2007年03月21日

無反省な「前科者」の主張が通る会議

[ 野球 ]

 西武を除く11球団による「代表者会議」が行われ、2008年からの「希望枠」撤廃がとりあえず決まりました。そのニュースを見たとき、「一瞬、今年は2008年だったっけ」などと思ったくらい、驚きました。あれだけ選手・アマ球界・ファンから批判を浴びたにも関わらず、今年のドラフトは昨年までと同じ制度で行われる可能性があるとのことです。せめて、今年支払った「栄養費」の元くらいはとりたい、という思惑なのでしょうか。
 なんでも、今年から撤廃するための条件の1つだった現行9年のフリーエージェント(FA)権取得期間の短縮年数で意見がまとまらなかった。そうですが、そんなもの、一部球団以外、誰も「撤廃するための条件」だとは思っていません。単に「『希望枠』のような制度がある→裏金事件が蔓延する→プロ野球界の評判が落ちる」というのが問題なはずなのですが・・・。

 あと、FAうんぬんですが、選手会も、「それは後でいいから、まず希望枠撤廃を」と言っているわけです。すなわち、FA権についても、「選手の権利のため」ではありません。あくまでも、特定球団が「『希望枠』を使った裏金でのアマ有望選手の囲い込みが出来なくなる分、FAで選手をかきあつめるため」に主張しているだけの話です。
 だいたい、今回、西武球団は代表者会議の参加を「自粛」しています。ならば、2年半ほど前に同様の問題を起こした三球団も、一定の発言権の制限があってもいいでしょう。特に、昔から「空白の一日」などで問題を起こしまくり、2年半前の時に「責任を取った」はずの前オーナーが、いまだに野球界に影響を及ぼそうとしている球団には、「無反省」という事でかなり厳しい措置を加えてもいいと思うのですが・・・。
 前から思うのですが、このテの会議を、一度、野球場でファン公開のもと、行ってみてはいいのではないでしょうか。某球団の連中も、コミッショナー代行も、自分たちが戯言を言うたびに大ブーイングが起きるのをみれば、少しは自分たちの主張がどう思われるか自覚できるかもしれません。

2007年03月21日 23:26