2005年06月05日

投手戦で今季初の引き分け

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対マリーンズは下柳投手と渡辺俊介投手が先発。ともに防御率1点台で、リーグ勝数で首位争いをしている投手なだけに、予想通りの投手戦となります。
 ともに初回は1四球、2回には安打が出たものの、いずれも無得点という立ち上がりです。3回表、マリーンズは先頭の西岡選手が安打で出塁。二番の堀選手は珍しく犠打で1死2塁とします。このあたりも、下柳投手の出来がいい事を物語っているのでしょう。そして甲子園に来てから7打数4安打6打点と好調のフランコ選手が狭い二遊間を抜いて、マリーンズが先制しました。
 渡辺俊投手は二人出した走者をいずれも併殺で片付けるなど、7回までうち6回が三者凡退。タイガース打線は攻略の糸口すらつかめない感じです。一方の下柳投手も、4回以降は再びマリーンズ打線を封じ、早い展開でともに得点が入りません。
 試合が動いたのは8回。マリーンズが1死から西岡選手の今季7本目となる三塁打を放ち、追加点の絶好機を迎えます。しかし、下柳投手はここを踏ん張り、堀選手はキャッチャーフライに打ち取られます。続く甲子園で好調のフランコ選手は、初球にプッシュバントを見せますがファウルに。その後も2-3としますが、最後は三振に打ち取られてしまい、追加点を挙げる事ができませんでした。

 その裏、タイガースは先頭の檜山選手が右中間を破る二塁打。続く矢野選手が送り、タイガースはこの試合初めて三塁を踏みます。そしてここで代打の浜中選手が左翼に犠飛を打ち、同点となりました。
 タイガースは9回から登板の久保田投手が9人から6三振という完璧なリリーフ。12回表から登板の藤川投手が2四球を出しましたが、結局点にはなりません。
 一方、渡辺俊投手は9回を4安打1四球1失点。延長に入ってからは藤田投手・薮田投手・小林雅英投手の「必勝リレー」がいずれも1回を三者凡退に抑えます。
 というわけで、結局延長12回で1対1で引き分け。マリーンズとしては今季初引き分けです。ともに先発のみならず、継投陣も良かったから仕方ないでしょう。観客数は4万7千2百人ほどでした。なお、渡辺俊投手は8回に三塁ゴロを打ち、連続三振記録は7で止まっています。
 なお、本日の引き分けにより、マリーンズに「プレーオフ出場三位マジック63」が点灯したそうです。

 神宮のスワローズ対イーグルスは館山投手と紀藤投手が先発。前回に続き、紀藤投手は5回2失点と試合を作りますが、打線が4回まで完璧に抑えられるなど、館山投手に抑えられます。終盤になって、山崎選手の4試合連続の9号ソロなどでイーグルスも1点差に迫りましたが、1点及ばず、スワローズが3対2で勝ちました。観客数は2万1百人ほどでした。
 広島のカープ対合併球団はデイビー投手と萩原投手が先発。萩原投手は3年ぶりの先発です。萩原投手は3回を2安打無失点ながら降板し、ケビン投手に代わります。どうやら、「初回から中継ぎを出して4回から先発に交替」という継投だったようです。一方、デイビー投手は4回まで無安打でしたが、5回に2安打3四球で4失点となりました。カープは7回に新井選手の2ランで追いつきましたが、8回に先頭で代打で登場した下山選手が本塁打。9回にも2点を追加し、7対4で合併球団が勝ちました。カープは5連敗です。観客数は1万1千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ベイスターズは涌井投手と吉見投手が先発。一軍再昇格後は好投が続いている涌井投手は、今日も8回途中まで1失点と好投。しかし、吉見投手も先週に続いて好投し、同じく1失点。結局涌井投手は勝利投手の権利がつかずに降板となりました。そして同点で迎えた9回、失策二つがからんで、ベイスターズが3点取って勝ち越し。その裏はクルーン投手が抑え、ベイスターズが4対1で勝ちました。観客数は2万1千1百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ファイターズは山本昌投手と江尻投手が先発。初回に新庄選手、3回にはセギノール選手に3ランが出て6対0となります。しかし、5回、ここまで2安打無失点の江尻投手が捕まり3失点。さらに救援の吉崎投手が火に油を注ぎ、最後はアレックス選手に逆転3ランを喫し、この回7失点。6回以降はファイターズ継投陣が無走者に抑えただけに、まさに魔が差したような5回の失点でした。二番手の川岸投手がプロ初勝利を挙げています。ファイターズは2分を挟んで6連敗となりました。観客数は3万6千8百人でした。
 東京ドームの読売対ホークスは唯一のナイターで17時開始。先発は田之上投手と高橋尚投手。初回に松中選手の適時打で先制したホークスが、2回に稲嶺選手の犠飛で追加点を挙げます。この時点でまだ甲子園は終わっておらず、「こっちは3時間半やって1点なのに、あっちは30分ちょっとでもう2点か」などと思いました。しかし、3回裏に仁志選手のソロで読売が1点を返した後はこちらも点が入らなくなります。
 そしてホークスの2対1で迎えた9回、先頭の城島選手が失策で二塁まで行きます。続くズレータ選手を読売バッテリーは敬遠しますが、その敬遠球に隙を見た城島選手が何と三盗。その後、2死満塁となったところで、大村選手にダメ押しの2点適時打が出ます。その裏、ホークスは三瀬投手が土曜に危険球退場して以来の登板。ところが、2死1塁から連続四球で満塁にしてしまいます。そこでホークスは吉武投手を投入。代打の黒田選手を打ちとって事なきを得ましたが、三瀬投手の変調は続いているようです。この調子だと、抑えは馬原投手に代わるかもしれません。なお、ホークス先発の田之上投手が2年ぶりの勝利を挙げています。観客数は4万3千9百人ほどでした。

2005年06月05日 23:37