2015年12月31日

2015年を振り返って

 この2015年という年は、これまで46年生きていた中で、最も悲しく、寂しい年になりました。
 10月に弟と永遠の別れをした事は、この先、何年、何十年生きても忘れる事はないでしょう。
 物心がついた時から当たり前だった事が、当たり前でなくなった年になってしまいました。

 さて昨日は、相方と二人で居酒屋にて忘年会を行いました。
 この店は、料理が美味しく、ボトルを入れるほどよく利用しています。
 昨年も、ここで相方と弟と三人で忘年会をやり、「終わりよければ全て良し」と思ったほど楽しい時間を過ごしました。
 しかし、同じ店での忘年会ですが、昨年と違い、弟はいません。その事をしみじみと感じながら、もう、昨年のような忘年会は二度とできないのだな、と改めて思いました。
 ちなみに、その店に前回行ったのは、10月1日でした。昨日飲んだボトルは、その時に弟が入れたものでした。そんな事も思い出しました。

 三日前にも書きましたが、弟の逝去は、自分のこれからの人生に大きな影響を与えました。今月をもって3年半続けていた仕事を辞め、来年からは新たな道を歩むことになりました。
 予想外の事になりましたが、この新たな仕事において、自分がこれまで積んできた経験の全てを活かし、お世話になる方々の役に立てるよう、頑張っていきたいと思っています。
 そうやってこの一年(その殆どは弟の事でしたが…)を振り返りつつ、来年からの事を決意した大晦日になりました。

ニャン孫、この一年の成長

 ニャン孫に出会ったのは、昨年の12月でした。
 それ以来、ニャン孫を見て和むようになりました。そして、ある時期から、ニャン孫は我々を友達と思ってくれるようになり、一緒に遊ぶようになりました。
 気がついたら、一年の付き合いです。
 その間、子猫だったニャン孫は立派な大人に、また兄になりました。
 今日もいつもの場所に行ったら、自分の姿を見て外に出て、足の周りをぐるぐる回ったり、手をなめたりしてくれました。
 本当にこの一年、彼にはお世話になりました。その感謝を込めて、「いい年をお過ごしください」と挨拶し、ニャン孫と別れました。
 写真は、向かって左が昨年12月に撮ったニャン孫、右が今日撮ったニャン孫です。この一年、どれだけ成長したかがよく分かります。来年も、健やかに成長してもらいたいと思いました。
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2015年12月30日

2015/12/30の更新

 冬コミでいらしてくださった方、有難うございました。
 翔みならブログめもちょうを更新しました。

2015年12月29日

年末の始まり

 昨日で終えた仕事の事や、新たな仕事の準備でバタバタしており、気づいたら今年も残り三日になっていました。
 これまで色々な形で年越しをしてきましたが、今年ほど。「え、もう年末なの?」と驚いた年はそうはないと思います。
 というわけで、年末らしい事は何一つやっていません。明日は一日バタバタする予定ですので、このまま一気に年を越すことになるのでしょう。
 まあ、今年に関しては、この年越しでいいよな、と思っています。

2015年12月28日

2015/12/28の更新。

 トップ絵を更新しました。
 翔みならブログ「めもちょう」に冬コミ情報を掲載しました。
 なお、冬コミではもう一冊「とあるヲタ兄弟の同人目録」という本も出します。大野隆とその弟との30年弱にわたる同人歴について書いた本です。

夢の終わり

 記憶は定かで無いのですが、十年くらい前になるのでしょうか。
 その頃、年齢などの理由で、子どもを持つ事を諦めました。それと同時に自分は、相方と弟と三人で、末永くのんびり楽しく人生を過ごす、という「将来の夢」を自然と持つようになりました。
 それもあって、三年半前から今の仕事を始めました。自分と弟の経験・能力を活かし、「将来の夢」である、「三人でのんびり楽しく暮らす」を実現できると思ったからです。
 実際、弟は他の仕事と掛け持ちながら、こちらの仕事のために、本当に頑張ってくれました。
 大変な事が色々ありました。その疲れは、仕事が終わった後、弟と二人で飲んだ酒で吹き飛ばしていました。

 昨年秋からは、その「夢」に向けて、いくつかいい事もありました。そして、この秋からは、新たな計画を立て、より一層頑張ろうと思っていました。
 しかし、その計画を実行に移す前に、弟はこの世を去りました。
 その結果、色々な点において、今の仕事を続けるのは不可能だと判断しました。
 そういうこともあり、本日付で、今の仕事を終えることにしました。

 最後の業務が終わった後は、かつて弟と二人でよく飲みに行っていた店に行きました。「かつて」と言っても、ほんの数カ月前なのですが…。
 この店で頼むものは、常に決まっていました。
 当然、今日も同じものを頼んだのですが、飲んでも食べても、これまでと全く違う味がしました。
 改めて、美味しいのは「この店の酒や料理」でなく、「弟と一緒に飲み食いする酒や料理」だったのだな、と思いました。
 そんな事を思ったり、この店で弟と飲んだ時の事を思い出しながら、寂しい酒を飲みました。

 かつて持った、「相方と弟と三人で末永く楽しく暮らす」という「夢」は、もう絶対に叶うことはありません。
 というわけで、今日をもって、「自分の持っていた夢」に完全に幕を下ろしたのだな、と思いました。
 もちろん、これで自分が持っていた人生の目的が終わったわけではありません。
 年明けからは、新たな目標に向かって、フル回転するつもりでいます。
 それに向けて頑張る事により。弟も喜んでくれるのでは、と思っています。

2015年12月27日

ニャン孫、足で挨拶?

