません。
 マリーンズは8回から薮田投手が登板。しかし、1死から二塁打されると、続く小谷野選手が右前打を放ちます。走者の稲葉選手は本塁に突入しますが、サブロー選手の好返球と里崎選手のブロックでタッチアウト。好守でリードを守ります。
 そして9回、昨日の小林雅投手の被弾もあってか、薮田投手が続投。期待に応えて三人で抑え、今季2セーブ目を挙げました。
 成瀬投手はこれで14勝1敗。防御率1位も守っています。一方ダルビッシュ投手は3回から7回までを完璧に抑えての3失点14奪三振での完投ながら敗戦投手となり、連勝が止まっています。これでファイターズとのゲーム差は3に。勝ったときと負けたときの違いを考えると、極めて大きな勝負を制したと言えるでしょう。観客数は1万9千6百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と和田投手が先発。3回にホークスがスクイズなどで2点を先制しますが、4回に和田投手が制球を乱し、押し出しで同点になった後、暴投でライオンズが勝ち越します。さらに終盤に継投陣を打込んでダメを押したライオンズが8対3で快勝しています。観客数は9千6百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は岩隈投手と平野佳投手が先発。合併球団は2回に1死2塁から移籍後初登場初スタメンの平下選手が二塁打を放つも、先制できません。
 3回まではともに1安打でしたが、4回にイーグルスが2点を先制。しかし、直後の5回表に、岩隈投手が打込まれ、合併球団が一挙に5点を挙げて逆転します。
 しかしイーグルスは7回にフェルナンデス選手の21号ソロなどで1点差とすると、8回には2死無走者からの三連打で追いつきます。
 そして迎えた9回裏、先頭の嶋選手が安打すると、犠打失策などもあり1死満塁に。ここで山崎武選手の当たりは遊ゴロとなり、合併球団守備陣は併殺を狙いますが、一塁は辛うじてセーフ。その間に三塁走者が生還し、イーグルスが6対5でサヨナラ勝ちしています。観客数は1万2千2百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは青木高投手と上園投手の新人対決。4回にカープが前田智選手の適時打で先制し、森笠選手にも適時打が出て2対0に。6回にタイガースが金本選手の28号ソロで1点差としますが、その裏に栗原選手の23号2ランが出て突き放されます。そして8回にも2点を失い、カープが6対2で勝利。対タイガース勝ち越しを決めています。タイガースは10連勝後の連敗ながら、辛うじて首位は守っています。観客数は1万3千8百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは山本昌投手と三浦投手が先発。0対0で迎えた6回に、村田選手の26号2ランでベイスターズが先制。ドラゴンズもその裏に1点を返しますが、得点はこれだけ。6回を5安打1四球2失点の山本昌投手を援護できません。
 そして終盤にドラゴンズ継投陣を打込んだベイスターズが7対1で大勝しています。観客数は2万9千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は藤井投手と内海投手が先発。3回に先頭の青木選手の頭部死球で内海投手は危険球退場に。そして緊急救援となった福田投手をスワローズ打線が打込んで、3・4回あわせて7点を取ります。
 その後、読売も反撃しますが、この大量点が大きく、スワローズが9対4で逃げ切っています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

2007年09月13日 01:12