2005年09月24日

ツキもなく完敗、単独1位が消滅

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは一場投手と久保投手の「新人対決」となりました。0対0でむかえた3回表、先頭の李選手は一塁線に痛烈な当たりを放ちます。普通なら二塁打という感じですが、これがベースに当たり、しかも一塁手の近くに跳ね返り、アウトになります。その裏、1死から安打と四球で1・2塁とされ、続く山崎選手の打球が久保投手の足を直撃し、内野安打となります。久保投手は続投しましたが、続く礒部選手の犠飛で先制され、さらに川口選手に適時二塁打が出てこの回3点。同じ「打球が当たる」でもえらい違い出ました。さらに4回にも二塁打2本で追加点を取られ、久保投手はここで降板となりました。
 一方、前回序盤でKOされた一場投手ですが、今回は最初の一巡を完璧に抑え、その後も好投を続けます。小坂選手だけは3安打しますが、他の打者は抑えられます。マリーンズは中盤、4点差ながら小野投手を投入しますが、失策もからんで1点を追加されます。さらに井上選手の代打本塁打でやっと1点を返した直後の8回には薮田投手まで投入しましたが、2死からイーグルス打線に連打され、ダメ押しの3点を奪われました。結局、8対1で敗れ、一場投手に4安打2四球で1失点完投で2勝目を挙げられてしまいました。この瞬間、ホークスのリーグ1位が決まっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズはケビン投手とダルビッシュ投手が先発。同点でむかえた4回に木元選手の2ランが出てファイターズが勝ち越します。ダルビッシュ投手は7回を投げてほぼ毎回の8安打を打たれますが、失点は2回の1点に抑えます。ここで負けるとプレーオフ進出がほぼ絶望となる合併球団は2点差ながら勝ちパターンの継投をし、ファイターズ打線を無安打に抑えますが、打線が拙攻を繰り返します。結局9安打3四球で9回中7回も先頭打者を出塁させながら得点は1点のみ。3対1でファイターズが勝ちました。観客数は2万2百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と新垣投手が先発。初回に内野ゴロの間に先制したホークスが6回に2点を追加して西口投手をKO。この時点で杉内投手の単独最多勝が決定しました。その裏、ここまで1安打投球の新垣投手が打ち込まれ、一気にライオンズが追いつきます。しかし同点で迎えた8回、この回から登板の森投手が変調で、1死から3連続四球で満塁とし、ここで代打・大道選手が2点適時打と、昨日に続いて仕事をします。
 ところが9回、昨日の9回裏を意識してか7回途中から登板の吉武投手を引っ張りますがこれが裏目。連打で無死1・2塁となります。ここで三瀬投手を投入しますが、四球で満塁とした後、野田選手の適時打で1点差となり、続く代打・後藤選手が左翼フェンス近くまで達する逆転サヨナラ2点二塁打を放ち、6対5でライオンズが勝ちました。後藤選手といえば、4月のマリンに観戦に行った時、三塁を守っていて失策を連発してそれで試合が決まった事がありました。今日はその時と違い、眼鏡をかけて登場。なんでも乱視だったそうで、たしかにそれを放置しては、攻守とも活躍はできないでしょう。今更ながら、あの時は眼鏡をかけていなくて助かったな、などとも思いました。観客数は2万2千人ほどでした。
 合併球団が負けた事により、この勝利でライオンズの3位が決定。24年連続Aクラスとなりました。しかし、残りマリーンズが3連勝し、ホークスが3連敗した時は、同率1位となり、ライオンズはプレーオフに出れません。そのため、明日のホークス戦でライオンズが負けた時点でプレーオフ進出が決定する事になってしまいました。ホークスの最後の2連戦の相手はイーグルスですから、ここで2連敗する可能性は相当低いでしょう。したがって明日のライオンズは普通に戦うと思います。しかしもし最後がマリーンズ対ホークスだったら、明日のライオンズはどのように戦っていたでしょうか。現在のプレーオフ制度の問題点が意外な所で出た形となりました。

 広島のカープ対タイガースは大竹投手と能見投手が先発。4回に新井選手の43号ソロでカープが先制しますが、その直後に矢野選手と藤本選手の連続本塁打でタイガースが逆転。さらに6回には大竹投手が4四死球と自滅し、2安打で4点を追加します。8回に能見投手が2点を失いますが、藤川投手・久保田投手のリレーで抑え、6対3でタイガースが勝ちました。これでマジックは4となっています。観客数は2万9千人ほど。確認していませんが、おそらく広島での今季最高ではないでしょうか。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は石井投手と西村投手が先発。初回に立浪選手の適時打で先制したドラゴンズが、4回に石井投手自らの2点適時打で追加点。さらに5・6・7回に8点を追加し、二日連続の二桁得点を挙げました。石井投手は5回を無失点で抑えたところで降板。昨日同様、終盤に読売も反撃しますが、序盤の点差が大きく、11対5でドラゴンズが勝っています。観客数は3万8千2百人との事。ただ、中盤で大差がついた事もあり、終盤は翌日休みにも関わらず、かなり空席が目立ちました。

2005年09月24日 23:44