2012年01月30日

「敵」を倒し続ける「正義」

 人気のある娯楽作品の多くは、毎回、敵が現れてその都度その敵を倒します。「ウルトラマン」や「北斗の拳」は、毎週毎週どこからともなく敵が襲撃してきます。「仮面ライダー」や「戦隊ヒーロー」は毎年毎年新たな悪の組織が結成され、定期的に刺客を送りつけます。そして「水戸黄門」や「名探偵コナン」は、主人公が行く所全てに悪人がいて、陰謀を巡らせています。
 このような設定をしておけば、主人公の「正義」を描くのは簡単です。何しろ、残虐な「悪」を描き、それと闘う、という事だけで、「正義の味方」になれるからです。
 たとえば、ウルトラマンが毎週自然災害の対処をしたり、水戸黄門が毎週各地で農業技術改善の手助けをしていたら、いくらその能力が高くても、あれほどの人気シリーズにはならなかったと思われます。
 それくらい、「敵」を設定してそれを倒す、というのは自らの正当性を高め、支持を集めるには効率的かつ便利な手段です。
 それだけに、現実世界でもこの方法を用いる個人・組織は多々あります。
 その代表は、定期的に「テロ国家」を設定して軍事作戦を行なっているアメリカでしょう。また、政治の世界でも、そのような手法を取ると、マスコミがもてはやしてくれるため、簡単に人気者になれます。会社などの狭い組織でも、この手法を出世や勢力拡大の手段に使う人は少なからず存在します。
 ただ、現実世界では、毎年一回悪の組織が結成されたり、主人公の行く所に悪人が常駐している、などという事はありません。その結果、「悪と戦い続ける」ためには、常に周囲の誰かを「悪人」に設定しなければなりません。たとえ、その「敵」が有害でなくてもそうなってしまいます。
 こうなると本末転倒で、自称「正義の味方」が最も迷惑な存在になってしまいます。しかしながら、もはや「正義の味方」は「敵」との闘いを止める事ができません。「敵」がいなくなったとたん、自分の「正義」が崩壊してしまうからです。
 このような事は、歴史上いくらでも存在します。しかしながら、相変わらず、そのような形で「正義」を具現しようとする迷惑な人が尽きることはありません。
 このような「正義」を支持する人がいる限り、そのような「闘い」は際限なく続くでしょう。その結果、「敵」に設定された人が、不当な被害を受ける、という状況もなくなることもないのだろうな、と思いました。

2012年01月29日

2012/1/29の更新

 交通博物館ゆうゆう亭にバスで行くを掲載しました。

2012年01月28日

授業料

 相方のモニタ購入につきあって秋葉原のヨドバシに行きました。店内を歩いていたら、ブルートゥース対応のイヤホンが売られていました。iPod touchを買った時から、せっかくついているブルートゥースの機能を使ってみたいとは思っていました。
 箱をみたところ、携帯電話対応と書いてありました。ならばiPod touchにも使えると思いました。現状で音楽を聞くには、付属の有線ヘッドホンをつけるよりないのですが、それは面倒なうえに、他の音が聞こえなくなります。
 それに対し、これならかさばらない上に、片耳が空くので、他の音も聞こえます。値段も2,000円と手頃だったので、深く考えず、衝動買いしてしまいました。
 そして設定したところ、すぐに認識しました。早速録音していた音楽を聞こうとしたのですが、何も聞こえません。しかしながら、エラー表示は一切ないうえに、音量調整ボタンを押せば、音が出ます。したがって機械の不調ではありません。
 そこで、メーカーのサイトを調べました。すると、iPod touchについては、スカイプでは動作確認してあるが、音楽は聞けません、と明記されていました。
 「携帯での通話ができる=全ての音が聞こえる」というものだと思い込んでいました。確かに、再度箱を見ると、電話機能については書いてありますが、それ以外の事は一切書かれていませんでした。
 通話は携帯電話で行うので、iPod touchのスカイプ機能を実際に使うことはありません。というわけで、完全に無用の長物となってしまいました。
 これも全て、「使ったことのない製品を買うときは、事前に調べておく」という基本中の基本を怠ったツケと言えるでしょう。というわけで、2,000円は「授業料」になってしまいました。
 もっとも、以前から現在の携帯電話をアンドロイドのスマートフォンに機種変更しようと思ってはいました。それが実現した際には、これを使ってハンズフリー通話をしようと思っています。

2012年01月27日

増設?

