2006年04月26日

小林宏投手の完封で今季初の五割に

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は小林宏之投手と前川投手が先発。怪我で出遅れた小林宏投手はこれが今季初登板です。しかし、1ヶ月出遅れたとは思えない素晴らしい投球。今日はガルシア選手と村松選手を入れるなど打線を強化してきた合併球団打線を3回まで走者一人出しません。
 しかし、ここ2試合で2得点の打線も、前川投手の相手に初回に2死から連打したものの、3回までその2安打のみの無得点です。そして4回表、2巡目の合併球団は村松選手の意表をつくバント安打で初の出塁を果たすと、続く水口選手が着実に送って1死2塁とされます。しかし、この初の危機も小林宏投手は3番の中村紀選手を内野ゴロに抑え、さらに次打者も順当に三振に抑えて0点に抑えます。
 そしてその裏、先頭のベニー選手が安打で出て続く里崎選手が送るという同じ展開に。続く今江選手は倒れて2死になりますが、そこでサブロー選手が中前に弾き返してマリーンズが10イニングぶりとなる得点で先制しました。

 小林宏投手は続く5回に先頭の北川選手に二塁打され、2イニング連続で得点圏に出塁されますが、四球を一つ出したものの後続を断ちます。そして6回にも2死から四球を出しますが、ここも抑えます。結局、小林宏投手が出した走者はこの4回から6回にかけての4人だけでした。
 そしてその裏、先頭の福浦選手が安打すると、続くベニー選手がこの日3本目の安打で無死1・3塁に。ここで合併球団は2番手に加藤投手を出しますが、里崎選手が適時打を放って待望の追加点が入ります。さらに今江選手がバントすると、加藤投手が好ダッシュで取って三塁に送球しますが、これが暴投となり3点目。さらにサブロー選手のショートゴロを阿部真選手が本塁に投げますが、これも送球がそれ、4点目が入ります。そして1死後、右の加藤投手にあわせて井上選手を代打に送ると、合併球団は左の中山投手を投入。しかしこれもマリーンズベンチの読みのうちで、代打の代打・辻選手が中前に弾き返して、5点目が入りました。
 これで十二分の援護が入った小林宏投手は、7回を4球で終わらせるなど、さらに調子を上げ、結局7回から9回まで走者を一人も出さない投球。西岡選手の再三の美技もあり、今季初登板をプロ2度目となる完封で飾りました。2安打2四球で球数はわずか98でした。
 これでマリーンズは「3度目の正直」で5割復帰。そして4連敗の合併球団に代って4位に浮上しています。観客数は特に行事もない平日であるにも関わらず、今季4番目の入りとなる2万2千9百人ほど。これも小林宏投手の復活登板効果なのでしょうか。

 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と山村投手が先発。初回に松中選手の適時打で先制したホークスが、2回にも大村選手の2点適時打で追加点を挙げます。山村投手はそれ以降は立ち直って、3回から7回までを無失点に抑えますが、打線が和田投手を打ち崩せません。7回まで5安打し、ほぼ毎回のように得点圏に走者を送りますが、そこから抑えらて無得点。8回に礒部選手の三塁打を足がかりにやっと1点を返しますが、その裏、吉本選手がダメ押しの適時打を放ち、ホークスが4対1で勝ちました。ホークスは意外にもこれが今季初の4連勝兼福岡での4月初勝利となっています。観客数は2万3千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは帆足投手とダルビッシュ投手が先発。初回に森本選手の2試合連続の先頭打者本塁打が出て、さらに2回にも三連打と犠飛でファイターズが追加点を挙げます。しかしここからファイターズ打線は拙攻の連続で得点が入りません。一方、3回まで1安打のダルビッシュ投手でしたが、4回に1点を返された後、5回に細川選手に今季1号となるソロを喫して同点に。そして7回裏、石井義選手のこれまた今季1号の勝ち越しソロが出てこれが決勝点になります。ファイターズ打線は2試合連続の2桁残塁。9回も1死から走者が出ましたが、続く小笠原選手・セギノール選手という中軸が小野寺投手に抑えられ、3対2でライオンズが勝ちました。観客数は1万5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三浦投手と下柳投手が先発。昨年なら確実に投手戦になっていたところですが、今日は1回裏にベイスターズが2点先制すると、直後にタイガースが3点取るという打撃戦に。そして同点で迎えた3回に鳥谷選手に今季1号3ランが出て勝ち越し。さらに4・5回にも追加点を挙げ、三浦投手から8点を奪います。下柳投手も6回4失点でしたが、援護に助けられ2勝目。終盤は藤川投手と久保田投手のリレーで逃げ切り、タイガースが9対5で勝っています。観客数は1万8千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは川上投手と石川投手のエース対決。ラロッカ選手の2打席連続適時打などで序盤でスワローズが3対0としますが、6回2死から石川投手が突如5連打を喫して同点に。さらに7回に福留選手に適時打が出てドラゴンズが勝ち越します。以下はともに今季早くも10試合目の登板となる平井投手・岩瀬投手のリレーでスワローズ打線を抑え、ドラゴンズが4対3で勝っています。観客数は2万8千2百人ほどでした。
 広島のカープ対読売はロマノ投手と工藤投手が先発。5回にカープが2点を取って追いついた直後に雨が強くなり、そのままコールドで引き分けとなっています。観客数は1万人ほどでした。

2006年04月26日 23:54