2005年06月10日

清水投手、大記録は逃すも2度目の無四球完投

[ 野球 ]

 ナゴヤドームのドラゴンズ対マリーンズはマルティネス投手と清水直行投手が先発。また、本日登録された新人の竹原選手が即スタメン7番左翼で出場しました。
 清水直投手は初回を三者連続ショートゴロという立ち上がり。2回も三者凡退に抑えます。
 一方、2回まで走者は出すも抑えられていたマリーンズ打線ですが、3回表に先頭の今江選手がストレートの四球で出塁。暴投で2塁で進んだ後、清水直投手の犠打で1死3塁となります。しかし、西岡選手は三球三振に倒れ、2死となります。するとここでドラゴンズベンチはマルティネス投手にセットでなくてノーワインドアップで投げるように指示。ところがこれが裏目に出て、堀選手がストレートの四球で出塁してしまいました。続くは一昨日から三番に入っているサブロー選手。1-2からの4球目を左翼フェンス直撃します。さらに左翼手がクッションボールの処理を誤った事もあり、これが三塁打に。マリーンズが2点を先制しました。
 先週、初回5失点だった清水直投手ですが、今日は中盤まで完璧な投球。三振と内野ゴロの山を築き、ドラゴンズの打線を完璧に抑えます。6回まで8三振・9内野ゴロ。外野に飛んだのが一つだけ、というパーフェクトピッチングでした。一方、マルティネス投手も3回から6回まで完璧に抑えますが、7回に里崎選手とフランコ選手の連打で好機を作り、竹原選手の「プロ初併殺崩れ」で1死1・3塁とした後、今江選手が初球スクイズで、貴重な追加点を挙げました。竹原選手はこの回でお役ごめん。残念ながら安打は出ませんでした。

 7回裏、清水直投手は荒木選手と井端選手を打ち取り、完全試合まで「あと7人」とします。しかしここで打席には立浪選手。解説の小松辰雄氏が「打つなら立浪でしょう」などと言っていたのですが、それが実現してしまい、中前打を喫してしまいました。さらに、2点を貰って5対0とした8回裏、いきなり連打で無死1・3塁とされます。そこから内野ゴロで1点取返され、完封もなくなりました。続く打者も打ち取りますが、前回の千葉で打ち込まれた井上選手に代打適時打を喫し、結局この回4安打2失点となってしまいました。
 しかし、9回にはフランコ選手の13号ソロで駄目を押し、その裏は三者凡退。清水直投手は大記録は逃したものの、6勝目を今季二度目の無四球完投で飾りました。完投だけですと5回目です。余談ですが、試合開始の時、地元放送局のアナウンサー氏は、チーム勝数5位という事もあってか「エース格の清水投手」と言っていました。しかし、終了後は「エースの清水投手」と「格」が取れていました。それほどの投球内容だったという事でしょう。
 これで貯金は今季最多の26、「3位マジック」も残り73試合で58となっています。観客数は2万9千5百人。試合時間2時間21分は今季チーム最短でした。

 甲子園のタイガース対ファイターズは安藤投手と入来投手が先発。初回にファイターズが先制しますが、その裏、金本選手の2ランで逆転。しかし、ファイターズも追いついて同点のまま延長に入ります。10回表、ファイターズは1死3塁の好機で中軸にまわりましたが、小笠原選手・セギノール選手が打ち取られます。その裏、タイガースは1死から金本選手がバックスクリーンに飛び込むサヨナラ本塁打を放ち、5対4で勝ちました。ファイターズは21年ぶりの10連敗となってしまいました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対カープは岩隈投手と大竹投手が先発。今日、イーグルスとタイガースの間で、沖原選手と前田選手の交換トレードが発表。沖原選手は即2番遊撃でスタメン出場しました。
 カープが2点先制しますが、5回に追いついたイーグルスはさらにその沖原選手のショートゴロが失策を呼んで逆転します。しかし7回、守備の乱れでカープが追いつき、さらに2点追加し、再逆転しました。
 イーグルスも終盤反撃しますが、8回は2死満塁で礒部選手が三振。9回も2死1・2塁と一発出ればサヨナラのところで吉岡選手が打ち取られ、5対3でカープが逃げ切りました。雨の中でしたが、観客数は1万4百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対合併球団は強い雨の中の開催。交流戦をすでに2試合流しているベイスターズとしては、これ以上流せない、といったところでしょうか。このあたり、梅雨時にまたがる時期に行い、しかも中止した試合は期間中に終わらせる、という交流戦の仕組みの問題点が露呈したと言えるかもしれません。同じ屋外球場でも、マリンのように「屋根の下」のない横浜スタジアムでの観戦はかなりきつく、観客数は2,260人と今季最少記録となってしまいました。
 試合のほうは龍太郎投手と吉井投手が先発。初回に先制した合併球団が中押し、ダメ押しと理想的に得点を挙げ、一方の吉井投手は6回を1失点で4登板で早くも3勝目を挙げました。ベイスターズの連勝は5で止まっています。
 福岡ドームのホークス対スワローズは倉野投手と高井投手が先発。高井投手は4回まで無安打ながら4四球。そしてその4回裏、2死2塁からズレータ選手が「初安打」となる2ランを放ち、これがそのまま決勝打になりました。倉野投手は5回無失点、以下は中継ぎ陣がこまめに抑え、最後は馬原投手がセーブを挙げ、2対0でホークスが勝ちました。倉野投手は今季初勝利を挙げています。観客数は3万1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズはマレン投手と大沼投手の先発で、読売が勝ったようです。観客数は4万2千6百人ほどでした。

2005年06月10日 23:38