2005年08月14日

終盤の逆転で3タテ

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズは小野投手と萩原投手が先発。昨日同様、先週と同じ組み合わせです。
 初回に1死無走者から堀選手が右中間スタンドに3試合連続となる4号ソロを打ち込むという、昨日のVTRみたいな展開でマリーンズが先制します。しかし、昨日のように4・5番の連続本塁打はなく、この回1点のみ。そしてその裏、谷選手に先頭打者本塁打が出て、即座に追いつかれます。
 2回は3人で抑えた小野投手ですが、3回に2死を取った後から安打と盗塁で2死2塁とし、そこから連続適時打を打たれ、2点を勝ち越されます。このあたり、先週とかなり似た展開ですが、この2点と萩原投手が2回の平野選手の超美技もあって3回を1失点に抑えた事が今日に限っては裏目に出ます。
 萩原投手は今季何度か先発していますが、先週の日曜も含め「初回から登板の中継ぎ」という位置付けで3回程度で降板します。実際、この試合でもブルペンで二番手候補が肩を使っていたのですが、好投と勝ち越しがあり続投に。ところがこれが裏目に出て、先頭のフランコ選手にこれまた3試合連続となる17号ソロが出て、さらに2死1塁から里崎選手が右中間に適時二塁打を放って同点としました。

 小野投手は4・5回は抑えましたが、6回に先頭の絶好調のガルシア選手に安打され、続くブランボー選手に左翼線を抜く適時二塁打を打たれて勝ち越されます。そして続く塩崎選手を歩かせたところで降板となりました。二番手は高木投手。このリレーは先週の金曜日に危険球で小野投手が急遽降板した時と同じです。その時は好投してお立ち台に上がった高木投手ですが、今日も1死満塁としたものの、阿部真選手を併殺に打ち取り、追加点を許しません。さらに7回も1番からの好打順を3人で抑えます。
 一方、合併球団二番手の加藤投手は9人を完璧に抑え、7回途中から菊地原投手が登板と、「必勝リレー」に入ります。しかし8回表、無死から出た走者を盗塁失敗で2死無走者としたところで、連日の4番に入ったサブロー選手が貴重な2試合連続の8号同点ソロを放ちました。
 その裏は藤田投手・薮田投手で抑えて9回表に。同点ですが、合併球団は大久保投手を投入します。ここまで、大久保投手にほぼ完璧に抑えられてきたマリーンズ打線ですが、先頭の李選手が詰まりながらも中前に落とし、1死後、里崎選手が打席に。2球目のところでバレンタイン監督が大久保投手の投球動作に大声で抗議します。それが投球に影響したのか、里崎選手は三遊間を抜きます。さらに西岡選手が俊足を生かした内野安打を放って1死満塁に。続く堀選手は一塁ゴロを打ち、三塁走者が封殺されますが、併殺を焦った捕手が一塁に悪送球で二塁走者が生還。意外な形で勝ち越し点が入ります。
 その裏、マリーンズは小林雅英投手を投入。2試合連続で2点を取られている小林雅投手ですが、今日は1安打こそされたものの、後は抑え、24セーブ目を挙げています。
 これで合併球団を三タテし、今季5球団を全て三タテとなりました。交流戦を含めると8球団を三タテにした事になります。うち、ライオンズとファイターズ以外の6球団はいずれもビジターでやっているところが面白いところです。また、合併球団との対戦成績を8勝7敗とし、5球団全て白星先行となりました。観客数は2万9百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスはリー投手と新垣投手が先発。前回、ホークス打線を無得点に抑えたリー投手ですが、初回に松中選手に犠飛を打たれ、さらに4回にはズレータ選手の2ランで追加点を挙げられます。ファイターズも7回に今日から再登録の新庄選手の適時二塁打で2点差とし、さらに8回も1死1・2塁と一発逆転の好機を作ります。しかし、ここでセギノール選手・稲葉選手といった好調の中軸が吉武投手に打ち取られ、反撃できず。9回表には建山投手を投入するも、再びズレータ選手に2ランを打たれ、その裏は馬原投手が抑え、5対1でホークスが勝ちました。観客数は2万5千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは有銘投手と帆足投手という、社会人時代に同じチームにいた二人が先発。いまやイーグルスで唯一の安定した先発投手ともいえる有銘投手は今日も5回まで1安打無失点と好投しますが、6回2死2塁から外野手がフライを見失って先制されます。一方、帆足投手は序盤は3安打されたものの、5回以降は無安打投球。有銘投手も頑張りましたが、9回に3点を追加されました。結局帆足投手は3安打1四球で今季2度目の完封を達成しています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは桑田投手と能見投手が先発。初回に桑田投手が大炎上し、連続四球の押し出しで先制点。さらに今岡選手の2点適時打と檜山選手の犠飛で2点を追加します。そして続く矢野選手に頭部死球を与えた桑田投手は危険球退場。さらに藤本選手にも適時打が出て一挙5点を取ります。その後も点を取り合いますが、最後はウイリアムス投手・藤川投手で抑えたタイガースが7対3で勝ちきっています。観客数は4万6千1百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズはフェリシアーノ投手と山井投手が先発。同点でむかえた5回に失策でもらった好機から3連打でドラゴンズが3点勝ち越します。7回に1点差に迫られますが、9回にドラゴンズが大量6点を追加し、終わってみれば12対7の圧勝でした。観客数は1万4千8百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは門倉投手と藤井投手が先発。門倉投手が初回の先頭打者に安打された後、6回まで完璧に抑える好投。一方の藤井投手も7回を5安打1失点と抑えますが、援護がありません。8回には多村選手の2ランでベイスターズが追加点を挙げ、門倉投手は9回に失点して完封は逃したものの、完投で8勝目を挙げました。観客数は1万7千7百人ほどでした。

2005年08月14日 23:24