2005年10月13日

連日の接戦を制し、リーグ制覇まであと1勝

[ 野球 ]

 福岡ドームのプレーオフ第2ステージ第2戦は斉藤投手と清水直行投手の先発でした。1回表にマリーンズは福浦選手とサブロー選手の連打で先制機を作りますが、フランコ選手が倒れます。一方、清水直投手は9月22日以来、約20日ぶりの登板。その前回のホークス戦では3本塁打などメッタ打ちにされました。しかし、今日は初回に先頭の川崎選手に安打されたものの、後は三人で抑えます。そのまま、4回まで2安打無失点。ちなみに、清水直投手が4回を無失点に抑えたのは、7月15日に1失点完投負けをして以来です。
 一方、斉藤投手も5回まで3安打1四球で無失点に抑え、投手戦になります。ところが5回裏、2死無走者から、昨日に続いてカブレラ選手が先制ソロを放ちました。
 しかし直後の6回表、この回先頭の西岡選手が右翼線を抜く二塁打を放ちます。続く堀選手はバントの構えをするなど揺さぶりをかけ、2-1から落ちる球を三つ選んで四球で出塁します。福浦選手は倒れますが、サブロー選手は2-2から真中低めのギリギリの球を見切り、続く球も選んで四球として満塁に。この絶好機に打席に立ったフランコ選手が左中間に適時二塁打を放ち、逆転しました。フランコ選手はこのプレーオフ、ライオンズ戦から通算して2安打で打率1割4分なのですが、その2安打がいずれも非常に大きな適時打となっています。さらに、続くベニー選手も三塁に高いバウンドのゴロを打ち、三塁走者のサブロー選手が生還。この回一気に3点を取りました。

 その裏、清水直投手は川崎選手にソロを打たれ、1点差に迫られますが、7回まで投げて4安打無四球2失点。本塁打以外は三塁を踏ませない投球で。約3ヶ月ぶりに「エース」の投球を見せてくれました。
 そして8回は薮田投手が四球を一つ出しますが、それだけに抑えます。9回表、ホークスはリードされながらも馬原投手が登板。三人で抑え、その裏の2番からの攻撃に託します。しかし、プレーオフ4戦全て登板の小林雅英投手は、今日も完璧な投球。フライ二つで2死を取り、最後の松中選手も、打った瞬間にガッツポーズが出る中飛に打ち取り、連日の三者凡退でセーブを挙げました。これで小林雅投手は4試合連続のセーブ。ライオンズとの初戦では2安打されましたが、そこからは3試合連続で三者凡退です。実は今季の小林雅投手は29セーブで初のセーブ王となりましたが、連続して三者凡退でセーブを挙げたのは5月半ばの交流戦の2試合が唯一。ほとんどの登板は「毎回被安打」に近い内容でした。それが、ここに来て今季初の「9人連続凡退」。この一番大切な時に来て、今季最高の状態に持ってこれたのでしょうか。
 というわけで、マリーンズは3対2と、連日の接戦を制して連勝。リーグ制覇まであと1勝とし、将棋用語でいうところの「詰めろ」をかけました。観客数は3万1千6百人ほどでした。

2005年10月13日 23:43