2007年06月26日

交流戦終了。マリーンズ、試合をせずに首位復帰

[ 野球 ]

 今日で交流戦も最終戦。横浜のベイスターズ対ファイターズは吉見投手と武田勝投手が先発。ファイターズは今日もセギノール選手が欠場し、高橋選手が四番に入りました。
 初回、1死1・2塁とファイターズが好機を作ると、高橋選手が適時二塁打を放って先制。前の試合に続いて「四番の仕事」をします。さらに小谷野選手に犠飛も出て、初回に2点を取りました。
 一方、ここまで交流戦防御率1位だった武田勝投手ですが、いきなり仁志選手に7号となる先頭打者本塁打を喫します。さらに続く下窪選手に二塁打されますが、ここはその無死2塁を凌ぎます。

 その後、ともに安打は出ますが得点が入らない展開に。特にファイターズは7回まで毎回安打で、3度無死の走者を出しますが、いずれも追加点が入りません。
 そして7回裏、先頭の石井選手が右翼席に2号ソロを叩き込み、ついにベイスターズが追いつきます。
 そして8回はこの回から登板の加藤投手から、先頭の高橋選手が二塁打。小谷野選手も安打で1・3塁とすると、続く工藤選手は三塁前の詰まったゴロ。三塁走者の高橋選手は本塁に突っ込みませんでしたが、工藤選手は俊足を活かして内野安打とし、無死満塁と絶好のダメ押し機を作ります。しかしここで加藤投手が踏ん張り、連続三振の後、代打の小田選手を打ち取り、ここを凌ぎます。
 これで流れはベイスターズに。1死から佐伯選手が四球を選ぶと、代走の野中選手が盗塁。これが捕手の悪送球を誘い、一気に三塁へ。その間に村田選手は三振でしたが、続く金城選手が連日の決勝打となる適時打を放ち、これで3対2とベイスターズが勝ち越し。9回はクルーン投手が一番からの攻撃を三人で抑えました。
 これでベイスターズは6連勝。ファイターズは一日で首位から陥落し、マリーンズが首位に復帰しました。ベイスターズは二日連続で相手チームを首位から引きずり下ろしたことになります。観客数は7千3百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対読売は田中投手と木佐貫投手が先発。2回にイーグルスが2死満塁とすると、嶋選手に2点適時二塁打が出て先制。さらに渡辺直選手にも適時打と、新人二人の活躍で3点を取ります。
 田中投手は2回まで無安打も、先制してもらった直後の3回に高橋由選手に2ランを打たれて1点差に迫られます。
 そのまま1点差で迎えた5回裏、1死から渡辺直選手が安打すると、続く高須選手が右中間を抜く適時二塁打で追加点。さらに山崎武選手にも適時打でもう1点入ります。
 さらに6回に読売が内野ゴロで1点を返すと、その裏、無死1・3塁から代打・憲史選手の内野ゴロが野選となって追加点。そこから犠打失敗に牽制死とイーグルスがミスを重ねますが、そこから死球でつないだ後、高須選手に二打席連続適時打を放ち、さらに突き放します。
 7回には鉄平選手に4号2ランも出てダメ押し。さらに9対4で迎えた8回、先頭の鷹野選手が死球で出ると、代走の高波選手が移籍後初の盗塁を決めます。ここでイーグルスベンチは本日2安打の渡辺直選手に5点差ながら犠打を指示。そして1死3塁から高須選手の内野ゴロの間に高波選手が生還し、無安打で10点目を挙げます。
 その裏、福盛選手が2死無走者から四連打されて2点を返されますが、10対6で試合終了。最後は2死1・2塁でホリンズ選手だったわけですが、ここで「一発出てもまだリード」と「一発出ると同点」では投手の負担も違うでしょう。そう考えると、8回の犠打からのダメ押しが大きかったのかもしれません。田中投手は6安打3四球4失点でしたが、5勝目を挙げています。観客数は2万8百人ほどでした。

 これで交流戦は全試合終了。やはり二連戦セットは違和感がありますし、全体的にも短い感じがします。せっかくだから、やはり6試合ずつやったほうがいいのでは、とも思いました。別にこれはマリーンズの成績がどうこう、というわけではありません。なお、リーグごとの成績は、パリーグの74勝でセリーグの66勝、引分け4という結果になっています。
 また、ファイターズと合併球団の間でトレードが発表されました。ファイターズからは木元選手と清水投手が、合併球団からは萩原投手と歌藤投手が移籍となりました。木元選手はこの移籍発表まで一軍に登録されており、20日のカープ戦でも出場していました。その時は、まさかそれがファイターズ最後の試合とは本人を含め、ほとんどの人が思っていなかったのではないでしょうか。
 また、木元選手といえば、2004年プレーオフ第1ステージ第3戦で、2点負けている局面で当時ライオンズの豊田投手から同点2ランを打った場面が印象に残っています。その裏、横山投手が和田選手にサヨナラ本塁打を打たれてライオンズが勝ったわけですが、この9回表裏の「主役」の四人のうち、和田選手以外は全て球団を去ったわけです。そう考えると、改めて時の経過を感じさせられました。
 萩原投手は野手から投手に転向して主に中継ぎで活躍。また、一昨年は故仰木監督のもとで「2試合連続先発」をしたりもしました。いずれも新天地でどのように活躍するか、興味深いところです。

2007年06月26日 23:42