 ニャン孫はよく、後ろ足を真上に上げます。
 その体勢から、足の付根の手入れをするのです。
 その様子を写真に撮っていたら、後ろ足はそのまま、普段の体勢に戻りました。その結果、後ろ足で「やあ」と挨拶しているような姿になりました。
 あと、最近のニャン孫は、首のあたりを揉んでもらうのが気に入っています。相方が手を出して撫でようとすると、横を向いて首を見せ、「ほら、ここ」というようにリクエストをします。
 そして、相方が首を揉むと、目を閉じて至福の表情を見せます。
 そのニャン孫の写真も撮ってみました。
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2015年12月26日

サンタと親

 我が家には子供がいないので、他人事ではあるのですが、前々から非常に不思議に思っている習慣があります。
 それは、クリスマスに親が子供が寝ている間にプレゼントを与え、それを「サンタクロースがくれた」と「説明」する、というものです。
 その親が、子供に一生涯「クリスマスプレゼントはサンタが渡す」と信じこませたい、などという確固たる信念があるわけではないようです。
 ある程度成長すれば、子供が真相を理解すると分かっているわけです。にも関わらず、あえて事実と異なる説明をしているわけです、言い換えれば、子供に嘘をついて騙しているわけです。

 これが、子供の成長にとって、何か有益な点があるとは、到底思えません。
 それどころか、真相に気づくのが早い子どもと遅い子どもの間で、喧嘩が発生するなどといいったデメリットは多々存在しているわけです。
 強いて言えば、「親でも子どもにこんな嘘をつく事がある。だから、安易に他人の非現実的な話を信用するな」という教訓を与える、という事くらいしか思いつきません。
 それですら、もっと適切な方法で、非現実的な話を真に受けさせないための教育方法はありそうです。
 というわけで、改めて不可解な風習の存在を再認識させられた、「クリスマス明け」になりました。

2015年12月25日

クリスマス渋滞

 ここのところ、自動車で津田沼周辺を移動する機会が増えています。
 特に、東金街道をよく使うのですが、ここ数日、この道でかなりの渋滞が発生しています。
 火曜日は、事故があったためだったのですが、昨日・今日は事故もないのに渋滞していました。
 不思議に思って詳しい人に尋ねたところ、「普段、車を使わない人がクリスマスプレゼントやクリスマスケーキを購入するために自動車を使い、それで交通量が増えたため」との説明を受けました。
 この東金街道は、片側一車線の狭い道であるにも関わらず、路線バスが7系統走っている上に、大型トラックも頻繁に走るという交通量の多い道です。
 したがって、ちょっとでも車の量が増えれば、すぐに渋滞になります。
 ちなみに、津田沼駅周辺でも同様の事が起きていた、とのことでした。
 年に一度のクリスマスに美味しいケーキや素敵なプレゼントを買いたい気持ちはわかります。
 ただ、それで渋滞を引き起こしては、本人も困るでしょうし、周りの人も大変です。
 それを考えると、もう少し、「クリスマスの買い物方法」を見直す必要もあるのでは、などと思いました。

2015年12月24日

プレゼント

 色々あって、ここ一週間ほど、プレゼントを貰う機会が増えています。
 今日は、仕事でお世話になっている方から、自分あてに、「サンタクロースの折り紙」をもらいました。
 シンプルな作りの中に、サンタクロースらしさがよく出ていました。下さった方の素朴で優しい人柄が伝わってくるようで、嬉しく思いました。
 また、同じく仕事でお世話になっている別の方からは、昨日が弟の二ヶ月目の月命日ということで、お花をいただきました。
 そこまで覚えていただいていること、それだけ弟の事を考えていてくれたことに、心より感謝しました。
 同時に、世を去ったあとも、クリスマスプレゼントを貰えるなんて幸せものだよな、と弟に話しかけたりもしました。
 いずれも、忘れられないプレゼントになりました。

2015年12月23日

「人身事故」をリアル体験

 深夜、電車に乗っていました。駅に入っていったのですが、突然止まりました。ドアも開きません。
 そして、車内放送で「人身事故が発生しました」と流れました。
 そのまま扉も開かないまま、社内に閉じ込められました。そのうち、ホームに担架が運ばれ、上にあがっている人の腕が見えました。どうやら、命に別条はないようです。
 というわけで、ひと安心しました。
 そのまま、かなり遅れて、電車は発車しました。終点で乗り換える予定だったのですが、「いくらなんでも、こんなに遅れた電車の接続は取らないだろう。こりゃヘタすると、終点で降りて一晩明かすのか?」と思いました。

