2005年07月12日

9回に大逆転勝利

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは涌井投手と久保投手の新人対決。また、新人の大松選手が登録され、即スタメン7番に入りました。マリーンズは昨日とうって変わって左を並べ、昨日から続いてのスタメンは西岡選手・福浦選手・サブロー選手のみ。また、橋本選手が2番に入りました。捕手のスタメン2番は、私の知る限りでは、10年ほど前のタイガースの関川捕手(現イーグルス外野手)以来かと思われます。
 その効果がいきなり現れ、初回1死から橋本選手が得意の四球で出塁。続く福浦選手の2ランで先制します。しかし2回に中島選手の3ランであっさり逆転されます。さらにカブレラ選手に4試合連続のソロで加点され、中島選手にも適時打が出て、5対2と突き放されます。
 涌井投手は3回まで安打は福浦選手の2ランだけでしたが、4回2死から、ここまで涌井投手と2試合対戦して2試合とも本塁打を打っている李選手が20号ソロを放ちます。これに動揺したか、サブロー選手、さらには大松選手に連続四球。大松選手は一軍初出塁です。そして続く今江選手が適時打を放って1点差に。ここで涌井投手は降板し、次の小坂選手に左の三井投手が登板。結果的にこの早めのKOで左の継投が一巡ずつ早かったのが最後に響きました。

 久保投手は4回は抑えたもののここで降板。4回での降板は先発してから初です。そしてカブレラ選手から始まる5回に山崎投手が登板。過去のカブレラ選手との相性のよさを買われての登板でしたが、初球をいきなり左翼席に運ばれ、ライオンズ戦初自責点を喫します。しかし、直後の6回表にこちらもフランコ選手が初球を本塁打し、再び1点差に迫りました。さらに7回、この回から登板の正津投手を攻めて1死1・3塁に。ここから橋本選手に始まり左が4人続くので、星野投手が登板します。当然ながらマリーンズは里崎選手を代打に。昨日の勢いを維持しているのか、右翼線ギリギリに落ちる適時二塁打を打ち、ついに追いつきます。しかし、1死2・3塁の勝ち越し機は星野投手が「左殺し」の本領を発揮し、福浦選手とフランコ選手を連続三振に打ち取りました。今季の星野投手の被打率は左は1割台で右は4割台だそうですが、このデータ通りの結果となりました。
 山崎投手は本塁打の後は無安打に抑え、7回裏も和田選手・カブレラ選手を抑えて簡単に2死を取ります。しかしフェルナンデス選手に四球を与えたところで降板。次は左の石井義選手でしたが、対左の打率が高い事もあってか、薮田投手が登板しました。しかし、これが大誤算。三連続適時打を喫して3点を勝ち越されてしまいました。
 これで昨日と同じような展開になり、昨日同様、8回は森投手が登板。昨日同様、三者凡退に抑えられます。その裏、薮田投手は1死から四球を出し、和田選手からのクリーンアップを迎えます。ここで薮田投手は降板したのですが、代わりは何と一昨日先発して6回を投げたセラフィニ投手。驚きの起用でしたが、これが成功して和田選手・カブレラ選手を抑えました。

 そして9回、ライオンズは昨日抑えに失敗した大沼投手を投入します。率直に言って、昨日の事があるので、この時点では3点差ながら、かなり期待して見ていました。そして先頭の今江選手に対し、明らかなボールから入ります。そこから2-3となりますが、2球ファウルの後、ライトスタンドに第4号ソロを叩き込みました。さらに小坂選手が二塁打を放ち、西岡選手が歩いたところで、大沼投手は降板します。
 七番手として、小野寺投手が登板しますが、続く里崎選手が初球で送りバントを決めます。昨日は四番の働きをしましたが、ここでは二番の働きをきっちり決めた、といったところでしょうか。昨日は似たような展開でここで星野投手が出たわけですが、今日は既に使われています。ここにきて、涌井投手を早めにKOしたのが響きました。そして福浦選手が右翼に2点適時打を放ち同点。続くフランコ選手が歩き、2死後、サブロー選手が背中にぶつけられます。さすがに今日はちゃんと死球と判定され、これで2死満塁となりました。
 ここで打順は守備要員で入っていた諸積選手。最近、打席に入る機会の少ない諸積選手でしたが、初球を見事中前に運び、ついに勝ち越しました。
 こうなると当然、小林雅英投手が登板。一昨日は救援失敗していましたが、今日は気合の入り具合が画面から伝わってくるようでした。そしてフェルナンデス選手・石井選手・高木浩選手を三人で片付け、試合終了となりました。
 昨日は負けたもののここ半月ほどの悪い流れを払拭しそうな粘りを感じましたが、やはり流れは戻りつつあるようです。なお、セラフィニ投手は6月4日以来の白星。ここ3試合先発し、いずれも3失点と試合を作りながら白星がつかなかったのが、3点負けていた局面で8球投げただけで勝利投手になるのですから面白いものです。観客数は1万3千人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と杉内投手が先発。これまで最多2失点だったダルビッシュ投手でしたが、今日は川崎選手に満塁本塁打を喫するなど2回まで5失点と4試合目にして初の「プロの洗礼」を浴びます。しかし3回から6回までは無失点に抑えました。一方、杉内投手は相変わらずの好投で6回まで2安打無失点でしたが、7回に2点取られたところで降板します。とはいえ、7回終了時で6対2。さらに7回にもダメ押しと思われる1点が入ります。ところがホークス継投陣が不調。8回に田中幸雄選手の3ランで2点差となります。そして9回、馬原投手から連打で無死2・3塁に。そこから2死になりますが、小笠原選手があわや逆転サヨナラかという三塁打を放ち、同点に追いつきました。
 しかし10回、トーマス投手が2死をとったもののそこから下位打線に連続四球。ここで建山投手に交替しましたが、守備で入っていた荒金選手が勝ち越し適時打。これが決勝点となりました。ホークスは先週に続き、序盤の大差を追いつかれながら、最後に勝ち越して勝利を得ています。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 盛岡のイーグルス対合併球団はラス投手とケビン投手が先発。イーグルスが序盤に4点を取り、久々の登板となったラス投手は4回無失点。そしていつも通り中盤に失点しますが、逆転には至らず、終盤にイーグルスがダメ押し点を挙げ、5対3で勝ちました。ラス投手はイーグルス初勝利です。観客数は7千7百人ほどでした。

 千葉のスワローズ対タイガースは藤井投手と井川投手が先発。ともに立ち上がりが悪く初回に3点ずつ取られますが、その後はともに立ち直ります。そして、6回にスワローズが勝ち越しますが、7回にタイガースが満塁の好機を作り、井川投手の代打・片岡選手が走者一掃となる逆転適時二塁打を放ちます。その裏、藤川投手が1点を失いましたが、8回に1点を追加したタイガースが「毎度のリレー」でタイガースが逃げ切り、7対5で勝ちました。観客数は1万2千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは門倉投手と黒田投手が先発。怪我から復帰した黒田投手ですが、今日は7回を投げて7安打3四球で3失点。一方、門倉投手は8回を4安打無四球で無失点。最後はクルーン投手が締めて、3対0でベイスターズが勝ちました。観客数は9千2百人ほどでした。
 札幌ドームの読売対ドラゴンズは上原投手とマルティネス投手が先発。ドラゴンズが先制し、中盤に追加点。上原投手は打球を受けた事もあり5回途中で降板しました。その後、読売の救援陣を打ち込んだドラゴンズが11対2で圧勝しています。観客数は3万2千2百人ほどでした。

2005年07月12日 23:46