2012年02月28日

ブロードウェイバーガー

 マクドナルドの期間限定商品・ブロードウェイバーガーを食べました。ハンバーガーにベーコンとクリームチーズおよび野菜が入っています。
 クリームチーズの味が印象に残りましたが、これは今回のキャンペーン「ビッグアメリカ」シリーズの前作「ラスベガスバーガー」と同じです。そういう事もあり、どのへんが「ラスベガス」でどのへんが「ブロードウェイ」なのか、今ひとつよく分かりませんでした。

 自分は中野区出身で、子供の頃に何度も中野ブロードウェイに親しんでいました。そのため、ニューヨークにあるブロードウェイの存在を初めて知った時、「アメリカにもブロードウェイってあるのか。(中野の)ブロードウェイって凄いんだな」と感心したほどでした。
 そういう事もあり、こんな「ラスベガスバーガー微修正版」を作るくらいなら、もっと中野色を出したほうが、「ブロードウェイバーガー」の名にふさわしいものができたのでは、と思いました。
 たとえば、期間中に店員がアニメのコスプレをして販売して利用者に投票させるとか、店舗の片隅に怪しげな占いコーナーを設置するなど、「ブロードウェイらしさ」を演出する方法はいくらでもありそうです。
 もしそのような「中野ブロードウェイバーガー」を出してくれたら、毎日のように通ったのに、などと残念さを感じました。

2012年02月27日

2012/2/27の更新と付記

 幕張本郷名所案内幕張駅入口-副題・一日一本のバス その2を掲載しました。

 今回掲載した記事は、途中までは既に執筆済みののもでした。最後の部分を書くために、平日の休みを利用して、バスに乗ってきました。
 その「取材」の成果は想像以上のものでした。そういう事もあり、当サイトでは珍しく、取材当日に記事を仕上げ、その日のうちに掲載、という作業を行いました。
 記事の内容については、鉄道やバスに興味がない人には面白くないとは思います。ただ、本日の取材の結果入手した「かつてバス停だったモノ」については、誰が見ても印象に残るのでは、と思っています。そこで、その写真を掲載してみました。
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 なお、写真をクリックすると、本日掲載した記事の中で、該当するバス停に言及した部分に、同じ窓で直接飛ぶようになっています。

2012年02月26日

客引き通り

 上野の仲町通にある店で、飲み会がありました。行きは、千代田線の湯島駅から行きました。まだ時間が早いこともあり、普通の飲み屋通りのように感じました。
 そこでの一次会が終わり、二次会の店を探そうと上野に向けて歩き出しました。すると、途端に、客引きから声をかけられました。
 断って通り過ぎ、一次会で話題になっていた、システム管理に関する話の続きをしていました。するといきなり、「その話の続きを女の子のいる店でしませんか」と声をかけられました。
 えらく客引き遭遇率が高いと思い、あらためて周囲を見回しました。すると、至る所に客引きがいました。
 なんか、通行人より客引きが多いのでは、と思えるほどです。
 結局、何とか仲町通を抜けました。しかし、そして中央通り周辺で店を探しましたが、満席だったりでなかなか入れません。
 面倒になった事もあり、そこで声をかけてきた客引きが案内する居酒屋に行きました。しかし、四人用に六人で詰め込まれた上に、イカの塩辛の小皿が400円という料金体系のもと、一次会並みの料金を請求されてしまいました。
 というわけで、飲み会そのものと同じくらい、客引きの印象が強かった夜になってしまいました。もし次に、この界隈での飲み会に呼ばれたら、会場変更を要請するか欠席するかの二択になるな、とまで思ったほどでした。

