2006年04月24日

37年ぶりに陸上選手雇用?

[ 野球 ]

 マリーンズとマリンスタジアムを使ったロッテの広告を見ました。昨年は、「仕事に疲れた女性をマリーンズの選手・監督およびファンが元気づける」という内容でした。それが今年は一転して「脱力もの」になりました。
 まず、報道陣に「欲しいのは?」を尋ねられた監督が、マラソンの高橋選手を挙げます。そして、高橋選手が代走(?)に出て、一塁付近で「リー、リー、走っちゃうよ」と言ってます。さらに監督は「一番大切なのは?」という問いに競馬のディープインパクトを挙げ、それを聞いた今江選手と西岡選手がひがんでいる、という内容です(公式サイトによると「勘違い」だそうですが、そうは見えません)。

 このような内容になったのは、上記の各監督・選手や馬などを人形にした「ロッテロッタリーのチャンピオンズフィギュア」なるものがグリーンガムの景品につくからだそうです。
 ただ、この「陸上選手を走者にして盗塁させようとする」を、「ロッテ」がやるのはイタいギャグです。何しろ、実際に37年前に「ロッテオリオンズ」は本当に野球は中学までしか経験のない五輪に出場した短距離走の選手を「代走専門」として3年ほど在籍させた事があったからです。ちなみに、やはり盗塁と短距離走では用いる技術が違ったのか、盗塁成功率は5割7分5厘ほどでした。したがって、他の11球団ならとにかく、ロッテが「陸上選手を代走」をやるのはあまりシャレになりません。
 ついでに言うと「馬」といえば、かつての阪急ブレーブスがこれまた話題集めのために、西宮球場で競走馬と「世界の盗塁王」である福本豊選手を競走させる、という企画をやり不評をかった事がありましたが、それを連想させられます。
 せっかく、31年ぶりに持っている球団が日本一になったわけです。それを最大限生かした広告はいくらでも作れるはずです。にもかかわらず、「日本一戦士」をマラソンや競馬以下みたいな扱いにするような広告を作るのは、いかがなものかと思いました。

2006年04月24日 23:42