 ある駅で、「Suica専用自動改札機増設のお知らせ」という案内を見ました。「増設」というと、通路を拡張して改札機を増やすかのように見えます。しかし、よく見たところ、既存の改札機を専用機に置き換えて、切符および磁気式定期券を使えなくなるようするだけでした。
 別に、既存の改札機でもSuicaは使えます。したがって、利用者にとっては何一つ便利にはなりません。そのような事実を隠すために、あえて「増設」などという言葉を使ったのだろうな、と思いました。
 確かに、鉄道会社にとっては、この「増設」は利点ばかりです。
 まず、切符などを通す必要がなくなるため、「紙詰まり」がなくなり、故障のリスクおよび復旧のための手間が減ります。
 さらに、切符が減れば紙代も節約できます。そのうえ、切符で乗った場合は不通になると振替輸送をする義務が生じますが、Suicaやpasmoで乗った客に対しては、その義務がないため、事故発生時の費用も削減できます。
 そういう事もあり、「増設」などと盛り上がりたいのでしょう。しかし、どう表現しても事実は「切符・磁気式定期券が使える改札機の減少」でしかないのです。
 何度か書きましたが、JRをはじめとする鉄道会社は「故障」→「点検」とか、「線路に転落」→「線路に人立ち入り」などと姑息な言い換えをよくやります。これもその一環なのでしょうが、あまりやりすぎると、そのうち会社への信用が失われてしまうのでは、とも思いました。

2012年01月26日

ドコモ障害雑感

 昨日の帰りがけに、午前から昼にかけ、ドコモで大規模な通信障害が発生した、というニュースを見ました。
 その時点では原因が特定できていなかったようですが、今朝見たところ、設備が故障した所に、電車事故で遅延が生じ、それを会社に連絡する人が多発して回線がパンクした、という複合的な原因、という発表がされていました。
 ちょうど自分もその事故に巻き込まれて乗っていた電車が止まりました。しかし、代替手段があり、始業時間までに着けたため、会社に連絡はしませんでした。
 さらに、10月にiPod touchを買って以来、iモードなどの通信機能のほうも、メールをたまに打つくらいになっています。
 そういう事もあり、通信障害が発生した千代田区におり、電車事故の被害も受けたドコモユーザーであるにも関わらず、夕方まで障害に気づかなかったわけです。
 というわけで自分は問題なかったわけです。とはいえ、似たような障害が頻発しているのは利用者としては不安です。やはりスマートフォンの増加に、既存の通信システムの能力が追いついていない、という事なのでしょうか。
 既に色々な回避策は提示されているようです。それらが功を奏し、回線に余裕ができる事により、スマートフォンの能力さが最大限に活かせるようになれば、より便利になるのだろうな、などと思いました。

2012年01月25日

積み残し

 総武快速の君津行きで帰りました。船橋でかなり下車する人がいたので、流れにあわせて自分もホームに降りました。
 一方で、乗車待ちのほうもかなりの行列になっていました。このま最初に乗ると、次の津田沼で降りる際に、人をかきわけなくてはなりません。そこで、列の最後尾について一番最後に乗ろうとしました。
 ところが、自分の前の人が乗るあたりで、扉が閉まり始めました。とはいえ、明らかに行列は残っています。だからまさか、自分が乗るまで閉まることはないだろう、と思っていて電車に入ろうとした瞬間、目の前で扉が閉まってしまいました。
 隣に並んでいた女性も一緒に積み残され、「えっ?こんなのってないでしょ」と怒っていました。
 その後すぐに津田沼行きが来て、それが各駅停車とギリギリで接続してくれました。したがって、自分は特に被害はありませんでした。
 しかし、千葉より先に行こうとしていた人の場合は、かなりの時間のロスになります。調べてみたところ、内房線沿線の人なら15分ほど、蘇我から外房線に乗り換える人なら20分ほど、このような積み残しを食らうと、帰宅時刻が遅れてしまうことがわかりました。
 これまで、ラッシュ時の電車で多くの人が降りるにも関わらず、人の流れに抗って頑張っている人を見るたびに、「何を意地はって周囲に迷惑をかけているのだろうか?」と思っていました。しかし、今回の経験で、そのような人の気持ちが少し理解できました。
 もちろん、乗ろうとする人を際限なく待っていたら、ダイヤが乱れてしまう、という運行側の事情も分かります。
 結論としては、現在の総武快速の通勤輸送がほぼ限界である、という事なのでしょう。そのことを再認識させられました。

