2006年06月04日

終盤に競り負けてカード負け越し

[ 野球 ]

 広島のカープ対マリーンズは佐々岡投手と渡辺俊介投手が先発。初回、2番に打順を上げた今江選手が2試合連続でチーム首位タイとなる6号ソロを左中間に打ち込んで先制。さらに2回はフランコ選手・里崎選手の連打で無死2・3塁とし、ワトソン選手の内野ゴロの間に1点を追加します。
 この時点では昨日に続いて快勝ペースかと思いきや、そこから佐々岡投手が立ち直り、追加点を挙げられません。そして3回裏、昨日一軍昇格したばかりでスタメンの松本選手が内野安打し、犠打で進んだ後、二死から梵選手が文字通り左翼線上に落ちる適時二塁打。線で使っている石灰が跳ね上がっていました。さらに嶋選手にも適時打が出て追いつかれます。

 ここまでは点の取り合いの様相がありました。しかし、4回からはともに安打は少しずつ打たれますが、四球は出さず、打たせてとる投球で早打ちを誘い、互いに凡打の山を築きます。
 そして試合が動いたのは7回裏、先頭の末永選手が二塁打を放ち、続く石原選手の犠打で進むと、本日内野安打2本の松本選手が中前に弾き返し、カープがついに勝ち越します。
 しかし直後の8回表、カープ2番手の高橋投手相手に代打で登場の大塚選手が安打。今江選手の四球で1死1・2塁とした後、福浦選手に適時打が出て同点、そしてカープは8回ながら永川投手をつぎ込んで勝負に出ますが、ベニー選手の内野ゴロが併殺崩れになり、逆転します。
 先週までなら、あとは8回を藪田投手、9回を小林雅英投手が抑えて逃げ切る所です。しかし、藪田投手はいないため、ミラー投手が登板。一昨日は負けている局面での最終回とはいえ、4番からを3人で抑えていましたが、今日はいきなり梵選手に安打されます。左の嶋選手相手にも続投でしたが、これも裏目。右前に弾き返されて1・3塁とされます。こうなるともう止まらず、新井選手の適時二塁打で同点に、そして栗原選手が右翼ポール際に9号3ランを放って一気に逆転され、3点差をつけられます。ミラー投手は結局1死も取れずに降板。3試合で早くも2度目の決勝本塁打を喫しました。次の登板に失敗すると、勝負のかかった局面での起用はなくなりそうです。分かっていたとはいえ、藪田投手の穴の大きさを改めて痛感させられました。
 そして9回は永川投手が続投。1死後に四球と安打で1・2塁とし、大塚選手の適時打で1点を返して2点差に。続く西岡選手に長打が出れば同点、というところですが、併殺に打ち取られて試合終了となりました。観客数は2万1千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスは江草投手と田之上投手が先発。今季初登板の田之上投手に対し、タイガースは立ち上がりいきなり連打しますが、そこから抑えられます。一方、江草投手は最初の一巡を完璧に抑えますが、4回、先頭の大村選手に初安打された後、川崎選手が2号2ランを放ち、ホークスが先制します。さらに6回、失策で走者が出ると、松中選手が適時二塁打を放って追加点。さらに暴投で1点を加え、代打の田上(たのうえ)捕手が左翼席に2号2ランを放ち6点目。田上選手は昨年まで通算2安打でしたが、移籍してきた今年すでに2本塁打を放ったわけです。
 田之上投手は5回まで3安打無失点。6回にシーツ選手の10号ソロと浜中選手の2点を失ってこの回途中で降板しましたが、先発の役割を十二分に果たしました。その後は、ホークス継投陣がタイガース打線を抑え、最後は4点差ながら馬原投手を投入して6対2でホークスが勝利。タイガースの連勝は3で止まっています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ファイターズは秦投手と金村投手が先発。連敗阻止にエースを立てたファイターズですが、3回に先制するも、その裏に適時打3本で逆転され、4回には村田選手の18号3ランなどで計4点。ここで金村投手はKOとなりました。その後、継投陣は好投するも、打線は秦投手の前に7回5安打2得点に抑えられ、7対2でベイスターズが勝ってこのカード3タテ。一方のファイターズは5連敗となってしまいました。観客数は2万人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ドラゴンズは小笠原投手と藤崎投手が先発。リリーフではそこそこ抑える藤崎投手ですが、初回に先制され、2回に打ち込まれて今回も早々と2回途中で5失点KO。その後、継投陣が踏ん張り、打線もフェルナンデス選手の12号ソロなどで反撃しますが、8回にドラゴンズが4点をダメ押しし、9対2で勝っています。観客数は1万7千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対合併球団は石川投手とオバミュラー投手が先発。初回に合併球団が先制しますが、スワローズ打線は前回の対戦で初回KOしたオバミュラー投手相手に2回に宮本選手と古田選手の連続適時打などで4点を取って逆転します。しかし、その後はオバミュラー投手が立ち直り、スワローズ打線を抑えます。そしてその間に合併球団が小刻みに反撃、5・6回に1点ずつ返して1点差にした後、7回に北川選手の2点適時打でついに逆転します。
 その裏は加藤投手が登板。昨年の合併球団なら、ここから加藤投手、さらには菊地原投手・大久保投手の必勝リレーがありました。しかし、大久保投手は不振で登録抹消。加藤投手・菊地原投手とも負け試合でも使うような酷使のため、昨年の投球はできません。そして今日もいきなり先頭のリグス選手・岩村選手が連打し、1死後に重盗をかけると、捕手が三塁に悪送球し、あっさり同点となります。さらに敬遠と死球で満塁となった後、宮本選手・古田選手・代打土橋選手とベテラン三人の連続適時打で勝ち越し。さらに青木選手の内野ゴロで1点加えると、この回4人目となる岸田投手に対し、リグス選手が16号3ランを放って一挙8点を挙げ大逆転。そのまま12対5でスワローズが勝ち、再び「交流戦同率首位」となっています。観客数は1万7千人ほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズは上原投手と西口投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千3百人ほどでした。

2006年06月04日 21:14