2007年10月08日

中盤で打ち勝ち、CS初戦を勝利

[ 野球 ]

 今日からクライマックスシリーズが開催。その第1戦を見に、マリンスタジアムへ行きました。午前中から雨が降っており、しかも予報だと15時頃から強雨とのこと、開催が危ぶまれましたが、無事定刻で始まりました。
 全席指定という事と天気の問題で、開始10分前くらいに球場に着きました。するとやけに長い行列ができています。なんか入場方法を変えたようです。最後尾がどこかもよく分かりません。なんとかそのまま進んでみたら、臨時に設けた入場口で「改札」が二箇所しかなく、その近辺で係員が「入口はもう一箇所あります」と言っていました。何だかよくわかりませんが、おかげで席に着いたときは試合が始まっていました。
 前売り券は売り切れとの事でしたが、あいにくの天気のため、観戦を見合わせた人がかなり多かったようで、少なからぬ空席がありました。私の座った席も、雨にさらされており、カッパを着ての観戦でした。風も強く、最大で12mまでになりました。そのため、試合中にかなり離れた席から傘が飛んでくる、という事もありました。

 先発は渡辺俊介投手と斉藤和己投手。マリーンズは三番にオーティズ選手を、八番に福浦選手を入れました。また、昨日発表された一軍メンバーから、塀内選手が外れ、代わりに田中雅選手が登録されていました。昨日の練習で怪我でもしたのでしょうか。
 両投手とも立ち上がりは好調で、2回までともに走者を出さず、ここまで25分で終わります。これは投手戦かと思っていました。ところが3回に入ると、試合の流れが一変します。この回先頭で7番に下がっていた多村選手が三塁線を抜く二塁打を放ち、両チームあわせて初の走者となります。続く本間選手は投前に犠打を放ちますが、渡辺俊投手がこれを悪送球。ボールが一二塁間を転がる間に、多村選手が一気に生還し、ホークスが先制します。さらに犠打と安打で1死1・3塁となり、川崎選手が左犠飛を放ち、これで2点目。しかも、バックホームの間に本多選手が二塁に進み、続く三番の松中選手が詰まりながらも三遊間を抜くと、これが適時打に。あわせて3点を奪われてしまいました。
 しかしその裏、マリーンズは先頭のベニー選手が三塁線に内野安打を放って、初の走者を出します。すると続く福浦選手が三遊間を抜くと、ヒットエンドランがかかっていたため、ベニー選手は一気に三塁に。ここで今江選手が投手強襲安打を放って1点を返します。
 さらにTSUYOSHI選手の犠打が内野安打となって無死満塁に。そこから連続三振で好機が潰えたかと思われましたが、サブロー選手が三遊間を抜き、これが2点適時打となって即座に追いつきます。
 ところが、追いついてもらった直後の渡辺俊投手は、4回表、先頭の柴原選手に安打されると、犠打と四球で1死1・2塁に。ここで本間選手は打ち取って2死としたものの、的場選手に二遊間を抜かれ、これが適時打となり、勝ち越されてしまいます。
 これは悪い流れかと思ったのですが、その裏、斉藤和投手が制球を乱します。1死から福浦選手と今江選手が連続四球を選んで1・2塁に。ここでTSUYOSHI選手が二遊間を抜いて再び追いつくと、続く早川選手の犠飛でついに逆転に成功します。
 3・4回こそ乱れた渡辺俊投手ですが、5回はサブロー選手の好守もあって三人で抑えます。するとその裏、ホークスは斉藤和投手をあきらめ、昨年プレーオフ2勝の柳瀬投手と投入。ところが、この回先頭のオーティズ選手が、逆風の中、左翼席にソロ本塁打を放ち、突き放します。
 さらに6回にも1死から福浦選手と今江選手が再び連続四球を選ぶと、TSUYOSHI選手が適時二塁打を放ち、さらに点差を広げました。
 渡辺俊投手は3・4回の乱れが嘘のように、安定した投球でホークス打線を抑えます。そして8回には早川選手の適時打でダメ押し。これで8対4となりました。
 渡辺俊投手は9回も二番からの攻撃を三者凡退に。結局、5回から9回まで、一人も走者を出しませんでした。4失点ながら5安打1四球自責点1で、完投勝利を飾っています。
 観客数は3万と10人。しかし冒頭に書いたように、チケットを入手しても天候の都合で観戦を見合わせた人はかなりいたため、満員、という雰囲気ではありませんでした。
 お立ち台は渡辺俊投手とTSUYOSHI選手。意外にも、TSUYOSHI選手はこれが今季初のお立ち台との事でした。昨日の決起集会の発言と同様、明日勝って連勝で通過する意思を強調していました。一方の渡辺俊投手は、かつての早川選手の発言をネタに「風を友達にしたのが勝因」と言うなど毎度ながらの飄々とした受け答え。最後は、観戦者に「風邪をひかないように早くお風呂に入ってください」などと気を遣っていました。
 これでマリーンズが初戦を制し、第二ステージ通過まであと1勝としています。一方の斉藤和投手はプレーオフからあわせて、リーグのポストシーズン5戦5敗となっています。
 大きな勝利ですが、ホークスは昨年も斉藤和投手で落とした後、連勝で第一ステージを突破しているだけに、まだまだ予断は許しません。なお、明日の先発は小林宏之投手と杉内投手との事です。なるべくなら連勝で一気に決めたいところですが、はたしてどうなるでしょうか。

 横浜のベイスターズ対スワローズは三浦投手と藤井投手が先発。初回、スワローズがいきなりの連打で好機を作り、ラミレス選手の203安打目となる適時打で先制しますが、後が続かず、1点に止まります。
 するとその裏、ベイスターズは金城選手の適時打で追いついた後、吉村選手の23号3ランで一気に4点を取り、即座に逆転します。
 その後、スワローズはリグス選手の本塁打などで1点差とします。そして8回に先頭の飯原選手が死球で出ると、盗塁の後に内野ゴロ二つで生還。無安打で追いつきます。
 ところがその裏、四番手のシコースキー投手が二死無走者から村田選手に勝負に行きながらストレートの四球。結局この試合、本塁打王を争う村田選手とガイエル選手はともに本塁打はありませんでした。すると、続く吉村選手の安打の後、リグス選手に失策が出て、再びベイスターズが勝ち越します。
 そして9回はクルーン投手が登板。先頭の青木選手に死球を出しますが、ラミレス選手に一年ぶりに自己タイとなる161kmを出すなど、後続を抑え、31セーブ目。これでスワローズは21年ぶりの最下位となってしまいました。観客数は6千9百人ほどでした。

2007年10月08日 21:13