2012年01月24日

あやしげなRSS広告

 アメブロを使っているブログをいくつか愛読しています。それをRSSに登録していると、たまに「PR」というヘッダがついた広告が配信されます。
 今日、目に入った広告は「FXの売買タイミングで失敗した方、初心者の方必見!」というものでした。あまりの胡散臭さに開いてみたところ、案の定、タダで儲かる、みたいなことが大量に書かれているページが開きました。
 ちなみに、一つのページに「無料!」というロゴだけで六つもありました。そして、画面の一番下に、小さく、かつ背景色に近い色を使った文字で、二行ほどリスクについての「説明」がありました。
 典型的な「広告につられたら、極めて高い確率で失敗する投資」だと言えるでしょう。それにしても、「FXの売買タイミングで失敗した方、初心者の方必見!」という宣伝文句は、カモの掴み方を熟知している宣伝文句だと思いました。
 このブログを運営している会社の経営者は大儲けしており、何か立派そうな事を書いた本を何冊も出しているようです。何が書いてあるか興味はありませんが、このような会社の広告料で儲けている人ですから、それ相応の事が書いてあるのだろうな、と思いました。
 ついでに、ブログを開設している人も、自分たちがそのような商売の媒介になっている事をもう少し配慮してもいいのでは、とも思いました。

2012年01月23日

防寒具の落し物

 最近、色々なところで防寒具の落し物を見かけます。まあ、寒い季節だから防寒具を身につける人がいるのも、それを落とす人がいるのも仕方ないとは言えます。しかし、問題はその落ちている場所です。
 たとえば数日前は、スーパーの床にマフラーが落ちていました。確かに、店内に入ればマフラーを外すのは分かります。だからといって、なぜそんな所で落とすのか不思議です。
 さらに今日は、横断歩道のど真ん中に手袋が落ちていました。日中でしたが、雨が降っており、手袋を外すような気候ではありません。
 まさか横断中に決闘の申し込みをしたわけではないでしょう。というわけで、どういう経緯でこの手袋がここに落ちているのか、としばらく考えてしまいました。
 他にも、駅の階段の途中に手袋が落ちていたのを見たこともあります。なぜだかわかりませんが、今年の冬は防寒具が落ちやすい傾向でもあるのかもしれません。自分も細心の注意を払おうと思いました。

2012年01月22日

年齢確認

 行きつけのコンビニで酒を買いました。いつもどおり、レジが「年齢確認が必要です」と発生しました。もちろん、確認されるほどの外見ではないので、普段ならその声を無視して、店員さんは袋づめをします。
 ところが、今日の店員さんは新人なのか、マニュアル通りに表示される年齢確認ボタンを押すように求めてきました。そして、「20歳以上」と書いてあるボタンを押し、購入手続きは完了しました。
 やってみて思ったのですが、これって「未成年にアルコールを販売しない」が目的でないな、と思いました。もし未成年に売った時に「未成年だと確認したけれど、本人が嘘を言った。だから我々が悪いわけではない」という免罪符づくりが目的のようです。
 何しろ、そのボタンを押す作業だけで誰でも「20歳以上」になってしまうわけですから・・・。
 まさかの対応には驚かされましたが、おかげで、貴重なシステム(?)を知ることができました。

2012年01月20日

柏に行く

 仕事で柏に行きました。ちょっとしたトラブルがあり、三ヶ月連続での来訪となりました。
 駅を出て人工地盤を歩こうとすると、いきなり何人かの係員が、「雪がアイスバーンになって滑るから注意してください」と叫んでいました。別に雪が積もっているわけではありません。にも関わらず、これだけ注意しているという事は、よほど滑りやすい舗装をしているのだろうな、などと思いました。
 行き先はバスに乗っていくのですが、ちょうど出たばかりでした。こんな寒いなかで待つわけはいかないので、向かいのビルにある本屋に入りました。スポーツ雑誌のコーナーがあったのですが、そこには柏レイソルがJ1で優勝した時の写真が二枚飾られていました。
 優勝してから一月半経ちますが、やはりホームタウンは違うな、と感心させられました。
 その後、バスに乗ってみぞれ混じりの柏市街を見ながら移動し、目的地で作業しました。三度目の正直でついに懸案が解決し、やっとすっきりした気分で帰ることができました。
 同時に、ここに来るのも最後か、と思うとちょっと寂しくなりました。しかしながら、ちょうど帰りのバスが出る時間になってしまい、慌ててバス停に走る破目になってしまいました。したがって「別れの余韻」に浸ることができず、少々残念に思いながらバスに乗りました。