2012年02月25日

謎のまつげ増量化粧品広告

 地下鉄に乗っていたらまつげは100本ありませんという見出しの化粧品広告を見かけました。
 そう言えば、まつげの本数なんて考えた事がなかったな、と思いながら、続きを読んでみました。すると、
アジアの女の子のまつげは、平均99.5本*。そこで、マジョリカ マジョルカ史上初5mmのファイバーをたっぷり。凄長・極太・超ふさふさに!*資生堂調べ(日本・香港・タイ、片目での本数)
と書かれていました。
 「まつげの手入れ」には何ら興味はありません。とはいえ、この文章はおかしすぎるのでは、と思いました。
 まず、「平均99.5本」とありますが、単純に考えて、これだと、アジアの女の子の半分以上は、まつげが100本以上ある、という事になります。したがって、大見出しの「まつげは100本ありません」は大半の人に当てはまらない事になってしまいます。
 さらに、その後の文章との整合性も全くありません。例えば、これが「それに対し、欧米の女性は、まつげの平均本数は200本だ。だから、この化粧品を使って、まつげを多く見せましょう」と宣伝するなら理解できます。
 しかしながら、そのような比較対象も出さずに「そこで、・・・」などと、まつげ増量化粧品を宣伝されても、自分のまつげが少ないのかどうかなど、分からないと思うのですが・・・。
 まあ、化粧品に興味がないので、それを買う人にどのような形で訴求をすべきかも分かりません。したがって、このような宣伝方法もこの業界では有効なのかもしれません。
 とはいえ、短い文章中に、二つも論理破綻している、というのはいかがなものだろうか、と思いました。

2012年02月24日

調査能力の基本

 仕事をしていたら、自分宛の電話が回って来ました。発信者を確認したところ、「○○リサーチ」という所でした。聞いたこともない名前です。
 我社には同姓の人間が何人かいます。しかも、うち一人は悪質な名簿屋に名前と職場の住所を捕捉されており、たまにインチキ業者から勧誘電話がかかってきます。そのような電話が何度か回ってきているので、今回もそれかと思いました。
 そこで、とりあえず部署名を名乗りました。ところが、相手は当然のごとく、自分を指名してきます。そこで名乗ったところ、「当社は大手調査会社の依頼を受けて企業の状況を調査する会社で、1月に御社の調査をしたく電話した。すると、今は忙しいので2月下旬にしてくれ、と言われたからかけた」と言ってきました。
 確かに、日経BPなどから、たまにシステム構成の調査を調査したい、という電話が来たりします。しかし、システム担当である自分の所に会社全体の調査がかかってくる事はありえません。もちろん、1月にそのような電話を受けた記憶もありません。
 その旨を話したのですが、先方は「とにかくその時2月下旬と言ったのだから調査に応じろ」の一点張りです。不可解に思いながら応じているうちに、経理・財務部門にいる同姓の社員の事が頭に浮かびました。
 それなら確かに話が通ります。そこで再度確認したところ、やっと、1月にはその人の上司と会話した、という事を話しました。
 こちらは、最初に出た時に、部署名を名乗っています。それを聞けば、経理や財務をやっている部門でない事くらい誰でも分かります。
 だいたい、話をしていれば、こちらの口調から、面倒だから回答を拒否しているのでなく、完全に身に覚えがない、という事くらい分かるはずです。その時点で、前回電話に応対した経理・財務部門に所属する人の名前を言えば、このような無駄な会話は発生しませんでした。
 そちらの部署に回そうか、と言いましたが、さすがに相手も恥ずかしくなったのか「状況を整理して出直し、またかけます」と言って切りました。
 それにしても、所属部署を聞いても疑問に思わず、その後の話を聞いても、自分が同姓の別人にかけている事に気づかないわけです。率直に言って、こんな人に、会社の状況を調査する事などできるのだろうか、と思いました。
 ちなみに、その人が最初に切り出した時に出した「大手調査会社」は誰でも知っているほど有名です。そのため、その調査会社のブランドまで疑いたくなってしまいました。

