2007年04月15日

久保投手の好投を生かせず、今季三度目の引き分け

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは久保投手とギッセル投手が先発。久保投手は初登板は序盤KO、二度目は打たれながらも援護があって勝ち投手、という過去2回でしたが、今日は素晴らしい内容。内野ゴロの山を築き、最初の一巡を無走者に抑えます。
 ところが4回表、簡単に2死を取ったものの、石井義選手相手に急にボール先行。そして中前に弾き返されてしまいます。続くカブレラ選手は、詰まらせたものの、力で右前に落とされ、2死1・3塁に。そして続く和田選手の打席で暴投してしまい、先制を許してしまいます。
 一方、相手のギッセル投手の荒れ玉に4回まで1安打に抑えられてきた打線ですが、5回1死から連続安打中のサブロー選手が、左翼席に2号ソロを叩き込み、同点に追いつきます。

 4回こそ突如乱れたものの、そこからも久保投手は好投を続けます。6回には石井義選手に再び安打されますが、今度は続くカブレラ選手を併殺に打ち取って三者凡退に。他に一切走者は出さず、9回まで投げて4回以外は全て三者凡退。外野に飛ばされたのは3安打を含めて4回だけ。奪三振6で内野フライ3、内野ゴロ16と、打たせて取る快投で、9回を3安打無四球1失点に抑えます。
 ところがその好投に打線が応えられません。6回には先頭の西岡選手が足を活かした内野安打で出塁しますが、続く里崎選手が当たりはいいものの併殺に。その後、安打と死球で再び走者が出ますが結局無得点。さらに8回も三番手の三井投手に対し、先頭の早川選手が安打で出塁するも、続くTSUYOSHI選手のバントが、悪い意味で「これしかない」という場所に転がります。そのため、俊足二人にも関わらず併殺となります。すると続く里崎選手が安打で結局残塁、と「再放送」になってしまいました。
 9回も1死1・2塁のサヨナラ機を活かせず、試合は、今季2度目の延長戦に。10回裏も先頭の早川選手が安打で出塁し、今度はTSUYOSHI選手がきっちり送るも、里崎選手の難しい当たりをGG佐藤選手が好捕。さらには今日は代打での登場となった青野選手が打ち取られ、やはりサヨナラ勝ちできません。
 投手陣も10・11回は、早川選手の好捕もあって薮田投手が抑えます。そして12回は昨日敗戦投手となった小林雅英投手が走者を三塁まで進めながら最後は粘るカブレラ選手を三振に打ち取ります。結局、9安打2四死球ながら、得点はサブロー選手のソロのみ。8残塁の拙攻で好投の久保投手に勝ちをつけることができませんでした。
 これで今季二度目の引き分けとなり、3連戦を1勝1敗1分で、ライオンズとの対戦成績も2勝2敗1分に。実は両球団とも、今季負け越している球団がなく、試合前にアナウンサー氏が「今日でどちらかが負け越す事になりますが」と言う言葉を聞いたとき、「引き分ければどちらも負け越さないな」などと冗談で思っていたのですが、まさか本当にそうなるとは思いませんでした。ただ、マリーンズとしては痛い引き分けと言えそうです。観客数は2万8千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスはグリン投手と松崎投手が先発。初回、いきなり無死1・3塁としたファイターズが坪井選手の内野ゴロで先制すると、セギノール選手に7号2ランが出て一挙3点を取ります。直後にイーグルスもフェルナンデス選手のソロで1点返します。直後の2回裏に松崎投手が二塁打を打たれたところで、イーグルスは早くもあきらめ、二番手の一場投手を投入しますが、着実に追加点を取られます。
 昨日まで25イニング無得点だったファイターズ打線ですが、今日は一場投手を打込み、6回までで毎回の18得点。怪我した稲葉選手を欠いてこの得点ですから驚かされます。田中幸選手も途中から出場して2安打、金子洋選手にもプロ初本塁打が出ています。ファイターズは、昨日の8回にも得点していたため、7イニング連続得点となりました。
 大量援護もあってグリン投手は7回を3安打1四球1失点。古巣相手に移籍後初勝利を飾っています。結局18対3でファイターズが大勝しました。観客数は2万8千2百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ホークスは平野佳投手と和田投手が先発。初回に松中選手の適時打でホークスが先制すると、3回には小久保選手の2点適時二塁打などで3点を追加します。一方、和田投手は8回まで投げて毎回安打され、うち4回は先頭打者を出しますが、塩崎選手の本塁打のみの1点に抑えます。
 そして9回、馬原投手が登板しますが、1死から3連打されて満塁となります。しかし、二死を取って続く北川も三塁ゴロに打ち取って試合終了かと思われましたが、これを小久保選手が失策。すると続くラロッカ選手に2点適時打が出て土壇場で合併球団が同点にし、二日連続の延長となります。その後は、ともに継投陣が抑え、そのまま4対4で引き分けになっています。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは小嶋投手と工藤投手という、1年目と26年目の左腕対決。ところが初回、鳥谷選手が左翼席に先頭打者本塁打を放つと、1死から四連打で追加点。すると工藤投手は制球を乱し、矢野選手、さらには小嶋投手にまで四球を出して押し出し。さらに犠飛と連打で打者一巡の7失点。工藤投手は1回もたず、3試合連続KOとなりました。さすがにこれではシーレックス行きでしょうが、ぜひ下で調整して、一軍に復帰して勝ち星を挙げてほしいものです。
 余談ですが、工藤投手が打たれたのを見たとき、「そう言えば、工藤投手は、1985年の日本シリーズでバース選手(当時・現アメリカ上院議員)に本塁打を打たれていたんだよな、などと思い出しました。すると夜のプロ野球ニュースで田尾氏が鳥谷選手の先頭打者本塁打を評して「バース選手があの方向を狙っていた」などと言っており、偶然とはいえ面白く感じました。
 閑話休題。さらにタイガースは2回と8回に金本選手の本塁打が出て計10点。大量点に守られた小嶋投手は7回1失点で早くも2勝目を挙げています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは佐々岡投手と中田投手が先発。初回にウッズ選手の適時打でドラゴンズが先制しますが、4回に倉選手の適時二塁打で追いつきます。しかし直後の5回表にウッズ選手に6号2ランが出て再びドラゴンズが勝ち越し。続く6回にも2打席連続の7号3ランが出てダメ押し。結局ドラゴンズが7対1で勝利。うちウッズ選手は6打点でした。中田投手は早くも3勝目。観客数は1万6千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは高橋尚投手と増渕投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1百人ほどでした。

2007年04月15日 23:49