2005年09月23日

初芝選手、好捕で盛りたてる

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは有銘投手と黒木投手が先発。左の有銘投手相手ということで、マリーンズはスタメンからフランコ選手を外します。ここまではまあ普通なのですが、さらに今江選手を休ませ、スタメン三塁に初芝選手を起用。前の日に「引退セレモニー」をした選手を、翌日、純粋に戦力としてスタメン起用する、という例は非常に珍しいのではないのでしょうか。
 さて初回、いきなり連続三振を喫しますが、続く福浦選手が6号ソロを放ち、先制します。その裏、黒木投手に対し、先頭の佐竹選手がいきなり安打で出塁します。ところが続く高須選手の三塁前の犠打を、初芝選手が躊躇なく二塁に送って封殺します。さらに、盗塁があって2死二塁から、山崎選手の抜ければ同点という痛烈な当たりをまたまた初芝選手が好捕。好守二つで同点を阻止しました。
 打線はその後、一巡は有銘選手に抑えられましたが、二巡目に入った4回表、堀選手・福浦選手が連続安打で無死1・2塁とし、サブロー選手の適時打で1点を追加、さらにパスクチ選手の8号3ランがバックスクリーンに飛び込んで、5点目を挙げます。その裏、1死から山崎選手が再び安打性の当たりを三塁に放ちますが、初芝選手がジャンプ一番で好捕。再三の好守で黒木投手を盛りたてます。

 4回まで2安打で三塁を踏ませなかった黒木投手ですが、5回に1死1・3塁から犠飛で1点を返されます。しかし、直後の6回表、二番手の戸叶投手から、里崎選手の適時二塁打と大塚選手の8号2ランで3点を追加します。そして8回には李選手の30号3ランでダメを押し、さらに1死1塁から初芝選手が引退発表後初の安打を放って先発全員安打を達成。続く西岡選手に適時打が出て12点目を挙げました。
 黒木投手は中盤に犠飛二つなどで計3点を失いましたが、8回を9安打ながら無四球で119球を投げ、今季2勝目を挙げています。初芝選手は結局フル出場でした。観客数は1万8千6百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは河原投手と杉内投手が先発。河原投手は2回に松中選手に44号ソロで先制され、さらに3回途中で挟殺プレイの際に足を捻ってで降板します。二番手は日曜に続いての緊急登板となった山岸選手。しかし前回のようにはいかず、川崎選手とズレータ選手にソロを打たれ、3対0となります。6回にライオンズは1点を返し、なお連続四球などで2死満塁として杉内投手は降板しますが、二番手の吉武投手がここを凌ぎます。
 そして9回には1死1塁から大道選手が今季1号となる代打2ランを放ちます。その裏、ライオンズが馬原投手を攻めて3点を返したものの、この大道選手の2ランが大きく、5対4でホークスが逃げ切りました。ホークスの単独1位通過マジックは2に。杉内投手は単独首位となる18勝目を挙げています。観客数は2万5千3百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ファイターズは吉井投手と鎌倉投手が先発。初回に小笠原選手の2ランで先制したファイターズが、中盤にもセギノール選手の2ランなどで追加点。投げては1安打無失点の鎌倉投手を3回で降板させるという仰木監督ばりの継投で合併球団を1点に抑え、5対1でファイターズが勝利。岩本投手が2勝目を挙げています。観客数は2万8千8百人ほどでした。

 倉敷のカープ対タイガースはレイボーン投手と福原投手が先発。タイガースが3回までに6点を取ってレイボーン投手をKOしますが、カープも中盤に反撃して1点差まで迫ります。タイガースは6回の桟原投手を挟んで「いつもの三人」を出しますが、ウイリアムス投手が7回を3人で抑えた後、次が前田選手からという事で8回も続投。これが裏目に出て安打され、ここで登板の藤川投手が2死1・2塁から森笠選手に適時打を打たれ、同点となります。
 しかし直後の9回表にこの回から登板の佐々岡投手から鳥谷選手と片岡選手が連打し、2死後に檜山選手の2点適時二塁打が出て再度リード。その裏は久保田投手が抑え、8対6でタイガースが勝ち、マジックを5に減らしました。観客数は3万人ほど。カープ主催試合にも関わらず、地理的条件もあり、場内の9割以上はタイガースファンでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズはゴンザレス投手と土肥投手の先発で投手戦に。ゴンザレス投手は8回4安打、土肥投手は7回5安打でともに無失点に抑えます。しかし、8回裏にゴンザレス投手に代打を出し、9回から花田投手を投入したのが裏目に出て、ベイスターズが佐伯選手の本塁打で勝ち越し、さらに本塁打3連発で計5点を挙げ、5対0で勝ちました。これで両チームのゲーム差は0となっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売はマルティネス投手と酒井投手が先発。今季初先発の酒井投手を初回から打ち込んだドラゴンズが2回で8点。さらに3回にも2点を追加します。終盤、読売も反撃しますが、序盤の大量点が大きく、10対6でドラゴンズが勝っています。観客数は3万7千9百人でした。

 あと、イースタンの読売対マリーンズが長岡で行われました。試合開始時点でイースタン優勝までのマジックは3。G+で中継があったので見ていたのですが、先発の手嶌投手、さらには二番手の戸部投手が打ち込まれ、3回までで11失点。一方、ベニー選手を入れた打線は佐藤宏投手に中盤まで無失点に抑えられ、途中反撃したものの、三番手の内投手も3ランを喫するなど、15対4で惨敗しました。また、2位のライオンズも勝っており、マジックは3のまま。明日も中継があるそうなので、一軍と二軍を交互にチャンネルを替えながら見るつもりです。

2005年09月23日 23:53