2012年02月22日

2012/2/22の更新

 つれづれの乗換案内を更新しました。

最悪の組み合わせ

 PCを買い換えた家族から、e-taxが操作できない、という電話がありました。昨年までのWindwsXPでは問題なく操作できていたのに、Windws7にしたところ、画面が開かないとのことです。
 聞いてみたところ、ポップアップブロック機能が働いている感じでした。そこで、実際に行って操作をし、「信頼済みサイト」に登録したりしたのですが、やはり画面が出てきません。
 不思議に思いながら、いろいろいじっていたところ、画面下にポップアップの警告と解除のダイアログが表示されている事に気づきました。別画面が立ち上がり、その裏に隠れていたので、気づくのにかなり時間がかかったのです。
 なぜか分かりませんが、IE9では、状況によって別窓がタブになる事もあれば、新たなウインドウが立ち上がる事もあるようです。
 そのため、普通に操作しているだけで、4つものウインドウが立ち上がり、その中にそれぞれタブがある、という構造になってしまっていました。それだけでも分かりにくいのに、別ウインドウが警告ダイアログを隠すわけです。
 e-tax自体もかなり分かりにくいサイト設計になっています。それに、IEの「新機能」が加わった結果、このような訳の分からない事になってしまったようです。悪い意味での相乗効果が発揮されたと言えるでしょう。
 納税者の事を考えれば、e-taxの推奨ブラウザからIEは外したほうがいいのでは、とまで思いました。来年は改善されるのでしょうか。

2012年02月21日

存在を知ってから35年後に初めて食べる

 居酒屋に行ったら、時代劇ゲームとタイアップした企画メニューがありました。戦国武将に関連付けたメニューなのですが、徳川家康のものは「家康最後の晩餐」という名前で、鯛の天ぷらが掲載されていました。
 家康が鯛の天ぷらを食べて食中毒死した、という言い伝えを元にしているわけです。それだけでも凄い感覚ですが、さらに「これを食べて死んだ人」のイラストとメニューを並べているのです。ついでに「食べたら貴方も家康のように食中毒!」というフレーズでもつければいいのでは、と思いました。
 あまりのセンスに早速注文しました。そして、食べる時に、「そう言えば、鯛の天ぷらを食べるのは生まれて初めてでは・・・」と思いました。
 小学校の時に「まんが日本史」で、「家康の食中毒死」を読んでから、約35年ほどたっています。まさか、このような形で、その「歴史上の食べ物」を味わう機会が来るとは思いませんでした。
 なお、天ぷら自体は、普通に美味しく、食後に中毒も発生しませんでした。

2012年02月20日

遅ればせながら寒さを知る

 昨日、Googleニュースで、「長野県菅平で氷点下29度を計測」という記事を見ました。また、ヨーロッパでも記録的な寒波が訪れているとのことです。
 しかしながら、家と職場を往復するという日常を過ごし、たまの休日も近場に買い物へいくだけ、という生活をしていると、そのような寒さを体感する機会はあまりありません。そのため、菅平のニュースを見ても、どこか遠いところの話、みたいな感じでした。
 そんななか、今日は久々に余裕のある休日となりました。そこで、今年初めて、梅林公園に行くことにしました。
 例年ですと、2月上旬に南側の紅梅が満開となり、下旬になると北側の白梅が満開となります。そこで、行きがてら、相方と「紅梅はもう終わっているだろうね」などと話していました。
 ところが、行ってみたところ、北側の白梅はもちろん、南側の紅梅もまだ小さいつぼみがついているだけでした。まだまだ咲くのはずっと先、という感じです。
 10年以上、この公園に行っていますが、このような事態は初めての事でした。そして初めて、今年の冬の寒さが並でなかった事を実感しました。
 というわけで、今年の梅の見ごろは、2月末から3月下旬くらいになりそうな感じです。その頃にどれだけ余裕があるか分かりませんが、梅見を楽しみたいものだと思いました。

2012年02月19日

居抜き

 職場の近くの飲み屋街に昼食を食べに行きました。日曜なので、ほとんどの店は空いていません。そんな中、見覚えのある店が看板を出しており、中にはお客さんがいました。
 前に行ったのは数年前でしたが、その時は、日本酒が美味しい店、という記憶がありました。ところが、入ってみると、内装は当時そのままでしたが、メニューも調度品も、全て中華料理になっていました。
 かつて、日本酒の瓶が並んでいた場所にはすべて中国酒があり、カウンターには、中華料理の材料とおぼしき肉が吊るされていました。中華料理店でも、ここまで徹底した所はなかなかありません。干している肉を見た時は、二十年近く前に行った香港の事を思い出したほどでした。
 その現状が、かつての日本酒メインだった時代と混ざって、不思議な気分になりました。
 この店のように、以前のテナントだった店の設備をそのまま使う「居抜き」というのは、内装費を節約するという効果があるとよく言われます。しかしながら、このような不思議な雰囲気を醸し出す事もできるとは思わず、驚かされました。
 そんな事に驚いていたら、注文した麻婆豆腐が出てきました。強い味ながら辛すぎもせず、本格的な四川料理、という感じでした。それがまた一層、店が持つ独特の印象を高めてくれました。