2012年01月19日

メルマガ解除いろいろ

 メールボックス整理のため、読んでいないメルマガをまとめて解除することにしました。配信元の会社によって解除方法がそれぞれ異なります。その「社風」はかなり興味ふかいものがありました。
 最も良心的なのは、メール本文中に記載されている解除アドレスをクリックするだけ、というものです。こちらの手間を最小限に抑えているわけで好感が持てました。メールの縁は切れますが、今後も頑張ってほしいものだと思いました。
 一番多かったのは、解除用のリンクをクリックすると、個人情報画面に入る、というパターンです。大体はそこにメールアドレスを入れてログインするわけですが、一部には氏名さらには社名まで必須になっている所がありました。
 別に、メルマガ解除において厳密な本人認証などする必要はないと思うのですが・・・。おそらくは、少しでも手間を増やすことによって解除を面倒と思わせるという「作戦」なのでしょう。
 さらに、ログインしてから解除するまでがわかりにくい、という会社もいくつかありました。これも同様の理由で少しでもメルマガ発行部数を維持したいゆえなのでしょう。ただ、解除するほうとしては、その会社への印象が悪くなるだけです。
 今回、特にひどかったのは、ポータルサイトのgooでした。えらくわかりにくく、解除に時間がかかるうえに、手続きをした翌日にもメールが来ました。
 ちなみに、メルマガが来るようになったのは、ここが提供していた、通常のサイトからRSSを生成するというサービスを利用する際にメルアド登録が必須だったからでした。そして、そのサービスは打ち切られたのですが、その後もメルマガは来続けていました。そういう経緯もあり、今回の件でこのサイトに対する印象は大幅に下落しましA。
 なお、「配信停止メールには、担当営業の名前も書いて下さい」という記載があったメルマガもありました。配信停止数も集計して、それを理由に担当者の給料を下げたりするのでしょうか。世の中には嫌な会社もあるものだな、と思いました。

2012年01月17日

外を見ない生活

 最近、夜になって「そういえば今日は晴れていたっけ、曇っていたっけ」と思うことが少なからずあります。
 別に今の職場で外が見えないわけではありません。事務所は西向きのためにブラインドが降りていますが、ちょっと飲み物を買うなどで席を立てば、近くに外が見える窓があります。
 ところが、そういう機会があっても外を見る余裕がなく、最低限の用だけ済ませて席に戻ってしまいます。その結果、最初の書いたように、今日の天気がわからないまま一日が過ぎてしまうのです。
 以前はもう少し余裕はありました。しかし、昨年夏ごろから色々と立てこんできて、その結果、このような日常になってしまったのです。
 もう少しで一区切りがつくことは決まっているのですが、それでもなかなか落ち着きません。
 もちろん、このような状況がいいわけではありません。やはり、ある程度余裕くらいあったほうが、仕事もうまく片付くはずです。
 というわけで、明日の目標は「外を見て天気を確認するくらいの余裕を持つ」にすることとしました。

2012年01月16日

三年ぶりの三連休

 昨日も書きましたが、有給を取って、土曜から月曜まで松山に行っていました。>br />  こう書くと、正月休み・成人の日に続いて三週連続で三連休以上取っているように見えます。しかしながら、ここ数年、ハッピーマンデーも盆暮れも世間並みに休んだ事はありませんでした。当然、今年もそうです。
 記憶を整理してみたところ、三連休を取ったのは2008年の12月30日から2009年の元旦にかけて以来でした。
 それだけ久しぶりという事もあり、今朝起きた時は、かなりの違和感がありました。それだけ、「少なくとも二日続けて休んだら翌日は出勤」というのが体に沁み込んでいた、という事でしょう。
 その貴重な三連休ですが、日曜にちょっと遠出をした以外は、特に何もせず、道後温泉でのんびりしたりしていました。
 気がついたら連休も終わり、自宅に戻ったわけですが、特に何もしなかった割には、充実した日を過ごせたようにも思えます。
 やはり、たまには仕事から一定以上離れる時間は必要なのだな、と思いました。