 ところが、改札を出て乗換案内を見ると、時計上は出てしまったはずの電車が表示されています。
 どうやら、そちらの鉄道でも人身事故が発生し、同じように遅延が発生したようです。
 そのおかげで、無事(?)接続することができました。
 これまで、乗っていた電車で客同士が喧嘩をし、その結果遅れた、という経験はありました。しかしながら、乗った電車が人身事故の「当事者」になったのは初めての経験でした。
 乗り継ぐ電車も人身事故で遅れた事からわかるように、非常に人身事故が増えています。
 原因は色々あると思われます。単に鉄道会社の努力だけでは防げないでしょう。
 いつか、その色々な原因が解決され、「2010年代は、鉄道で『人身事故』が多発していた」と過去形で語られる日が来ることを願っています。

 

2015年12月22日

人参の謎が解ける

 習志野市の名産は人参です。自分は千葉市民ですが、習志野市との境界近くに住んでいます。そして、ちょっと歩くと、広大な人参畑があります。
 そこに限らず、習志野では至る所に人参畑があります。一方、千葉市にも畑はありますが、人参はほとんど見ません。
 理由はわかりませんが、これが「習志野名物」なのだろう、と納得していました。
 ところが、今日、ちょっと雑談した時に、その「真相」がわかりました。

 70年前の敗戦まで、習志野は「軍の町」でした。
 現在、自衛隊がある「習志野駐屯地」は船橋市で、今の習志野市には、旧日本軍の施設を自衛隊が継続使用している、というものはありません。
 しかし、筆者の職場がある大久保などを中心に、かつては広大な軍施設があったそうです。ちなみに、職場近くには、軍用鉄道の廃線跡もあります。
 そして、当時の軍にとって、馬は貴重な「兵器」でした。なんでも、習志野には二千頭もの軍馬がいたそうです。
 そして、その軍馬の餌にするために。人参が栽培された、という話を雑談で聞いたのです。
 言われてみれば、非常に筋が通っていると思いました。

 もちろん、それは昔の話で、今は皆、人間が食べるために人参を作っています。家畜の飼料でも使われているのでしょうが、軍馬を育てる、というような殺人目的ではありません。
 色々ときな臭いを聞く昨今です。このような「名産品」を新たに作らないためにも、戦争のない世の中であってほしいものだ、とあらためて強く思いました。

2015年12月20日

クラブワールドカップ決勝

 クラブワールドカップ決勝のバルセロナ対リバープール戦をTV観戦しました。
 この大会をTV観戦するのは、2011年以来です。その時もバルセロナが優勝したのですが、決勝で敗れたサントスの看板選手はネイマール選手でした。
 そのネイマール選手はその後、バルセロナに移籍しました。そして、四年前でもエースだったメッシ選手も依然として在籍しています。
 さらに、昨年からこれまた世界的なプレイヤーであるスアレス選手も獲得し、驚異的な陣容となっています。

 試合のほうは、前半でメッシ選手が先制し、後半開始直後にスアレス選手が追加点、とバルセロナが着実に得点を重ねます。
 この時点で、試合の興味は「どちらが勝つか」ではなく、ネイマール選手も得点して、「三人揃い踏み」が実現するかいなか、になってしまったような感がありました。
 結局、らネイマール選手は得点はできませんでした。しかし、スアレス選手のこの試合2点めとなるゴールのアシストをするなど、活躍していました。
 結局そのまま3対0でバルセロナが勝って優勝しました。
 観客数は約6万6千人でした。今年のJ2において、愛媛のホーム21試合の合計が約8万人だった事を考えれば、いかに注目度が高かったかがわかります。
 まあ、これは愛媛の観客数が少なすぎる、というだけの話でもあるのですが…。

2015年12月19日

「当初見込み」の無責任さ

 2020年に開催される予定の東京五輪が、当初見込みの3013億円から約6倍の1兆8千億円に増大するというニュースを見ました。
 この五輪計画、当初はさんざんコンパクトで低価格という宣伝がされていました。しかしながら、この現状を見る限り、当初の「見積金額」の算定が滅茶苦茶だったと言わざるをえないでしょう。

 しかしながら、この「当初の発表より約1兆5千億円増えた」というとんでもない不祥事に対し、誰一人責任を取ることはないでしょう。
 なにしろ、これまで、同じように「現実と大幅に乖離した見込み数字」を元に、地方空港だの新幹線だのが造られました。ついでに言えば、これから建設するとなっているリニア新幹線も、かなり非現実的な需要予測がなされています。
 もちろん、その「現実離れをした見込み数字」を出した人が責任を取った、などという話も聞いたことはありません。それを考えれば、この五輪についても同様の結果になると考えるのが自然でしょう。
 この無責任な仕組みにより、ごく一部の人が大儲けするわけです。一方で、「財源不足による社会保障費削減」などと口実で、生活がより一層苦しくなる人が大量に増えるわけです。
 このような異常な事態がまかり通る世界で我々は生活しているわけです。そして、それが黙認されてしまったため、異常事態が拡大していっています。
 そろそろ何とかしないと、より異常な事がまかり通る時代になってしまうのでは、と強く思いました。