2012年02月18日

バスターミナル跡地

 夕方、仕事で晴海埠頭行きのバスに乗りました。普段は、職場の近くにある「麹町五丁目」というバス停から乗るのですが、あらかじめ調べた所、次の発車まで少々時間があります。まあ、この時間帯は一時間に一本しかないから仕方ありません。
 寒い中バス停で待つのも嫌なので、ちょっと歩いて始発の四ツ谷駅前から乗ることにしました。これなら、バスの中で発車を待つことができます。
 そこでバス停に行きました。ここからは、かつて赤坂見附・虎の門を経由して品川に行くバス、信濃町・青山を経由して品川に行くバス、そして赤坂アークヒルズに行くバスのターミナルでした。
 最盛期はそれぞれ10分~15分間隔で走っていました。したがって、ターミナルもかなりバスで賑わっていました。自分も、当時品川行きの沿線に住んでいた事もあり、よく利用していたものでした。

 しかし、2000年にそれらの路線沿線に地下鉄が開通したため、赤坂アークヒルズ行きと品川行きの片方は廃止、残る品川行きも新宿発に経路変更され、いずれも四ツ谷から消えました。
 同時に、新宿から四ツ谷を経由して晴海埠頭に行っていたバスの新宿-四ツ谷間が廃止となり、ここを使うようになりました。
 しかしながら、その本数は多くて1時間に2本で、たいていは1時間に1本です。したがって、かつての「バスターミナル」とは全く異なる寂れっぷりになっていました。
 今日、発車待ちの間、バスから外を見ていて、その変わりっぷりを痛感させられました。
 実際、2000年の地下鉄開通のおかげで、沿線の交通は非常に便利になりました。かつて住んでいた実家に行くのも、それまでと比べ、飛躍的に楽になっています。
 その恩恵には十分あずかっているわけです。とはいえ、やはりかつて愛用し、賑わっていたバスターミナルが、1時間に1~2本のバスの起点となっている、というのをまざまざと見る、というのはかなりの寂しさを感じさせられました。

2012年02月17日

25年前のバッシング

 元力士レスラーの特集をしているプロレス雑誌の増刊号を見ました。その中に、当然ながら北尾光司さんの記事もありました。
 特に本人にインタビューしたわけでもなく、内容としては通り一遍に、氏のプロレス歴を紹介する、というものでした。
 そのなかで、氏の問題となった発言や行動についても、淡々と書いていませんでした。そして、最後は、「彼に取っての悲劇は、プロレス界においても、適切な指導をしてくれる『親方』に巡り合えなかった事だろう」という感じで締められていました。

 今となっては極めて普通の文章です。しかしながら、かつての「双羽黒バッシング」を覚えている身としては隔世の感がありました。
 なにしろ、あの頃は、土俵上・土俵外を問わず、氏のあらゆる言動が「叩き」の対象となっていました。パソコンを使っている、などと言った個人的な趣味まで、批判的に書かれたものでした。
 まあ、それからもう25年が経過しているわけです。もう、その頃の事など覚えている人は少ないでしょう。また、その後に発覚した事実から、「双羽黒廃業事件」は当時の親方夫妻が仕組んだもので、北尾さんはむしろ被害者だったのではないか、という説が有力になっている、という事もあるのでしょう。
 そんな事を思いながら、その文章を読みました。あと、最後の締めを読んだときは、「もし、全日本プロレスに入団していて、ジャイアント馬場さんが『親方』になっていれば、レスラーとして大成していたかもしれない」などと想像を巡らせたりもしました。