2012年01月15日

ネット環境の年次変化

 相方の帰省につきあって松山にいます。これは結婚してから毎年の恒例行事となっています。そして、行動についても、道後温泉に行く・市内中心部を見物する・ちょっと遠出してみるなど、毎年ほぼ同じ事をしています。
 ただ、その間のネット接続環境は随時変化しています。結婚当初はまだアナログ接続が主流といった時代でした。したがって、松山にいる間は、ネット接続は諦めていました。必然的に、サイトの更新などもできませんでした。
 しかしその後、ネット環境の進歩と共に、状況は変化していきました。最初は漫画喫茶での接続でした。その後も携帯サイトの進化や・公衆無線LANの発展・相方の実家のブロードバンド導入などにより、だんだんと便利になっていきました。
 ただ、やはり少なからぬ制限はありました。ブロードバンド導入後も、ネットに接続できる場所は限られており、自分がつなぐときは、相方に席を譲ってもらう必要がありました。
 しかし、昨年加入したワイマックスのおかげで、今年になってさらに環境が進化しました。これにより、場所も問わず、かつ相方の邪魔もせずにネットに繋げるようになったのです。それにより、ついに帰省中でも普段とほぼ変わらないネット環境を享受できるようになりました。
 こうなると次は、自宅のメインマシンの遠隔操作でもしたいところです。技術的には十分可能なはずなので、何とか来年までには実現したいものです。

2012年01月13日

25年で変わった「常識」

 先日、2005年に発生したJR西日本福知山線事故で、当時の社長だった人の刑事裁判が行われ、無罪になった、というニュースがありました。それに関してツイッターで何人かの人が「JR西日本の事故は許されるものではない。今後も再発防止に全力を尽くして欲しい。一方で、利用者は過度な定時性を求めすぎている感もある。」みたいな投稿をしていた人が何人かいました。
 つまり、あの事故の原因を、「利用者が遅れると怒る→会社が遅延が生じないように命じる→運転手が遅れを取り戻そうと無理をして事故になった」という認識なのでしょう。
 書いている人に悪意はないのでしょうが、見当違いにもほどがあると思いました。だいたい、「安全」と「定時運行」を「二択」というのがありえない話です。
 公共交通機関は安全かつ正確な運行をするのが使命です。それには、安全と定時制の双方を維持できるダイヤとシステムを組めばいいだけの話です。JR西日本はそれができなかったから、あのような大惨事をもたらしたわけです。
 もしかすると、そのような投稿をした人は、かつての安全かつ時計並の正確さを誇っていた国鉄時代の事を知らないのだろうか、とも思いました。それならば、安全かつ正確な鉄道などありえない、と思い込んでいるのも理解できます。
 まあ、国鉄が解体されて今年で25年目です。四半世紀も経てば、「常識」が変わるのも無理はないでしょう。
 そんな自分も、今朝の出勤時、「事故で3分遅延」というアナウンスを聞いて、「そうか。ならば下車時に鳴らす寝過ごし防止の携帯目覚ましを3分遅らせなければな」と、日常茶飯事のように対応してしまいました。
 要はJRの遅れに慣らされてしまったわけです。改めて、この25年間の時の流れおよび変化というものを感じさせられました。

2012年01月11日

ベテルギウス

 しばらく前に、オリオン座のベテルギウスが早ければ今年にも超新星爆発をする可能性がある、という情報を見ました。オリオン座は、自分にとって空を見ていて識別ができる唯一の星座です。それだけに、その情報は強く印象に残りました。
 そして今日の帰り、アパートの手前で空を見ると、オリオン座がありました。そして、ベテルギウスを見ると、いつもより赤っぽく見えました。
 もちろん、日々オリオン座を観察し、今日のベテルギウスの見え方は、などと記録を取るような事をしているわけではありません。ただ、先日見た情報に影響されて、そのように思ってしまったのでしょうか。
 そんな事を思いながら、寿命が尽きつつありながらも、640光年離れた場所からではっきり分かるほど輝いている星を眺めていました。

