2005年05月08日

今季2度目の大圧勝

[ 野球 ]

 横浜のベイスターズ対マリーンズは加藤投手と渡辺俊介投手という、横手投げ対下手投げの対決となりました。初回、1死から西岡選手が二塁打を打ち、福浦選手四球の後、ベニー選手が適時打を放ち、あっさり先制。さらにフランコ選手が3ランで続き、一挙4点を先制しました。一方、渡辺俊投手は先頭打者を歩かせ、犠打で1死2塁としますが、後は抑え、無難な立ち上がりを見せます。
 さらに3回、1死から福浦選手の四球からベニー選手が続き、フランコ選手の2打席連続の打点となるなる適時打。さらに李選手の犠飛・橋本選手の適時打で3点を追加し、加藤投手をKOしました。余談ですが、この李選手の犠飛はやや浅く、アナウンサー氏は「ベニー選手の足で帰られるようでは」と言っていました。昨年のチーム盗塁王に対して失礼な(?)話です。まあ、このあたりも交流戦ならではの情報不足と言えるでしょう。
 渡辺俊投手は3回まで無安打。4回に2安打されますが、その後も走者は出しますが、得点は許しません。

 4回、ベイスターズは二番手の吉川投手が登板。しかし、マリーンズ打線の勢いは止められず、満塁からベニー選手のフェンス直撃の二塁打、さらには李選手と橋本選手の連続本塁打も出て、この回6点で計13点。あまりの大差に、この回でベニー選手とフランコ選手は交代してしまいました。
 そして続く5回にも3点追加。フランコ選手から交代したばかりのサブロー選手にも適時打が出ました。ただ、サブロー選手は珍しい隠し球で刺されています。
 その後も5回で福浦選手に代わって出場した井上選手が7回の古巣相手の初打席で本塁打を打つなど、終わってみれば19安打で18点。開幕2戦目の26点に続く大量得点でした。7回には李選手の左翼席への打球が一度「ポールに当たった」として本塁打になったものが、左翼手の古木選手の抗議で「ファウルゾーンの柵に当たった」という事でファウルに変更されましたが、マリーンズ側は誰も抗議にこない余裕までありました。
 その一方、渡辺俊投手は5打席連続三振という「日本タイ記録」を達成。第3打席では大量点差の時の投手らしく打席の後ろに立ってわざと三振していましたが、記録を意識したのか、第4打席では打ちに行っていました。
 しかし、本業のほうは要所を締める着実にな投球。結局9回を7安打1四球で今季二度目の完封を達成しました。18対0という試合ながら、試合時間は3時間4分という短さ。いかに渡辺俊投手の投球が(打撃も?)効率的だったか、という事でしょう。これで早くも6勝目を挙げています。なお、開幕2戦目の26点もそうですが、渡辺俊投手の時には大量点の試合が多く、7登板で85点という驚異的な援護ぶりです。それについてヒーローインタビューで尋ねられた渡辺俊投手は「日頃の行いがいいから」と答え、場内の笑いを誘っていました。
 これで交流戦最初の三連戦も勝ち越しました。なお、観客数は2万2千5百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対タイガースは江尻投手と能見投手が先発。昨日同様の投手戦となりますが、6回に今岡選手の2ランで先制。さらに8回にも2点を追加します。
 能見投手は8回まで5安打2四球無失点。プロ2勝目を完封でという期待が膨らみましたが、9回先頭のオバンドー選手に左翼席上段に叩き込まれます。しかし、その後は何とか抑え、4対1でタイガースが勝利。能見投手はプロ初完投を飾っています。観客数は3万1百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ドラゴンズは光原投手と中田投手という新人対決。取ったら取り返す展開で、合併球団が1点リードして8回に。しかし、2死無走者から四球で出た走者が暴投で進塁。ここで谷繁選手の適時打が出て同点。さらに2死1・2塁とし、荒木選手が二遊間の当たり、遊撃手の後藤選手はよく止めたのですが、一塁へ大暴投。カバーに入ろうとした右翼手の正面に来るほどでした。この間に二塁走者が返ってドラゴンズが勝ち越し。さらに9回にも立浪選手のソロが出ます。
 8回1死から登板した岩瀬投手は9回に二塁打を打たれるものの無失点で10セーブ目を。8対6でドラゴンズが勝ちました。観客数は2万4千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ライオンズは大竹投手と石井貴投手が先発。連敗中のカープは今日も初回に先制されますが、その裏に本塁打2本で3点を取って逆転。さらに4回まで毎回本塁打を放つなど、10点を取ります。ライオンズも和田選手の3ランなどで反撃しましたが、結局10対5でカープが勝利しました。観客数は1万5千6百人ほどでした。

 ナイターは2試合。神宮のスワローズ対ホークスは高井投手と和田投手が先発。1回にスワローズが先制しましたが、2回表にズレータ選手の2ランで逆転。3回にも3点を挙げ、早々と高井投手をKO。ホークスペースとなります。さらに6回には1死後に和田投手の内野安打をきっかけに4点を取って中押し。終盤にも追加点を挙げて12対1で圧勝。和田投手は1失点完投でした。観客数は1万7千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対読売は岩隈投手と高橋尚投手が先発。1回2死走者なしから四球を足がかりにイーグルスが先制。2回にもこの3連戦好調のロペス選手の適時打などで2点を追加します。連敗や、試合中の肩痛で降板など1ヶ月以上勝星のなかった岩隈投手は、3回まで5安打1失点と立ち上がりは悪かったものの、中盤から調子を上げていき、9回を8安打ながら無四球で1失点完投で久々の3勝目を挙げました。観客数は1万9千4百人ほどでした。
 今日は神宮が途中から一方的になったので、テレ朝で中継されたこちらを主に見ていました。日テレやフジなどのように、特定の選手を執拗に映しつづける事や、読売に肩入れするだけの「解説者」がいないのはいいと思いました。ただ、あの回の合間に挿入される「アストロ球団」のアニメーションはなんとかならないのでしょうか。やはり野球のルールに似たとんでもない男ゲームを野球と混同するのはよろしくないでしょう。
 あと、終了後、ロペス選手のインタビューが終わったら、すぐにハイライトに入ってしまい、続く岩隈投手のインタビューの冒頭を中継しない、という初歩的ミスもありました。あの試合展開なら、投打のヒーローそれぞれにインタビューをやるくらい、ちょっと考えればわかると思うのですが・・・。解説者を4人も使う予算があるなら、もうすこし熟練したスタッフを使ってほしいと切に思いました。

2005年05月08日 23:37