2012年02月15日

マナーの基本が理解できない会社

 突っ込みどころ満載として名高い(?)JTのマナー啓発広告の新作が電車に掲示されていました。今回のお題は駆け込み乗車で「駆け込みは危険な上に、間に合わないとカッコ悪い」などという言葉が書かれていました。
 前半部の「駆け込みは危険」はまあ、当然とは言えます。しかしながら、「間に合わないとカッコ悪い」というのには、「JTらしさ」を強く感じさせられました。
 つまりは、「カッコいいのは間に合うことだ」と言っているわけです。しかしながら、駆け込み乗車において、「結果的に間に合ったかどうか」というのは意味があるのでしょうか。
 確かに、間に合った本人は嬉しいかもしれません。しかしながら、周囲の人はその疾走にぶつかるリスクがあります。そして、駆け込みを「受け入れ」すると、電車は遅れます。さらに、車掌さんは事故を発生させぬよう、扉の開閉に一層の神経を使う必要があります。
 つまり、間に合おうと、間に合わなかろうと、周囲の人および、鉄道会社の人にとって、駆け込み乗車は極めて迷惑な行為なのです。
 にも関わらず、「間に合わないとカッコ悪い」などと書いて「マナー啓発」を自称しているのですから呆れるよりありません。
 まあ、「本業」であるタバコ関連の「マナー啓発」のほうで、「街中でタバコを吸う事自体がおよぼす迷惑」を「吸殻のポイ捨て」に矮小化して宣伝しているわけです。このような筋違いの「啓発」をするのも当然とは言えるでしょう。
 毎度の事ですが、この会社が「マナー」という物を根源から間違って認識しているという事がよく分かった宣伝でした。

2012年02月14日

柔軟性の欠如

 帰りに、買うものがあって途中下車をする必要が生じました。降りる駅は秋葉原か錦糸町の二択です。そして、どちらで降りても、求めるものが買える事は事前に確認していました。
 秋葉原で降りれば他に色々な店をのぞくことができます。一方、錦糸町で降りれば、帰りに乗る電車の選択肢が増えます。
 迷った末に、「雨も降っているから、秋葉原を歩くのは難しそうだ。だから、錦糸町にしよう」と決めました。
 そして、秋葉原に着いたのですが、電車が発車しません。なんでも、総武快速でドア故障があり、運転を見合わせている、との事でした。
 最初に二択をかけていたわけですから、この時点で即座に降りて、買い物をすべきなのは明白です。ところが、既に錦糸町で降りる、という決定をしたため、なかなかそれが決断できません。結局、運転見合わせの放送があってから降りることを決断するまで、5分弱もの時間をかけてしまいました。
 仕事で疲れていた事もあるのでしょうが、我ながら判断が遅すぎます。もう少し、思考の柔軟性および、常に頭を働かせる習慣を取り戻さねば、と強く思いました。

2012年02月12日

消費者心理

 先月、本屋で、ある作品のシリーズものが刊行される、という張り紙を見ました。自分も相方も少なからぬ興味があったのですが、値段もそこそこするので、その場での予約は見合わせました。
 ところが、今日、ふたたびその本屋に行ったところ、全6巻のうち、第1・2巻は予約受付終了、と掲示されていました。
 すると、急に「やはりあの時予約すべきだった」という後悔の念が浮かびました。そして、帰宅してアマゾンで調べた所、こちらはまだ受付中だったので、即座に予約をしました。
 基本的に、物を買う時に他人の動向を意識することはありません。売れていようとも興味がなければ買いませんし、マイナーなものでも自分が好きだったら買います。というわけで、「大好評発売中」とか「予約受付予定数達成間近」という宣伝文句に左右された事はありませんでした。
 それだけに、このような形で購入を決定したのは初めてでした。まあ、もともと買う方向で考えながら迷っていた、というのもあるのでしょうが・・・。
 自分にもそのような消費者心理がある、という事を始めて知りました。40年ちょっと生きていますが、自分の全てを把握するのは難しいものだ、と思いました。