2015年12月18日

ニャン孫、諭す

 いつもの場所に行ったら、ニャン孫とその弟か妹(以下ニャン孫ツー)が、仲良く並んで座っていました。
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 自分が近寄ったら、ニャン孫は「ニャー」と鳴いて、差し出した自分の手を舐めました。一方、ニャン孫ツーは、いつも通り、人間が一定以上近づいたとみるや、逃げ出しました。
 一通りニャン孫と遊んで、ちょっと離れました。すると、ニャン孫ツーは戻ってきました。
 すると、ニャン孫は片手をニャン孫ツーのほうに向けました。ど突く、という感じではないのですが、やや攻撃的な感じです。
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 あたかも、「お前ももう子猫じゃないのだから、人間を見たからといってすぐ逃げるのは良くないぞ」と諭しているような感じです。

 すると、ニャン孫ツーは、上目遣いに兄を見た後、プイと横を向きました。
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 続いて、「なんだい、ニャン孫兄さんなんて!」という感じで、遠ざかりました。そして、お互い、きまずそうに、毛づくろいをはじめました。
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 拗ねたのかと思ったのですが、それから1分も経たずに、ニャン孫ツーは再び兄のもとに戻り、何事もなかったかのように隣に座りました。
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 当然ですが、台詞はこっちが勝手に想像したものです。実際に、ニャン孫が何を教え諭したかったのかはわかりません。
 とはいえ、ニャン孫がニャン孫ツーが好きで、成長を願っていること、ニャン孫ツーも兄を慕っている事は、よく伝わってきました。
 なお、ニャン孫ツーですが、現在、虚勢手術のため入院中です。戻ってきた時には性別が分かると思います。したがってこの「ニャン孫の弟か妹」という表現を使うのは、今回が最後になりそうです。

2015年12月17日

選択式夫婦別姓

 最高裁判決により、選択式夫婦別姓が話題になっています。
 これが「夫婦同姓をやめて全員強制的に夫婦別姓」なら反対する人の気持も一応理解はできます。
 しかしながら、「選択式」です。つまり「夫婦別姓にしたい人のご希望をかなえます。一方で、同姓にしたい人はいままで通りで問題ないですよ」という話です。つまり「夫婦同姓の権利」は保証されているわけです。にも関わらず、なぜ反対するのでしょうか。
 ちなみに、ここは、「大野隆と翔みなら夫妻が運営するサイト」です。一応、戸籍上は、相方に自分の苗字を名乗ってもらっていますが、サイト上では夫婦別姓です。
 それで何ら困った事はありません。もちろん、それにより「夫婦の絆うんぬん」などという事が生じた事は一切ありません。
 そうやって考えた結果、この「選択式夫婦別姓」が適用されない、という事は極めて不自然な事だよな、と改めて思いました。

2015年12月16日

興ざめした「応援中継」

 クラブW杯準決勝の、南米王者リバープール対広島の中継を地上波で見ました。
 リバープールはこれが初戦で、一方の広島はここまで2試合勝ち上がっています。各大陸の力関係を見れば、このようなトーナメントになるのも仕方ないでしょう。
 自分のような素人でも、リバープールが勝ちそうだ、と思うところですが、中継は全然違いました。

 アナウンサーはもちろん、解説者も「広島頑張れ」「これは広島が有利になりそうだ」的な話ばかりです。これは「解説」でなく「願望」だと思いました。
 中盤、広島の選手がゴール前までボールを運ぶと、解説者の一人は「よしよし、いけいけ」などと言い出しました。そんな事、小学生でも言えます。そこで「このプレーのどこが良くて、今後どうなるか」を語るのが「解説」なはずなのですが…。

 また、リバープールのサポーターも多くつめかけていました。昨晩は道頓堀近くで大いに盛り上がったそうです。
 そのような情報を紹介するまでは非常に良かったのですが、途中から、アナウンサーは「サポーターが多いのもプレッシャーになる事もあります」などと言い始めました。
 興行を収益源としているプロスポーツの根底を覆すような珍説です。ならば、チームの勝利のために、サポーターはスタジアムに足を運ばないほうがいいのだろうか、と思いました。
 さらに、リバープールサポーターも、前半に比べると、声を出さずに、「黙って試合を見ている人が増えました」などとも言い始めました。しかしながら、カメラはその時のサポーター席には切り替わりませんでした。
 あと、前半終了後、「視聴者の勝敗予想投票の発表」がありました。その結果、広島勝利が75%あったとのことで、それを「喜ばしいこと」みたいに話していました。
 「願望」ならともかく「予想」でその結果、というのは、単に視聴者がサッカーをしらないだけ、だとしか言いようがないと思うのですが…。