2012年01月10日

「立ち」という言葉の印象度

 以前から気になっていた、とある駅ビル内にある「一貫75円からの立ち食い寿司屋」に入ってみました。確かに、メニューを見ると、一貫75円からの寿司が多々あります。
 しかし、実際に注文しはじめたら、一貫75円という事は、回転寿司に換算すれば「一皿150円」であるという事に気づきました。
 回転寿司は一皿100円からなわけですから、それより5割程度割高なわけです。しかも、椅子がないわけです。
 これで、味が値段相応だったら良かったのですが、シャリが崩れていたり、わさびの付け方が均等でない、というような品質でした。
 これが回転寿司屋で「一貫75円」を謳っていたら、冷静に「一皿150円からか」と判断できたのかもしれません。しかしながら、「立ち食い」という言葉に引きずられ、つい「椅子がない分、安価で提供できるのだな」と思い込んでしまったのです。
 言葉の組み合わせというものが、どのような印象および錯覚を生むか、という事を痛感させられた夕食になってしまいました。

2012年01月09日

2012/1/9の更新

 翔みなら絵ブログらくがきちょうを更新しました。

ウェアラブルコンピュータ

 相方の里帰りのため、宅急便を使うことになりました。これまでは梱包してコンビニに持ち込んでいたのですが、先日見たヤマトのサイトで、ネット申し込みに関する記載があった事を思い出しました。
 そしてサイトを見たところ、送り先まで入力しておけば、ドライバーさんが、記載済みの伝票まで持ってきてくれる、と書いてありました。
 複写式伝票を書くのが苦手中の苦手な身としては、こんな有難いサービスはありません。大喜びして申し込みました。
 そして実際にドライバーさんが来ました。しかし、申込時には伝票の枚数を「2」で登録していたのですが、1枚しかありません。何かの伝達ミスか、と思いながらも「じゃあ、もう一枚書きます」と言いかけました。
 しかし、ドライバーさんは平然と、手に持った携帯電話券スキャナみたいな装置を操作し始めました。すると、腰についている小型プリンタから、登録していた送付先が打ち出されました。それを伝票に貼りつけ、手続きは完了しました。
 何年か前のコンピュータ雑誌で「未来のコンピュータ」という事で、「ウェアラブルコンピュータ」という概念が紹介されていました。腕時計型の小型PCをモニタ兼音声入力操作装置であるヘッドセットを用いて「身につけるコンピュータ」を実現させ、どこでも操作できる、というものです。
 ドライバーさんが行った動きは、まさにその「ウェアラブルコンピュータ」を実現していました。宅急便業界が最新のシステムを多々取り入れている事は知っていましたが、まさかここまで進歩しているとは思いませんでした。
 同時に、ここまでガチガチにシステムに組み込まれては、ドライバーさんも休む暇がないだろうな、と思いました。その重労働に見合った賃金および労働時間は確保されているのだろうか、と気になりました。

2012年01月08日

2012/1/8の更新

 トップ絵を更新しました。

テレビ電話

 相方の新ノートにはカメラが内蔵されています。そこで、スカイプを使って、自分のiPod touchと無料テレビ電話を試してみました。
 お互い、仕事などではちょくちょくスカイプは使っています。しかも、互いのパソコンデスクは1mも離れていません。しかしながら、画面にそれぞれの顔が写った時は、新鮮な面白さがありました。
 テレビ電話をするだけなら、以前から携帯でできました。しかしながら、料金がかかるため、これまで使った事はありませんでした。
 それが、電話機能がないパソコンおよびiPod touchでテレビ電話が実現したわけです。
 また、15年ほど前、松山と東京に住んでいた時は、お互い、固定電話で料金を気にしながら通話していたものでした。その事を思い出し、当時とは隔世の感があると思いました。

