2006年09月02日

中盤の逆転と継投陣の完全救援で勝利

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは中山投手と清水直行投手が先発。初回、清水直投手は1死から連打され、さらに本塁打を喫し、いきなり3点を奪われます。
 いきなりの援護でプロ初勝利の可能性が高まった中山投手ですが、直後の2回にマリーンズが1死2・3塁から内野ゴロの間に1点を返します。さらに4回には2死1塁からワトソン選手が5号2ランを放ち、同点に追いつきます。
 2・3回は抑え、通算1000投球回数も達成した清水直投手ですが、追いついてもらった直後の4回に、1死から四球と安打で走者を出すと、続く相川選手に11号3ランを打たれ、再び3点のリードを許してしまいます。余談ですが、この試合で出た3本の本塁打はいずれもバックスクリーンの似たような所に飛んでいました。

 これで5回を抑えればプロ初勝利の権利を得る中山投手ですが、その5回に1死から大塚選手が四球で出塁し、青野選手の二塁打で2・3塁となり、続く福浦選手にも2点適時打が出て1点差に。ここであと2死というところで中山投手は降板となりました。なお、左の中山投手に対し、挙げた5打点は福浦選手・ワトソン選手といずれも左打者によるものでした。
 その裏、先頭の塩崎選手に安打されたところで清水直投手は降板。2試合続けて5回を投げれなかったというのはかなり珍しいのではないでしょうか。
 しかし、このベンチの決断が大成功。2番手で登板の高木投手が、この無死1塁から3・4・5番を抑えます。すると直後の6回、無死1・2塁から犠打で2・3塁とすると、途中出場の辻選手が左中間を抜く2点適時二塁打を放ち、ついにマリーンズは逆転に成功します。
 その裏も高木投手は3人を完璧に抑えます。そして7回には今江選手のスクイズで、8回には福浦選手の犠飛とパスクチ選手の12号2ランでダメ押しし、11対6と大差をつけました。
 マリーンズは7回は藤田投手、8回は藪田投手、そして9回は大差ながら登板間隔が空いた事もあって小林雅英投手が登板。いずれも走者を一人も出しません。結局、5回途中から高木投手が登板してから、合併球団打線を完璧に抑えました。
 これで再び貯金1に。高木投手は今季2勝目を挙げています。観客数は2万2千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは一場投手と斉藤和投手が先発。4回まで完璧に抑えた一場投手ですが、4回に松中選手に19号ソロを打たれて先制されると、6回には3点を奪われて降板となります。一方の斉藤和投手は、解説者が「調子が悪いがそれを意識してまとめている」と評する投球で8回を3安打1死球で無失点。9回に馬原選手がソロを打たれたものの、4対1でホークスが勝利。斉藤和投手は16勝目を挙げ、防御率も1.77とさらに下げています。観客数は1万6千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは涌井投手とダルビッシュ投手の20歳対決。2回に森本選手の適時打で先制したファイターズが3回に小笠原選手の29号ソロと稲葉選手の21号3ランで4対0とします。しかし、5回の無死満塁、さらに6回の1死3塁という好機をファイターズが逃すと、6回裏にここまで2安打無失点だったダルビッシュ投手が先頭打者を歩かせると、カブレラ選手と和田選手の連続二塁打で1点を失ってなお無死2・3塁という所で降板。続く武田勝投手・押本投手もそれぞれ適時打を打たれ、ライオンズが1点差に迫ります。
 しかし、直後の7回表に、先頭のセギノール選手がこの試合4安打目となる19号ソロをバックスクリーンに叩き込み、即座に突き放します。そして自慢の救援陣がライオンズ打線の反撃を抑え、2点差で迎えた9回表に、2死満塁から「抑え捕手」の中嶋選手が走者一掃の適時二塁打を放ち、貴重なダメ押し。そのまま8対5でファイターズが勝ちました。
 お立ち台は、3打点に加え、強肩で赤田選手の盗塁も刺した中嶋選手でした。今日は大阪ドームで高木投手が6打者を完璧に抑えて勝利投手になるなど、現在二人しかいない、元ブレーブスの選手が活躍した一日でした。また、ダルビッシュ投手は8連勝で10勝目に達しています。
 この結果、ホークスが首位に。また、上位3チームが1.5ゲーム差の中にひしめく大接戦となっています。観客数は2万8千1百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは杉山投手と那須野投手が先発。2回に鳥谷選手と矢野選手の連続本塁打で3点を先制したタイガースが、4回には杉山投手の2点適時打で追加点を挙げます。投げては杉山投手は7回を8安打2四球ながら3失点。そして8回をウイリアムス投手が抑えた後、9回は吉野投手が登板。3人で抑え、今季初セーブを挙げ、タイガースが5対3で勝っています。観客数は2万5千6百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズはフェリシアーノ投手とガトームソン投手が先発。序盤でカープが2点をリードし、フェリシアーノ投手は5回を無失点に抑え、プロ初勝利の権利を得ます。しかし6回に無死1塁から岩村選手が28号2ランを放って追いつくと、続くラミレス選手に21号ソロが出て逆転。さらに7回にはガトームソン投手の1号2ラン、さらには岩村選手の2打席連続となる29号2ランで追加点を挙げたスワローズが8対4で勝っています。観客数は1万1千9百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は山本昌投手と内海投手が先発。読売の2点リードで迎えた6回裏に荒木選手・井端選手が連打した後、福留選手の22号2ランでドラゴンズが逆転。さらに2死満塁と攻め、立浪選手の走者一掃となる代打適時三塁打が出てこの回一挙6点。そのままドラゴンズが6対2で勝ち、マジックを24としています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

2006年09月02日 21:32