2012年02月11日

降車ホーム導線の商用利用

 浦安市のモノレールに、「リゾート・ゲートウェイ・ステーション」という駅があります。日本の駅だというのに、なぜか長ったらしい英語の駅になっており、直訳すると「行楽地の入口駅」となります。ちなみに、意訳すると「舞浜駅」になります。
 それはともかく、この駅の出口の構造はちょっと変わっています。ホームから階段を降りると、舞浜駅の表記があり、その案内にしたがって改札を出ると、なぜか駅ビルであるイクスピアリの中に出ます。
 そこから、舞浜駅に行くには、その建物の中を歩く必要があります。駅まで時間がかかるうえに、ちょっと間違えると、建物の中を迷ってしまいます。
 ところが、その「舞浜駅」の案内を無視して背を向け、逆方向に歩いて階段を降りると、もう一つの改札が現れます。そこを出れば、目の前に舞浜駅があります。
 ちなみに、この「近道」は日中は閉鎖されており、モノレールから降車する人は強制的に大回りをさせられます。

 日中に近道をしたい場合、方法は二つしかありません。一つは、エレベーターを使って二階まで降りる経路で、もう一つは乗車ホームから降りる経路です。
 前者は、エレベータを使う必要がある人に迷惑をかけかねませんし、後者はあからさまなマナー違反です。しかしながら、遠回りを防ぐにはそれよりありません。
 ウィキペディアを見たところ、日中にそのような出場制限をかける理由として、日中は入場者が多いため、そちらの出場者が多いと、改札が混雑するため、と書かれていました。
 しかし、土日祝日を含め、何度か日中にこのモノレールに乗りましたが、そこまで入場改札が混雑しているのを見たことがありません。
 それらの事を考えると、モノレールの降車客をイクスピアリに誘導し、売上に貢献させる、という意図があると考えるのが妥当でしょう。よくディズニーランドを皮肉る言葉として「夢と魔法の国→カネと著作権の現実」という言葉があります。夢と魔法の国から帰る人に「金の現実」を見せつけているわけですから、その理念(?)を凝縮した導線と言えるのかもしれません。

 なお、この知識は、「リゾート・ゲートウェイ・ステーション」駅を十数回利用した経験から得たものです。しかしながら、その間、一度もディズニーランドにもディズニーシーにも行っていません。モノレールにに乗ったのは全て仕事です。
 ただ、その仕事も今回で終わりになりました。おそらく、二度とこのモノレールに乗ることもないでしょう。折角得た知識が無駄になってしまったわけですが、それも含め、ここ数年間の「仕事での舞浜通い」はいい思い出になりました。

2012年02月09日

SNS疲れ?

 最近、「SNS疲れ」なる言葉をよく見かけます。ツイッターやフェイスブックなどにハマった人が、そこでのトラブルや人間関係に疲れて辞めてしまう、という言葉のようです。
 その言葉を表紙にしたビジネス雑誌のサイトを見てみました。そこでは、店舗の情報をSNSで発信していた人が、ある事で批判を受けて「炎上」し、運用を停止ししたというものでした。
 しかし、これを「SNS疲れ」と言うのは明らかに変でしょう。このような問題は20世紀末の「ホームページ+掲示板」の時代から存在しました。それを最近発生し始めた現象みたいに書くのですから、無理がありすぎます。

 また、「IT用語辞典」なるサイトには、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の主要な機能である「ユーザー同士のコミュニケーション」に気疲れし、SNS上での活動をやめたり、利用頻度が極端に下がったりすることである。と定義されていました。
 これに至っては、さらにずれています。趣味における人間関係に疲れて、そこから遠ざかる、などという現象は、SNSところか、インターネットが普及する前からいくらでもある事です。
 一部には、「ツイッターのフォロワー数にこだわり過ぎて疲れる」など、「SNS」ならではの特徴を取り上げた「疲れ」もいくつかはありました。しかしながら、ほとんどが上に例示したような、様々なものに当てはまる現象を、強引に「SNS疲れ」と定義したものでした。
 なんか、「SNS疲れ」という言葉が先行して、後付でその「具体例」を挙げているような感じでした。あまりの不自然さに、何か、強引にこの言葉を流布させたい人々でも存在するのだろうか、などと勘ぐってしまったほどでした。

