2005年08月30日

終盤に一度は逆転するもサヨナラ負け

[ 野球 ]

 福岡ドームのホークス対マリーンズは和田投手と久保投手が先発。久保投手は2回2死まで走者を出しませんでしたが、そこから城島選手に安打され、さらに宮地選手の適時二塁打が出て先制されます。一方、マリーンズ打線は和田投手から毎回走者を出しながら得点できません。特に5回は無死1・3塁としますが、そこから内野フライ二つと外野フライで1点も取れません。
 続く6回、先頭のサブロー選手が右翼席に12号ソロを打ち込み、追いつきます。しかしその裏、4・5回と三者凡退に打ち取ってきた久保投手が三連打で勝ち越され、さらに連続犠飛で2点を追加されてしまいます。
 さらに7回裏、先頭のカブレラ選手に安打されて久保投手が降板。ここでマリーンズは3日前に完投勝利をしたばかりのセラフィニ投手を二番手で出します。しかし、2死はとったものの、この日ここまで2安打の川崎選手に適時三塁打を打たれてしまいます。さらにマリーンズは三番手としてこれまたここまで先発を続けてきた小野投手を投入するという意表のリレー。しかし、その小野投手もバティスタ選手に適時打を打たれ、続く松中選手は抑えたものの、6対1と差がついてしまいました。

 ところが8回、先頭の堀選手が倒れたものの、福浦選手・サブロー選手が連続安打で1死1・2塁に。ここでなんとバレンタイン監督はベニー選手に代打・初芝選手を送ります。この起用にこたえ、20日ぶりの打席に立った初芝選手は右翼前に落ちる安打で満塁にします。さらに里崎選手が2点適時打で3点差にし、和田投手は降板。二番手の三瀬投手に対し、李選手は三振したものの、2死後に今江選手が適時打で2点差とします。さらに三番手の吉武投手に対し、代打のフランコ選手が四球を選んで再び満塁に、さらに西岡選手が押し出し死球を受けて1点差。これで打者一巡となり、この回先頭だった堀選手が、右前に逆転適時打を放ちます。しかし、城島捕手は二塁走者の生還が確実と見るや、前進して返球をカットし、二塁を狙った堀選手をアウトにします。結果的にはこのプレイが大きかったようです。

 その裏、マリーンズは当然ながら薮田投手を起用。ところが、ズレータ選手は打ち取ったものの、城島選手・宮地選手が連打して1死1・3塁に。ここでホークスは先ほどカブレラ選手に代走を出していたこともあり、ここで大道選手を代打に。今季ここまで無安打だった大道選手ですが、この大事なところで右前に「ソフトバンクとしての初安打」を放って同点とされてしまいました。しかし、続く本間選手の安打性の当たりが代走の城所選手の足に当たるという幸運もあり、最後は大村選手を藤田投手が抑えてなんとか同点で凌ぎました。
 続く9回表、この回から登板のフェリシアーノ投手に対し、1死からサブロー選手が三塁ベースに当たる幸運な安打で出塁します。そして2死から里崎選手も安打でつなぎますが、李選手が倒れ、勝ち越せません。
 そして9回裏、引き続き登板の藤田投手に対し、ここまで3安打の川崎選手が二打席連続の三塁打を放ち、いきなりサヨナラの絶好機とされます。続くバティスタ選手は捕邪飛に打ち取りますが、松中選手に一・二塁間にバウンドの高いゴロを打たれます。打った時点では川崎選手はスタートを切っていなかったのですが、福浦選手と西岡選手が交錯するような感じになってしまい、その隙に川崎選手が生還し、8対7でホークスがサヨナラ勝ちしました。ところで、記録は松中選手のサヨナラ安打となっていますが、ゴロを取った福浦選手は松中選手より先に一塁ベースを踏んでいるように見えました。既に川崎選手が生還して試合が決まっているため、福浦選手の「一塁封殺」は無効、というルールなのでしょうか。松中選手に首位打者の目はなさそうなので別に安打であろうとなかろうと関係ないのですが、ちょっと気になりました。
 一度逆転しただけに、極めて惜しまれる試合になってしまいました。まあ、先述したように、城島選手の送球が逆転した流れを止めてしまったのが大きかったのでしょうか。明日は先週1失点完投負けを喫した14連勝中の斉藤投手対、ここ2試合ほど投球内容が悪いものの大量援護で連勝中の清水直行投手の対戦。分が悪そうですが、逆にこれを取れば非常に大きいので、ぜひとも頑張ってほしいものです。なお、観客数は3万4千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手と鎌倉投手が先発。3回に小笠原選手のソロでファイターズが先制し、さらに走者を置いて稲葉選手が2ランを放って3点を先制。その裏、イーグルスも1点を返しますが、反撃はここまで。8回にファイターズが1点を追加し、9回裏に2死満塁と一発出ればサヨナラの好機を作りますが、トーマス投手が抑えて、ファイターズが4対1で勝ちました。トーマス選手は3日前の初勝利に続き、初セーブを挙げています。また、合併球団対ライオンズ戦が雨で流れた事もあり、ファイターズが3位とのゲーム差を2.5としています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 平塚のベイスターズ対カープは土肥投手と大竹投手が先発。初回に前田選手に3ランが出て、7回にも緒方選手がソロで追加点。ベイスターズも2点を返して9回裏も1死1・2塁と反撃しますが、ベイル投手が内川選手を併殺に打ち取り、4対2でカープが逃げ切りました。観客数は5千6百人ほどでした。
 大阪ドームの読売対スワローズは高橋尚投手とガトームソン投手が先発。初回にスワローズが3点を取り、中盤に読売が2点返して1点差とするものの、7回から4人の投手でつないだスワローズが1点差を守りきって勝っています。観客数は3万4千人ほどでした。
 なお、甲子園の首位攻防戦のタイガース対ドラゴンズは雨で中止となっています。

2005年08月30日 23:26