2012年01月07日

新駅

 田町と品川の間に、新駅ができる、というニュースが数日前に流れました。予定地は地下鉄の泉岳寺駅近辺のようです。
 この地点への新駅建設説は昔から何度か聞いていました。ただ、鉄道会社が正式に発表したのは初めてかと思われます。やっと具体化した、といったところでしょうか。なんでも、この地区にある車庫を縮小して再開発するのにあわせて駅を作るとのことです。
 実家からさほど離れていない場所という事もあり、やはり色々と気になります。たとえば、ニュースでは「山手線の新駅」と書かれているのですが、この地点では、京浜東北線は高架になって山手線をまたいでいます。
 それらの状況から、「まさか、京浜東北線のホームは作られないのか?」などと一瞬、思ってしまいました。冷静に考えれば、そんな事はありえないのですが・・・。
 あとやはり、どんな駅名になるか気になります。10年前にできた白金高輪駅の印象が強いので、同じ感覚で「港南高輪」をまず想像してしまいました。
 他にも色々と候補は考えられます。いずれにせよ、古い町に出来る駅なので、昔から受け継がれている名前を活かした名前にしてほしいものだ、と思いました。

2012年01月06日

モニタケーブル今昔

 何度か書いていますが、相方がノートPCを新調しました。我が家でノートPCを買うのは3台目です。これまで、いずれもアナログケーブルでモニタにつなぎ、デュアルモニタにして使っていました。
 今回もそのように使おうと思っていたのですが、新たなノートPCにはアナログケーブルの挿し口であるd-subがありません。代わりに、HDMIとmini DisplayPortなる挿し口があるとのことでした。
 15年ほど前に初めてWindowsパソコンを買った時から、本体とモニタの接続はd-subの口を使ってのアナログでした。
 一応、デジタル接続として、挿し口の色が白いDVIという規格があるのは、かなり前から知ってはいました。しかし、自宅のノートにはその口がなく、また職場のPCも一番新しくて四年前に買ったもの、という状況で。全てアナログでつないでいます。そのため、デジタルの最古参であるDVIすら実際に使った事はありませんでした。

 そこにいきなり、HDMIとmini DisplayPortしかないPCを買ったわけです。そして、相方が使っているモニタにはアナログ接続しかできません。そこで、接続するために、まずは「HDMIとmini DisplayPortとはなんぞや?」というところから調べ始めました。
 その結果、「HDMIはデジタルの規格で、アナログには変換できない」「mini DisplayPortはアナログ変換ケーブルも市販されているが、いずれも高価なうえにMAC用であり、Windowsでちゃんと使えるかはわからない」という事が分かりました。あらかじめ分かっていれば、もっと違う選択方法もあったかもしれません。しかし、もはや「後悔先に立たず」状態でした。
 なお、せっかく知識を得たので、ついでにモニタ・PC双方にDVIの口がありながら、アナログでつないでいた自分のメインマシンの接続をデジタル化しました。すると、描画の速度がかなり改善されました。

 家でも職場でも毎日パソコンを触っているわけですが、モニタケーブルの規格に関する知識においては、前世紀レベルで止まってしまっていたわけです。
 改めて、ここ数年の勉強不足ぶりを自覚してしまいました。そして、今更ですが今年の目標の一つに「ICT関係の最新情報を収集し続ける」を追加しました。

2012年01月05日

ガンダム世代?

 ビジネスやIT分野を得意としている出版社のサイトに、“ガンダム世代”のやり方は通用しないというものがありました。
 40代と20代の世代の違いに基づく考え方の相違を主題にしているようです。その区分として、それぞれの世代で人気のあるアニメを使って、読者の目を引こうとしたのでしょう。
 実際に私も、その見出しは印象に残りました。そういう意味では、題名のつけかたは上手かったと言えるでしょう。
 しかしながら、その内容については、質の低さに呆れるよりありませんでした。
 著者によると、
ガンダム世代の特徴は、「組織は理不尽と認識しつつも、そこに従属することをよしとする」「個人の感情は押し殺し、表面的に正しいことに従う」というタテ社会に住んでいることだという。こう指摘されると、ちょっと反論してみたくもなる。しかし、実際にシステム開発プロジェクトなどでのガンダム世代の行動や思考を見てみると、かなり本質的な部分をズバッと突かれているのではないかと思ってしまう。
 だそうです。
 ガンダムを象徴するキャラであり、主役のアムロよりも人気のあるキャラに、シャア=アズナブルがいます。彼に影響を受けた「ガンダム世代」は多いと思いますが、そのような人がここで書かれているような「ガンダム世代の行動や思考」を持つとは思えません。
 ちなみに、この文章の主題は、IT技術者です。ガンダムで技術者と言えば、「ジオングに脚がついていない理由を語った人」が有名です。そして、彼の気概と、この著者が「分析」した「ガンダム世代」は大きく乖離しています。
 いずれにせよ、この冒頭部分だけで、この記事に何の価値もないと断言できると思いました。
 だいたい、40代がみな、ガンダムを見て育ったわけではありません。人によって心に残るアニメはそれぞれあるでしょう。しかしながら、この文章だと、どの作品が好きな人でも全て「ガンダム世代」と一括りにできてしまえるように思えてしまいます。
 別に私もさほどガンダムが好きなわけでもありません。その自分が見ても、この著者は「半可通」を通り越して「百分の一可通」というレベルで文章を書いていると思いました。

