2005年04月24日

久保投手、プロ初勝利を完封で飾る

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは藤崎投手と久保投手が先発。久保投手は4月頭のホークス戦で城島選手に投げて以来の一軍登板。プロ初先発です。
 初回、昨日5安打の西岡選手が二塁打。大塚選手が送って福浦選手が適時打と、あっさり先制します。一方、久保投手は内野安打を打たれるも、礒部選手を併殺に打ち取り、3人で初回を抑えます。しかし、2回に先頭の川口選手にストレートの四球。続く山崎選手にも初球に内閣高めに明らかなボール球。ところがなぜか川口選手が走っていてあっさりアウト。単独盗塁はもちろん、エンドランも相当なさそうな局面なので、何かサインミスでもあったのでしょうか。これで楽になったのか、山崎選手・竜太郎選手を連続三振で結局この回も三人で終わります。この回最初の制球がはっきりおかしかっただけに、このミスは非常に大きかったでしょう。

 その裏、先頭の小坂選手が安打で出塁し盗塁、そして西岡選手の適時打で2点目。さらに西岡選手は昨日に続いて二盗・三盗を決めます。これで西岡選手は今季9個目の盗塁。昨年通しての「チーム最多盗塁」は西岡選手ならびにベニー選手の「8」ですから、いかに今年はよく走っているかがわかるかとしたものです。さらに藤崎投手の暴投で生還して3点目。単打2本で2点が取れてしまうのですから、イーグルスとしてはたまったものではないでしょう。なお、西岡選手は7回にも二塁打を打った後に三盗し、この試合3盗塁。大塚選手の適時打で6点目のホームを踏んでいます。
 続く大塚選手に四球を出した所で藤崎投手は降板しますが、二番手の金田投手の代わりはなに、福浦選手の今季1号となる2ランを打ってこの回4点目を挙げました。開幕2戦目に続き、藤崎投手の降板が裏目に出た形になりました。
 試合の後半は久保投手の一人舞台。イーグルス打線に三塁を踏ませません。球速は終盤になるほど速くなり、7回裏には150km/時を記録しました。また、6回から8回にかけて中軸相手に5者連続三振を取っています。結局9回を4安打1四球13奪三振でプロ初先発の試合を完封で初勝利を挙げました。
 マリーンズは今季2度目の4連勝。一方イーグルスは8連敗となってしまいました。やはり基本的に戦力が不足していると言わざるをえません。今日のマリーンズを見ても、久保投手の起用もそうですが、左翼に李選手を入れて指名打者に井上選手などと、明らかに余裕が感じられます。
 親会社の楽天市場はこの三連戦で「イーグルスが勝った翌日には購入時に付与されるポイントを倍にする」という企画を予定していましたが、「三タテになる確率が高いから、最初から告知もする気がなかった」というマリーンズファンの出店者もいたそうです。
 今からでも遅くないですから、臨時分配ドラフトみたいな事をやってもいいのではないでしょうか。特に選手がダブついている一部の球団などは今季限りの特例でもいいですから、レンタル移籍などの措置を取って選手を供出してほしいものです。もちろんマリーンズが勝つのは嬉しいですが、明らかに戦力が不均衡というのは野球ファンとして愉快なものではありません。なお、観客数は1万7千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と馬原投手が先発。ホークスが先制しますが、3回にカブレラ選手に逆転3ランが出て、その後も追加点を挙げたライオンズが6対2で勝ちました。観客数は1万8千人ほどでした。
 東京ドームの合併球団対ファイターズはケビン投手と金村投手が先発。2回に先制したファイターズが3回には小笠原選手とセギノール選手の連続本塁打で3点追加し、5対1で勝ちました。小笠原選手は23試合で11本塁打です。ところで、昨日は中継を見なかったので気づかなかったのですが、合併球団のユニは「大阪ドーム用」と言っているやつでした。どうやら正確には「ドームの本拠地試合用」だったようです。観客数は2万6千人ほどでした。

2005年04月24日 23:33