2005年11月08日

ゴールデングラブ賞決まる

[ 野球 ]

 金曜日のベストナインに続いて、ゴールデングラブ賞が発表されました。マリーンズからはベストナイン同様に5選手が選出。福浦一塁手、西岡二塁手・今江三塁手・小坂遊撃手・サブロー外野手と内野陣を独占しました。特に西岡選手はベストナインは遊撃で取っているますから、二つの守備位置での受賞。同一年度で二つは、パリーグ初との事です。セリーグでかつて同じ記録を達成したのが誰なのか興味深い所です。結果的にバレンタイン監督の「三人の二遊間」が成し遂げた記録とも言えるでしょう。
 他は松坂投手・城島捕手・大村外野手・新庄外野手という面々。したがって、ベストナインとかぶったのは、西岡選手を含め3人でした。新庄選手は(けがなどで出場試合が少ないこともあり)今年の俺の受賞はおかしい。来年からは印象ではなく数字で選んで欲しい。そうでないと賞の価値がなくなってしまう。と言っていました。本人が言うのですからそうなのでしょう。個人的にもファイターズの外野手なら森本選手に取ってほしかったように思えます。

 セはバッテリーと二遊間と赤星外野手と過半数の計5人がベストナインとかぶりました。他はシーツ一塁手・岩村三塁手・福留外野手・金城外野手といった面々です。興味深いのはシーツ選手の初受賞。カープ時代は主に遊撃手で好守を連発していましたが、他球団の遊撃手とのかねあいで獲得できず、コンバートによって初受賞となったわけです。さらに、遊撃手では宮本選手も井端選手のために取れませんでした。こうやって考えると、内野手も外野と同様にポジション別でなく、上手い人を上から4人、という形でもいいのでは、と思います。これならば、同じく好守を連発した合併球団の平野選手なども選ばれたのではないでしょうか。
 守備の場合、「守備率」くらいしか数値化された基準がありません。そのため選考が難しいのでしょう。しかし、ベストナインとの区別をつけるためにも、何らかの方策を考えてもいいのでは、と思います。例えば、安打と失策の区別をするのと同様に、「通常の守備だったら安打だったが、守備によってアウトになった」というのは「好捕」と記録し、それの合計点を出す、などという方法も考えられます。あと、同様に「ベストナイン」は投手以外は「守備位置」でなくて「打順」にする事によって区別するのも一案かと思います。もっとも、それだと今年のマリーンズの選手の選考基準はより面倒になりそうですが・・・。

 話は変わりますが、昨日、NHKのニュース番組を見ていたら、秋季練習情報をやっていました。いきなりアナウンサーが「まずは、最も注目度が高い巨人」などと言っていました。TV関係者のくせに読売戦中継の視聴率の惨状を知らないらしいです。しかも、現地に行っているアナウンサーは首から「ジャイアンツ愛」などと書かれたハート型の札をぶらさげていました。本気で「いつの間に日テレにチャンネルが変わっていたのか?」と驚きました。だいたい、この時期で「最も注目度が高い」のは、週末にアジア選手権を控えている球団だと思うのですが・・・。ちなみに今日はスワローズの秋季キャンプを取り上げていました。しかしながら、「Fプロジェクト」という札を首にぶらさげたアナウンサーは出てきませんでした。球界的には、こちらのほうが、よほど重要度の高い標語だと思うのですが・・・。
 その読売といえば、高校生ドラフトで4位に指名された昨年春のセンバツ優勝投手が入団を辞退したというニュースがありました。報道では指名順位の低さが原因と言われています。しかし、冷静に見て、この判断は非常に正しいと言えるでしょう。なにしろ、ここ20年ほどで、高卒で読売に入団した投手で一定以上の実績を挙げたのは斉藤雅樹現コーチと桑田投手くらい。他はことごとくモノになっていません。二軍で干されるか、酷使されてすぐ潰されるのが普通です。今後の野球人生を考えれば、極めて妥当な行動と言えるでしょう。

 あと、土曜日に行われたベストプレーヤーズマッチ「甲子園出場経験者対未経験者」の試合を録画で見ました。マリーンズファン的には、2回だかの塀内選手の「今季初本塁打」と最終回の「小林雅英投手-里崎捕手のバッテリーで橋本選手と西岡選手が相次いで打席に」が見物だったと言えます。なお、その9回の「マリーンズ対決では」無死一塁で打席に立った橋本選手が、追い込まれてから得意の選球眼で2-3とした後、外角低めの見逃せばボールの球を一塁線を抜く二塁打を放ちました。そして続く西岡選手はきっちり犠飛を打ち上げました。今後、橋本選手が小林雅投手をリードする時、あのコースに投げさせるかどうか、気になるところです。なお、試合のほうは、「未出場組」の圧勝でした。
 試合後の「勝利監督インタビュー」で落合監督は、「とにかく怪我人を出さない事だけを気にしていた。試合展開など覚えていない」と発言。王監督や松中選手も同様の事を話していました。これは先週のパ東西対抗にも言えると思います。今後はシーズン終了後の企画を立てる際は、これらの発言を留意してほしいものです。

2005年11月08日 23:45