2006年09月10日

マリーンズ、早くも4位決定

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは斉藤和投手と清水直行投手が先発。1回裏、1死から川崎選手が安打で出塁し、すかさず盗塁。そして続く田上選手に適時二塁打が出てホークスが先制します。
 一方、連続完封負け中のマリーンズ打線は、初回に先頭の西岡選手が幸運な内野安打で出塁したものの、進塁もできず無得点。その後も、斉藤和投手の前に抑えられ続けます。3回に1死から青野選手が二塁打を放ち、初めて得点圏に走者を進めますが、ここも後続が抑えられます。
 対する清水直投手も初回こそ失点したものの、2回以降は本来の投球に。5回には先頭の本間選手に二塁打され、犠打で三塁に進まれますが、大村選手・川崎選手を抑えて追加点を許さず、投手戦になります。

 この時点でマリーンズのプレーオフ進出は消滅。また、昨日の合併球団の敗戦で4位以上が決定していたために、12球団を通じて一番早く、今季の順位が決定しました。昨年は。プレーオフ最終戦で順位が決まり、さらに「アジアの順位」が決まったのは11月半ばでした。一昨年もファイターズの最終試合で4位が決まっただけに、残り13試合とはいえ、やけに早く感じます。
 シーズン前は、ライオンズの主要投手が二人抜ける事もあり、プレーオフ進出はできるのでは、と思っていました。しかしやはり、李選手・小坂選手・セラフィニ投手の移籍、そして初芝選手の引退による戦力低下はそれ以上に大きかったようです。(もっとも、セラフィニ投手は移籍先で戦力にはなりませんでしたが)。結局、現時点でチーム打率は3分下がり、防御率は0.3も上がっています。それがそのまま成績に出ている、といったところでしょう。また、特に夏以降は効率の悪い攻撃が目立つなど、チームのつながりも悪くなっていました。
 それに加え、現在までシーズン通じて一軍を維持している野手が5人しかいなかったという怪我人の多さ。しかもその一軍を維持したサブロー選手・今江選手も、昨年より大幅に成績を墜としています。
 また、投手陣も昨年の10勝投手6人が、今年は現時点でゼロ。最高でも二桁勝利は2人といった具合です。さらに、小林宏投手・藪田投手・加藤投手が怪我で離脱しました。そして目立たないながら昨年の優勝に貢献した山崎投手に至っては怪我が治らず登板機会すらありませんでした。これだけ戦力が落ちれば、さしものバレンタイン監督もどうしようもなかった、と言えるでしょう。
 まあ、1990年代のスワローズのように、優勝と4位をいったりきたりしていた球団もあるわけです。また、最近でもタイガースが「優勝→4位→優勝」という事をやっています。また、今年は全体的に調子が出なかったわけですが、それでも交流戦では優勝をしてます。そして二軍は連続優勝のマジックを着実に減らしています。というわけで、来年の巻き返しの可能性は十分にあると思っています。
 とりあえず、残り13試合、西岡選手や小林雅英投手のように個人タイトルのかかっている選手もいるわけですし、来期につなげる意味でも頑張ってほしいものです。

 大阪のファイターズ対合併球団は川越投手と金村投手が先発。初回に合併球団が先制しますが、直後の2回表に新庄選手の16号2ランで逆転。さらに3回にはセギノール選手の22号ソロも出ます。金村投手は3回にも1点を返されましたが、6回まで2失点。7回以降は武田久投手・岡島投手が合併球団打線を無安打に抑え、9回には稲葉選手の24号ソロでダメ押し。その裏、マイケル中村投手がが3人で抑え、リーグ単独一位となる35セーブ目を挙げて4対2で勝利。マリーンズの敗戦により試合中に決まっていたプレーオフ進出に花を添えています。観客数は3万9百人ほど。新庄選手の関西最後の試合(※)、という事でのこの集客数だったのでしょうか。(※ファイターズが優勝し、タイガースが逆転優勝すれば最後ではなくなりますが・・・)
 所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と牧野投手が先発。5連勝中の首位球団対最下位球団、しかも先発投手の実績から言ってもライオンズ優位が否めないはずですが、初回の1死1・3塁から2死満塁の先制機を逃したライオンズが変調に。2回にイーグルスが関川選手の適時打で先制し、6回にライオンズが併殺くずれの間に追いつき、1対1となりますが、ともに残塁の山。特にライオンズは7・8回といずれも満塁の好機を逃し、延長に入ります。
 そして迎えた11回表、6番手の許投手に対し、先頭の牧田選手が三塁線に当たり損ないを放ちますが、これを許投手がフェアゾーンで触ってしまって内野安打に。さらに暴投と進塁打で3塁に進み、敬遠で1死1・3塁となった後、山崎武選手の当たりはバウンドの高い三塁ゴロになり、三塁走者がホームイン。打球が外野に飛ぶことなく、イーグルスが決勝点を挙げます。その裏、3イニング目となる小倉投手は2死満塁とされますが、最後は高山選手を打ち取り、試合終了。ライオンズは何と19残塁。両チーム合わせると35残塁で、試合時間は5時間8分でした。これで、上位3チームの差は1.5に。火曜から札幌で行われるライオンズ対ファイターズ2連戦はさらに盛り上がりそうです。
 観客数は1万3千5百人ほど。プレーオフ進出を決め、激しい1位争いをしている球団の土日の主催試合の観客数が、二日合わせて昨日の大阪ドームにも満たない、というのはなんか寂しいものがあります。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは福原投手と土肥投手が先発。初回にタイガースが浜中選手と鳥谷選手の連打で3点を先制し、2回には矢野選手の14号ソロで追加点。矢野選手は7回にも15号ソロを放ちますが、この15本のうち、9本が対ベイスターズ戦です。
 一方、福原投手は8回まで3安打無四球で2塁を踏ませない好投。しかし、完封のかかった9回に先頭の古木選手に二塁打をされ、金城選手の適時打で1点を返されます。しかし後続を抑え、6対1でタイガースが勝っています。福原投手は2試合連続完投で11勝目。また、規定投球回数にも到達し、防御率2.03でリーグ2位となっています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは田中投手と佐藤充投手が先発。初回にドラゴンズがいきなり5点を先制。しかしその裏、カープも3点を返すなど打撃戦となり、2回終了時点でドラゴンズの8対4に。この試合15時開始でしたが、13時開始のパ3試合は投手戦や拙攻などで6球団あわせて11点ですから、それを2イニングで上回った計算になります。ドラゴンズは佐藤充投手が2回KOとなったものの、久本投手以下の2番手が3回から9回まで2安打無失点に抑える好投。打線も6・7回に追加点を挙げ、12対4で大勝。マジックを20としています。観客数は9千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは上原投手と藤井投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万9千1百人ほどでした。

2006年09月10日 21:41