 後半に入って、リバープールが先に選手交代をした時も、あたかもそれが不利と思っているあかし、であるような言い方をしました。サッカーのセオリーに、「不利を自覚しているチームが先に選手を替える」などというのがあったとは聞いたことがないのですが…。
 試合のほうは広島が健闘し、前半を0対0で終え、後半もその膠着状態が続きます。
 しかし、そのアナウンスと「解説」のおかげで、「いいぞ、広島、頑張れ」という気分になることはできませんでした。
 そして、後半25分くらいにアナウンサーは、「リバープールの監督の表情から焦りが見られます」と言い始めました。ここでも、カメラは監督の表情を映しません。
 そして、その直後、リバープールはセットプレーから見事に先制点を奪いました。おかげで、このアナウンサー氏が、試合中の監督の表情を読み取る能力が根本的に欠けている事が非常によく伝わりました。
 試合前は、広島びいきで見ていた自分ですが、これまでのひどいアナウンスと解説のおかげで、なんか自分のひいきチームが得点したような気分になってしまいました。

 結局そのまま、1対0でリバープールが順当に決勝進出を決めました。とはいえ、試合終了後も含め、リバープールのどこが良かったのか、などのアナウンスや解説はほとんどなかったのですが…。
 というわけで、広島が負けたにも関わらず、悔しさを一切感じる事はありませんでした。
 まさか、視聴者に悔しさを感じさせないために、意識してこのような「ひいき放送」をしたのだろうか、と一瞬思ってしまったほどでした。
 改めて、日本のマスコミの劣化が救いようのない域に達した事がよくわかった中継となりました。

健康診断

 年に一度の健康診断を受けました。
 昨年と同じ病院で受けたのですが、今年は採血の担当看護師さんが関西弁の人になっていました。
 針をさすときに「チクッと刺しますよ」と言いました。これは、多くの看護師さんが言うと思います。
 ところが、その看護師さんは針をさす瞬間に、自らも口頭で「チクッ」と言いました。長年、いろいろなところで採血されていましたが、これははじめての事でした。
 関西ではそのような「採血方法」が一般的なのでしょうか。
 それとも、この看護師さんが独特のセンスの持ち主で、かつたまたま関西人だった、というだけなのでしょうか。非常に気になりました。

 他に、胃のレントゲンも撮りました。同然ながら、バリウムを飲みます。
 飲みながら、ふと、自分がバリウムの存在を知った時の事を思い出しました。
 それは自分が幼稚園の時でした、親が、「ひとまねこざるびょういんへいく(人まね小猿、病院へ行く)」という絵本を買ってくれました。「おさるのジョージ」という題名でTVにもなっているロングセラーです。
 主人公の小猿「ジョージ」がジグソーパズルの1ピースをお菓子と間違えて飲み込んで体調を崩します。そして、病院に行ってバリウムを飲み、レントゲンでその原因がわかる、という筋立てでした。
 この作品で印象に残っているのは、ジグソーパズルの和訳です。ひらがなで「はめえ」とされており、当初なんの事だかわからず、「パズルのこと」と聞いて納得したものでした。
 何度もバリウムを飲んでいるのに、今回になってこれを思い出したのは、この「はめえ」という謎の和訳にあります。
 弟の家族内でのニックネームがこの言葉と類似しており、当時読んだ時は、「弟みたいだ」と喜んだものでした。
 彼が世を去ってから、弟との過去を思い出す機会が増えました。そのため、そのような記憶まで蘇ったのだろうな、と思いました。

2015年12月15日

忘年会割引と割増?

 「ぐるなび」で忘年会の予約をしました。年に一回の恒例作業です。
 昨年の事を鮮明に覚えているわけではないのですが、どうも、今年は料金が分かりにくいな、とやっていて思いました。
 面倒なのでコースで料金を確認するのですが、多くの店が「定価4,500円のところ3,000円」みたいな感じで「割引」しているのです。
 一年で一番のかきいれどきである忘年会シーズンに三割以上も引くわけです。鉄道や飛行機がかきいれどきの年末年始やGWに三割引するような違和感がありました。
 一方、メニュー紹介の下には「忘年会シーズンにつきお一人さま500円の追加料金をいただきます」と書いてありました。

 これでは割引きなのか割増なのか分かりません。なぜ、普通に「定価4,500円のところ3,500円」と書かないのでしょうか。
 だいたい、忘年会シーズンですら3,500円で出しているのです、いったい、どの時期にその「定価4,500円」でそのコースを出しているのだろうか、と思いました。
 率直に言って、定価(もしくは忘年会割増価格)が3,500円としか思えませんでした。
 昨年までもぐるなびを使っていましたが、こんなわかりにくく、かつ「偽りのお得感」を錯覚させるような表記は存在しませんでした。
 「こちらのほうがお客を惹きつける」みたいなアドバイスでもあったのでしょうか。
 一昨年にプロ野球球団の日本一にかこつけて、楽天が「存在しない定価」を表示して「77%割引」などとやった事を思い出したりもしました。
 今年は、日程・場所などでかなり成約があり、これ以上探す事もできません。また、3,500円でも予算の範囲内なので、そのまま予約しました。
 ただ、来年も幹事をやるなら、もう少し早めに動いて、このような「わかりにくい表記」をする店は絶対に選ぶまい、と強く思いました。

2015年12月14日

制服サギ?