2012年01月03日

パーテーション分割

 相方が新しいPCを買いました。以前は、数千円出せばドライブのパーテーションを分割して納品してもらえたのですが、今回はそのサービスがありませんでした。
 なぜなくなったのだろうか、と不思議に思いながら、ネットで「Windws7 64bit パーテーション分割」で検索をかけてみました。
 すると、Windws7にある標準機能で、簡単にパーテーション分割ができる、と書いてありました。
 かつてWindws98の頃、わざわざ起動設定までして、コマンド画面でキーボードを打ちながらパーテーション分割をしていた身としては、隔世の感がありました。というわけで、半ば疑いながら作業をしたのですが、拍子抜けするくらいあっさりと、分割作業が完了しました。
 改めて、Windwsの進化に感心させられました。また、普段あれだけがめついMicrosoftが、ほとんどのユーザーが手動で行わないと思われるパーテーション分割を、一円も取らずにここまで改善した、という事に驚かされました。
 ここのところ、Microsoftには不快な目にあわされる事が多かったのですが、この改善に関しては素直に感心させられました。同時に、これがOfficeを初め、他のOS・アプリにも同様に改善してもらいたいものだ、とも思いました。

2012年01月02日

皿洗いと時間遡行

 仕事の都合で、一昨年より、1月1日と2日は、ホテルで皿洗いをやっています。普段と全然違う仕事内容なわけですが、洗い場に入ると、自動的に頭の中が「皿洗いモード」に切り替わります。そのため、違和感なく仕事に入れます。
 ただ、それにも一長一短があります。「皿洗いモード」になると、記憶もそれが基本になります。したがって、今年の1月1日の「前日」は、昨年の1月2日になるわけです。そのため、一昨年の年末年始に一緒に仕事した人との「2年ぶりの再会」が感覚的に「一週間ぶりの再会」みたいになってしまいます。
 そのため、気分的には、「どうも。2009年の正月に会って以来ですね」と挨拶してしまいたくなります。もちろん、そう言えば相手が呆れる事くらいは想像できるので、特に何も言いませんが・・・。
 もう一つ困るのが、さらに前の記憶との連続性です。皿洗いは大学時代にバイトでやっており、卒業後も数年は正月だけやっていました。
 したがって、就職して何年かやっていた正月バイトは、皿洗いモードの頭では「10日前」、学生時代のアルバイトは「20日前」という感覚になってしまいます。
 現実には、学生時代と同じ体力はありません。しかし、この感覚のおかげで、ついつい年齢不相応の動きをしてしまいます。
 その結果、右手首が筋肉痛となってしまいました。これを書いている時点でも痛みが引きません。
 自分の中では、42歳のくせに、22歳の時の気分で動くからそうなるんだ、という気持ちが一方にあります。しかし、その一方で、体に影響はあったが、あの頃と同じ感覚で動けた事は嬉しい、という気持ちもあります。
 いずれにせよ、心身ともにきつくはありましたが、充実した2日間でした。また「明日」も頑張ろうと思っています。もっともその「明日」が来るのは、早くても364日後ですし、場合によっては18年後くらいになるかもしれないのですが・・・。

2012年01月01日

2012/1/1の更新と新年ごあいさつ

 トップ絵を更新しました。
 翔みなら絵ブログらくがきちょうを更新しました。

 新年あけましておめでとうございます。昨年も、「つれづれの館」においでいただき、ありがとうございました。新たな年が皆様にとっていい年になる事を願っています。本年も何卒よろしくお願いいたします。
 2011年1月1日。