2007年08月18日

終盤の逆転で踏みとどまる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは吉川投手と小林宏之投手が先発。今日は福浦選手がスタメン落ちし、怪我のサブロー選手もベンチスタート。代わりに三番一塁にはオーティズ選手が入り、堀選手が七番で二塁に。そして大塚選手が久々のスタメンで九番左翼に入りました。また、6番DHは竹原選手で、両打ちの一・二番を含め、左の吉川投手相手に全員が右打席、という布陣となりました。
 2回にマリーンズは先頭の里崎選手が四球で出ると、1死後に堀選手の当たりは中堅フェンスへ。森本選手がジャンプしてグラブに入れかけるも捕球できず、適時三塁打となってマリーンズが先制します。さらに続く今江選手がスクイズを決め、2対0となりました。

 2試合連続完封中の小林宏投手は初回を三者凡退。二回には2死から四球と二塁打で先制機を作られますが、ここは凌ぎ、3回も三者凡退に抑えて連続無失点を21とします。
 ところが続く4回、先頭の稲葉選手に13号ソロを喫すると、さらにセギノール選手の二塁打などで1死1・3塁となり、坪井選手の適時打で追いつかれます。さらに満塁から金子誠選手に2点適時打を喫して2点を勝ち越されます。
 さらに続く5回、前の回に続いて先頭となった稲葉選手に二塁打が出ると、続くセギノール選手に適時打が出てさらに1点加わり、5対2となってしまいます。
 一方、序盤は制球に苦しんだ吉川投手から毎回走者を出していたマリーンズ打線ですが、逆転と同時に、吉川投手の投球が冴え出します。制球に苦しんでいたカーブも決まりだし、マリーンズは5・6・7回と走者を一人も出せません。
 6回の小林宏投手は、4回に3連打された下位三人を三者連続三振に抑えます。しかし、球数が百球を越えた事と、連続長打を喫した稲葉選手にまわる事もあったか、7回からは川崎投手が登板。これで小林宏投手の連続完投は5で止まりました。その川崎投手が一番からの攻撃を三人で抑えます。
 すると8回も吉川投手が続投。するとこの回先頭の大塚選手がツーナッシングから粘って四球を選んで4回以来となる走者を出します。吉川投手は続くTSUYOSHI選手にも0-2に。するとここでファイターズは武田久投手に交代。というわけで、TSUYOSHI選手は一打席の間に左右を変えるという事になりました。しかし結局四球となります。
 ここで早川選手が安打でつなぐと、1死後にベニー選手が2点適時打、さらに里崎選手も適時打を放ち、マリーンズが同点に追いつきます。ここでファイターズはマイケル中村投手を投入しますが、捕手は高橋選手のまま。一方のマリーンズは取って置きの代打である福浦選手を起用。そして暴投で2・3塁となった後、福浦選手は左中間を抜く2点適時二塁打を放ち、マリーンズがついに逆転。1イニングで武田久投手とマイケル中村投手をKOしての逆転だけに、非常に価値のあるものでした。
 そして8回は薮田投手が登板。四番からの攻撃を三者凡退に抑え、ホールドを挙げます。薮田投手が2試合続けて無失点に抑えたのは6月25日以来です。
 そして9回は小林雅英投手が登板。こちらも完璧な内容で三者凡退に抑え、19セーブ目。小林雅投手がセーブのつく場面で登板して2回続けて成功したのも7月1日以来です。長い間不振に苦しんでいたこの二人がこのような結果を残した事はかなり大きいでしょう。
 これでゲーム差は再び5に。負けていれば7ゲームとなっていただけに大きな逆転勝ちと言えるでしょう。この勝利でファイターズのチーム連勝を8で止めるとともに、チームの札幌ドームでの連敗も5で止めています。観客数は4万と183人でした。
 二番手で登板の川崎投手は7回裏を三人で抑え、直後に逆転があったためプロ初勝利を挙げました。そしてヒーローインタビューを受けたのですが、アナウンサー嬢はいきなり、「逆転した直後にマウンドに上がり」などととんでもないボケをかましてくれました。一瞬、返答に詰まった感じもあった川崎投手ですが、特に訂正もせず、受け流していました。
 インタビューを担当者は、試合の流れくらい把握してほしいものだと切に思いました。2004年のマリンスタジアムで、ヒーローインタビューでとんでもないボケをかましまくっていたアナウンサーがいたのですが、ふとその人の事を思い出したりもしました。
 これで何とか、首位争いに踏みとどまりました。とはいえ、明日負ければ再び6ゲーム差。これまた重要な試合になります。

 仙台のイーグルス対ホークスはドミンゴ投手と斉藤和投手が先発。初回にホークスが松中選手の犠飛で先制しますが、その裏に即座に追いついたイーグルスがフェルナンデス選手と草野選手の連続適時打で計3点を取って逆転します。
 ホークスは5回に松中選手に久々となる14号ソロが出て1点差に迫りますが、その裏、リック選手に適時打が出てイーグルスが再び突き放します。斉藤和投手は結局5回を投げて6安打4四球4失点と、まだまだ本来の調子ではありませんでした。一方、ドミンゴ投手は7回を7安打2四球ながら2失点。以下、有銘投手・小山投手とつなぎ、打っては8回にリック選手の4号ソロでダメ押し。イーグルスが5対2で勝っています。ホークスは一日で三位に戻っています。観客数は1万9千6百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は小野寺投手と金子投手が先発。初回にライオンズが2点を先制しますが、直後の2回表に水口選手の適時二塁打で合併球団が追いつくと、日高選手に4号3ランが出て、この回一挙5点を取って逆転します。
 その後、点は取り合いますが、結局6対4で合併球団が勝利。金子選手は今季初勝利を挙げています。観客数は1万7千8百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対カープは能見投手とフェルナンデス投手が先発。カープは当初、黒田投手が先発する予定でしたが、家族の不幸で登板回避となり、久々一軍のフェルナンデス投手の登場となりました。
 2回に関本選手の2点適時打でタイガースが先制すると、続く3回にはシーツ選手と林選手の適時打でさらに2点を追加し、序盤で4点差をつけます。
 序盤で援護を貰った能見投手はカープ打線を着実に抑えます。終盤になっても調子は衰えず、6回から8回まで連続三者凡退。さらにその間に打線は着実に追加点を挙げます。
 結局、能見投手は5安打無四球でプロ初完封。6対0でタイガースが大勝しました。また、首位ドラゴンズとのゲーム差も1.5まで迫っています。観客数は3万3千9百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは小笠原投手と工藤投手が先発。初回に村田選手の適時打で先制したベイスターズが、3回にはその村田選手が19号3ランを放ち、序盤で点差をつけます。
 工藤投手は6回まで投げて3安打2四球無失点。その後、継投陣が8回に3点を失いますが、最後はクルーン投手が凌ぎ、5対3でベイスターズが逃げ切っています。これで首位から4位のゲーム差は再び4.5ゲーム差となっています。観客数は3万7千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズはパウエル投手とグライシンガー投手が先発。0対0で迎えた4回にラミレス選手の安打から好機を作り、田中浩選手の適時打でスワローズが先制します。
 読売も5回に無死2塁から1死1・3塁、さらには2死満塁と好機を作ります。しかし、グライシンガー投手はこの危機を凌ぐと、尻上がりの好投。6回から8回まで走者を出しません。一方、スワローズは8回に2点をダメ押し。9回は新守護神の館山投手が抑え、3対0でスワローズが勝っています。観客数は4万4千4百人ほどでした。

2007年08月18日 23:14