 仕事をしていたら、いきなり作業着姿の初老男性が入ってきました。
 制服の胸には「USEN」と刺繍されています。
 それを見せながら、「USENの者です。このたびの電力自由化に伴い、東電とUSENで業務提携が締結されました。」と言ってチラシを見せました。そこには、その言葉と同じ内容の見出しと、何かの書類の写真が記載されていました。
 そして、「つきましては、東電からあなたに来る請求書に記載されている契約者番号を教えて下さい」と言ってきました。

 とりあえず、いきなり訪ねてきた会社・人でも、最初は話を額面通り聞くことにしています。
 とはいえ、1分弱聞いていただけでも、この話の無茶苦茶さには呆れるよりありませんでした。
 仮に、東電とUSENが提携した、というのが事実だとしても、なぜ東電と契約している自分が、この人に、自分の契約者番号を教えなければならないのでしょうか。
 ちなみに、契約者番号・住所・氏名が分かっていれば、東電との契約を解除することも可能です。そんなリスクのある契約者番号など、見ず知らずの人間に教えていいわけがありません。
 ついでに言うと、この人、名刺の一枚も渡していません。「USENの人」である証拠(?)は、作業着の胸にある刺繍だけなのです。
 こんなもの、ちょっと刺繍する、もしくは下請けの作業会社が横流しすれば、簡単に手に入ります。それを考えれば、制服の胸の刺繍など、なんら「身分証明」にはなりません。
 というわけで、これ以上相手するだけでも時間の無駄だと判断し、お引き取り願いました。

 そういえば、数カ月前にも、東電との提携を騙った電話がかかってきた事もありました。その時は、胡散臭さを指摘したら、すぐに向こうから電話を切ったものでした。
 それを思い出し、もしかしたら、東電はサギの材料にされやすいのだろうか、と思いました。
 確かに、福島第一原発事故で見せた様々な傍若無人さ・厚顔無恥さは、そこいらの詐欺師を上回る悪質ぶりでした。
 その印象があるから、詐欺師との「相性」がいいのかも、などとも思いました。

2015年12月12日

指折り数える

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 職場に家族と相方を招待しました。
 案内したあと、職場近くの面白いメニューを出す店で一献、というスケジュールでした。
 したがって、店には事前に予約を入れました。
 予約を入れる際に、参加者を指を折って数えました。当然ながら、「父、母、姉、自分、弟、妹、妹そして相方」と数えました。これまで、自分を含めた家族で食事をするときは、常にこうやって数えていました。
 しかし、その直後に、もう弟は参加者として数える事はできない、という事に気づきました。

 しかしながら、次に人数調整を確認して店に最終的な参加者を伝える時も、やはり同じ数え方をしていました。
 なにしろ、「父、母、姉、自分、弟…」というふうに家族を数えるのは、物心がついてからずっとやっていた事です。
 というわけで、指を折る方法を変えるのは無理だ、と思いました。とはいえ、人数を不正確に伝えることもできません。
 そこで、「父、母、姉、自分、弟、妹・・・・」と数え、最後に、1を引くことにしました。傍から見れば無駄があるように見えますが、自分にとっては、こちらのほうが自然なのです。

 そうやって設定をした食事会並びに職場案内は、大変充実したものとなりました。店の食事も、皆に好評いただき、嬉しく思いました。
 これからも、家族でこうやって食事をする機会を増やさねば、と痛感しました。同時に、そのたびに、参加者を数えるときは、この「最後に1を引く」を続けるのだろうな、と思いました。
 ちなみに、その店に初めて行ったのは今年の4月でした。その時は、相方と弟と三人で行き、楽しい時間を過ごしたものでした。しかしながら、もうそれは二度とできないのだな、と改めて認識し、寂しさを感じました。

2015年12月11日

12月で気温20度

 今日は、えらく温かい日でした。
 前日の天気予報を見ていたのである程度想像はしていたのですが、その予測を上回る暖かさでした。
 家の中は寒いままだったので、コートと手袋を身につけて外出しようとしていたのですが、一歩外に出た瞬間、これが「今日のこれは過剰装備」だと気付き、慌てて部屋に戻って「軽装」に変えたほどでした。
 そのまま、12月とは思えないような気温の中で一日を過ごしました。
 朝、昼、晩と、それぞれ「イベント」があり、嬉しかったり、寂しかったり、鬱陶しかったり、といった感情を時間帯ごとに持った一日でした。
 いずれにせよ、この不思議な暖かさと風の強さには驚かされた一日となりました。

2015年12月10日

あかつきと金星

 惑星探査機の「あかつき」が金星の周回軌道に入った、というニュースを見ました。
 惑星探査機の事はよく分かりませんが、この名前を見た時は、勝手に懐かしさを感じました。
 約35年前、自分が初めて時刻表を見た時は、東海道本線の主要各駅から九州に行く夜行列車が多数存在していました。
 東京発だと「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」「あさかぜ」、大阪(新大阪)発だと「明星」「あかつき」「彗星」があり、さらに京都発の「なは」に名古屋発の「金星」と10種類の夜行特急が九州まで行っていたのです。

 その記憶が非常に強く、いまだに、これらの名前を見ると、その寝台特急を思い出してしまいます。
 そういう事もあり、今回の「あかつき、金星に接近」という記事を見た時は、大阪と長崎・佐世保行きの夜行特急が、名古屋と西鹿児島を結ぶ夜行特急に接近した、という構図が頭に浮かんでしまいました。
 「あかつき」は7年前、「金星」に至っては33年前に廃止されたにも関わらず、反射的にそのような構図が浮かぶわけです。
 改めて、あの頃、自分がどれだけ深くかつ想いをもって時刻表を読んでいたのだな、と再認識しました。

2015年12月09日

再利用?

