2005年07月31日

序盤の大量点で圧勝

[ 野球 ]

 福岡ドームのホークス対マリーンズは新垣投手と渡辺俊介投手が先発。この二人の組み合わせは4月2日以来です。その時は、ともに4点取られて勝敗がつきませんでした。
 ところが今日は1回表、先頭の小坂選手が内野安打で出て二盗、一死後福浦選手が歩きます。新垣投手は立ち上がりから制球が定まらず、続くベニー選手にも0-2とし、三球目も低めに外れます。解説者もアナウンサーも「かなり制球が悪い」と言い、TVの表示も0-3に。ところが球審はこれをストライクと判定。激昂したベニー選手は審判に暴言を吐いたとして退場となります。
 しかしこれでも流れは変わらず、急遽代打の井上選手も結局四球で満塁。フランコ選手は倒れますが、新垣投手相手に5割の橋本選手が2点適時打を放って先制。続く李選手もフェンス直撃に二塁打を放って1点追加。さらに大塚選手が打った瞬間に分かる4号3ランをレフトスタンドに叩き込み、この回一挙6点を取りました。

 渡辺俊投手はここまで2連敗中でしたが、今日は先頭の大村選手の安打性の当たりを二塁の堀選手が好捕してアウトにしたり、続く川崎選手の左翼線の当たりを守備固め(?)の井上選手がうまく処理して単打にするなど、バックが盛りたてます。結局、1・2回とも安打はされましたが、点には結びつきません。
 そして3回。前の回は三者凡退でしたが、この回は先頭のフランコ選手が四球で出塁し、前の打席で適時打の橋本選手が今度は適時二塁打で1点追加。1死後、大塚選手が安打で出てさらに盗塁し2・3塁としてから今江選手が2点適時打。さらに小坂選手の適時三塁打と福浦選手の適時打があり、この回5点追加で早くも11点。安打数は10という、前半戦の快進撃時を彷彿させる効率のいい攻撃でした。
 これで渡辺俊投手は今季7度目の二桁援護。4回に松中選手に今季4本目の35号を、7回にはズレータ選手に29号を打たれますが、いずれもソロ。それ以外は三塁を踏ませない投球をします。見ていた時は11点取っても、「ここから逆転されたら、プレーオフでも勝てないだろうな」とマイナス思考だったのですが、渡辺俊投手のひょうひょうとした投球を見ているうちに、「これは大丈夫だ」と安心できました。
 打線のほうは、ホークスの継投陣に抑えられ、追加点を取れませんでしたが、8回にフランコ選手の代打で登場した初芝選手が今季1号ソロをバックスクリーンに打ち込み、12点目を挙げます。
 渡辺俊投手は9回も二塁打は打たれますが、後は抑え、結局9安打ながら無四球完投で11勝目を挙げました。これでホークスとのゲーム差は再び4.5に縮まり、対戦成績も7勝6敗となりました。観客数は3万4千7百人ほどでした。

 帯広のファイターズ対合併球団は入来投手とスチュワート投手が先発。ファイターズが先制しましたが、3回に4点取った合併球団が逆転。4回裏に田中幸選手のソロで1点差となりますが、7回に谷選手のソロで突き放し、さらに2死からガルシア選手に2-2からのファウルチップを捕手が取れず、その次の球を本塁打。さらにこの回2点を追加されます。ファイターズも9回に小笠原選手の2ランなどで1点差まで迫りますが、最後はセギノール選手が加藤投手に抑えられ、8対7で合併球団が逃げ切りました。観客数は2万1千9百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは涌井投手と有銘投手が先発。初回、2死無走者から連続四球で涌井投手が自らピンチを作り、鷹野選手の適時打でイーグルスが先制します。さらに4回には久々の一軍復帰となったトレーシー選手のソロで追加点を挙げ、6回には9番に降格した沖原選手の2点適時打で4点目を取ります。先発転向後、好投の続く有銘投手は走者は何度か出すものの、長打は許さず、9回を5安打3四球。プロ初勝利を完封で挙げています。ヒーローインタビューでは朴訥に「とにかく先頭打者を出さない事だけを意識しました」を繰り返していました。これでイーグルスは球団創設初の月間勝ち越しと完封勝利を達成しています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは杉山投手と藤井投手が先発。藤井投手は5回2死まで走者を出しませんでしたが、そこからスペンサー選手のソロが出てタイガースが先制します。一方、杉山投手は6回まで4安打ながら無失点。しかし、7回にここまで1安打投球の藤井投手の代打・ユウイチ選手に同点適時打を打たれます。同点となった8回にタイガースはウイリアムス投手からの「いつものリレー」を開始。そのウイリアムス投手は8回を3人で抑えたものの、9回に登板の藤川投手が2死からリグス選手に2号ソロを打たれ、勝ち越されます。その裏は石井投手に抑えられ、2対1でスワローズが勝利。これで連続カード勝ち越しは14で止まりました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズはマレン投手と野口投手が先発。前回2回でKOされたマレン投手は中2日です。前回KOされた時に球団会長に「誰がつれて来たんだ」などと暴言を吐かれたマレン投手ですが、今日は4回を2安打無失点と好投します。しかし、5回にバント処理がらみの失策で1・3塁となってから井端選手の2点適時二塁打でドラゴンズが先制。さらに立浪選手にも適時打が出ます。野口投手は7回2死まで無安打でしたが、そこから小久保選手のソロを打たれます。そして4対1で迎えた9回裏、岩瀬投手が2安打されますが、続く小久保選手・ローズ選手を抑えて試合終了。これでドラゴンズは1999年以来の11連勝となり、タイガースとのゲーム差を3に縮めました。観客数は4万3千3百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズはデイビー投手と斉藤隆投手が先発。初回に失策で先制したカープが3回にラロッカ選手の2ランで追加点。中盤、ベイスターズが1点返したその裏にカープが1点突き放し、結局7対3でカープが勝っています。観客数は1万人ほどでした。

2005年07月31日 23:44