2012年02月07日

「三匹の仔豚」の視点

 有名な童話に「三匹の仔豚」というものがあります。子供の頃、この話を読んだ時、当然のように豚の視点で読み進め、最後に煉瓦の家に住んでいる豚が勝利したときは喜んだ記憶があります。
 これはどこの家庭でもそうでしょう。そして、母親が子供に読み聞かせた後に、「というわけで、三番目の豚は助かりました。めでたしめでたし。では夕食にしましょう。今日は豚の生姜焼きよ」などという会話があっても、親子とも違和感をおぼえないでしょう。
 しかし、よく考えてみると、我々は日頃から豚肉を食べています。そう考えると、肉食否定主義の方を除けば、狼の視点でこの物語を読むのが、人間として自然なのではなかろうか、とふと思いました。
 たとえば、子供が「煉瓦の家は丈夫だから狼さんも吹き飛ばせなかったんだね」などと感想を述べたら、親は「うん。しょせん狼は道具を使えなからね。これが人間だったら、ハンマーで扉を叩き破って煉瓦の家に入り、仔豚を捕らえて食べちゃうんだけどね」と説明するのが正しいのではないでしょうか。これなら、その後の夕食に豚肉を出しても不自然ではありません。

 もちろん、これは童話に限った事ではありません。少なからぬ人が、情報に接する時、ついつい書き手が用意した視点でその情報を見てしまいます。
 その結果、自分にとって不利な結果を及ぼすのが明らかな考えであるにも関わらず、書き手の視点で判断してしまい、賛同してしまう、という事が多々あります。
 情報を読んで、それを自分の考えに取り込む前に、その発信元の視点と自分の視点が本当にあっているのかを考えないと、そのような結果になるわけです。
 豚が食べられずに済んだことを喜びつつ、豚肉を食べた、かつての自分を振り返りつつ、そのような事を考えました。

2012年02月06日

耳かき

 しばらく前から、右耳に違和感が生じました。何か物がひっかかっている感じです。そこで、耳かきをしたのですが、何度やっても取り出すことができません。
 そこで、10年ぶりとなる耳鼻科に行きました。すると、先生はちょっと見て、「耳かきのしすぎで、傷が付いているせい」と診断しました。
 確かにここ数年、金属製の耳かきを使っていました。そして、ちょっと耳がかゆくなると、それで「掃除」していました。それが、知らず知らずに、耳を傷つけていたようです。
 というわけで、薬とともに、「耳かき禁止令」を言い渡されました。ただ、耳垢を貯めるわけにもいかないとは思います。そのあたりは、次の通院時に尋ねようと思っています。

2012年02月05日

NHKのよるソーシャルネットワーク比較番組

 NHKの「Eテレ」をつけっぱなしにしていたら、ソーシャルネットワークの比較番組をやっていました。ツイッターとフェイスブックとmixiの違いを検討する、というような内容です。
 ところが、明らかにそれらのサービスだということはわかるのですが、具体名は一切出て来ません。一覧表にも「国産のSNS」とか「つぶやき」という表記がなされています。たまに、画面は映るのですが、固有名詞などは全てモザイクがかかっていました。
 確かに、昔からNHKにはこのような「企業の名前を出さない」みたいな方針はあります。とはいえ、ニュースなどで「トヨタ」などの名前を出すことは普通にやっています。
 もし、一般論として「つぶやき」「外国産SNS」「国産SNS」の比較をするというのなら、微博やマイスペースなども取り上げればいいだけです。にも関わらず、実際に具体的に三つのサービスを比較しているわけです。それだけに、この過度の伏字にはわざとらしさばかりが目立ちました。