 スーパーに行ったら、子供向けのキャラクター食品が売られていました。
 その中に、昨年あたりから大人気になり、今でも根強い人気を持つ「妖怪ウォッチ」の「ジバニャン」の顔が描かれた蒲鉾がありました。
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 この商品、上に印刷されている「ジバニャン」のイラストと、蒲鉾に印刷されているイラストでは輪郭も表情もかなり違います。
 さらに言えば、蒲鉾に描かれている絵を黄色く塗ると、かつて子供に大人気だったキャラみたいになります。そんな事を相方と話しました。
 工場の機械を無駄にしないために流用したのだろうか、などと思いながら、この「電気ネズミみたいなジバニャン」を見ていました。

2015年12月08日

ニャン孫がはばかったり、ニャン孫ツーにパンチされたり

 ある朝、ニャン孫と会いました。珍しく、普段の縄張りとちょっと離れた、舗装されていない庭にいました。
 そこで、「ニャン孫さん、おはよう」と声をかけたら、「ニャー」と鳴いて近づいてきました。ところが、その直後に踵を返しました。
 妙な行動をするな、と思ったら、ちょっと離れたところで地面を掘り、その上に座りました。要は、「はばかり」タイムだったわけです。
 ペットを飼っている人間でもこの管理ができていない事例があります。それを知るだけに、ニャン孫の意識の高さに感心しました。
 それから数日後、今度は、ニャン孫の弟か妹(以下ニャン孫ツー)に会いました。
 こちらは相変わらず人間嫌いです。ただ、間に金網があると、かなり接近しても逃げません。そして、こちらが手を近づけると「猫パンチ」で攻撃してきます。
 手袋をしていた事もあり、その爪を立てた「猫パンチ」を何発か手で受けました。攻撃されるのは残念ですが、これが、人猫関係の改善のきっかけとなればな、などと思っています。
 さらに別の日にニャン孫にあったら、目の前に降りてきて体を伸ばしたり転がったりと「体操」していました。その様子を写真に撮ってみました。(※最後の一枚はニャン孫ツーです)
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2015年12月07日

保育士問題

 保育士が不足しているという問題を解決するために、厚労省が「資格のない人でも保育士として働ける」という制度を提案したそうです。
 さほどこの業界に詳しい訳ではありませんが、保育士が重労働かつ低賃金で、そのために定着率が低く、希望者が減っている、という事くらいは知っています。
 それを考えれば、この厚労省案が極めて見当違いである、という事くらいはちょっと考えれば分かります。
 もっとも、保育士に限らず、他の職業においても、この「低賃金問題」は様々なところで発生しています。
 しかし、政府・財界・マスコミが「賃金を大幅に上げてこの人手不足問題を解決しよう」と主張するのは見たことがありません。
 その低賃金(および消費税をはじめとする高負担)のせいで消費が減り、経済が悪化しているという現実などには目もくれません。
 なんか、この人達は「収入の低い職業の賃金を上げるように主張すると死んでしまう病気」にでもかかっているのだろうか、とまで思えてきてしまいます。
 いずれにせよ、このような「解決案」しか出ない間は、この問題が解消される日は絶対にこないよな、と思いました。

2015年12月06日

Jリーグ終了

 昨日ですが、J1の優勝決定戦である、広島-G大阪戦が行われました。
 ホーム・アンド・アウェーの二戦目で、前回アウェイで勝っていた広島が引き分けて優勝となりました。
 結果的に、リーグ年間1位かつ後期優勝の広島が、最終的にも優勝する、という最も自然な形におさまりました。

 一方、J2の昇格決定戦である福岡-C大阪は1対1で引き分け、順位が上の福岡が昇格しました。
 これまで、J2のプレーオフで3位のチームが昇格した事はありませんでした。初めて「順当な結果」になったと言えます。

 そして、J2-J3の入れ替え戦である大分ー町田は、前回のホームで勝利した町田が、今回も勝利し、J2復帰を決めました。
 大分はJ1に8年在籍し、2008年にはJリーグ杯で優勝しています。また、三年前の2012年には、昇格プレーオフを勝ち抜き、J1に復帰していました。
 それから3年でJ3に降格するのですから驚きです。以前から、財政問題などで色々問題があった影響もあるのでしょうか。
 粉飾決算問題があった愛媛FCのファンとしては、他人事とは思えない急転落でした。