 そして、それ以上に驚いたのは、途中から「これらのソーシャルネットワークからどのように正しい情報を得るか」という話になった事でした。その方法として、公的機関直営のツイートを集めたサイトなどを紹介していました。さらに、「マスコミの報道など、正しさに確認がとれている情報を」などと解説の人が語っていました。
 それで「正しい情報」が得られるのなら、最初から役所の発表と商業マスコミの放送・記事を見ていればいいだけの話です。ソーシャルネットワークから情報を得ようとする必要など存在しません。
 役所発表やマスコミ報道が常に正しい訳ではないとわかったからこそ、エジプトの政変に参加した人はフェイスブックを重視したわけです。
 また、日本でも、福島原発事故以降、これまで流れていた「安全神話」および、事故後に流れた「ただちに健康に影響が出るものではない」などといった、役所やマスコミの発表が間違っていた事が判明しています。
 そして、それらが誤っていたのを理解するのに、ツイッターなどが役に立ったわけです。
 それらの現実をなかったことにして、「最終的に正しいのは、自分たちマスコミが流しているものだ」という事を大前提にして番組を作られても、「情報の取捨選択方法」という点においては何の役にも立ちません。
 というわけで、マスコミを通じてはソーシャルネットワークの長所も短所も理解することはできないよな、というのが、この番組から得た最大の「収穫」でした。

2012年02月03日

発車メロディ後の放送

 御茶ノ水駅で、駅構内放送を聞いていました。ちょうど、快速と各停がほぼ同時に発車するダイヤになっていましたのですが、それぞれの発車メロディが鳴った後、駅員さんが「中央線快速、高尾行きが発車します」「各駅停車、三鷹行きが発車します」と言っていました。
 階段を降りてホームに向かい人が、これを聞いたらどう思うでしょうか。少なからぬ人が、「発車メロディが鳴ってはいるが、まだ駅員の案内は続いている。ならば急いで乗れば間に合うだろう」と考え、階段を駆け下りるでしょう。
 駆け込み乗車が発生するたびに、車掌さんは「思わぬ怪我をする可能性もあるし、遅延の原因にもなりますから、駆け込み乗車はおやめ下さい」と怒った口調で車内放送します。
 その一方で、駅の構内では、「今発車メロディが鳴っている電車は○○行きです」と、その方向に行きたい人に、駆け込み乗車を煽っているわけです。
 もちろん、駅員さんだって駆け込み乗車を歓迎しているわけではないでしょう。そう考えれば、発車メロディが鳴った時点で、「三鷹行き、発車します」などと言わず、「2番線の電車にはもう乗れません。不運だったと諦めて、いさぎよく次の電車を待ちましょう」と放送したほうがいいのでは、と思いました。

2012年02月01日

あるバス停の移転

 仕事で晴海埠頭の入口にある建物にバスで行きました。ここに行くのは3年ぶりくらいです。以前来たときは、最寄りのバス停は、「ほっとプラザ晴海前」というバス停でした。
 そこで、今回もそこで降りたのですが、バス停の場所が大幅に変わっていました。結果的には、一つ手前のバス停で降りたほうが、早く目的地につけたほどの移動ぶりでした。
 かつて、この「ほっとプラザ晴海前」というバス停は、「晴海見本市会場前」という名前でした。その名前の通り、バス停の向こうには、何棟もの見本市会場が建っていました。
 ここで大規模イベントが開催された日は、この「晴海見本市会場」バス停は一日に万単位の人が乗降していました。私も、人を満載したバスに乗って、この停留所で乗降したものでした。
 しかし、1996年に海の向こう側に東京ビッグサイトが開館したのにあわせ、晴海の見本市会場は閉鎖され、半分は更地に、残り半分は中央区の清掃工場およびその付随施設である「ほっとプラザ晴海」になりました。
 そのため、バス停の名前もそれに合わせて改称されました。しかしながら、設置場所は当時と同じで、そこで乗り降りするたびに、当時の事を思い出したものでした。
 しかし、二年前にかつての見本市会場だった場所を縦貫する道が開通し、バス停が移転されていたようです。新たなバス停は、かつての見本市会場の中心地にできていました。
 移転に驚きながら新バス停で降り、かつて会場の中央通りだった道を歩きました。往時をしのばせるものは何一つありませんでした。それだけに、より寂しさを感じました。
 かつてのバス停跡地の前を通ると、そこには2年前に掲示された移転の案内がまだ残っていました。その看板および、かつて多くの人が乗降していたバス停の跡地を見たときは、一つの時代を作った「晴海見本市会場」の歴史が、完全に終わったのだな、などと思いました。