2015年12月05日

冬の大三角形

 昨晩、予定が長引いて帰宅が遅れ、遅い時間に外を歩いていたら、空気が澄んでいたためか、非常によく星が見えました。
 星座の形などオリオン座以外は何も知らない自分ですが、そのオリオン座のベテルギウスを含む、ひときわ明るい星が三つあることを認識できました。
 これが噂に聞く「冬の大三角形」なのだろうな、と思い、その場でスマホを出して調べました。
 すると、推察通り、ベテルギウスを右頂点にした逆三角形が「冬の大三角形」である事がわかりました。
 ちなみに、リンク先の図にあるように、下にはおおいぬ座のシリウスが、左頂点にはこいぬ座のプロキオンが輝いていました。
 実際に「冬の大三角形」を見たのは始めてでした。その三つの星が目立って輝くさまは、なかなか見応えがありました。
 予定が長引いて少々疲れていたのですが、冬の大三角形を見れた事で、かなり疲れが和らぎました。「きれいに輝く星を見る」事にこんな効果があるのだな、という事を始めて知りました。

2015年12月03日

避難訓練に遭遇

 朝の早い時間に24時間営業の大型スーパーに行きました。
 トイレに入っていたのですが、そのとき、「訓練放送」と前置きして、惣菜売り場で火事が発生した旨の店内放送が流れました。
 最初は、社員向けの隠語で「赤発生」と放送し、その後、客向けに「惣菜売り場で火災が発生しました」と放送する、という流れになっていました。
 もちろん、客に避難を求める事はありません。しかしながら、17年ほど前に、当時の職場で放火事件があり、119番通報した経験を持つ身としては、他人事とは思えませんでした。
 幸い、もう買い物する用事もなかったので、自主的に(?)批判訓練につきあい、走らない程度の速度で出口に向かい、「避難」しました。
 かつてのの「放火経験」がなければ、このようなつきあう事はなかったでしょう。改めて、17年前の苦い経験がいまでも自分に焼き付いているのだな、と思いました。
 偶発的出来事とはいえ、貴重かつ懐かしい経験をすることができました。

2015年12月02日

流行語大賞

 今年の流行語大賞は「爆買い」と「トリプルスリー」だったそうです。
 爆買い、というのは中国の富裕層が日本に観光旅行をした際に、大量に買い物をする行為のことです。
 実際、自分も京成電鉄の成田空港行き特急に乗った際に、中国から来られたと思われる方が炊飯ジャーの箱を持っているのを見たことがありました。あのときは、「なるほど、これが噂に聞いた」と思ったものでした。
 先日、国が運用する年金資金が投資の失敗で8兆円ほど目減りしたというニュースを見ました。それも、中国経済の減速の影響と報道されていました。
 そのような日本経済の現実を知らしめるためにも、この言葉が選ばれたのだろうか、などと思いました。

 一方、「トリプルスリー」のほうはまったくもって訳が分かりません。
 これは、野球で打率三割・本塁打30本・30盗塁の三つを達成した選手に対する称号で、長打力と走力の双方にバランスが取れている事を讃えたものです。
 今年は、福岡の柳田選手と東京の山田選手が達成し、65年ぶりの「セ・パで同じ年にトリプルスリー達成」となったそうです。
 もちろん素晴らしい記録ですし、10年前に比べると野球の情報量が100分の1以下になった自分ですら、その事を知っているほど報道はされました。
 とはいえ、これは「流行語」と言えるのでしょうか。たとえば、これがきっかけで「トリプルスリー」が野球以外のところでも使われるようになった、とでも言うなら「流行語」と言えるかもしれません。
 しかしながら、そのようは話を聞いたことはありません。
 単に野球関連で何度報道されようと、それは「流行語」とは違うのでは、と思いました。
 まあ、今回の選定にあたっては、いろいろな「圧力」があったと、発表の際に審査員が発言していました。それを加味したうえでの、この「大賞」なのだろうか、などとも思いました。

2015年12月01日

月が代わると…

 毎月、月初にネットでニュースを見ていると、「しまった」と思うことがあります。
 現在、大手新聞社は、会員制度を設けています。記事のさわりは誰でも見れますが、詳細情報は会員登録していないと読めない、という仕組みです。
 さらに、会員には無料会員と有料会員があります。
 有料会員はその名の通り、新聞社にお金を払っている人で、詳細情報を好きなだけ読めます。
 一方、無料会員は、ただメールアドレスを登録しているだけです。詳細情報を読むことはできますが、その記事数は、月間10本に限られています。

 自分もいくつかの新聞社で無料会員をしており、上限を気にしながら詳細記事へのリンクをクリックしていました。
 ところが、最近は、詳細記事をクリックする機会が減りました。
 記事の質が落ちている関係で、冒頭部分を読んだだけで「情報」としての用が足りてしまうのです。実際、詳細記事へのリンクをクリックしたところで、蛇足的な事や、自己弁護みたいな事しか書かれていないケースがほとんどなのです。
 そういう事もあり、先月も、詳細記事をほとんど見ることがありませんでした。
 しかしながら、月初になってネットで新聞記事を読み、「詳細記事へのリンク」を見ると、「しまった、月が変わっていた。先月の分がかなり余っていたのに…」と思ってしまうのです。
 まあ、一種の貧乏性なのでしょう。
 そんな事を考えつつ、どうせまた、来月の頭には同じような事を心のなかでつぶやくのだろうな、などと思いました。